Webサイトの長文を読むなら「BeeLine Reader」

久々に、良いWebツールを見つけました。長文を読むときに、色をつけることで人は読むスピードが早くなるんだそうです。なので、文章を抽出して色をつける「BeeLine Reader」というのがありました。

BeeLine Reader :: Read Faster on Mobile Devices and Computers
[scshot url=”http://www.beelinereader.com/”]

ブックマークレットがあるので、PCかiOSデバイスに対応しているので、ブックマークに登録しておけばいつでも利用することができます。

Webサイトの長文を読みやすくする、という意味ではEvernoteが提供するClearlyというのがありましたが、それと似ていますね。色をつける、というのが違うところです。

あと、試してみて面白かったのは、複数ページでも自動でひとつにしてしまうようです。今回この記事で試してみて気づきました。

「なぜ買ったか」を探求する無印良品 : 日経BizGate

こういう地味な機能は、非常に読みやすくなるので嬉しい限りです。

InstapaperやPocketなどの後で読むサービスと組み合わせて使うと、一層便利かと思います。

【MBA書評】コーポレートファイナンス

MBA書評のシリーズ第2弾です。1回目は以下の本について書きました。

【MBA書評】企業分析入門 | Synapse Diary

共同テーマで書いているだーくろも1冊目の書評を書いてます。

【MBA書評】ビジネスインサイト|だーくろのブログ

 

そして、今回の一冊は「コーポレートファイナンス」です。

前回の「企業分析入門」に比べると、非常にライトな一冊ですが、会計とファイナンスの違いを考える上では、良い入門書だと思います。

MBAでも重要なひとつに、ファイナンスがあります。まず、ファイナンスとは一体何か、というところを確認しておこうと思います。非常いわかりやすい表現がここに書いてありました。

「利益」を扱うか、「キャッシュフロー」を扱うか、 そして、「時間軸」が「過去」を向いているか、 「未来」を向いているか、 これが、会計とファイナンスの大きな違いと言えるでしょう。

ファイナンス基礎理論 第2回「会計とファイナンスの違い」 – 板倉雄一郎事務所

コーポレートファイナンスを学習することで、企業価値を評価することができるようになります。

 

本の概要

コーポレートファイナンスの基本的なところから学習することができます。割引率の考え方、CAPM、WACC、DCFなどのステップを踏んで、企業価値をどう評価するか、というところまでが学習の範囲です。実際に、いくつか計算例もあり、ファイナンスの全体像をながめながら基本を抑える、という意味では良い一冊です。

本のみどころ

コーポレートファイナンスを学習して思ったのは、「これで厳密な企業価値を評価できるのか?」という疑問でした。しかし、これは万能な手法ではないけれど、それでもコーポレートファイナンス理論で評価された価格にもとづきM&A交渉が行われていたりしますし、様々な理論と経験が積み上げられているのも事実です。

なので、市場が企業価値をどう捉えているか、という意味でも計算方法や考え方は知っておくべきなのです。

 

この本を読むと、財務諸表の中でもいかにキャッシュフローが重要であるかがわかりますし、企業の会計という中の世界と株式市場という外の世界がどう繋がっているのかが理解できるようになります。

この先は、もっと高度な本が必要でしょう。以下のような。

【MBA書評】企業分析入門

MBA同期である、だーくろと、同じテーマで何本か記事を書こうと思っています。今回は「MBA学習で有益な本を紹介しよう」というテーマです。

今回取り上げるのは、「企業分析入門」という本です。

この本は、財務分析を行うための要素が述べられているんですが、とにかく分厚い。値段もなかなか挑戦的です。これぞMBAの教科書という感じじゃないでしょうか。

財務会計の入門という意味では、こういう本の方が良いと思います。

経営分析の手始めに読む2冊 | Synapse Diary

それを超えて、もっと企業の財務状況を把握するためには、もっと深い理解が必要なわけです。

 

本の概要

企業を分析するには、どのようにアプローチすれば良いのか、ということを体系的に整理しています。企業分析は、経営戦略分析、会計分析、財務分析、将来性分析の4つのステップで行うことが示されています。

