DeNAのキュレーション問題報告書はビジネスケースとして大作

ちょっとタイミングを逸した感はありますが、DeNAのキュレーション問題に関する第三者委員会の報告書を読みました。

第三者委員会調査報告書の受領及び今後の対応方針について | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA

報告書自体は300ページと膨大なものですが、概要を理解するのであれば「要約版」もあります。全文でも257ページから始まる「第10章 本問題の原因・背景分析」だけでも読み応えがあります。

この第三者委員会の報告書を読んで、DeNAのキュレーション問題は、経営マインド、組織カルチャー、事業の方向性の明確化、KPI偏重のオペレーションなど、様々な経営問題を孕んでいることがわかりました。

この問題をどう捉えば良いかと言う論点をいくつか挙げておきましょう。

メディアとプラットフォームの境界線

この問題の1つとして、著作権侵害がありました。画像を無断で利用したり、他のサイトの記載されてる文章をコピペや改変を行うことによって、1つの記事を構成しており、それがGoogleのSEO対策上有効な方法として検索順位が上位になったのでした。

報告書を読むと、本事業が「メディアなのか、プラットフォームなのか」がひとつの論点になっています。

プラットフォームとしてとらえることができれば、プロバイダ責任法の名の下で、キュレーターがコンテンツを作成し、著作権侵害を行ったとしても、プロバイダーは責任を問われません。

この法律では、権利侵害の被害が発生した場合であっても、その事実を知らなければ、プロバイダは被害者に対して賠償責任を負わなくてもよいとしている。

引用:プロバイダ責任法とは|プロバイダ責任制限法 : 意味/定義 – IT用語辞典 

 

DeNAはそういう建て付けを考えていたようですが、実態としては多くの記事はクラウドソーシングやインター学生によって作成されており、その点に関してはプロバイダー責任法の対象外になると書かれています。

一方で、キュレーションメディアを運営する観点で考えると、雑誌などと同じように、メディア全体の統一感や狙ったキーワードでのSEO対策を実現する必要があり、自ら記事を作成したり監修する対応が必要だったと思われます。

組織カルチャーやガバナンスのあり方

報告書では様々な観点から組織の風土やKPIの管理の仕方、法務部門の役割、取締役会や監査役の対応などを取り上げています。

DeNA内で法的リスクが挙げられた部分もありましたが、事業が拡大していく中で十分なガバナンスが行き届かなくなり、経営層と現場での考え方のギャップなども多く見られていたようです。

また前段の部分とも重なりますが、メディアなのかプラットフォームなのかというところも曖昧な状況であったためでしょうか、SEOによる検査エンジンからの流入をKPIとして重要視し、さらに記事数を増大させていくことに強いフォーカスを置いていったことも、最終的にクラウドソーシングで安い記事を多く生成させていった原因と考えられます。

そもそもの事業コンセプトの曖昧さ

しかし個人的には、報告書の最後のあたりにある事業コンセプトの曖昧さこそが根本の問題であると言う指摘に唸ってしまいました。

iemoやMERYを買収した当時は、ターゲットユーザやコンセプトガバナンスを聞いた記事の管理などはある程度行われていたのだと思われますが、キュレーションプラットフォームとしてDeNAが事業を買収し拡大していく過程の中で、各メディアの本質的な事業価値や、それをどう育成していくのかなどの観点が欠けていたのだと言う重大な指摘をされています。

さらにいえば、もともとのスローガンとして掲げている「永久ベンチャー」のとらえ方、ゲーム事業の業績低迷の中でベンチャー買収を急いだ背景にまで遡って言及されていることにも注目です。

この報告書は、ビジネスケースとして様々な要因を含んでいるので、自分がどういう立場だったら、どう判断するのかを想像しながら、ぜひ読んでいただきたいですね。

ということを書いていたら、MERYに新代表就任のニュースが発表されました。今後どうなるのかも、注目ですね。

公開停止中のDeNAMERY」に新代表が就任——再開の可能性を模索 | TechCrunch Japan

こちらも時間ができたら読んでみようかな。

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「働き方改革」でTwitter検索したら、意外な結果が、、、

