リクルートの手法から学ぶ新規事業の作り方・育て方

リクルートといえば、新しい事業を次々と生み出すイメージがありますね。ホットペッパーやゼクシィ、カーセンサー、SUUMOをはじめ、最近ではAirレジやスタディサプリがあります。こう数えてみると、すごいもんだ。

時代の変化が速くなり、これまでの既存ビジネスだけでは先細りになっている状況の中で、様々な企業が、新しい事業を作り出すことに苦しんでいます。新しいビジネスを作り出すにはどうすればよいか、という観点で、リクルートが新規事業を作り上げるノウハウは参考になるはずです。

ということで、今回読んだのは「リクルートのすごい構“創”力」。

リクルートのアドバイザーを務めるボストンコンサルティンググループの代表が書いた、リクルートの新規事業創造に関するノウハウです。「新しいビジネスってどう考えて成長させれば良いのかな」と思って読んだのですが、理論的にまとめられていて、わかりやすかったです。

 

事業モデルの基本は共通化されている

本書ではリクルートの新規事業を生み出すためのノウハウが体系的に整理されているのですが、全ては同じ事業モデルを前提にしています。

リクルートの場合、消費者と事業者のマッチングを効率化して、プラットフォーマーとして収益を得る、というモデルです。

共通化されていることで、会社の方向性がブレずに、新しいアイデアを作り出していけるんだなーと感心してしまいました。

新規事業、というと何か白紙のところからスタートするイメージを持っていましたが、こうやって事業モデルの根幹を定義しておくことが大事なんだと思ったんですよね。

どの企業にもベースになる事業パターンがあるはずです。それを抽象化しモデリングすることで、自社に合った事業を考えやすくなるなって思いました。自分の会社についても考えながら読むと良いです。

 

組織を強くするなら「仕組み化」が肝心

新規事業にはとびきりのアイデアや、スーパーマン的な人の存在がフォーカスされますが、実際はそれだけで成功するわけではありませんし、スーパーマンがいなくても成功する場合もあります。

リクルートでは、優秀な人が多いという前提はあると思いますが、それでもコンスタントに事業を作り育てていけるわけではありません。

新規事業を構築して育てるためのプロセスがしっかりと社内で仕組み化されていて、その仕組みの上で人が活動することで成果を出しているんですね。その仕組みやプロセスを具体的に明かした点が、本書の特筆すべきところです。

確かに、これだけ新しい事業を次々と作り出せているということは、ノウハウ化されて、仕組みとしてちゃんと確立していないとおかしいですよね。

この仕組みでは、プロセスがちゃんと定義されていて、社内での判断基準を設け、投資や撤退の判断を明確になってます。市場がどれぐらいの希望があるのか、顧客の財布はどこから引っ張り出さのか、考え方は山ほど参考になりました。

さらに、負を解消する、ぐるぐる図など独特のワードも登場します。そういうコンセプトや考え方が社内で浸透していれば、アイデアが生み出されやすくやむたり、議論するためのコミュニケーションも推進されるでしょう。

リクルートは社内の情報共有も熱心のようで、少し古いですがこんな本もあります。

リクルートのナレッジマネジメント

やはり強い組織はいろんなところでノウハウがされており、その積み重ねで組織全体が強くなっています。逆にエリート社員に強く依存するような企業では、急にその社員がやめた時に組織全体に力が落ちてしまいます。

リクルートの場合も、一朝一夕でこのノウハウができたわけではないでしょう。それこそ差別化の要因になってるのだと思います。

 

ということで、新規事業をどう作るかという点で、非常に参考になりますので、新しいビジネスの作り方に興味がある方にはお勧めです。

今日はこのへんで。