オープンデータの市場規模はどの程度か?

オープンデータの市場規模や経済波及効果はどの程度なのでしょうか。調べてみると、このあたりに数字が見つかりました。

オープンデータ社会(68)公共データ活用による経済効果、市場規模:『ビジネス2.0』の視点:ITmedia オルタナティブ・ブログ

コンソーシアム概要 | オープンデータ流通推進コンソーシアム

EUの試算を転用した推測になっているようですが、市場規模や5000億~1兆円程度、経済波及効果としては5兆円ぐらいはありそう、というところが相場感のようです。

 

これはどの程度のインパクトなのでしょうか。市場規模マップで規模感を把握してみました。

市場規模マップ (HTML5版)
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こうやって全体をみると、製造業とか建設業というのは本当に大きな産業だな、と思ったりするわけですが、5000億~1兆円あたりだと市場規模の種類ランキングとしては40番目ぐらいです。そこそこ大きい感じがしますね。内容としては、マーケティングや情報提供などの分野がインパクト大きいようです。

経済波及効果でみると(経済波及効果を市場規模で比較して意味があるのかもよくわかりませんが)、上位20位ぐらいの規模感になります。それぐらい、全体の経済を押し上げるかもしれない、という期待はあるようです。

 

この3年ぐらいでオープンデータのルール整備などを加速させて、普及させていく方向で政府は動いているようなので、今後この分野でさらにいろんなビジネスチャンスが生じるかもしれない、という期待はあります。あとはもっとたくさん、ビジネスにつながるような事例や企業が登場してこれば。

オープンデータ社会(71)公共データ民間開放(オープンデータ)の推進のための実施スケジュール:『ビジネス2.0』の視点:ITmedia オルタナティブ・ブログ

WordPressの固定ページで特定カテゴリーの記事を一覧表示する

久々にWordpressをいじりました。ふと、ヘッダー部分にカテゴリーごとの記事一覧を表示したくなりました。実現方法を書く前に、なぜやろうと思ったのか、ってところを。

 

カテゴリーを定期的に見直す

新しく「オープンガバメント・オープンデータ」に関するカテゴリーを追加しました。

ランディングページを検討した際に、ブログのカテゴリー設定の重要さに目覚めましたが、「電子政府・地域行政」カテゴリーはうまくカテゴリーとして発展できていないな、と考えていました。そこでまずは、オープンガバメントやオープンデータだけでカテゴライズしようと思い、今回の設定を行っています。

また、「書評」カテゴリーを削除しました。書評、というグルーピングがよくよく考えると自分の中でよくわからなかったので、意味がないだろうと判断しました。これまでの書評カテゴリーの記事は、他の関連性が高いカテゴリーに再分類されています。

 

こういうグルーピングは、スタックされている情報を活かすひとつの手段だと思うので、今後も積極的に見なおしたり整理していこうと思っています。言うなれば、ECサイトの商品カテゴリーと同じ位置づけですからね。ユーザビリティとしても重要だと思います。そう考えると、もっと目につくところにカテゴリーを配置しても良いんじゃないか、と思った次第です。

 

固定ページに特定カテゴリーの記事一覧を表示する

前置きが長くなりました。大した内容ではないので、誰か実現している人がいるだろう、と思ったので調べてみたところ、最初はExec-PHPで実現する方法が見当たりました。

固定ページ内に指定したカテゴリの記事一覧を表示させる | WordPress(ワードプレス)とプラグイン

 

しかし、もう少し調べていくと同じことをショートコードで実現できることがわかりましたので、最終的にはこちらで実現しました。

WordPressで特定カテゴリの最新記事リストを表示するショートコード

 

また、固定ページを作ったあとは順番を変更したくなったので、以下の方法で変更しました。

WordPressで固定ページの順番を変更する | rakkyooの備忘録

 

というわけで、簡単に実現することができました。とりあえず、しばらくこれでアクセス状況などを様子見したいと思います。

 

