ホリエモンが面白い本を出していました。
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ホリエモンがなぜ教育の本を書くのか?と最初は不思議に思いましたが、教育の観点から今の時代に求められる価値観や考え方を説いていて、とてもポジティブな内容になっていました。
教育の構造は、社会の構造から導きだされている
今の人々の価値観を形成するにあたって、教育というのは大きな要因となっています。その教育システムというのは、どういう意味を持っているのでしょうか。
全体を一括して教育する仕組みは、近代から始まったもので、その教育内容は時代の要請に基づいて形成されています。当然といえば当然ですね。
社会に出るのに必要な、知識や立ち振る舞いを教えるのが学校の役割です。日本では様々な知識に加え、道徳や団体行動、忍耐などの重要性を教えられる印象があります。社会に出たら会社や上司の言うことを聞いて数年は我慢しなければいけない、などなど。
結局これは、これまでの社会で扱いやすい人を量産するのが目的になっており、ある意味合理的な時代もあったと思うのですが、今の時代では合わなくなっているんじゃないかというのが、本書の主旨の一つであります。
最近は同質的な人間が協力して集団の力を発揮するのではなく、人と違うことを考えて状況を打開できるイノベーティブな人間が世界中で求められています。イノベーティブなことを考え実行できる人材は貴重な資源なので、世界中で奪い合ってるのです。
スタートトゥデイは有能なら一億円出すと言って、最近話題になりましたね。
スタートトゥデイ、「天才」1億円で雇います IT人材募集 :日本経済新聞
大前研一氏も、2017年を総括したこちらの本で、同じことを言っていました。
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また、今の日本の教育制度は20世紀の大量生産・大量消費時代における中の上くらいの人材を大量につくるものでしかありません。エッジの効いた変わった人材、尖った人材をつくり育て21世紀の経済をシェイプしていくような仕掛けが全くないのです。そのことに気づいてからそういったシステムづくりに着手しても、効果が見えるまでには20年かかります。日本の今の病だと言えますが、これは治らないと私は思います。
自分が持っている価値観自体を疑った方が良い時代なんだと思います。ただ、自分で価値観を疑う事は結構難しいので、本を読んだり人と話して自覚していく意識が重要でしょう。
自分のやりたいと思うことを学び続ける
では実際どういう価値観で行動していったらよいのかと言うのは、具体的には本書を読んでいただくとして。
エッセンスだけ書いておくと、自分がやりたいと思うことにできるだけ素直になっていくということ。
さんざんいろんなビジネス誌で言われている通り、これからはAIの発展で、人間がやらなきゃいけないことは減っていきます。そのような中で、人は何をモチベーションに活動していくのか。これまでのように企業に勤め、一日働いて対価を得るという典型的なパターンは崩れていき、もっと自由に流動的に人間は活動していく気もします。
ライフシフトの考え方も重要です。長い人生の中で、自分を変化させていきましょう。何歳になっても遅くありません。
社会はこれだけ変化しているのだから、働き方や価値観をアップデートしていくべきですね。
もう横並びで考えていてはダメな時代になってるんだなと思いました。自分もきっといろんな先入観があるんだと思うと、何かを変えなきゃいけない。
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関連本
これを読んで、すごい真摯な本だなって思いました。働くことの意味というのを、これを読んでぜひいろんな人に考えて欲しい。