そして、その順を追って、詳細にどう分析を行うべきかというアプローチが、様々な事例を交えて説明されています。

本の読みどころ

やはり本書の読みどころは、テクニックではなく本質が語られているところでしょう。

  • 会計制度そのものがどういう成り立ちを持ち、どういう性質を帯びているものなのか。経営者による恣意性を排除することが良いことなのかどうか。
  • 持ち株会社など、株式の持ち分がある会社をどう評価すべきか。支配とは何か。
  • 企業の将来性、市場の特性を踏まえた株式の評価はどう行うべきか。

これらについて、万全な正解はないものの、どう考えることができるのか、という示唆がたくさん語られています。企業を取り巻く会計制度や株式市場がどう働き、企業はどう立ち向かうべきなのか、外部から見たときにどう分析すべきかが、大きな視点から細かい部分まで網羅的に描かれている大作です。

 

会計の基本を押さえたら、こういう本で本質に迫るのが良いと思います。MBAでも何回か会計の勉強をしましたが、単なる制度にとどまることなく、とても奥深く面白いものです。

企業分析入門 第2版

経営者にとってデザインの重要性を理解するのは時代の必然

Appleなど、ビジネスにおけるデザインの魅力や必要性が注目されて久しいわけですが、ちゃんとデザインとビジネスの関係を整理した本というのはそんなにないのかもしれません。今回読んだ本は、経営者がデザインという要素をビジネス上どう捉えれば良いかが整理されているので、デザインの必要性を理解するには良いかと思います。

デザインの斬新さはどこから来るのか

デザインというのは、商品やサービス、ホームページなど至るところに必要な要素があります。デザインが、印象、使い方、コミュニケーションなど様々なものに影響を与えているわけです。そして、デザインの斬新さ、というものはどういう要素があれば「斬新だ」と人は思うのでしょうか。

それはこの本に書いてあります。ぜひ読んでください。ただ、斬新さだけを求めても仕方ない、ということだけは確かで、そこには外部的要因や内部的要因があり、それらが組み合わさり、必然的な理由が伴うものでもあると言えます。経営者としては、単なる斬新さを求めたり、あるいは平凡に甘んじる、他社を真似る、のではなく、その背景などを捉えた上でデザインを考えるべきでしょう。

新しいデザインは未来思考と仮説から生まれる

本書では、新しいデザインの事例がたくさん登場してきますが、いずれも未来への想像と、そこから考えられる大胆な仮説から生み出されています。仮説に基いて合理的に考えると、現在と比べて斬新なデザインが生み出さることになります。

これは日頃の訓練が必要だと述べられています。

ですから、なおさらのこと意識して未来を見る仕組みが必要なのです。そのために、ぱっと見ただけでわかる「未来地図」は役に立ちます。継続は力なり。この作業を続けることで自然と未来を読む力がついてくるはずです。

まさにそうだと思います。もっと業界動向などいろんな未来に思いを巡らせなきゃな、と反省しました。

スティーブ・ジョブズもそうですが、経営とデザインの両方を理解できる人材というのは、今後は非常に貴重になるんだと思います。

 

関連書籍

模倣を推奨する本。デザインにはオリジナリティーが重要である、という視点と対極にある気がするが、この本でも安易な模倣ではなく、背景や構造を理解して、必要なところを模倣することが重要と述べられている。

過去の書評:イノベーションも重要だけど、模倣することはもっと重要だ | Synapse Diary

スティーブ・ジョブズの失われたインタビュー映像で改めてリーダーの資質を考えた

スティーブ・ジョブズのインタビューが発掘された、とのことで、15分間のインタビュー映像を見ました。ジョン・スカリーとの対立からAppleを退社し、NeXTを立ち上げた頃のものだそうです。

ギズ独占! 映画『スティーブ・ジョブズ 1995 ~失われたインタビュー~』の特別映像が名言たっぷりで興奮しっぱなしだよ!(プレゼントあり) : ギズモード・ジャパン

話している内容をみて改めて、ジョブズが非常に優れたリーダーであったことがわかります。持っている信念の重要性、小さなエピソードから導かれる洞察力、そしてそれを説明するプレゼン能力。いろんな気持ちをざわつかさせてくれる名言がたくさんあります。どれも、リーダーに必要な資質とはなにかを考えさせてくれるものです。

