世界を広げる問題解決思考-【書評】プロデュース能力

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動
プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動
日本能率協会マネジメントセンター 2008-12-19
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starあなたもプロデューサーに
star評価が高いので買ってみたが・・・
star自分のビジョンを実現するためには何をしなければいけないかがよく分かる。熱い1冊。

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時間をかけない情報整理

を読んで気になったので、同じ著作のプロデュース能力を読了。原因
分術析とは異なるアプローチで、どうやって問題解決するのか、を探った一冊。

 
著名なコンサルティングファームの本とは、ちょっと違う感じ。なぜを5回繰り返しても、ロジックを積み上げても解決できない現状にぶつかった場合に、どうすれば良いのか。
 
原因が究明され問題の構造が整理されても、それだけでは絶対に解決できない。原因をつぶすという発想で解決が進まないからである。
 
問題を解決する手段は、ひとつではないことを知ることから始まる。いろんな考え方、いろんな手段がある。正解がない問題に対して求められるのは、明確な「方向性」。どういうことを成し遂げたいのか、大小問わず、言語化することが重要。

そして、次に重要になるのが「小さくても明確な結果を出すこと」。
自分の責任範囲というのが、どんな組織でもある。でも、これを少し超えることが、新しい世界を切り開いていく。そして、超えるためにはスモールスタートで何かの結果を作ってみる。形が見えることで、自分の自信や周りの共感が得られて、方向性が強化される。
 
思いつきで指示をして、結果を気にしない上司やコンサルタントは、現場を混迷させるだけで結果として何も価値を生み出していない。
 
いいか悪いかを判断しきれないアイデアは、すべて却下か、または保留になっていく。
 
みんなで合議して出したアイデアや、緻密に問題を分析した結果だけでは、ダイナミックで結果に結びつける解決策は、ひねり出せないことを念頭に置くべきだろう。自戒の念を込めて。

官公庁や独立行政法人などの調達情報を一括検索できる「調達.org」

行政機関は、発注する際に調達情報を掲載し、受注業者を募ることがある。この場合、HPなどを逐次チェックしていないとその情報を逃したりする。つまり、調達情報が各機関のHPに分散してたり、さらに機関内の組織ごとに持っているHPに分散されたりしていて、わかりづらい。。。。
 
で、自動で対象HPをRSS化してアグリゲートすれば便利かな、と思ってたら、そういうことを既にやってるサービスがありましたよ、という話。
 
官公庁、独立行政法人、民間企業の公募情報収集サイト – 調達.org
官公庁、独立行政法人、民間企業の公募情報収集サイト - 調達.org

使ってみた感じとしては、まだ使いづらい。。。。
発注作業に関する検索条件がなかったり、期間の指定も細かくできなかったり。あと、検索結果もページの全文検索結果を返しているようで、わかりづらい。
こういうところをカスタマイズして使いやすくなれば、一定の需要は確保できるのかもなあ。
 
 
すごいのは、APIを公開していたり、iPhoneアプリがあること。ちょっとマイナー(需要が少ない)サービスのはずなのにすごいね。。。。

 
どこが運営しているのか?
 
株式会社ゴーガという民間企業だそう。システムコンサルティングや受託サービスなども手がける会社。
政府も、こういう民間企業が行ったWebサービスを買収してオープンガバメントの実現に向けて進められればいいのにな、と思ってみたり。
 
それにしても、このサービスがどういう仕組みで調達情報を収集しているのかは、ちょっと興味があるなあ。
 
調達に関連する情報として、各機関が落札情報も公開しているので、それもデータベース化して、どの工事や作業にいくらでどの期間かかって、とか分析できるようにすれば、そのデータを欲しがる企業はたくさんいそうだなあ。お金になると思う。
 
いろんな可能性を感じるサービス。

 

【書評】iPhoneとツイッターはなぜ成功したのか?

