KPIを設定したけど成果が出てないと思う人はこの本を読もう

KPIという言葉はすっかり当たり前になりましたね。Googleトレンドでみても、年々増えています。

ただ、ちゃんとKPIをマネジメントして成果を出す、というのは結構難しくないですか?

KPIマネジメントでよくある課題

KPIを設定したのに、うまく成果に結びつかないときに、理由はいろいろ考えられます。

KPIと称して目標数字をかけるものの、効果が出ない。効果が出ないどころかほとんどみんな途中から数字を忘れてしまう。達成できないことによるあきらめが感じられる。

「KPIを設定し、PDCAサイクルを回しましょう」という考え方はわかるもののの、ほんとにそれを実行し効果を出すためには、何かが足らないのではないでしょうか?

成果を出すためのKPIマネジメントについて、より実践的な方法を知りたいと思っていました。

リクルートの実践的なKPIマネジメント手法

リクルートに関連する記事や本を読むと、ビジネスを発展させるためにKPIを設定して、それをぐるぐる回して改善した、という話がよく登場します。

例えばこの本。

リクルートの手法から学ぶ新規事業の作り方・育て方

ビジネスモデルを成長させる仕組みに、KPIマネジメントが含まれています。

それで、具体的にどうやってマネジメントしているのか気になっていたのですが、その内容を知ることができる良い本と出会うことができました。

【書評】強い会社をつくる会計の教科書

本書はユニクロやアスクルの監査役を務めた会計士の方が書いた、会社が会計に強くなるための具体的な指南書です。

新しい目標管理制度「OKR」を学ぼう

以前から気になっていた、新しい目標管理制度であるOKRの本を読みました。

夏休みの読書にどうぞ。2018年上半期このブログで売れたビジネス書ランキング

このブログの読者は何を読んだのでしょう。上位20冊をご紹介。

 

第20位:わかったつもり 読解力がつかない本当の原因

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読解力をつけたいと思って読んだ本でしたが、世の中には同じように思う人がいる、ということでしょうか。

「わかったつもり」になりがちだと思う人は、おすすめです。

読解力を高めたい!同じ文章を読んでも、深く読み取れる人は何が違うのか?

 

第19位:グロービスMBAマネジメント・ブック

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有名なグロービスMBAシリーズ。本書は経営マネジメント全般をカバーした本で、最初に読むにはおすすめ。マーケティング、ファイナンス、組織など、マネジメントとはどういう範囲なのかを扱うのかを理解できます。

グロービスといえば、最近テクノロジーにフォーカスしたクラスを開講してましたね。テクノロジーは本当に重要なウェイトになっているので、良いと思います。

グロービス、法人向けに「テクノベート・マネジメント・プログラム」を2019年1月に開講へ
テクノロジー時代の戦略立案と組織マネジメントのスキル・マインドを磨く新プログラム | ニュースリリース | グロービス(GLOBIS)

 

第18位:ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?

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ノーベル経済学賞を獲得したダニエル・カーネマンの有名な本です。

行動経済学というのは広く浸透してきましたが、この重厚な本は、人の心理がどのように作用し、行動に結びつくかを様々な事例を元に紹介してくれます。

心理と行動の関係が理解できる「ファスト&スロー」

 

第17位:全史×成功事例で読む 「マーケティング」大全

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マーケティングの発展の歴史を眺めながら、マーケティング手法を学べる一冊。

市場が成熟するに従って、マーケティングの重要性は高まっていますので、歴史からおさらいをどうぞ。

 

第16位:入門経済学

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経済学というのはとっつきづらいものではありますし、この真面目な教科書が売れていることが少し不思議ではあります。しかし、本書はとても平易に経済学の理論が書かれているので、しっかり学びたい人にはおすすめです。

 

第15位:ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件

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経営戦略としては、未だに色褪せない名著。時々読み返すと、また発見があるから不思議です。

戦略の本質を理解する良書 – 【書評】ストーリーとしての競争戦略

 

第14位:イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

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こちらも2010年発売ですが、未だに売れる濃厚な一冊ですね。課題解決としての原則がわかりやすく書かれてます。

イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」

 

第13位:ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

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上半期に読んだ中では、一番印象に残ってる本ですね。組織論の歴史と最新のトレンドが描かれていて、価値観のシフトが起こってるんだなって思いました。

これからの組織に求められるものがわかる「ティール組織」

 

