TOEICの点数を上げるためのiPhoneアプリ

TOEICの勉強をしたいのですが、まとまった時間がありません。できれば隙間の時間に少しずつ勉強できるように、iPhoneアプリで対応したいと思います。

ここ数ヶ月、いろいろ勉強をしてきてアプリが増えてきました。ここでまとめて紹介したいと思います。

 

単語を覚える

英単語を覚えるというのは、重要だと思ってます。わからない単語があると、それだけでわからなくなってしまうことがあるので。このアプリは、レベルごとに分けられているのと、覚えられない単語だけ繰り返し確認できるところが気に入っています。

新TOEIC®テスト 英単語・熟語 マスタリー2000 2.2(¥600)
カテゴリ: 教育, 辞書/辞典/その他
販売元: 物書堂 – MONOKAKIDO Co. Ltd.(サイズ: 116.8 MB)
全てのバージョンの評価: (266件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

 

文法を覚える

TOEICの文法問題をひたすら出してくれます。Part6に該当する部分ですね。このアプリは、問題の量が多いこと、レベルごとに問題が分かれているところ、間違えた問題を復習できるところが良いです。

そして最も良いポイントだと思っているのは、1問あたりの回答時間を設定できるところです。TOEICは時間勝負でもあるので、1問あたりの回答時間が体感的に覚えられると、本番の時間管理にも活きてきます。

TOEIC®テスト文法640問1 1.0.19(¥100)
カテゴリ: 教育, ビジネス
販売元: LATIKA, Inc. – LATIKA, Inc.(サイズ: 6.6 MB)
全てのバージョンの評価: (172件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

 

このアプリはシリーズ化されていて、パート2もあります。価格も安いですね。

TOEIC®テスト文法640問2 1.0.5(¥100)
カテゴリ: 教育, ビジネス
販売元: LATIKA, Inc. – LATIKA, Inc.(サイズ: 7.9 MB)
全てのバージョンの評価: (15件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

 

リスニングを鍛える

TOEICのリスニングパートを鍛えるなら、このアプリです。パートごとに英文、日本語訳が聞けます。英文だけを聞くこともできます。聞き流しができるって点が、通勤などの移動中に使いやすいですね。

繰り返し聞くだけで満点がとれるTOEIC リスニング 1.2.0(¥200)
カテゴリ: 教育
販売元: Book21 – BOOK21 PUBLISHING GROUP(サイズ: 206.4 MB)
全てのバージョンの評価: (59件の評価)

 

瞬間的な英語脳を鍛える

TOEICはある程度慣れとテクニックで点数が上がると思いますが、それだけでは限界があるのも事実です。そこで、基本的な英語脳を鍛えるために、瞬間英作文もやってます。

ポケット瞬間英作文[中学レベル] 1.0.7(¥500)
カテゴリ: 教育
販売元: BriarPatch.Co,.Ltd. – BriarPatch Co.,Ltd.(サイズ: 55.4 MB)
全てのバージョンの評価: (67件の評価)

先日、「瞬間英作文」の学習法などを詳しく書きました。

英語のリーディング、リスニングの次にやるなら「瞬間英作文」

 

その他、英語を習慣化させるためのアプリ

英語などの語学は、やはり継続的にトレーニングしていく必要があります。すぐにパッと良くなるものじゃないと思うので。そこで、いろんな場面で英語に触れる機会を作るのが良いんじゃないでしょうか。

 

TEDiSUB – Enjoy TED videos with Subtitles! 5.2(¥200)
カテゴリ: エンターテインメント, 教育
販売元: semix2 – Byulsaim Kwak(サイズ: 12.9 MB)
全てのバージョンの評価: (492件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

TEDはいろいろ刺激的なプレゼンが無料で見れます。しかも字幕が充実しているので、英語と日本語の字幕を同時にみて、英語の表現を確認しつつプレゼンを楽しんでいます。

 

Kindle 4.3(無料)
カテゴリ: ブック
販売元: AMZN Mobile LLC – AMZN Mobile LLC(サイズ: 38.1 MB)
全てのバージョンの評価: (5,043件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