人を動かす、新たな3原則

ダニエル・ピンクの新作です。あんまり評判になってない気がしますが、面白そうだったので読みました。ざっくりいえば、セールスパーソンに求められている技術は変わってきており、そしてその技術は「営業」と呼ばれる人以外にも広く求められるようになっている、という感じです。

 

 

セールスに求められるスキルは変化している

相変わらずダニエル・ピンクが面白い理由は、一見世の中が当然と思っていることについて、変化の兆候を見つけることにあると思います。

今回の場合、セールスマンが必要なスキルは、情報の非対称性の解消によって変化してきている、という点です。情報化社会によって消費者が持つ情報が膨大に増えました。その結果、顧客への対応の仕方、そのスキルは変わってきているのです。

ちなみに、本の中ではいくつか自分をアセスメントするサイトが紹介されていますが、ひとつやってみました。

ASSESSMENT | Daniel H. Pink

自分が内向的か外向的かがわかるそうです。そして、これからの営業マンにはその両方(両向)が必要だそうで、これは世の中の多くの人が両向的なんだそうです。僕もやってみたらそうでした。

 

柔軟なスキルが求められる時代に重要なのは「人を動かすこと」

営業職以外にも同様のスキルが求められるようになっています。それは、流動的な社会の中で、固定的な仕事というのがなくなっているからだ、と言います。

そのような状況では、「人を動かす」ことがスキルとして活きてくる、というわけです。ダニエル・ピンクは本の中でこう述べています。

一般的に、経済行為におけるもっとも重要な活動は生産と消費の二つだとみなされる。しかし、現代人の活動の大部分には”人を動かす”ことも含まれるように思える。つまり、お互いが望むものを手に入れるため、現金のように有形であれ、尽力や注目のように無形であれ、リソースを手放すよう相手に働きかけるということだ。

そして、この表現が好きですね。なるほどと思いました。

フラットな組織と無秩序な経済状況の世界、それが現在のわれわれの世界だ。そこでは、固定化したスキルは非難され、弾力性のあるスキルが重んじられる。各人が現場で日々行う仕事は、職務の境界を超えて伸張していかなくてはならない。

 

自分の仕事に関係ある話としては、問題を解決するより発見する方が重要な能力になっている、という指摘でした。確かに、ビッグデータでも問題を発見することが難しく、発見してから解決する方法よりも重視されています。

 

関連書籍

これからの組織におけるモチベーション管理について、うまく整理された一冊。読んだときは衝撃だった。

過去の書評:人を活かす方法を理解する-【書評】モチベーション3.0 | Synapse Diary

就活生は池上彰の仕事術で入社後のキャリアを学ぶといいんじゃないか

池上さん、先日の参院選でも飛ばしてましたね。面白かったです。

【選挙】攻めすぎている池上彰さんまとめ2013【テレビ東京】 – NAVER まとめ

池上さんは非常に説明がわかりやすいですが、そのポイントは全体像の捉え方にあると思っています。物事を捉えるとき、全体から俯瞰してみたり、歴史から紐解いたりすることで、客観的に理解しやすくなるのです。

そういう意味で、池上さんの仕事術は就職前の学生にぜひ知って欲しい内容です。

 

池上彰 池上式仕事術

 

全体観を養える環境に身を置く

スティーブジョブズも「Connecting The Dots」と言っている通り、今はすぐに役には立たないことも、あとでつながることはよくあります。

池上さんは、NHK入局直後、島根県の松江放送局勤務となっています。小さな町ではありますが、その中で警察・裁判所・政治など三権分立の役割を、実際に感じながら理解できた、と述べています。これはよく、大企業とベンチャーで比較されるときに登場する切り口でもあるわけですが、それ以外にもたくさん全体像について考える場面があります。

僕個人の話では、入社した後はできるだけ早い段階でITシステムのライフサイクルを経験したい、と望んでいました。自分が最終的にコンサルタントとしてやっていくためには、ひと通りの経験がないと現場の感覚に基づいた検討や提案などできないと思ったからです。

 