第12位:20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

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起業家精神を説いた一冊。副業や兼業も注目される中で、自分でビジネスを起こすというのがどういうものか、考える良いきっかけになるんじゃないでしょうか。

【書評】20歳のときに知っておきたかったこと

 

第11位:リーン・スタートアップ

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起業へのハードルはどんどん下がっていますが、その中でどういうアプローチをとるべきかを学ぶには、この本が良いでしょう。

不確実性の高い現代で、リーンスタートアップをなぜ学ぶべきか

 

第10位:グロービスMBAマーケティング

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19位にも登場したグロービスのMBAシリーズ。こちらはマーケティングの本です。

 

第9位:ドラッカーが教える実践マーケティング戦略

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ドラッカーシリーズはたくさんありますが、この本は読みやすいのが特徴。

 

第8位:ざっくり分かるファイナンス

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「ファイナンス」という言葉の意味がよくわからない、会計との違いを知りたいという方におすすめ。

 

第7位:知識創造企業

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情報化社会という言葉が古くなったぐらい、情報があふれていますが、組織が情報を使いこなして強い組織になるためには、ナレッジマネジメントが重要になります。ナレッジマネジメントの教科書ともいえる本書は、今でも売れていますね。

創造的なアイデアを生み出す組織をつくるためには

 

第6位:財務3表一体理解法

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財務諸表をどう読むか。基本を学んでも、いまいち起業の全体像が財務諸表からはわからない、という状況が僕にはありました。そのときにこの本を読んで、「なんてわかりやすい表現なんだ」と感心したのを今でも覚えています。

 

第5位:モチベーション3.0

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2010年に発売された本書が、いまだに売れるのも不思議な気もしますが、確かに名著です。アメとムチという単純な作用では人は動かない、ということ。モチベーションを高めると人の生産性も上がること。人のモチベーションの源泉はどこにあるかを知りましょう。

人を活かす方法を理解する-【書評】モチベーション3.0

 

第4位:財務3表図解分析法

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6位の「財務3表一体理解法」と同じシリーズです。セットでどうぞ。

 

第3位:この世で一番おもしろいミクロ経済学

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経済学は、ミクロ経済学とマクロ経済学に大別されるのですが、主に一般でイメージされるのは「マクロ経済学」でしょう。しかし、ミクロ経済学も企業の取引や経済活動の原理が理解できます。本書は漫画でわかりやすく書かれているので、最初の導入におすすめ。

この世で一番おもしろいミクロ経済学

 

第2位:この世で一番おもしろいマクロ経済学

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3位にあるミクロ経済学と同じシリーズ。マクロ経済学の方が説明が難しいと思っていましたが、期待を裏切らずわかりやすい説明が漫画表現されています。

この世で一番おもしろいマクロ経済学

 

第1位:経営戦略全史

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経営戦略と言うジャンルは少しずつ歴史を積み重ねてきたわけですが、それを一冊に丁寧にまとめたのが本書です。一冊持っておくと、教科書的に読み返すことができるでしょう。

経営戦略を学び直して、本当の意味で理解するための「経営戦略全史」

 

以上、2018年上半期売上が多かったビジネス書でした。興味があるジャンルはありましたでしょうか。良い読書を。

「プラットフォーム革命」を読んでAmazon、Facebook、Uberのビジネスモデルを理解する

これまで散々GoogleやAmazon、あるいはプラットフォームのビジネスモデル全般の強さの秘密が書かれた本が登場してきましたが、本書ほどプラットフォームのビジネスモデルの強さの理由、成功の要因を詳細に解説された本はありませんでした。

これからの時代に求められる能力とは?「ニューエリート」を読んで

時代の変化を捉えた本というのはたくさん出ていますが、この一冊もそれに分類されます。新しいエリート像がどのようなものかを述べた本です。

シリコンバレーで採用されている「1 on1ミーティング」とは何か

1on1ミーティングとは、シリコンバレーを中心に、最近定着してきている上司と部下のコミニケーション手法です。そしてその手法を詳しく書いたのがこの本です。

なぜこの手法が注目されているのかを理解したくて読んでみましたが、たしかに今の時代に合ったものだと思えました。

特に本書を読んで、なぜ1on1が注目されているかを理解するのが重要だと思いました。人事評価制度や、上司と部下の関わり方は大幅に見直さなければいけない時代に突入してきています。