App Storeで無料だったのでダウンロードして読んだ。これもFREE効果か。

AppleやTwitteの躍進に関する特徴を述べている点は冗長に感じたけれど、全体として技術やビジネスターゲット、時間、働き方の全てが「マイクロ化」していく流れは、理解しやすく納得できた。

特に、働き方について考えさせられる。
複数の組織に所属して、毎日場所を変えて、自分の得意分野で仕事を行う。こういう細切れとも言えるような働き方が、もっと生まれて良いと思う。

非正社員から正社員化の風潮が生まれているけれど、働き方の自由を考えると、もっと柔軟に働きやすい仕組みを考えないといけない気がする。

週40時間を同じ場所、同じ組織にコミットする代わりに、厚い社会保障を手にする今の仕組みよりも、どの働き方でも社会保障は賃金や掛け金の度合いの分受け取ることができて、組織間の移動を行えたり、副業の服務規程を変えたり。テレワークの仕組みをもっと進めたりする方が、いろんな働き方を選択しやすくなる。

日本のGDPが上がらない一つの要因に、労働力の投入が不十分ということがあるそうだ。結婚してみてわかったけれど、子どもができると、特に女性は時間とお金の制約がぐんと上がってしまう。それでも、育児の中で生まれる細切れの時間を労働に変えられるよう努力することが、企業にとって、社会にとってもプラスになるはず。

実際、自治体ではテレワークの実証実験が始まっている。
【青森県】テレワークシステムモデル実験の取組み紹介 (テレワーク最新情報 ~田澤由利のテレワークブログ~)

あと、本の中身の話ではないけれど、初めて電子書籍を読んだ感想として、思ったより読みやすかった。UIもわかりやすく、文字の大きさもよかった。(多分ePUBでできてるのかな?)線を引いたりマーキングできないことに、少しじれったさも感じたけど。電子書籍は、対象が広がればどんどん利用したいなあ。

IT業界が今後進出する産業を勝手に考えてみる

 

IBMの更なる進化 – 経営戦略コンサルの洞窟を読んで、触発されて書いてみる。最近、スマートグリッドや電子書籍が話題になることが多く、ICTとして対象範囲をまだまだ拡大している気がしている。

そこで、今後可能性のある分野を勝手に考えてみた。

まず、ICT技術の特徴として、次の3つがある。この強みに当てはまる可能性がある産業は、今後もっとICT技術が活用されていくと思う。

①医療

 電子カルテの普及率は、全国でまだ20%未満。(参考:伸び悩んでいた電子カルテ市場、2013年には 1324億円規模に成長:MarkeZine(マーケジン)

 電子カルテの普及とともに、カルテの個人帰属も重要だろう。複数の病院にかかると実感するが、違う病院の治療歴などをわざわざ答えないといけなかったり、レントゲンを病院ごとに撮り直されたりする。個人に帰属するはずの診断情報は、病院ごとに閉じているのが現状。
 国民IDの実現と合わせて、電子カルテの普及とその個人帰属を進める流れが来て欲しい。

②自動車

 EV車の低価格化など、電気と車は緊密さを増している。また、カーナビには通信機能があるので、車移動向けのネット情報の配信やインタラクティブな情報のやり取りが実現してもおかしくない。
 実際、GoogleはGoogle Mapなどの情報を利用して、効率的な交通情報を提供する仕組みの構築が進められている。(参考:自動車にもGoogleのサービスをつなげたい – インテリジェント・カー – Tech-On!

③マスメディア

 テレビ離れがずっと言われていて、大手テレビ会社の広告収入が激減したことからも、テレビというメディアの広告効果に疑問が呈されているのだと思う。
 ICTの仕組みを考えれば、視聴率はテレビを設置している各世帯から全て取得できるようになるんじゃないだろうか。そうすれば、今みたいなサンプリングでの視聴率という、ネット広告のPVやクリック数に比べて効果が曖昧な点を、解消できるんじゃないだろうか。

 あと、新聞もやっと日経が電子媒体の提供を開始したけど、Kindleみたいな電子端末を配布して、新聞データを毎日配信すれば良いのに。そうすれば、物理的に宅配する手間が省略できる。しかも、複数の新聞を同時購読できて、検索機能とかクリップ機能なんかがあれば、今の3000円~4000円の新聞購読料でも支払って良いかな、と思う。