「働き方改革」が注目されるようになって、国や企業で様々な動きが起きています。最近では、労使(経団連と連合)で協議した結果、「残業時間は月100時間未満」とすることで合意しました。

残業月100時間未満で決着へ 働き方改革につながるか? | マイナビニュース

反響を知ろうと思い、Twitterで「働き方改革」を検索キーワードに10000件のつぶやきを抽出しました。抽出期間は、3月18日から3月27までです。

Twitter 働き方改革

その内容が話題になってるかなと思ったら・・・

Twitterを検索したのは、このようなニュースが話題になっていて、どういう反響が多いのかを知りたかったからでした。しかし、10000件の検索結果の中で、一番リツイートが多かったのは、これです。

 

国会の議論の時間に関するツイートが、一番反響大きかったんですね。

それ以外にも、こんなツイートも多くのリツイートを得ています。

 

働き方改革は、様々な企業や労働者にとって重要な話なので、今後もいろんな議論をして欲しいですね。

居酒屋チェーンを多く手がけるモンテローザの業績は?居酒屋全体の動向も含めて分析

このブログでは、過去に居酒屋業界の動向についていくつか書いてきました。

居酒屋業界の現状の課題と今後の動向を調べてみた

ワタミの居酒屋戦略が発表。業績の復活なるか

 

その中で、居酒屋業界で一番大手と言えば、魚民、白木屋、笑笑など複数のチェーン店を運営するモンテローザです。モンテローザは最も大きい企業なのですが、非上場ということもあり、経営数値が分かりづらくなってます。

モンテローザ (企業) – Wikipedia

しかし、非上場会社であっても官報で簡単な売上等の経営数値は知ることができます。

官報ブログ : モンテローザ決算公告(第26期)

他にも、「業界地図」などにも非上場企業の売上高等の数値は記載されていますので、把握することは可能です。

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そこで今回は、二年分のモンテローザの業績を見てみるとともに、他の居酒屋業界の競合企業の動きも分析してみようと思います。いずれも「業界地図」から引用しました。

モンテローザの業績

モンテローザ自身は、過去二年分でみると以下の数字になっています。

20162015
売上高1424億円1454億円
営業利益37億円25億円
店舗数21242166

売上は若干減少。店舗数も減少しています。しかし、利益は増えてます。

前回の記事でマクロ分析してますが、居酒屋業界は全体で縮小しています。

居酒屋業界の現状の課題と今後の動向を調べてみた

 

経済産業省の発表資料を見ても、酒類の生産指数が減少しているのがわかります(こちらの分析資料は、酒関係の最近の動向がよくわかっておすすめです)。

酒類関連産業の動向と飲食消費行動の変化http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini058j.pdf

 

このように酒類の市場全体が縮小してきているため、モンテローザは規模を調整して収益性を高めているのだと思われます。

他社との比較

モンテローザ以外も含めた企業の動向を見てみましょう。大庄、ワタミ、チムニーが大手になります。ちなみに、モンテローザ以外の三社は上場してます。

四社の売上高が以下になります。2015年、2016年の2年分です。

居酒屋業界_売上高

全体として売り上げは減少傾向にあります。チムニーだけが少し上昇していますね。

次に営業利益率でみた場合の比較です。

居酒屋業界_営業利益率

こちらを見ると、利益率は全社ともに上昇しています。業界全体として売り上げは伸び悩むものの、各社利益改善を図ってきているのがわかりますね。

ワタミは企業ブランド自体が悪くなってしまい、その影響から売上や利益の低下が目立っていましたが、最近は新しい業態を投入するなどして、復活してきましたね。

ボロボロだった居酒屋ワタミが復活してきた | 内田衛の日々是投資 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

残業規制やプレミアムフライデーなど、消費を加速させる要因が出てきている一方で、家飲み、ちょい飲みなど別の競合が登場しており、居酒屋業界はバラ色とは言いづらそうです。