Kindleは洋書が豊富にあります。自分のレベルに合った洋書を読むと、「読める」って感覚を味わうことができますし、洋書を読むのが楽しくなります。辞書機能もありますしね。以下の記事もご参考に。

英語多読したい方におすすめする初級者向け洋書10冊
英語多読したい方に伝記シリーズ「Who Was…?」がおすすめ
英語多読したい方におすすめする中級者向け洋書5冊

 

Podcast 2.1.2(無料)
カテゴリ: エンターテインメント
販売元: Apple – iTunes K.K.(サイズ: 13.8 MB)
全てのバージョンの評価: (1,922件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

リスニングも移動時間などを利用してPodcastを聞いてます。VOAとかバイリンガルニュースなんかが聴きやすくていいんじゃないですかね。

iTunes – Podcast – Voice of America「Learning English Broadcast – Voice of America」
iTunes – Podcast – Michael & Mami「バイリンガルニュース (Bilingual News)」

 

本当、これらのアプリがなければ、英語勉強の時間はほとんど確保できていないでしょう。ここまでいろんな勉強ができるスマートフォンって、本当革新的な発明だって思いますよね。

英語のリーディング、リスニングの次にやるなら「瞬間英作文」

英語の勉強をしているのですが、洋書を読んだり、初歩的な英語の文章を聞いて、リーディングやリスニングを鍛えています。

英語多読したい方におすすめする初級者向け洋書10冊 英語の多聴・リスニングの初心者向けおすすめ教材

これらで一定の成果が出てきているので、そろそろ次のステップを考え始める頃だと思いました。

Reading、Listeningときたら、次はWritingです。リーディングやリスニングは受け身ですが、ライティングやスピーキングは主体性のある行動になります。主体性のある行動を身につけようと思うと、結構な時間と労力が必要になります。

一方で、普段仕事などもあるので、そこまでがっつり時間を確保することも難しい状況です。どうしたら良いんでしょう。

 

リーディング、リスニングの次にやるなら「瞬間英作文」

いろいろ悩みながらネットを検索したら、もう少しハードルを下げればライティングやスピーキングを鍛えることができるんじゃないかと思いました。それが「瞬間英作文」です。

「瞬間英作文」とは簡単にいえば、日本語文を英訳するトレーニングを繰り返すことです。

 

中学レベルの日本語の短い文を、英訳するということを繰り返していきます。レベル的には簡単なことなのですが、いざやってみると、簡単には英文にできない自分に気づきます。一瞬考えないと英訳の文を作れないのです。中学レベルの非常に簡単な文章なのに。

例えば、「あの少女たちはよくそこにいくのですか?」という文章が出てきたときに、パッと英文が作れるでしょうか。そうやって、英語の文章をスムーズに構築する脳を作っていくためのトレーニングなのです。

この方法、昔からある「英語上達完全マップ」のひとつのトレーニング方法だそうです。今回調べていて、初めて知りました。

英語上達完全マップ●英語トレーニング法
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iPhoneアプリで継続的にトレーニングする

瞬間英作文をトレーニングするためのiPhoneアプリがあります。iPhoneアプリなら、隙間時間で少しずつ取り組むことができそうです。いくつかアプリが出ているのですが、僕はこれを選びました。

 

ポケット瞬間英作文[中学レベル] 1.0.7(¥500)
カテゴリ: 教育
販売元: BriarPatch.Co,.Ltd. – BriarPatch Co.,Ltd.(サイズ: 55.4 MB)
全てのバージョンの評価: (67件の評価)

 

こちらから、アプリの説明を読むことができます。

ポケット瞬間英作文 for iPhoneアプリ

このアプリ、ちょっと使い勝手がイマイチではありますが、それでも面白いですし、トレーニングも簡単に行うことができます。うまく英訳できなかった文章は、☆マークをつけておくとくり返しトレーニングできます。

 

言語の場合、日々の訓練によって少しずつ脳を適応させていく必要があると感じています。このiPhoneアプリで英語を文章化できるスキルを鍛えたいと思います。これが、TOEICの点数にも良い影響を与えてくれることを祈って。