④レンタル事業(図書館も含む)
 CDやDVD、本のレンタルについても、基本的にはコンテンツビジネスなので、物理的制約を排除できる。問題は、コピーコントロールや期間が来たら手元からコンテンツを削除する仕組みだろう。
 ただ、実際アメリカの図書館では、デジタルデータを利用者に配布して、期限がきたら削除する技術が導入されているらしい。(つい最近、そういう記事を読んだけど、ソース元を忘れてしまった。。。)

 こういうレンタル事業も、実際に店舗に訪れたり、郵便でやり取りする流れから、iTunes Storeみたいに直接通信から受け取るモデルに変化するだろうか。

思いつくまま列挙してみた。ICT技術は高度化し、ビジネス対象をどんどん細かくすることが可能になってきたから、まだ可能性は広がりそうだなあ。
 

月刊「環境ビジネス」2009年10月号
株式会社日本ビジネス出版

【書評】日本はなぜ貧しい人が多いのか

最近統計モノを読む機会が多い。読むたびに、事実を基に分析することの重要性を再認識する。ここに何かを書くためにメモしたんだけど、メモだらけになった。知らない事実が多かった。

公的扶助給付額は際立って高いが、公的扶助が実際に与えられている人は少ない。

公的扶助の給付額は、主要先進国の中で高い一方で、生活保護水準以下の所得で生活している人は15%で、実際に生活保護を受けている人は0.7%なんだそうだ。

また、市場所得で見た場合の相対貧困率は低いが、可処分所得で見ると不平等になる。これは、日本の社会制度が、公的扶助をうまく配分できていないという事実を表していると思う。

今ある分配の仕組みを見直すだけでも、改善される余地はある。

子ども一人を育てるコストは1億円ぐらい。

子どもを育てるコスト=働いていたと仮定した場合にあきらめる所得。そう考えると、子ども一人当たり1億円のコストがかかる計算になるらしい。子ども手当でも、とても足りない。こういうコスト感覚は、みんな気づき始めてるんじゃないのかな。共働きの方が生活は楽になるし、子ども一人持った途端に、時間とお金への制約が劇的に増える。

労働生産性の低い産業を輸入する。

各産業の労働生産性も計算されているんだけど、繊維産業などが効率悪い部類になっている。岐阜でも、昔は繊維業が盛んだったけど、海外の安い製品などに押され、最近は見る影がなくなったという話を聞いた。

労働生産性の伸びにくい産業から、労働生産性の高い産業に切り替え、これまでの産業は輸入することで、国の産業は伸びる。これは、経済学の基本。

官民賃金格差が高い県ほど、民間の平均所得が低い。

これは少し驚いた。こういう事実があるらしい。これは、地方の財政が公務員の給与に反映されていないことを示している。

こういう事象があると、地方で優秀な人材は公務員を目指すようになり、地方産業に人が集まらなくなる。すると、余計地域産業は発展しない方向に向かってしまう。

確かに、自分が就職活動するときも、公務員志向が高い人が多かったなあ。公務員が悪いとも思わないけど、公務員志向が高まる仕組みは、地方経済にとって勿体ないとは思う。

【書評】20歳のときに知っておきたかったこと

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ
阪急コミュニケーションズ
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評判良かったので購入。子どもが大学生になったら、読んで欲しいと思う。起業家精神を説いている本なのだけれど、起業する人でなくても生き方に希望を持てる。人生で挑戦し、失敗することの意義を教えてくれる一冊。

外資系の会社に入って思ったことは、生意気である方が認められる、ということ。もっと言えば、前に出て、意見を言って、行動で結果を残した人が評価をされる。だから、この本で書いてあることはすごい納得できる。

身近なところに問題はあって、それと同じだけ改善の余地がある。
生まれて1ヶ月になる子どもの寝付きが悪いことも、買い物するときに店員に薦められるポイントカードの鬱陶しさも、中小企業の資金繰りの厳しさも。

そういう問題を見つめて、解決に向けて考え、挑戦する。その結果として失敗したとしても、それよりも大切なものが得られるはず。

世の中は見方によって変わるし、自分の行動によっても世界は変わる。

もっとPDFファイルを活用する方法

最近は、論文などを読む機会も増えてきて、PDFファイルを扱うことが多い。そこで、もっとPDFファイルを有効に管理・活用する方法をメモ。
PDF管理フリーソフト「Mokuji」を使う
これが便利。このフリーソフトを使ってみるとPDFを効率的に管理できる。

