プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動 | |
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分術析とは異なるアプローチで、どうやって問題解決するのか、を探った一冊。
著名なコンサルティングファームの本とは、ちょっと違う感じ。なぜを5回繰り返しても、ロジックを積み上げても解決できない現状にぶつかった場合に、どうすれば良いのか。
原因が究明され問題の構造が整理されても、それだけでは絶対に解決できない。原因をつぶすという発想で解決が進まないからである。
問題を解決する手段は、ひとつではないことを知ることから始まる。いろんな考え方、いろんな手段がある。正解がない問題に対して求められるのは、明確な「方向性」。どういうことを成し遂げたいのか、大小問わず、言語化することが重要。
そして、次に重要になるのが「小さくても明確な結果を出すこと」。
自分の責任範囲というのが、どんな組織でもある。でも、これを少し超えることが、新しい世界を切り開いていく。そして、超えるためにはスモールスタートで何かの結果を作ってみる。形が見えることで、自分の自信や周りの共感が得られて、方向性が強化される。
自分の責任範囲というのが、どんな組織でもある。でも、これを少し超えることが、新しい世界を切り開いていく。そして、超えるためにはスモールスタートで何かの結果を作ってみる。形が見えることで、自分の自信や周りの共感が得られて、方向性が強化される。
思いつきで指示をして、結果を気にしない上司やコンサルタントは、現場を混迷させるだけで結果として何も価値を生み出していない。
いいか悪いかを判断しきれないアイデアは、すべて却下か、または保留になっていく。
みんなで合議して出したアイデアや、緻密に問題を分析した結果だけでは、ダイナミックで結果に結びつける解決策は、ひねり出せないことを念頭に置くべきだろう。自戒の念を込めて。