ベネッセの個人情報流出を自社への教訓とするためのポイント

ベネッセの個人情報流出に関して、いろいろ展開が生まれていますが、きっと、日本全国の企業や組織で「自分たちはベネッセと同じようなリスクはないのか?」と右往左往されているんじゃないかと想像します。

ここまででわかっていることを踏まえ、ポイントを整理しておきたいと思います。

情報流出は、法律で罰するのは難しい

今回の事件で、久々に情報漏洩に関する法律関係の知識を思い出しました。既に犯人が逮捕されていますが、立件は「不正競争防止法」になっています。企業における競争を不正に防止するような行為を行った、ということです。

そもそも情報には所有権がありません。というか、実態がないので所有権を特定することが難しいのです。なので、情報を盗むのは、窃盗などと同じように扱うことが難しくなるのです。余談にはなりますが、ビットコインが革新的だと言われているのは、情報に「所有権」を定義できるからです。

ビットコインなどの仮想通貨はなぜ普及しているのか

不正競争防止法が成立するためには、「秘密管理性」「有用性」「非公知性」の3つを満たす必要がありますが、今回ベネッセが保持する個人情報はそれに該当すると判断されたようです。

【ベネッセ情報漏洩】顧客情報は「営業秘密」 事件化へ要件満たす – MSN産経ニュース

つまり、自社が情報漏洩した場合に犯罪として立件されるためには、これらの要件が満たされるように情報管理しておく必要があります。今回のベネッセの件では、「秘密管理性」を満たすかが一番ポイントになったようです。漏洩を防ぐ仕組みが構築されており、社内で「秘密」として管理されている状況であったと認められたことになります。

人的対策と技術的対策はどこまでやれば良いのだろうか

今回の犯人は、ベネッセの関連会社であり、システム運用管理の中心的存在であったSEとなっています。これで思い出したのが、少し前にあった横浜銀行の事件です。事件は、横浜銀行のシステム運用を担当していた富士通フロンテックの社員が預金者の情報を見てカードを偽造し引き出していた、というものです。

西本逸郎のIT社会サバイバル術横浜銀行のデータ不正取得事件から考える、内部不正事件と標的型攻撃の共通項:ITpro

横浜銀行の場合、暗証番号を見る正当な権限があり、長年担当する中心人物だったようです。

重要な情報を管理する体制として、長年担当し正当な権限を持つ、信頼されている人間が犯行に及ぶようになると、企業は大きなダメージを受けます。属人的な状況を作らない、権限を一人に掌握させないなどの人的対策は重要になるでしょう。

また、不正競争防止法における「秘密管理性」に認定された通り、入退室管理や権限管理、複製防止などの技術的対策は行われていたようです。あえて書きませんが、Twitterでは複製防止をすり抜けてデータを持ち出した方法に関する情報が流れていました。技術的対策には、いたちごっこの面もあります。常に危機感を持ち、技術的対策をアップデートし続ける必要があります。

クライシスマネジメントにおける初動の重要性

企業に危機が生じたとき、その初動はとても重要です。これまでマクドナルドの「顔」だった原田さんが、新しいベネッセの顔として表舞台に立つにしては、相当ヘビーな案件になってしまいました。

個人的には、最初の記者会見で「金銭的補償はしない」と明言されたことに、違和感を覚えました。会見当時、どこまで事実関係を掴んでいたのかはわかりませんが、漏洩したことに間違いはなく、事情はどうあれ「管理体制が甘かったんじゃないの?」という認識を抱かれる可能性は十分にあります。その後の会見では金銭的補償を行う方針に切り替えたことから、その間に危機管理に関する認識を変えたということでしょう。

こういう場合、法的な正統性や専門的見地からの事実とは別で、「一般的な感覚」が重要になります。銀行やクレカなどの直接的に金銭に関する情報は含まれていなかったようですが、ベネッセの扱っている顧客情報には子どもが多く含まれており、家族構成や職業情報など比較的センシティブと思われる情報が対象になっており、心理的には結構な抵抗感があります。そういう意味で、初動における感覚を読み誤った感があります。まあ、結果論になりますが。