ジョブズに関する本は何冊か読んできていますが、触れるたびに刺激されるものです。ドラッガーみたい。

過去の書評:iCon | Synapse Diary

過去の書評:「良いプレゼン」の要素集 – 【書評】スティーブ・ジョブズ脅威のプレゼン | Synapse Diary

過去の書評:スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション | Synapse Diary

過去の書評:Think Simple | Synapse Diary

PDF変換ツール「k2pdfopt」の使い方を簡単にする方法

昨日の続きです。

PDFファイルをKindleに最適化して「あとで読む」環境を充実させる方法 | Synapse Diary

k2pdfoptで変換できるようにはなったのですが、手間が多いのでもう少し簡単にできないかな、と。

Automatorを使って、k2pdfoptの変換をワンアクションで

というわけで、Automatorでアプリケーション化してみることにしました。Automatorの新規作成で、「アプリケーション」を選択します。

k2pdfopt_automator

そこで、「シェルスクリプトを実行」を選んで、シェルは「/bin/bash」を選択します。入力の引き渡し方法は「引数として」です。そして、以下のようなコマンドを入力します。「-dev kpw」の部分が、デバイスに「Kindle Paperwhite」を指定するという意味になります。

k2pdfopt.app

これで完成です。できたアプリケーションにPDFファイルをドラッグすると、PDFファイルと同じフォルダに、変換後のPDFファイルができます。

 

「Send to Kindle」でKindleのパーソナルドキュメント送信も簡単に

どうせなら、Kindleのパーソナルドキュメントへの送信も簡単にしたいと思いました。メーラー立ち上げて、アドレス入力して、ファイル添付して、、、、とか煩わしい。

Amazonから「Send to Kindle for Mac」というソフトが提供されています。Windows版もあります。

Amazon.com: Send to Kindle for Mac

「Send to Kindle」を使うと、対象ファイルをドラッグして送信ボタンを押せば処理は完了します。

Send to Kindle

 

 

これで、3アクションぐらいで、PDFファイルの変換からパーソナルドキュメント登録まで行うことができるようになります。

PDFファイルをKindleに最適化して「あとで読む」環境を充実させる方法

PDFで論文などを読みたいと思うのだけど、ディスプレイだと読みづらいし、紙に印刷するとすぐにどこかへいってしまったりして読みづらいので、何とかならないもんかと考えていました。

というわけで今日はKindleネタです。KindleでPDFファイルを読みやすくする方法です。KindleにPDFファイルを送ることができれば、時間が空いたときに順次読むことができるようになります。

Kindle Paperwhiteに最適化する「k2pdfopt」

PDFファイルの最適化に使うのは「k2pdfopt」というプログラムです。Win/Mac/Linuxと複数のプラットフォームに対応していますが、コマンドラインから使うという点が若干敷居が高い感じです。

今回はMacの環境で試しました。以下の記事を参考にしています。

[Kindle]Kindle PaperwhiteでPDFを快適に読む為に[k2pdfopt編] | No Pain, No Gain

k2pdfoptをダウンロード

公式サイトからダウンロードします。Capchaに文字を入力して、対象OSのファイルをダウンロードするだけです。一瞬、Macに32bit版と64bit版があり悩みましたが、念の為Appleのサポートページで確認しました。最近のは64bit版です。

Intel ベースの Mac のプロセッサが 32 ビットか 64 ビットかを識別する方法

k2pdfoptの導入

使い方は簡単です。ダウンロードしたファイルの権限変更を行い、/usr/local/binへ移動させるだけです。具体的には、このコマンドでいけました。

[bash]chmod 775 k2pdfopt
sudo cp k2pdfopt /usr/local/bin/[/bash]

 

このあたりのことは英語ではありますが、公式サイトに書いてあります。Macの場合は以下のページですね。

Willus.com’s K2pdfopt Help Page

このページを読む限りだと、別に必ずしも/usr/local/binに移動しなくても使えますね。プログラムファイルをダブルクリックするだけ。まあ、/usr/local/binに移動しておけば、実行場所を気にせずターミナルから呼び出せるので、どっちが便利かは好みですが。

k2pdfoptで変換してみる

ターミナルで、変換対象となるPDFファイルを引数に指定してk2pdfoptコマンドを実行すると、オプション選択のメニューが出てきます。自分の状況に応じて選べば良いと思いますが、今回はKindle Paperwhite向けに最適化したいので、最初のオプションで「d」、次のオプションで「3」を選択します。

k2pdfopt

最後にもう一回エンターを押せば、変換が始まります。PDFファイルの容量にもよりますが、数十秒から数分待てば出来上がりです。変換対象ファイルと同じフォルダに「_k2pdf」という文言が付加されたPDFファイルが新しく出来上がります。