これまでの大量消費スタイルからニーズが変わってきています。居酒屋業界は新しいニーズに合わせたいく必要がこれからもあるのでしょう。

地元の近所の居酒屋などは、別のコミュニティ空間を構築しており、そのような居場所としての居酒屋は、地域で貴重な存在になってる場合が多いです。そういう居酒屋文化は好きですね。

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新しいスキルを身に着けよう。Udemyは僕やあなたの技術を簡単に向上させてくれる

年末年始のセールにつられて、Udemyでいくつか講座を買って、勉強をしています。オンライン動画を使った教育サービスは以前からありましたが、今回初めて試してみました。いいですねこれ。

 

Udemyとは?

Udemyとは、2010年にアメリカで創業されたオンライン教育のプラットフォームです。

Udemyオンラインコース – どんなことでも、自分のペースで学べる
Udemyオンラインコース どんなことでも、自分のペースで学べる

大学が提供するオンライン動画=MOOC(Massive open online course – Wikipedia)と違うのは、MOOCは大学が主体となってコンテンツを提供するのに対して、Udemyは様々な人がコンテンツを提供することができるプラットフォームであるということです。BtoC・CtoCの違いであると捉えればわかりやすいでしょう。

日本への展開にあたっては、ベネッセが2015年に提携しています。

世界最大級のCtoC学習プラットフォームUdemyとベネッセの提携の背景、そしてサービスの現状は |EdTech Media

 

Udemyのメリット

実際に使ってみて、次のようなメリットを感じました。

  • ダウンロードできるので、いつでも何度でも勉強できる
  • 動画の速度を調整できる
  • 一連の流れがコンテンツとしてパッケージされているので、これを達成すれば特定のスキルを身につけられる期待感が大きい
  • 体系的に学べるので、基礎領域は向いている。手っ取り早くスキルアップできる
  • 後からでも振り返りやすい

どこでも勉強できるので、「時間がない」という言い訳は通じないですね。笑

全体的に、ウェブもスマホアプリもインターフェースが使いやすくよくできていて、学習へのハードルが非常に下がってると感じました。

 

どんど下がる学習コスト

将棋の羽生さんも言っていましたが、知識はインターネットによって非常に簡単に手にしやすくなっており、ある程度のレベルまでは特急で進めるようになりました。

高度なスキルを学ぶことにはオンライン動画は限界があるのかもしれませんが、新しいスキルを身につけたい、まずは基礎からという人には非常に向いているサービスだと思います。

「100年ライフ」で言った通り、人は長生きすることによってキャリア形成は複雑になっています。どんな年齢であっても新しいスキルを学び新しいキャリアを築けるよう勉強しましょう。

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インターネットが始まってから、学習コストがどんどん下がる一方ですね。良い時代です。

ワードプレスでウェブサイトを作っても良いですし、

たった60分でプロ並みのホームページができるWordPress作成初級講座 Udemy

iPhoneアプリを作っても良いですし、

【1日完結】ぶ厚い書籍で挫折したあなたにも分かる!超入門iPhoneアプリ開発 Swift対応 Udemy

著名な人の教えを受けても良いでしょう。

岡田武史:勝負する組織のチームビルディング Udemy

 

新しいスキルを身につけましょう。

iPhoneを使って自分のインプットとアウトプットを爆速にする方法

最近、iPhoneの効率的な活用について友人に教えたので、改めてここに書いておきます。

 

アウトプットを高速化するiPhoneの音声入力

何か思いついた時や、文章を多く書きたいときに音声入力を使うと非常に便利です。iPhoneの場合やり方は非常に簡単で、入力のキーボードでマイクボタンを押すだけです。

この文章も音声入力で下書きを作っています。

音声入力

タイピングするよりは、音声で命令したほうがはるかに早く入力することができます。最近の音声認識の精度は格段に上がっていますし、下書きやメモを書く程度であれば、非常に便利な方法です。