クライシスマネジメントでは、初動がその後の企業イメージを大きく左右します。被害者やメディアがどういう感情を抱くかを考慮する必要があります。企業のためと思い保身に走ると、逆効果で大きく企業イメージを毀損することがあるわけです。

以上です。「自分のところは大丈夫」という過信は禁物ですね。

WordPressのテーマを変更するときの注意点

久々に、Wordpressのテーマを変えました。

screenshot

 

もともとは、これを読んだのがきっかけです。

WordPressのおすすめ有料テーマ「TIMELINE」を買って使ってみた | 株式会社LIG

読みながら、ちょうどブログの見た目にも飽きてきていたし、テーマを変える良い時期かもしれないなーと思い始めました。

 

WordPressのテーマに求める条件

WordPressのテーマに求める条件としては、以下のような感じです。

 

レスポンシブデザインであること

もはや当たり前な感じですね。スマートフォンやタブレットからのアクセスが全体として増えています。このブログでも、3割程度はスマートフォンやタブレットからのアクセスになっています。その端末に最適化されていないと、閲覧が面倒くさくなって離脱してしまうわけです。

なので、レスポンシブデザインであることは、もはや当然と言えます。

 

極力デフォルトのままで使える(ほど、デザインや機能が洗練されている)こと

正直、プロフェッショナルなデザイナーでもありませんし、細かくデザインをカスタマイズできる能力も時間もありません。僕は、適当にカスタマイズしていって、コードがつぎはぎになり、どこをどう修正したのか自分でわからなくなっていました。

なので、テーマに求めるのは基本的にデフォルトで使えるぐらいの完成度が望ましいです。そういう意味でも、有料のテーマは良い選択肢だと思います。有料の場合、デザインが洗練されているものが多いです。

 

画像や動画などが目立つ、リッチメディアなレイアウトであること

人は情報を取得するとき、視覚から最も多くの情報を受け取ると言います(メラビアンの法則 – Wikipedia)。なので、画像を効果的に見せるメディアにしたいと思うようになりました。

画像を効果的に魅せられるようなデザインのテーマが良いと思います。

 

WordPressのテーマ変更方法

テーマは、自分の好みでいろいろ探せば良いと思います。「Wordpress 有料テーマ」で検索すると、いろいろ出てきます。個人的には、探していてこのあたりが気になりました。

Genesis Framework — Supports HTML5 & Mobile Responsive Design
[browser-shot url=”http://www.genesisframework.com/page/2/” width=”600″ height=”450″]

WordPress – Simple Article – WordPress Theme For Personal Blog | ThemeForest
[browser-shot url=”http://themeforest.net/item/simple-article-wordpress-theme-for-personal-blog/8099933?ref=showhey0705&ref=showhey0705&clickthrough_id=246453007&redirect_back=true” width=”600″ height=”450″]

 

テーマをカスタマイズするなら、子テーマを作成しよう

これまで、テーマをカスタマイズするためには、子テーマを作って行うのが有効ということすらも知らないぐらい素人です。

【重要】WordPressテンプレートのカスタマイズ前に子テーマをつくる方法CSS篇|ThePresentNote

テーマを自分でカスタマイズするときは、必ず子テーマを作成しましょうね。メンテナンス性が向上しますから。子テーマのメリットを簡単に言うと、親テーマのphpやcssの情報をベースにしつつ、必要な部分だけ子テーマで上書きできる、ということです。

そうでないと、テーマがアップデートされたときに、カスタマイズした内容が全て消えてしまいます。そうなると、テーマがアップデートされた場合、それを適用してセキュリティなどを向上させるか、カスタマイズを優先するかの二択を迫られてしまいます。子テーマを作っておけば、親テーマが更新されても、カスタマイズ箇所はそのまま残すことができるようになります。

必ず子テーマを作って、カスタマイズしましょう。

 