全体観を養うとマネジメントに活きる

池上さんの場合はジャーナリストやキャスターとして活きましたが、よくあるのは企業としてマネジメントを行う際に、全体観は必要になります。いろんなステークホルダーが絡む中で、全体をどうマネジメントしていくか。その中で、全体を捉えることが本質を見抜き、統一した方向性を生み出す助けになります。

逆にいえば、全体観がみえていないとチームリーダーや管理職になったときに苦労する、という面もあるわけです。入社後のキャリアをどう選ぶかでも、自分の経験値も変わってくる、というものです。

 

いきなり全てを見通せる人などいないと思いますが、意識と選択によって、それを磨いていくことは可能だと思います。

 

ちなみに、このオーディオブックは池上さん自身がナレーションしていて、非常に聞き取りやすいです。他の仕事術も基本的な部分が多く、入口として良い気がします。

 

池上彰 池上式仕事術

WordPressのテーマを変更したら直帰率が劇的に悪化。直帰率とデザインの関係を考える

少し前ですが、今のブログデザインからテーマを変更していました。で、数日様子を見ていたのですが、直帰率がすごい上昇してしまったんですよね。。。。

直帰率一桁だったのが、一気に70%近くに。。。

chokki

いろいろ理由を考えていたのですが、テーマを変更したことしか思い浮かばず、またテーマを元に戻してみました。で、その結果元に戻りましたよ。

テーマ以外の構成(カラムやウィジェットの内容)は変えていないので、純粋にテーマの変更だけで変わっているようです。ここから学ぶのは、恐らくデザインがこのブログを見た人の行動を決める重要な要因になっている、という紛れも無い事実です。正直、ここまで直接的にインパクトを与えるものだとは思いませんでした。

 

因果関係を分析するのはとても難しい

ちょうど今、「ビッグデータの正体」を読んでいるのですが、その中で「相関関係を見つけるのは比較的容易だが、因果関係を明確にするのはとても難しい」と述べられています。

 

こういうホームページ解析もまさにそういう類で、直帰率を下げるためには「見出しを明確にしろ」とか「関連記事をのせろ」とか「色を工夫しろ」とか「ユーザーの心理を想像しろ」とかいろいろ書いてあるわけですが、明確な答えはないわけです。今回僕が見た、ブログのテーマを変えるだけで直帰率が変わる、というのも正直明確な要因はわかりません。

そして、そんなことをしている間に、どんどん時間は過ぎていきます。それで悩むぐらいなら、とっとと変更して「実利」を得た方が良いわけです。

 

とりあえずどんどん試して改善するのが正攻法

ホームページに関しては、理由を考えるよりは、どんどん試して良い結果を吸収していくのが正攻法と言えます。そういう意味では、A/Bテストなどを駆使して実績を積み上げていくのが良いでしょう。

WordPressでA/Bテストをおこなう | Z BLOG | ZEALOT社員ブログ

先日、知り合いの方と、「ホームページはすぐに結果は出ない。が、さぼって更新されていないと「行き届いていない会社」と思われて印象が悪くなる。少しずつでも改善して更新する必要がある。」という意見で一致しました。

 

とりあえず、「なんで良くなったのか、悪くなったのか」を考えることが重要でない、とは言いませんが、考えて必ずしも答えが出るわけではない、答えを出すより相関関係を踏まえて行動した方が早い、ということです。

Suicaデータの外部提供にみる情報化社会とコンプライアンスの問題

JR東日本が、日立製作所にSuicaの利用情報を提供していたとして、IT界隈では少し話題になっています。どういう点が問題かというと、「利用者の情報を勝手に第三者に提供するのはいかがなものか」ということです。プライバシー的な観点ですね。

ニュース – Suica乗降履歴データの外部提供で問われるプライバシー問題—JR東日本に聞く:ITpro

Business Media 誠:ビッグデータとプライバシー:Suica利用履歴販売、JR東は「個人情報に当たらない」との見解 (1/2)

さて、事実関係からすると、JR東日本は日立製作所と共同研究などをこれまでも進めており、Suicaの利用履歴の分析技術に関するレポートを日立製作所が作成、販売することになった、というものです。そのレポート作成のために、Suicaの利用履歴を個人情報が特定できないようにマスキング・加工した上で日立製作所に提供した、ということのようです。