最近は一人でいる時間に音声入力で下書きを作成して、あとでパソコンで推敲しています。スピードがすごい早くなりましたね。

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インプットを高速化するKindleアプリの読み上げ

音声入力は主にアウトプットですが、インプットもiPhone使えば素早く行うことができます。それはKindleに読み上げ機能を使うことです。

iPhoneのKindleアプリで、電子書籍をVoiceOver機能と言うものを使って読み上げさせることができます。もちろんページ送りも自動で行ってくれます。

voiceover

目で読むことと耳で聞く事は、脳の使い方が違うので理解度も違うかもしれませんが、それでも聴くだけで理解できることもたくさんあります。移動時間や何かの作業などを行っている最中に読書することで、インプットの時間を飛躍的に増やすことができます。

最近だと、膨大な報告書等もテキストに変換しKindleに送ってあげることで、読むだけで数時間かかるものも移動中に概要を把握することができるようになります。(具体的な実施方法は、以下の記事をご参考ください。)

約35万文字のDeNA WELQ調査書をテキスト読み上げで読む方法

個人的に読むのが遅いのもあり、ちゃんと目で読んで視覚的に理解する必要があるもの以外は、どんどん耳で聞いて消化するようになっています。

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話したり聞いたりする作業は、書く、読むという行為より明らかに速いです。ストレスも少なくなります。ストレスが少なくて生産性が上がることは、慣れてしまえばどんどん自分の比重が高まっていきます。

最近は人手不足もあり、個人や組織の生産性を高めることが強く求められていますよね。こういう小さな積み重ねで、自分の生産性を高めていきたいものです。

スマート体重計Withings Body Cardioを買ったので、自分の体を楽しく管理します

以前から体重計で定期的に体重測っていましたが、体脂肪率の数値が明らかに変だったので気になってました。

そこで、Withingsの体重計を買ったのです。

 

Withingsの体重計が今安いよ

体重計や腕時計などのスマートデバイスを手掛けるWithingsですが、2016年にNokiaに買収されまして、先日は「Withings」ブランドが「Nokia」ブランドに統一されることが発表されました。

以下が、Withingsのプレスリリースです。

http://media-cdn.withings.com/press/press-release/mwc-2017/MWC_PressRelease_JP.pdf

これによってWithingsブランドが消失するためか、AmazonでWithings製品がセールをやっていたので、ついつい以前から欲しかった体重計を買ってしまいました。

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定価では20,000円超えていたのですが、今や10,000円を切っています。

 

体重計の記録を勝手にしてくれるのはストレスフリー

まず、このWithings Body Cardioを使った感想として最初に言いたいのは、「体重計に乗ったら自動でアプリにデータが登録されるっていうのは、ほんとにストレスがなく素晴らしい」ということです。それだけでもこの体重計を買った価値があるというものです。

記録されたデータは、「Health Mate」というアプリで閲覧できます。グラフ化されてますし、いつでも自分の体の変化を見ながら、体調の変化、運動の成果を確認できます。

ちなみに、Withingsブランドがなくなっても、Health Mateアプリは刷新される形で残るようです。

 

様々な計測指標で自分の体を知る

また、この体重計が様々な計測指標に対応しているのも、ちょっと楽しいですね。体脂肪は当然のこと、水分率や筋肉率などの計測できて、自分の体がどういう状態なってるのかを、これらの数値を見ながら考えるのも楽しいです。またPWV(脈波伝播速度)という計測機能があり、血管の収縮度合いなどをこの数値から測ることができます。

Pulse Wave Velocity

PWVなんて、この体重計を買うまで知りませんでした。

あと、計測にはなぜかアスリートモードと日本人モードがあり、その設定によって体脂肪など数値は変化するようです。僕は日本人モードにしたら大体足筋ぽいものが出てきたのでこれで行っています。

 

体重計を通じて家族でコミュニケーションするようになった

Withings Body Cardioでは複数人のデータを登録できます。最近の体重計ではだいたい対応していると思いますが。これに家族を登録して、みんなで利用できるようにしてます。