テーマをカスタマイズするなら、プラグイン「Theme Test Drive」を使おう

テーマをカスタマイズする場合、事前にローカル環境などでファイルを編集して、表示内容などを確認した上で本番に適用する必要があります。ただ、わざわざローカル環境を用意するのは面倒です。その面倒さを解消してくれるのが「Theme Test Drive」プラグインです。

WordPress › Theme Test Drive « WordPress Plugins

「Theme Test Drive」を適用すると、管理者である自分だけがカスタマイズするテーマでブログが表示されます。それ以外の人にはこれまで通りのテーマで表示されるのです。つまり、オンライン上に自分用のテスト環境ができたも同然です。

この状態でテーマをカスタマイズして、作業が終わったらカスタマイズしたテーマを全体に適用させます。

 

アイキャッチ画像をまとめて設定するなら、プラグイン「Auto Post Thumbnail」を使おう

これまではアイキャッチ画像を設定してきませんでした。面倒だったんですよね。でも、今回を機にリッチメディアにしようと思いましたから、アイキャッチ画像を設定する必要がありました。しかし、ブログ記事は1000本以上あるんですよ。。。。

というわけで、過去の記事も含めて自動でアイキャッチ画像を設定するのであれば、便利なプラグインがあります。それが「Auto Post Thumbnail」です。

WordPress › Auto Post Thumbnail « WordPress Plugins

あとは、こういうブックマークレットも使い道が増えそうです。

YouTube・Vimeo・TEDの動画から埋め込み用コードとサムネイル画像を取得できるブックマークレット『Video2HTML』 | NANOKAMO BLOG

 

以上です。Webトレンドは随時変わっていっているので、テーマやデザインも、定期的に見直す必要があります。また、テーマの変更をきっかけとして、他にもいろいろ見直す良い機会になります。今回も、余分なものを削ったりして、たくさん余分に見直しました。

良いブログライフを!

【書評】ビジネスパーソンの誘う技術(ベリッシモ・フランチェスコ)

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コミュニケーションというのは、いろいろ難しいことがあるもんだなって思う日々です。たまには、こういう本を読んで、ビジネスパーソンに求められるコミュニケーションというか、もっとしみじみと「誘ったり誘われたり」みたいなのって、どういう考えでやるのが良いのかを考えてみようと思い、手にとったのがこの一冊です。

 

著者は、学生のときに単身日本に来て、料理研究家としてビジネスを切り開いています。公式サイトはこちらです。

料理研究家、タレント ベリッシモ・フランチェスコ公式サイト
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その中で考えた、人との接し方。自分のビジネスにつなげるために、人に信用されるために、人と良い関係を築くための考え方がライトな文章でまとめられていて、読みやすいし説得力もあります。

ちなみに、最近みたTEDの「優れたリーダーの条件」では、リーダーに求められる条件のひとつとして、多様性のある人脈の構築が挙げられていました。

 

 

多様な人たちと関係を作っていくというのは、ビジネスや人生を豊かにする上で重要になるんだって改めて思いますね。

夏休みに、自分のコミュニケーションを見直したい人はぜひ本書をどうぞ。

【書評】振り切る勇気 メガネを変えるJINSの挑戦(田中 仁)

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先日JINSに関する記事を書きましたが、その勢いで創業者の本を読んでしまいました。

JINSでメガネを買って感動した

 

非常に面白い内容で、一日で一気に読み終えてしまいました。そして、この本を読むと今のJINSが作り上げられた経緯がよくわかります。

 

経営者のスキルはどのように身につけるか

本のタイトルにもなっていますが、創業の頃から失敗と成功をくり返してきた著者が成功を収めるための考え方が印象的でした。それは、必要なタイミングに必要な投資を行う=振り切る、ということです。

「あーそうだよな」って思うと同時に、「これを身につけるのは理屈じゃないな」とも思いました。これを身に付けるには、経験、勘、勇気といった可視化しづらいものが求められる気がしたからです。

ただ、著者もいろいろ試行錯誤して成功を引き寄せていることも同時に分かるんですよね。失敗を重ねて、読書したり、他の経営者に刺激を受けたりして、自分を成長させています。そういう意味では、経営者としてのスキルを身につけるには、そういう苦労と積み重ねを通して学ぶ方法が、最も良いのかもしれません。