 

こういうパーソナルデータというのは、経済的価値が高まっているので、積極的に利用できるようにしよう、という流れが生まれています。そのためにもプライバシーを確保した状態のデータの利用を整理しようと、総務省が検討を進めているわけです。

総務省|「パーソナルデータの利用・流通に関する研究会」報告書の公表

今回のJR東日本としては、マスキング等の加工を行っているので個人情報には該当しない、というのがスタンスです。なので、ユーザー等に許可を得なくても問題ない、という整理になっています。確かに法的には問題ないとは思うのですが、このあたりはまさに法的な整備が間に合っていないところです。

今回のSuicaの情報提供の行い方を見ると、IDに相当する情報は残っているので、「頑張れば個人を識別できる状態のデータ」である可能性があります。こういう情報を流通させることは、プライバシーなどを侵害するリスクがあるということです。

 

また、心理的な抵抗感もあるでしょう。社会的にこういうデータ活用に馴染みがない、というところもあるかもしれませんし、「自分が関わったデータが商売道具にされている」という点に抵抗を覚える人もいるでしょうし、「何となく自分の情報が漏洩しそうで怖い」という点に気持ち悪さを感じる人もいるでしょう。

法的に云々というところ以上に、こういう心理的な部分をどう解消していくかも、現在のコンプライアンスの重要課題になっています。なんというか、ビッグデータとかオープンデータという言葉がバズワードになるぐらい、情報資産の重要性は年々増していると思いますし、法整備もリアルタイムに行われるわけではないので、企業側も個人側もある程度リテラシーを身につけて、情報をコントロールしていかないといけない時代だと感じています。

Jリーグの赤字クラブが多い現状と、今後の打開策について

Jリーグの平成24年度の収支発表がありました。気が向いたので、FC岐阜の財務状況をさくっと見てみようと思います。

J2 H24
単位:百万円、データ元:www.j-league.or.jp/aboutj/document/pdf/club-h24kaiji.pdf)

あかん、赤字や。。。赤字でしたよ。J2全体で比べると、売上高もそれほど高くないし、当期純利益(損失)もマイナスになっていました。

 

サッカークラブの収益状況とクラブライセンス制度

Jリーグの収益構造は、「広告料収入」「入場料収入」「Jリーグ配分金」「その他収入」に分かれます。割合で見ると「広告料収入」が最も多く、「入場料収入」と「その他収入」が半々程度のような感じです。J2の場合は、入場料収入が低い傾向がありますね。

営業収入内訳の推移

これまでJリーグ全体が赤字傾向にあり、これが問題視されてクラブライセンス制度が開始されました。今年は導入された最初の年で、ここから3年連続で赤字だと、クラブライセンスが剥奪されてJFLへ降格することになります。

財務基準 年次財務諸表(監査済み)を提出し、Jリーグの審査を受けること(A基準)。その際、3期連続の当期純損失(赤字)を計上していないこと[3](2012年度-2014年度の3年間以降で算定[4])および債務超過でないこと(2014年度から算定[4])が必須条件となる 移籍金や給与の未払いが生じていないこと(A基準)

Jリーグクラブライセンス制度 – Wikipedia

で、それぞれのクラブが経営努力をしており、赤字クラブは減少傾向にあります。

Jリーグ赤字クラブは18→12に  – サッカーニュース : nikkansports.com

 

ただ、横浜FMや名古屋など大きなクラブが赤字になっている現状もあり、これはJリーグ全体の観客動員数が伸び悩んでいるということも要因になっているようです。

Jリーグ観客動員データ |FootballGEIST

 

Jリーグ全体の今後の経営戦略

地元クラブとして、着実に地元企業からスポンサーを獲得して安定経営している甲府のようなクラブもある中で、Jリーグ全体としてのパイをどう広げていくか。今積極的に進められているのは、アジア市場への進出です。