さらに、天気予報が表示されるので、子供と一緒に体重を測って、そのついでに天気予報が表示されて、っていう流れでコミニケーションするきっかけにもなっています。

体重計で、こういう変化が生じるというのは、買ってみないとわからないものでした。

 

Withingsブランドが消滅してしまうのに、これでスマートウォッチのWithings Active Steel HRに加えて、Body Cardioまで買ってしまいました。

WithingsのActive Steel HRを購入して、生活が大きく改善された | Synapse Diary

恐らくWithingsブランドの製品は今後在庫処分が進むでしょうし、在庫がなくなったら購入できなくなると思われます。Active Steelが安くなっているし、もうひとつ買うか?という物欲もわいてきてます。

データを計測して、運動や健康管理への関心が自分に定着してきてますし、こういうスマートデバイスは使ってみないと本当の効果はわからないな、と実感します。Withingsはスマートウォッチも体重計も個人的には非常に使いやすく、おすすめですね。

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さて、先日こちらの「経済がわかる 論点50 2017」を読みました。みずほ総研が2016年末に出版したもので、アメリカの大統領が決まる前の断面になっていますが、世界や日本経済のポイントがうまくまとめられているので、現在を全体的に理解するには良いかと思います。

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内部SEO対策状況を超簡単に診断するWebツール「Varvy」が便利

自社サイトがどの程度SEO対策できているか、把握していますか?

今日は非常に簡単に、SEO対策状況をチェックできるWebサービスをご紹介したいと思います。もちろん、無料です。

 

URLを入力するだけでチェックできる「Varvy SEO tool」

ご紹介するのは、「Varvy SEO tool」です。

Varvy SEO tool and optimization guide

 

使い方は非常に簡単で、テキストボックスにURLを入力するだけです。

Varvy-SEO-tool-and-optimization-guide-1024x583

このWebサービスの特徴は、使い方が非常に簡単であることと、主要なチェック項目の対応状況をわかりやすく示してくれるところです。

チェック項目はGoogleのSEOガイドラインに従っており、内容にも信頼ができます。

 

欠点といえば、全部英語であるってことでしょうか。そんなに難しくないので、なんとなくでも理解できる人は多いと思いますが、一応チェック項目の日本語訳を載せておきます(訳はざっくりです)。

チェック項目(英語)日本語(適当訳)
Googlebot AccessGoogleのクローラーが正しくアクセスできる状態か
Mobile Devicesモバイルで見やすいレイアウトになっているか
SecuritySSL通信ができているか
Accesibilityいろんな人にとって読みやすいサイトになっている
Page speedページを表示する速度は早いか
Robot.txt guidelineRobot.txtが配置されているか
Image alt text画像に代替テキストはあるか
Sitemapsサイトマップは配置されているか(Google用・ユーザー用)
If Modified Sinceブラウザのキャッシュ期限に対応しているか
Paid linkお金で外部リンクを買っていないか
Valid HTML正しいHTMLが使われているか
Amount of links無駄にたくさんリンクを貼っていないか
Findable linksリンクは認識しやすくなっているか
HTTP headersHTTP headerはGoogleに認識できるようになっているか

終わりの方の項目はあまり気にしなくてもよいかもしれませんが、これだけの項目がチェックできれば、SEOの内部対策としてはおおよそ問題ないでしょう。

ちなみに、チェック項目のひとつにSSLが含まれているのが、新しさを感じます。先日書いた、最近のSSL導入の重要性は、こういったチェックツールにも表れています。

最近いろんなサイトで導入してるSSLって何?独自SSLと共有SSLの違いは?