 

コンセプトを作り、浸透させる重要さ

もう一つ印象的だったのは、ユニクロの柳井さんと出会い、企業理念の重要さを感じ、組織に理念を浸透させていることです。

今、企業のホームページでは「世界中、すべての人に、アイウェアで豊かな未来をみせる」が掲げられています。

会社情報 – トップメッセージ| 株式会社ジェイアイエヌ
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それ以外にも、「Magnify Life」など様々なコンセプトを示す言葉が登場します。そうやって、コンセプチュアルなものを見せる、というのはリーダーに求められる重要な要素です。

そして、それを組織に浸透させていくことも重要です。組織がコンセプトを理解して業務を遂行してこそ、コンセプトを実現できる組織になるのですから。本書の中では、経営者が定めた理念に共感できず、会社を辞めたり部署を変える場面も登場します。コンセプトを伝え、実行に移すにはまた大変さがつきまとうものだというのも、よくわかりますね。

 

本を読んでわかるのは、今のJINSは間違いなくイノベーティブな企業だということと、経営者に必要なスキルを身につけるヒントがここにある、ということです。ますます、JINSのファンになりました!

ブログを書くモチベーションが下がったときに考えること

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ブログを書き始めて、無料ブログの頃から数えると恐らく10年ぐらいは書いている気がしますが、ブログを書こうと思う期間とあんまり書きたくない期間が交互に訪れます。これが自分でも不思議で仕方ないのですが、間違いなくそういう時期が交互にやってきます。

まあ、あんまり書きたくないときは、無理して書こうとはしないようにしています。昔は数ヶ月書かないこともザラだったのです。このままブログやめちゃうのかなーと自分で思っていましたが、ふとしたきっかけでまた書き始めることを繰り返して、今に至っているのが現状です。ただ、最近はそのリズム間隔も短くなってきていて、書かない期間が短くなってきています。

何を目的にブログを書くのかにもよりますが、ある程度ブログをコンスタントに書きたい人向けにコツを書こうと思います。

 

勢いをもって書いた方が良い

コンサル会社に入った頃、「長い時間かけて100%の仕事を行うより、80%で良いから迅速にやれ。ビジネスではスピードが大きな価値になる」と教わりました。今でもこれはすごい頭に染み付いている気がします。そのためには、躊躇をしていると進みません。とりあえずやってみるっていう心構えが重要になります。

ブログでも、これまでの経験からすると、勢いをもって書いたものの方が、熱量があってスムーズに書ける気がします。「このネタはあとでじっくり考えて書こう」とやったものは、大抵そのままネタとして眠っていることが多いですね。

なので、あまり構えずに、気楽に書くのが一番良いんじゃないかと思います。もちろん、軽率なことを書いてブログにダメージを与えては損になるだけなので注意するべきですが。

 

ブログは積み重ねていくもの

勢いに任せて書くのではなく、いろいろ考えてしまうのは、「軽率なことは書けない」「あれは誰かが書いた」とか、いろいろ逡巡している部分が多いからですね。僕の場合。

このブログでは、ソーシャルなどですぐに反応がある場合もありますが、多くは後で検索で閲覧されています。また、あまりリアクションないだろうなと思っていながら書いた記事が、意外と反応あったりと、自分が予想した通りのことが起こらないことの方がほとんどです。

どちらかというと、積み重ねて書いていくことで、自分の思考も育っていきますし、ブログというメディアも価値を蓄積できていると思うのです。なので、ひとつひとつで見るより、ブログ全体で捉えて書いていく方が良いのかな、と。

アクセスを集めるためのテクニックとかいろいろ出回っていますが、いったん忘れて自由に書けば良いんじゃないですかね。

 

このブログは、僕個人が思考を整理するため、アウトプットするためにはじめたブログです。その原点を忘れずに今後も書こうと思います。

JINSでメガネを買って感動した

JINSで眼鏡を買ったのだけれど、基本的に接客スキルが高いと思うんですよね。非常に気持ちが良い。ここまで教育して徹底するのって難しいだろうなーと思ったりします。

一度買った眼鏡の度がどうしてもなじめなくて、レンズを変更してもらいにいったんですが、レンズを交換してもいまいち合ってる感じがしなかったのです。それでもいろいろ相談に乗ってもらって、レンズの角度などを調整してできるだけ良い見え方になるように工夫してもらいました。