Jリーグはアジアを目指す ~生き残りをかけた600億円市場 獲得戦略~ – NHK 特集まるごと

詳しくは上の記事を読めばわかると思うのですが、放送権料による収入をはじめとする収益機会をつくろう、ということで、基本的にはヨーロッパの有名クラブと同じような戦略です。

 

今後経済発展するアジア市場で、Jリーグの質やこれまでの成長性は評価されているので、あとはマンUのように、まさにビッグクラブと認知されるようなブランド戦略が重要なのかもしれません。カズもビッグクラブが必要だ、と言っていますしね。

カズ 開幕から20年、Jにはビッグクラブとスターが必要 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

ビッグデータは選挙結果を高い精度で予測できる

参議院選挙が終わりました。ネット選挙が解禁された初めての選挙なわけですが、ビッグデータを利用した選挙予測に関するレポートが発表されていました。

ASSIOMA(アショーマ) » ヤフーのビッグデータによる選挙予測から学ぶこと

結論からすると、事前に高い精度で議席数などが予測できるようです。予測ができると、他の人の行動を促すような結果になるかもしれません。ただ、これはあくまで予測であり、予測した将来が「可視化」されることで、「その将来を変えよう」と思う人も増えるかもしれない、という期待もあります。

公職選挙法の違反行為のひとつに「人気投票の公表」がありますが、ビッグデータによる予測はこれに該当しないんでしょうか。世論調査はセーフになっていますけど。

 

ひとまず、ネット選挙が何かを変えたかといえば、ホームページ管理や広報が盛んになって、セキュリティ対策などの業者が儲かった、というところ以外は、あまり劇的な変化を感じることは難しかった気がしています。

kabu.nsjournal.jp » 取材の現場から 空振りだったネット選挙 お試し期間で需要探る企業も

 

過去の書評:ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容 | Synapse Diary

ディズニー魔法の会計

ディズニーの事業構造への理解が深まることを期待して読みました。面白かったですが、ディズニーへの理解以上に、財務を中心にした企業の見方として、非常に参考になりました。

本書はストーリー形式で、コンサルタントがフェルミ推定を駆使して、顧客数、原価、借入金などを推測していきます。そのアプローチは、損益計算書、貸借対照表など財務諸表の基本にも沿っていて、端的に企業の全体像をつかむのにとても適しています。

企業コンサルをする方は、すぐ読めるので一度読むと良いでしょう。ただし、一通り財務諸表の項目は理解している必要はあると思います。

 

関連書籍

フェルミ推定なども含めて、コンサルタントが企業の実態を考えていくのは、本書と共通するところ。

過去の書評:IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ | Synapse Diary

マイクロソフトが都市プラットフォームになろうとしている

マイクロソフトが、ITソリューションによって都市問題を解決する取り組みを発表しました。

ITで都市問題を解決へ–マイクロソフトが世界で展開する「CityNext」の可能性 – ZDNet Japan

これを読んで感じたのは、マイクロソフトは、新たなプラットフォーム戦略を打ち立てようとしている、ということです。「都市」というものを新たなプラットフォームの単位として、都市問題に紐づく公共エリアの事業に対して様々なマイクロソフト製品やサービスを打ち込んでいく戦略です。

プラットフォームは、以下の特徴があり、今回のマイクロソフトの提案はこの特徴に合致していると思います。

1.2つ以上のグループを結びつける 2.あるグループは他のグループを必要としている 3.グループ単独では得られない価値を創出している 4. グループ間の相互作用に外部ネットワーク効果(いわゆる口コミ)を創出し、新しい価値を創造するしくみを担っている
プラットフォーム戦略の本質(平野敦士カール) – ガジェット通信

都市には様々な機能があり、たくさんの事業が関連し合っています。それをITという軸で再編成しようとしていると思います。

 

ところが、これを聞いたときに「IBMも似たようなことを提唱してなかったっけ?」と思い出しました。Smarter Planetです。

IBM スマートな都市 The Smarter City – Japan

改めて、IBMの先見性に驚かされます。

 

今後のIT企業の主戦場のひとつとして、都市などの公共機関が活発になるんでしょうかね。もっと都市が効率化するのであれば、個人的には大歓迎です。