 

内部対策だけでなく、スピードチェックやモバイルチェックもできる

Vavryは内部対策だけでなく、他に二つのチェックを行うことが可能です。サイトの左上にあるメニューの「speed」「mobile」が該当します。

 

Speedは、サイト速度が適正であるかをチェックしてくれます。

Googleが提供しているPageSpeed Insightsの方が日本語で使いやすいかもしれませんが、Vavryは具体的に重いファイルを示してくれたり、グラフィカルに表示してくれますし、チェック項目も多いのが特徴です。

 

Mobileは、スマートフォンに対してサイトが適正化されているかをチェックできるツールです。

こちらも、Googleが同じく提供しているモバイル フレンドリー テストと重なるものがありますが、同じようにわかりやすく表示してくれるのがVarvyの良いところかな、と。

 

こういうツールを知っておくと、誰でも簡単にチェックできますし、ウェブサイトを改善するきっかけにもなります。さらに、SEOとして求められる要素もどんどん変わっていくので、定期的にチェックして、自社サイトの状況を把握しておくことも重要です。

ウェブサイトを少しでも訪問者にとってわかりやすく、より良いサイトにしましょう。

最近いろんなサイトで導入してるSSLって何?独自SSLと共有SSLの違いは?

ウェブサイトの運営において、セキュリティ対策は非常に重要になっています。セキュリティ対策がおそろかになると、ウェブサイトの改ざんや情報漏洩など、企業の業績にマイナスな影響を与えたり、企業自体の信用を低下するリスクすらあります。

最近でも、Wordpressの脆弱性から多くのサイトが改ざんの被害を受けました。

WordPress の脆弱性対策について:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

ユーザーもセキュリティに対して敏感になっており、セキュリティが不十分なサイトは、信頼を低下させてしまう恐れが今後高まっていくでしょう。

そして、今回はセキュリティ対策のひとつであるSSLについて、説明しておきたいと思います。

 

SSLの重要性が増している

最近ではSSL通信によってサイト全体を保護することが、Googleを中心に推奨されてきています。

SSLとは、簡単にいえばそのウェブサイトとの通信を暗号化し、安全にやり取りするための仕組みです。SSLの説明は以下がわかりやすいです。

SSL/TLSってなんだろう?|SSL/TLS-総合解説サイト

 

ブラウザのアドレスバーに表示されるURLに「https」が含まれており、「保護された通信」と表示されている状態がSSLです。

SSL

SSLが多くの人に注目されるようになったのは、2014年にGoogleが、複数ある検索順位を決める要因のひとつに、SSL導入を含めることを発表してからです。つまり、SSLの有無がSEO対策のひとつになるということです。

ただし、SSLの有無が検索順位に影響を与えるのはわずかで、SSLを導入したからすぐに検索順位が上昇するものではない、とも言われています。

どちらかといえば、SEO観点でいえば「長期的にみれば有効」であり、セキュリティ対策の観点からも導入しておくのが望ましい、というのが現時点で言えることでしょう。

 

独自SSLと共有SSL

SSLには独自SSLと共有SSL(共用SSL)と言う2つの種類があります。ややこしいですね。ウェブサイトのアドレスをそのまま使うためには、「独自SSL」が必要になります。

独自SSL(IPアドレスベース/SNI(ネームベース)) | 機能・オプション紹介 | さくらインターネット

 

また、共有SSLは価格が安いという特徴がありますが、その名の通り複数のユーザでSSLの証明書を共有することになりますので、やらないよりはやった方が良いのかもしれませんが、それによってサイトの信頼性が向上するかと言われるとちょっと注意が必要です。

WordPressで作られたサイトをSSL化する手順については、こちらの記事が詳しくわかりやすいです。

エックスサーバー独自SSLが無料!WordPressサイトをHTTPS化する方法

 

ECサイトなど、ユーザーの個人情報や金融情報などを扱うサイトでなければ、すぐにSSLを導入する必要はないでしょう。しかし、長期的にみれば安全なウェブサイトを実現することが今後一層重要になりますし、SEOやユーザーからの信用という点からも有効なひとつの施策となるでしょう。

ぜひ、導入をご検討ください。

LINEがアプリにニュースタブを追加。ニュースアプリのユーザー数は今後どう変わるか?