その結果もそうなんですけど、数千円の眼鏡でここまで接客サービスを高められるってのは、すごいなって本当に感心した次第です。僕の独断と偏見では、接客レベルが高いサービス業のチェーンというのは、長生きするんじゃないかと思っています。基本的な考え方やスキルが組織に浸透しているからです。大規模なレベルでそういうことを実現できている組織は強い。

 

業績をみると、すごい成長していることが改めてわかりますね。

JINS

ZoffやJINS、眼鏡市場などは、カジュアルに眼鏡を作れるようにしたことで、眼鏡の需要全体を創造しました。さらに、PC用やスポーツ用のメガネが登場したり、様々な用途に合わせたメガネにすることで、一人で何本もメガネを買うようになっているのです。

 

さらに、JINSは「JINS MEME」と言うアプリと連動できるウェアラブルデバイスとしてのメガネを発表しています(発売はもう少し先ですが)。買っちゃいそうな気がしますねー。

JINS MEME(ミーム) | JINS – 眼鏡(メガネ・めがね)
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旧態的な業界と見られていたところでも、こんなイノベーションが起こるんですね。また、ITとうまく結びつけてユーザーの満足度を向上させれば、新しい需要を創造することができるんじゃないかと思います。今後のJINSが楽しみです。

 

習慣的に使うほど「ハマる」サービスの作り方

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こういう、新しいフレームワークは結構好きです。

 

スマートフォンなどのモバイルが隆盛な中で、「フックモデル」というモデルを提唱し、人々にいかに習慣的に使われるサービスを作り上げるかを分析したものです。

フックモデルとは、ユーザーの抱える問題を、習慣化された行動で解決するという体験をモデル化したものである。

なんとなくタイトルがチャラいですが、心理学的アプローチが組み込まれており、内容自体はストレートなものになっています。ただ、結構ライトなモデルなので本自体はさっくり読めます。

 

いかにして人の習慣は出来上がるのか

自分のことを振り返ってみてもそうなのですが、iPhoneは日々常習的に使っていますし、一日で数えきれないぐらい見ていると思います。また、iPhoneの中には複数のアプリが入っており、いくつかは日常的に使っており、すっかり自分の生活パターンの中に入り込んでいるものがあります。

つまり、そうやって人が日常的に使ってしまうサービスというのを、どうやって作り上げていくのかを解明したのがこのフックモデルなのです。

フックモデル自体は、トリガー・アクション・リワード・インベストメントの4段階に分けて整理されており、人が情報に気づき、行動し、何らかの報酬を受け取るなどの一連の流れを示しています。注目すべきは「インベストメント」のところで、人は自分が時間や労力を投資したものについては、愛着がわき、正当化する傾向にあることを踏まえて設けられているものです。

例えば、FacebookやTwitterなどのソーシャルサービスも、自分が投稿したり閲覧するのに時間を投資しています。そうなると、自分がサービス全体を正当化し好感を常態化させていくのです。IKEAモデルと紹介されていたのも面白い表現だなって思いました(自分で組み立てた方が、買った家具を特別に感じるという意味)。

 

また、人が行動に結びつける上で必要な要素を、「B=MAT」という数式で表現されていたのも、非常に記憶に残る面白い整理だなって思いました。Behavior(行動)は、Motivation(動機)とAbiliry(能力)とTrigger(トリガー)の全てが掛け合わさって実現する、ということを示しています。なので、動機を高める、行動しやすいようにする(能力を高める)、トリガーを適切に設ける、といったサービス設計が重要になってくることがわかります。

 

「リーンスタートアップ」との関係

本書は、フックモデルを説明するだけでなく、「どのようにしたらフックモデルを作り上げられるか」という構築までのアプローチも示しています。そこで踏襲されているのがリーンスタートアップです。