1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングというのは、次のように表現されます。

「1on1」とは、上司と部下が1対1で定期的に行うミーティングのこと。米国シリコンバレーでも“1on1 meeting”は文化として根付いており、人材育成の手法として今、世界的に注目を集めています。部下は上司に仕事で経験したことや悩みなどを伝えて内省し、上司は部下が成長するようにアドバイスを与え、気づきを促します。会議や査定といったかしこまった場とは異なり、お互いに自然体で話す場を定期的に設けることで、部下の内省による成長や、社内のコミュニケーション活性化が期待されています。

引用元:「1on1ミーティング」とは? – 『日本の人事部』

特徴なのは、1週間から1ケ月という短い頻度で実施することと、できるだけオープンな雰囲気で話すことです。

これがなぜ、新しい方法として注目されているのでしょうか。

ビジネス環境の変化がスピードを増している

ビジネス環境の変化は大きく、人々の役割は流動的になっています。多くの企業が、一年目標決めて振り返って評価する、というのはサイクルを採用していると思いますが、いざ評価しようと思ったら状況も役割も一年前に目標決めたときから乖離していた、ということはないでしょうか。

最近上場したメルカリは、素早い戦略の変更に対応するため、組織構造をファジーにして、3ヶ月ごとの成果サイクルにしています。

ー他にメルカリの組織の特徴はありますか

組織構造をあえてファジーにしているのが特徴であり、良さだと思っています。
戦略や目標も3ヶ月ごとに変わるので、それに応じて組織も変えることができるようにしています。同時に、そのような組織変更をスピーディに行えるような人事制度をとっています。具体的には、3ヶ月ごとに成果を評価できるように人事評価のサイクルを回しています。そうしておけば、3ヶ月毎に組織が変わっても対応できます。

引用元:メルカリの組織は達成型?ティール型?これからの社会における組織開発とは – メルミライ – 未来を見るメディア

素早く変化に対応するためには、組織もそれに合わせて変更できるようにしておかなければいけません。

これだけ見ても、一年目標決めて振り返って評価する、というのはサイクルとしては長すぎるのではないでしょうか。

また上司と部下が評価について話すのも一年に数回で、自分のフィードバックを得る機会が限られています。これでは、役割や意識をこまめに見直すことも難しいでしょう。

組織よりも個人のほうに力がシフトしている

もう一つ重要だと思ったのは、総じて組織よりも個人の方に力がシフトしてるんじゃないかということ。

今は日本も世界も人材の流動性が高まっています。なので、企業は優秀な人材をつなぎとめていく力を高めないといけません。

それは報酬や福利厚生もそうですが、働きやすい環境という点でも同じです。入社した人材を育成し、繋ぎ止めておくためにも、個人との密なコミュニケーションはメリットがあります。突然辞職宣言されるケースが未だにあると思いますが、そういうのをできる減らす効果も期待できます。

また、特定の個人によるイノベーションやブレイクスルーが重要になってきており、タレントをつなぎとめることが企業の肝になっています。

これまでも、新しいビジネス環境に合わせて企業の人事制度は進化してきました。1on1ミーティングはこれからの新しい人事制度を考えるきっかけになると思います。本書を読んで新しい潮流を感じてください。

経済の仕組み自体が変わる中で僕らはどう行動するべきか?

どんどんお金の価値が変わっていると言われていますが、テクノロジーの進化や人々の価値観の変化によって、ついにこれまでの資本主義社会から経済のルールが大きく変化するんじゃないかと感じます。

それらのお金の変化を、経済の観点から整理したのが本書「お金2.0」です。

新規事業を成功させる組織に必要な要素とは?

いろんな企業の方と話したり、調べたりすると、業績が落ちていく要因は、環境の変化に対応できなくなることです。

特に最近はビジネス環境の変化がはやく、これまでのビジネスモデルが通じなくなったり、あるいは製品やサービスの寿命が短くなっていることから、新規事業開発の重要性は年々高まっています。

以前記事を書いた、リクルートの新規事業に関する本では、継続的に新規事業を開発していくための社内の仕組みやカルチャーが書かれていました。

リクルートの手法から学ぶ新規事業の作り方・育て方

今回読んだ本は、特定の企業ではなく、幅広い業種を対象にした調査に基づき、その結果から新規事業を創造する人の特性、新規事業を進めるときの困難の種類、組織として新規事業を成功させるために求められることなどが書かれています。

これからの組織に求められるものがわかる「ティール組織」

年に何冊か骨太で価値観揺さぶられる本に出会うわけですが、今年もそんな本に出会うことができました。