変換した結果

今回変換に使ったのは、日本政策金融公庫が発表しているレポートのひとつである「小企業における家族従業員の存在意義(PDF)」です。論文らしく2段組になっていて、表や図も挿入されている、という変換するにはやや難易度が高いファイルだと思います。

変換前はこんな感じ↓

k2pdf_before

変換後はこうなりました↓

k2pdf_after

余白が削られて、文字が拡大していますね。

ひとつ注意事項があります。k2pdfoptは、PDFのまま余白を削り、文字サイズを大きくすることで読みやすくしています。ファイルフォーマットはPDFのままなので、Kindleなどの電子書籍フォーマットと違って、読んでる途中で文字サイズを変えたりすることはできません。調整するなら、最初の変換オプションの中で細かく指定できるので、そこで試すと良いでしょう。

僕はあまりこだわりがなく、デフォルトの変換設定で快適に読めたので、そのままです。

まとめ

  • k2pdfoptを使えば、Kindle Paperwhite向けにPDFファイルを最適化できる
  • 最適化したファイルは、パーソナルドキュメントに登録すれば、「PDFファイルをあとで読む」環境ができる

今回こういうツールを使ってみて思いましたが、やはりKindleやKoboはグローバル展開されているので、ツールに対応しているという意味でユーザーとしては選ぶ意味が大きいな、と思いました。LideoとかSony Readerは今回のツールの選択肢に入っていませんから。

もう少し電子書籍が普及したら、WebサイトやPDFを快適に変換するWebサービスが乱立するんじゃないかと思っています。電子書籍は、デジタル媒体を「読む」という行為をどんどん取り込んでいきますね。

TwitterとFacebookの拡散力は違う。どちらが拡散するのか?

今日、ややこの記事がアクセス増大しました。

 

それのおかげで、ブログ全体のアクセス数はいつになく増えています。(そのわりにアドセンスはほとんど増えませんでしたが。。。)

最初、Twitterで拡散されていることに気づいたのですが、よくよくアクセス解析をみると違いました。Facebookからの流入がほとんどだったのです。今日の上記記事へのアクセス流入元の9割ぐらいはFacebookでした。(余談ですが、PCとモバイルが半々ぐらいでした。)

これまで正直、Twitterの方が拡散力は高いだろ、と思っていたのですが、今回の動きは個人的に驚きました。このときほど、OGPをちゃんと設定しておいて良かったと思った日はありません。

FacebookのOGP設定がいつの間にかエラーになっていた | Synapse Diary

 

TwitterとFacebookではどちらが拡散するのか?

で、TwitterとFacebookの拡散性の違いですが、気になったのでそれっぽい記事をいくつか読みました。代表的なものを貼っておきます。

ツイッターとfacebook、なぜ情報の拡散力が違うのか:日経ビジネスオンライン

企業がFacebookを使う10個のメリット、まとめ

どちらも一長一短ある、と言ってしまえばそうなのですが、恐らくTwitterの方がツールとしては拡散性が高いと思うのですが、それが故に「緊急性がある」「関心を覚える人が多い」ときに拡散していくんじゃないかと思います。Twitterの場合、タイムラインの流れが早いので、流れ去るのも早いです。というわけで、関心が高い人が多く、たくさんの人が雪崩れ込むように拡散していかないと、どこかで簡単に途切れる、ということなんじゃないかと思います。

一方でFacebookの方が、ソーシャルグラフで形成されているので親和性は高く、またTwitterほどタイムラインの流れが早くないので、目につく確率は高くなります。なので、一定のクラスタにはまれば、Facebook上で拡散されていくのではないかと推測します。

 

まとめ

  • 関心を抱くクラスタがそんなに多くない場合は、Facebookの方が拡散する
  • いつバズってもいいように、OGP設定はちゃんとしておけ

 

今日はこのへんで。

WebサイトやGmailをPDFで保存・結合する

最近このブログへのアクセスで多いのは、「Gmail PDF」っていうキーワードでして、この記事にアクセスしてきます。

Gmailのメールを簡単にPDFにする方法 | Synapse Diary

ただ、この情報古いんですよねー。というわけで、今の現状で考えられる方法を書いておきます。整理するにあたって、自分なりにも新しい発見がありました。

 