リーンスタートアップについては、こちらを参考にどうぞ。
不確実性の高い現代で、リーンスタートアップをなぜ学ぶべきか | Synapse Diary

簡単にいえば、リーンスタートアップのように「構築ー計測ー学習」のループを回し、サービスの精度を向上させていきます。それが「習慣テスト」と呼んでいるものです。

不確実性が高い現代で、リーンスタートアップは非常に有効なアプローチだと思っています。それはこのフックモデルでも変わりません。

 

スマートフォンは、「歩きスマホ」や「運転中のスマートフォン利用」など、生活に支障が出るほど常習性が高いデバイスになっています。それだけ、人を惹き付ける要素が大きいということです。この本で登場してくる事例は、何も全てが目新しいものばかりではありません。聖書アプリは聖書を単純に電子化したところから始まりましたし、Instagramも言うなれば写真を撮って共有するというシンプルなものです。ただ、そこに人々の課題や習慣と結びつくと、新しい常習性を生み出すことが可能になるのです。そういう可能性を持っているのが、スマートフォンとそれにまつわるサービスだと思います。

新しいサービスを設計する、という人であれば、この本を読んでフックモデルを理解しておくのは必然でしょう。

ベネッセの個人情報流出で、今後ベネッセの強みは維持できるのだろうか

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ベネッセで大量の個人情報流出がありましたね。いろいろ情報は出回っているところですし、原因等の解明は捜査中とのことです。

お客様情報の漏えいについてお詫びとご説明

そして、ベネッセの株価は大きく低下しました。4400円から、流出が発表された7/10には4100円まで下がっています。ちなみに、ベネッセの過去5年の業績グラフを貼っておきます。利益率は低下気味ですが、売上は伸びてますね。

個人情報を多く持っていることはベネッセの強み

ベネッセの強みはいろいろあるのですが、今回対象になった膨大な個人情報を保持していることが大きな強みになっています。

ベネッセは通信教育や出版をメインに行う会社で、顧客の開拓手段のひとつとしてダイレクトメールがあります。反応が高まるダイレクトメールのノウハウに関しては、非常に高いものがあると聞いたことがあります。そのときに、送る先として顧客情報が重要になってくるわけです。

昔は住民基本台帳を閲覧できたそうですが、それもできなくなり、最近だと家族連れが集まるような施設でスタンプラリーなどのイベントを行い、景品と引き換えに個人情報を入手する方法で、熱心に情報を集めているようです。

個人情報に対する規制は年々厳しくなっているので、逆にそれを取得できる企業というのは大きな強みになりうるわけです。

それだけ企業にとって根幹となる重要な情報が、このような形で漏えいしたのは残念ですね。全容はまだわからないので、何ともという感じではありますが。

今後どうやって信頼回復していくんだろうか

マクドナルドのCEOだった原田さんが社長に就任して間もないですが、今後どのように信頼を回復していくのかは気になります。個人情報を収集するのが強みのひとつだったわけですが、それも今後は同じやり方では情報を集められないかもしれません。

恐らくはシステム管理の問題だったと推測しますが、社会の大半の人はそういう事情はあまりよくわからないと思いますし。それとも、みんなあまり気にせず情報を渡してしまうんでしょうかね。

個人情報保護法で、今回の漏えいが罪にならない可能性があったり(以前から問題視されてましたね、この点)、漏えいのきっかけとして名前が挙がったジャストシステムの株価がストップ安になったりと、いろいろ話題は尽きません。名簿屋の闇は深いなって思いました。

ベネッセから最大2070万件のデータ流出。盗んだヤツも買ったジャストシステムも罪にならない? | More Access! More Fun!

おまけとして、ジャストシステムの過去5年の業績グラフも貼っておきます。ここ数年は上昇傾向ですね。2009年にキーエンスの傘下に入ってます。

個人的には、ベネッセが水族館などでスタンプラリーをやって個人情報を集めるのはちょっと嫌ですね。親としては子どもが楽しいから良いかと思う反面、個人情報は不必要に渡したくない、という気持ち悪さにさいなまれるので。