皆さんはスマホでニュースをチェックしてますか?今、ニュースアプリは何が有力なんでしょう。

LINEがスマホアプリ内に、ニュースタブを設けました。LINEアプリからLINEニュースへのアクセスをしやすくすることで、熾烈な争いが生じているニュースアプリの中で、シェアを拡大するための戦略ですね。

LINEは2月23日、LINEアプリ日本版に「ニュースタブ」を新設した。「LINE NEWS」提携媒体などからピックアップした1日約150本のニュースを掲載する。LINEのポータル化戦略の一環で、「スマートフォンニュースサイトNo.1を目指す」としている。

引用:LINEアプリにニュースタブ 「スマホニュースNo.1目指す」 – ITmedia NEWS

ということで、ニュースアプリの現状と今後について考察したいと思います。

 

ニュースアプリ市場の現状

ニュースアプリ市場は、激しい競争環境にあります。各ニュースアプリのユーザー数を見比べてみましょう。以下は、東洋経済の業界地図2017年版から取得してます(数字自体は2016年6月時点)。

ニュースアプリのユーザー数

ネット界の重鎮であるヤフーは、スマホのニュースアプリでもトップです。続いて、スマートニュース、グノシーと続きます。そこから大きく離れて、LINE、ニュースピックスとなっています。

冒頭で紹介したLINEのニュース強化は、これだけ離れたギャップを埋めて、シェアを奪うことができるのでしょうか。

 

企業の体力

ここで、企業の体力面も見てみましょう。先ほど上げたニュースアプリ運営企業のうち、スマートニュース以外はすべて上場しているので、売上高等の情報がわかります。

ニュースアプリを提供する企業の売上高

ここでは売上高を見てみます。ヤフーがぶっちぎりに大きく、次に大きいのがLINEです。グノシーやニュースピックス(ユーザベース)は、2社と比較すると非常に小さく見えますね。もちろんヤフーやLINEは収益源が複数あるので企業モデルとしての単純な比較はできませんが、企業体力という点ではこのような違いがあることがわかります。

一方で、グノシーの国内でのユーザーの伸びを見てみると、飽和傾向と見えなくもなく、スマートニュースやグノシーは海外志向も強いですし、国内であればより一層ライトユーザーを攻める、というのは可能性があるんでしょうか。

参考:ニュースアプリGunosyの最近の業績がどうなっているのか調べてみた | Synapse Diary

 

LINEの勝算

LINEは、ニュースの強化を「プラットフォーム戦略」の一環と説明しています。現在は、スマホアプリ、特にチャットアプリが主戦場になっており、ここがプラットフォーム争いを繰り広げています。WhatsApp、Facebook Messenger、WeChat、Skypeなどが世界中でコミュニケーションを牛耳ろうとしているのです。

で、日本でみればLINEがぶっちぎりの一位です。そして、さらにチャットアプリの特徴はユーザーの消費時間が非常に多いことです。以下の調査でみても、LINEは消費時間の一位を獲得しています。

スマートフォンの利用時間の約80%を占めるアプリについて、総利用時間のシェアのランキングが図表2となります。1位は「LINE」でスマートフォンアプリの総利用時間のうち約10%のシェアを占めていました。

引用:スマホアプリ利用時間の約35%はコミュニケーションで消費、1位は「LINE」~ ニールセン、スマートフォンアプリの利用状況を発表~ | ニュースリリース | ニールセン デジタル株式会社

 

それだけユーザーを引き付けるアプリなのであれば、そこに様々なサービスを統合していく、というのは自然な発想ではあります。ニュースアプリの中で、チャットと統合されているのはLINEだけです。ここにLINEの優位性があります。

かつてヤフーはポータルサイトとして人を集め、その中でヤフーニュースが注目されていきました。LINEはチャットツールとして人を集め、LINEニュースでプラットフォームとして強化しようとしているのです。

 

ひとまず今LINEでニュースを読んでいますが、動作も軽いですし、ネタも幅広くそろっており、読みやすいです。スマートニュースやグノシー、ニュースピックスも使っていますが、ニュースピックス以外は内容や使い勝手などの差が小さいので、よく開くアプリであるLINEで済まそうかな、という気持ちも生まれてきそうです。