GmailやWebサイトをPDFで保存する

まずPDFへの保存ですが、ブラウザでChromeを使えば、簡単にPDF保存ができます。ローカルで保存することもできますし、Googleドライブに直接保存することができます。

印刷で「送信先」を変更して、「PDFに保存」か「Googleドライブに保存」を選ぶだけです。後でPDFを結合したいのであれば、「Googleドライブに保存」が良いかと思います。

 

Googleドライブにある複数のPDFを結合する

複数のPDFは、Chromeの拡張機能「PDF Mergy」を使うと簡単に結合することができます。一応Googleドライブと書いていますが、ローカルのファイルでもできます。

Googleドライブにある複数PDFも手軽に結合できる「PDF Mergy」 – WEBマーケティング ブログ

対象ファイルを選択したら、順番を並べ替えて「Merge」ボタンを押すだけです。結合したファイルは、Googleドライブに保存することも、ローカルにダウンロードすることもできます。

pdf-mergy

これで、GoogleドライブでPDFの保存・結合ができるようになりました。ネット上でファイル処理まで全部できるので、スペックが遅いPCを使う場合や、出先で対応するときは便利。

あと、Webサイトの情報をきれいに保存したい場合は、こちらの方法がおすすめです。

あとで読むのが便利になる、Web上の連載記事をまとめてPDF化する方法 | Synapse Diary

 

今日はこのへんで。

長谷部誠がヴォルフスブルグからニュルンベルクへ移籍したけど

今日は自分のメモ程度です。すみません。

長谷部誠がヴォルフスブルグからニュルンベルクへ移籍しました。3年契約で、移籍金は250万ユーロ(約3億円)とのことです。

ニュルンベルクが長谷部獲得合意を発表 (GOAL) – Yahoo!ニュース

 

ヴォルフスブルグ的には成功なディールでは

長谷部は、元々浦和から移籍金ゼロで獲得しています。このサイトで、海外へ移籍した日本人選手の移籍金を確認することができます。

海外日本人選手の移籍金・年俸一覧 – 移籍金・年俸ランキング | サムライサッカーMAGAZINE.com – 海外で活躍する日本人選手情報満載!

それが今回は3億円の移籍金を獲得できたので、まさに安く買って高く売れたんだと思います。

「ジャパンはなぜ負けるのか」にも書いてありますが、こういう移籍市場の戦いというのは、チームの結果とお金の関係を読み解く上で非常に重要です。この本では、20代の初めで買い、30歳になる前に売れ、と書いてあります。それが最も選手の実力をチームに取り入れ、かつ衰えが他のチームからも目に見える前に高く売れるからです。

そういう観点でみると、長谷部は29歳。ヴォルフスブルグから見ると良いタイミングと見られても不思議ではありません。

 

ニュルンベルクは投資効果を出せるのか

長谷部が所属していたヴォルフスブルグとニュルンベルクでは、クラブの規模が結構違います。選手人件費のデータがありましたので、リンク貼っておきます。

清武がニュルンベルクに移籍した理由とは・・・?

また「ジャパンは負けるのか」の話になってしまいますが、選手人件費と勝ち点は非常に相関関係があると言われています。つまり、選手人件費が多いチームほど勝てるチームになる、ということです。そういう意味では、今回長谷部は出場機会を求めて、選手人件費があまり多くないチームに移籍した、というのは個人としては正解な気がします。

一方で、ニュルンベルクは清武に始まり日本人を積極的に引き入れていますが、どういう戦略で進もうとしてるんでしょうかね。今回の移籍金の金額を見ても、ニュルンベルクの規模からすると結構大きな取引だったんじゃないでしょうか。(とはいえ、相場観からするとちょっと値切ったかもしれません。)

まあ、今後長谷部が出場機会を増やし、チームが勝てるようになればクラブとしては良いんじゃないでしょうかね。あと、清武は早めに結果を残し、ニュルンベルクに移籍金というお土産を残すべきだと思います。

 

なんとなく今回の報道で、長谷部も選手としてはピークを過ぎたのかもしれないなーと改めて思ってしまいました。とはいえまだまだやれる年齢だと思いますので、ブンデスで頑張って欲しいものです。ブンデスリーガはプレミアリーグに次いで大きなリーグですし、観客動員数などリーグ全体で非常に勢いがあるところでもあります。そういうところで日本人選手が多く活躍する、というのは日本サッカーにとっても意味があると思いますし。

infographicで見る欧州トップリーグのマーケットバリュー