軽量で持ち出し簡単なPDF管理ソフト Mokuji
軽量で持ち出し簡単なPDF管理ソフト Mokuji

利点は以下。
①PDFファイルの起動が速い
 最初にMokujiにファイルを取り込んでしまえば、その後の起動は速い。これは、ストレスフリー。
②全文検索できる
 登録されているPDFファイルの全文検索ができる。後から探そうと思ったときに便利。PDFファイルに著者名などを登録できるので、最初にキーワードを埋め込んでおくと便利だと思う。
③登録したPDFファイルを1つのファイルにまとめられる
 これが意外に便利だと思うのだけど、Mokujiは独自のmkjファイルでデータを扱っている。これは、取り込んだPDFファイルのデータも含んでいるので、丸ごとデータを誰かに渡したい場合は、このmkjファイルだけを渡せば良い。
 Dropboxのディレクトリに入れておいて、複数PCで同期も可能だと思う。
後は、分類を決めたりできるみたいだけど、その点はイマイチ使いきれていない。
無料OCRサービスを使う
PDFファイルを探すと、よくあるのが単にスキャンしただけで、文字認識できないファイル。こういう場合は、Mokujiの全文検索が使えない。そういうときは、OCRで文字認識させたい。
それで、「n1ne@freeOCR」を使ってみる。

n1ne@freeOCR

OCRの対象ファイルをメールに添付して、「ocr@n1ne.net」に送るだけ。数時間後にOCRで読み取られたファイルが送り返されてくる。
他のレビューだと.pdf、.docx、.docの3種類が添付されてきた、と書いてあるけど、自分はなぜか.docxのみ。。。。試しに.docxファイルを見てみると、日本語の認識は十分だと思う。ただ、文中に画像が含まれていたりすると、レイアウト崩れが起きていた。ちゃんとファイルを再現するには、手修正が必要かも。
あとは、持ち運べるPDFリーダーとしてiPadかKindleが欲しいなあ。

【書評】時間をかけない情報整理術

佐々木 直彦¥ 840
単なる情報整理術にとどまらない内容の濃い、成果志向型の仕事術の本
第1章のタイトルが全てを物語ってます
最近、情報整理について考える機会が多かったので、参考本として購入。いろいろ迷走しかけていた思いが、すっきりした。それは「何のための情報を収集して整理するのか」ということ。
結果を出すための情報整理を

私たちがほんとうに行わなくてはならないのは、大量の情報を、見やすく、あとで取りだしやすいように整理する情報整理ではなく、「ホンモノの情報」を創りだす情報整理なのです。

どうやら自分には収集癖があるらしく、目的を見失って「集める」ことに執着する場合がある。情報を整理することが目的になっちゃいけない。結果を出すことが大事。
相手に行動を促す情報を
情報整理だけでなく、コンサルタントとして相手に伝えるコツも書かれている。これも結構シンプルで自分の中で復習になった。気になったのは次の3つ。
1つ目。伝えるときは、「柱」となるひとつのコンセプトを見つけることが重要。きっと「ひとつ」であることが重要。このブログを書くときに、思いついたまま論点がぼんやりした状態でアップすることもあるけど、もう少しブログを書くときもこういう意識を重視しようかな。疲れるけど。笑
2つ目。論理は一本、物語は複数。論理を積み上げることをコンサルタントは求められるので、その点は磨かれていくのだけれど、物語を出せるかは結構個人のセンスに頼っている気がするな。こういう感性に訴えるスキルというのも、もっと重要視されて良い気がした。
そして最後。この言葉に集約されている。