スマートニュースやグノシーは、機械学習などを駆使したデータアナリティクスを利用して、ニュースや広告の品質向上を図っています。これからは、寡占化と差別化が進んでいくと思われます。

WithingsのActive Steel HRを購入して、生活が大きく改善された

皆さん、運動してますか?デスクワークだと、びっくりするぐらい運動しなかったりして、どんどん体力が弱ってしまいます。

ということで、運動を促進するきっかけとして、スマートウォッチを導入しようと考えて、散々悩んだ末に、WithingsのActive Steel HRを買いました。

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ここ最近つけていて、Active Steel HRの良さや、スマートウォッチの特性などがわかってきた気がしたので、レビュー記事です。

 

WithingsのActive Smart HRは機能・見た目・価格のバランスが良い

総合的にいえることは、バランスが良いということです。価格が2万円を超える程度ですし、Apple Watchに比べるとかわいい感じの価格です。

機能についても、歩数や睡眠時間が測れるのはもちろんですが、心拍数の計測にも対応していますし、スマートフォンからの通知とも連動することができます。個人的には、スマートフォンが財布代わりになっていくことで重くなってしまい、電話や通知に気づかなくなってきたので、腕時計で着信や通知に気づけるのは良いです。

iPhone7に手帳型レザーケースを導入して財布を持たないで済むようにする | Synapse Diary

 

様々なデータを収集することのメリット

改めて、歩数や睡眠時間、心拍数を測ってみると、自分の行動を自覚し、振り返り、改善するきっかけになるということです。生活習慣を見直すために、スマートウォッチでデータを収集することはとても有効だと再認識しました。

実際に、データを確認するようになってから、歩数が伸びるようになり、睡眠時間も増えました。興味深いのは心拍数でした。どこで心拍数が増えてるかわかるので、運動や飲み物などが、体にどう影響を与えているのかがわかります。コーヒーを飲んでいると、必ず心拍数が増えていました。

ちなみに、星野リゾートの社長もWithingsを使って歩数や睡眠を測っているようですよ。

快眠:快眠のためにやめた2つのこと【星野リゾート・星野氏】:私の「カラダ資本論」:日経Gooday(グッデイ)

 

日常に溶け込む時計

以前、JawboneのUP24というウェアラブルデバイスをつけていました。

ウェアラブルデバイス「Jawbone UP24」を買ったら生活が激変した | Synapse Diary

それでも悪くないのですが、ビジネスシーンなどを含め、腕時計の方が日常に溶け込むので付けやすいな、と思いました。逆に、寝るときに腕時計をつけるのは、今でも少し違和感ではあります。

 

ベルト交換も簡単

デフォルトのベルトはシリコンなので、軽くて着けやすいという面はありますが、つけてくるとへたってくるのと、ビジネスにはちょっと不向きなのでベルト交換するのが良い気がします。

18ミリのベルトであれば大体合いますので、既製品を買ってベルト交換すると良いでしょう。

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knotの皮ベルトなんかも交換できるのでオススメです。

 

 

 

スマートウォッチ業界が成熟化してきた

スマートウォッチはそろそろ成熟を迎えようとしている気がしますね。できることできないことがある程度わかってきて、最初のブームが過ぎ去り、幻滅された後、現実的な使い方や価格が設定されている気がします。

スマートウォッチは陳腐化が早く、それほど多くのお金をかけるのが合理的でない、というのが個人的な印象です。なので、低価格でないと売れないというのが市場の現実です。

Fossil決算報告で明らかになった「安くないと売れない」スマートウォッチ市場|ギズモード・ジャパン

PebbleがFitbitに買収されたり、様々なスマートウォッチなどのデバイスが大手に寡占化されてきています。候補もだんだん絞られてくるでしょう。ちなみに今回Withingsを買う前は、こちらのFossilを買おうか散々悩んでました。

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というわけで、個人の使い方によるところもあると思いますが、WithingsのActive Steel HRはバランスが良いので、現時点では良い選択肢になるかな、と。

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