自分の行動が起こる。相手の行動も起こる。「この二つの行動が起こるための情報整理とは何か」に答えを出したかったのです。

「いつもやり取りしている顧客の上司の上司まで説得できる資料を作れ」と上司に言われたことを思い出した。行動まで結びつけてナンボ。

公共投資に必要なアプローチ

日本はなぜ貧しい人が多いのかを読んで、企業や団体に公共投資するよりは、個人に資金を投入した方が効果が大きいのでは、という提言があったので、今後の公共投資について思考実験してみる。
バラマキ政策の限界
バラマキなどの公共投資は、未だ有効だと感じる人が周囲にいたりする。これは、ケインズの有効需要を喚起するために、借金をしてでも公共が投資するが有効である、という考え方が背景にある。
これは、乗数効果を期待しているのであるが、近年は乗数効果もどんどん下がっているので、バラマキ政策には限界があることが、経済学の観点から判明している。
公共機関の事業については、PDCAサイクルがうまく回っていないことが多いのではないかと思う。特にCとAをうまく回す仕組みが整備されていない。
ある事業の効果を測定し、それを評価し、改善策を構築した上で実施する。その一連の流れを作ることが、継続的な事業体を作る重要な要素である。
地域内乗数効果という考え方

公共投資を評価する指標として、地方自治体が行った公共投資がどの程度地方振興に寄与しているかを示す、「地域内乗数効果」がイギリスで考案されている。これが結構興味深い。
今でもよくあることだが、地方自治体の発注では、地元企業のみを対象に、もしくは地元企業を含めたJVに仕事を発注する場合がある。(大体は予定価格が低い場合だが。)
これは、地元への技術振興の狙いもあるが、どうせお金を使うなら地元へ、という考え方も含まれている。
あとは、地元の団体やNPOに助成金を出したりする。
そういう税金として投入されたお金が、どれくらい地元に還元されているか、を測る指標が地域内乗数効果である。考え方はシンプルで、公共投資で投入したお金が、地元にどの程度残るか、である。
例えば、払い先の企業が地元外から資材を調達していたり、人材を確保していたら、せっかく投入したお金も地元には残らないことになる。
(詳細は、次のPDFがわかりやすい。http://www.tku.ac.jp/~koho/kiyou/contents/economics/241/8_fukushi.pdf 
ただ、これを実際に測定することは、結構面倒くさい。いざやるならば、大変な労力が必要とされると思う。しかし、公共投資を評価する上で、有効な指標となると思われる。
サンプリングでいくつか指標を取得してみることで、公共投資の有効性を測れるし、地域からのお金の流れや産業の流れが見えて、現状分析の一助になることも期待される。
企業やグループより個人に目を向ける
乗数効果の低下が示しているように、無理やりお上が仕事を作る時代は終わったのだと思う。それでも人を支える役割が公共機関にはある。
今後の流れは、企業に投資し個人への波及を期待する間接投資より、個人を直接支える直接投資だと思う。例えば、民主党の子ども手当てには仕組みとして不十分感がいろいろあるが、それでも個人に目を向けて、そこに直接資金を投入することが、投資対効果を高める結果になると思う。
またこのとき、投資対効果が見えやすい仕組みを作ることが重要だ。地域内通貨やバウチャー制度はその観点から良いアイデアだと思う。
実際に現場で使われている、公共投資の評価方法については、余り体系だったものがない気がするけど、どうだろう。知ってる人がいれば、ぜひ教えてください。

面白いほどよくわかる哲学・思想のすべて

湯浅 赳男¥ 1,470
今一度、倫社(倫理社会;今はないか・・・)を勉強したい方へ
誰かのTwitterのつぶやきから知った一冊。哲学が過去から一気に流れで理解できるのは良いと思って購入。予想以上に自分の中ではヒット。
あまり哲学を学習したりしなかったので、名前は聞いたことあるけれど、どういう主張をしている人であるかが、さくっとだけどわかるので、全体のイメージが捉えやすくなる。
だけど、一番ヒットだったのは経済思想も含まれていたこと。
これが、非常に理解しやすい。マルクスやケインズ、ハイエクなど今も話題になる名前も、時代の流れやその背景、主体となる理論が書いてあるので、初めて読むにはうってつけ。
まあ、この動画もわかりやすいけどね。

哲学や思想は、社会を理解する指針になるもの。いろんな考え方があるけれど、過去の歴史から見直されたり、新しい思想が登場している。そういう流れを理解することで、自分の背骨ももっと太くなるんじゃなかろうか。