iPad Airを買ったら、新しい生活がやってきた

先日、iPad Airを買いました。ちなみに買ったのは、Wi-FIモデルの16GBです。結論からいうと、「みんな買っとけ、損はない」です。

Apple – iPad Air
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タブレットは必需品になる

タブレットの出荷台数は、パソコンを超えるのも間近の状況です。それぐらい、タブレットは既に普及しているのです。

こうしてパソコンは今後も減少が続くが、タブレットは伸び続ける。来年1年間の出荷台数比率は、パソコンが50.4%、タブレットが49.6%となり、ほぼ同じになる。その後両者の数は逆転し、2017年にはパソコンが39.5%、タブレットが60.5%になると、カナリスは予測している。

タブレットの世界出荷台数、来年はパソコンと同数に 2017年にはパソコンの1.5倍超、英調査会社の予測:JBpress(日本ビジネスプレス)

つまり、タブレットという存在はもっと当たり前になるし、ビジネスでもプライベートでも、いろんな用途で使われていくでしょう。

 

使ってみた感想

世間的に言われていること通りで恐縮ですが、「閲覧は非常に快適、入力には向かない」です。まさにスマートフォンとパソコンの中間になるもので、大きくて視認性が高いディスプレイというのは、生活や業務に新しいパターンを与えてくれます。

まず、雑誌や漫画の電子版が読めるようになったこと、KindleだけじゃなくてKoboやBookliveを大きな画面で読めるようになったことが嬉しい。これまでは、スマートフォンで読めるような可変レイアウトの電子書籍しか買ってきませんでしたが、タブレットがあれば、雑誌や漫画などの固定レイアウトでも全く問題ありません。特にRetina Displayの見やすさといったらもう、という感じです。A4よりは小さいサイズのはずですが、全然読みづらくありません。

最初は「買って何に使うんだろう」という疑問も自分の中にありましたが、手にしてから使い方を考えるようになり、生活が変わることが実感できる、ということを買った後に感じました。iPad Airは片手で持てますし、非常に読みやすいディスプレイになっています。その手軽さと大きな画面というのは、生活や業務の中で使ってみて、いろいろ発見していくものかもしれないな、と思いました。

 

せっかく買うならお買い得な方法で

Apple製品はあまり値引きされませんが、一応お得になる方法があります。それが「ソフトバンクWi-Fi」を付ける買い方です。Appleオンラインストアで買うと、ソフトバンクのWi-Fiが2年間無料ということを知ったので、今回はAppleオンラインストアで買いました。

iPad Air / iPad mini Retinaをお得に購入するたった2つの方法【旧iPad/iPad miniでも可能】 – 価値のあるお買い物日記

ソフトバンクWi-Fiは、ソフトバンクのWi-Fiスポットが設置されてある場所で、Wi-FIを利用できるというものです。

ソフトバンクWi-Fiスポット | モバイル | ソフトバンク
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Appleオンラインストア以外にも、ソフトバンクショップで買った場合もソフトバンクWi-FIを無料オプションとして付けられるようです。

あとは、学割と消費税増税前の駆け込みですかね。学割に関しては、5000円のiTunes Storeカードが付けられます。

「新学期を始めよう」キャンペーン – Apple Store (Japan)
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ということで、僕のタブレットライフがスタートしました。買って使ってみて、確実に今後もタブレットの利用は増えていくなと確信しました。どこまで伸びるか今後が楽しみです。

Bookliveがまた全品半額セール!雑誌も漫画も電子書籍で読んでみる

Bookliveがまた全品半額セールをやってます。

電子書籍ストア BookLive!

30時間限定(明日の23:59まで)です。購入が1回であれば200冊まで半額で買うことができます。僕もせっかくの機会なので、何冊か買っておこうと思います。

改めて書こうと思ってますが、iPad Airを買いました。これがやはりすごくて、新しい読書体験を与えてくれてます。これがあると、雑誌だろうが漫画だろうが非常に読みやすいです。固定レイアウトの本も読めるようになりました。

日本でKindleが発売されてから、どんどん紙の本を買わなくなってます。さらにタブレットがあれば、雑誌や漫画すら紙で買う理由がなくなってしまいました。本当電子書籍は手軽で読みやすくて、そして今回のセールのように安く買うことができる。本を読む人にとってはとても良い環境です。品揃えが少ないという人もいますが、確実に増えてます。そして、この流れは変わらないでしょう。

というわけで、タブレットで雑誌や漫画も読みましょう。

アップルとアマゾンの競合に対する戦略の違い

再度「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」から。本の中で興味深い箇所がありました。それが、アップルとアマゾンの競合に対する戦略の違いです。

本書の中で、ジェフ・ベゾスは「スティーブ・ジョブズの失敗」をくり返したくないと述べています。

アマゾンはコスト構造が優れており、利益率が低い世界で生き残る力を持っているとベゾスは信じている。そのような市場は相対的な利益率を引き下げる恐れがあり、IBMやマイクロソフト、グーグルなどの企業は参入に二の足を踏むはずだ。このころ、レッグ・メイソン・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者でアマゾンの大株主でもあるビル・ミラーからAWSの収益予想を尋ねられたとき、ベゾスは、長期的には収益が上げられるようになるが、「スティーブ・ジョブズの失敗」をくり返したくないと回答した。iPhoneをびっくりするほど利益があがる価格にして、競争相手をスマートフォン市場に引き寄せた愚は避けたいというわけだ。

これを読んで、アマゾンの戦略や強みをどこに置くかが非常に良くわかりました。

 

競合他社を排除する「参入障壁」をいかに築くか

確かにアップルは、iPod、iPhone、iPadと商品を出すたびに、新しい市場を開拓してきました。そしてそれは、多くの競合他社の参入も行われる結果となりました。

ジェフ・ベゾスは、競合他社を排除するためには「高い参入障壁が必要」と考えたのでしょう。そして、それがコスト構造であり、低い利益率だということです。最初から低い料金で利益を低くすることで、他社が参入することを敬遠し、市場はアマゾンだけになる。そして時間とともに、利益が出るようになっていくというわけです。

アップルの場合は、デザイン性やMacなどとの親和性によって差別化していたわけですが、それでも無料Androidとそれを利用した低価格メーカーが台頭してきました。アップルも非常に儲かっているので、どちらが正しいとは言いづらい部分ではありますが、デザインだけでは強固な参入障壁にはならなかったと言えるのかもしれません。

 

どうやって競合企業に勝っていくか

最初アマゾンは本の販売からスタートしました。そのときは、実店舗を持つチェーン店などが競合になったわけですが、そこにはネットの低価格さと同時に、資本がある大手チェーンは実店舗との競合や個人客への配送体制の未整備など、ジレンマに陥っている状況を追い風に、躍進していきました。

そして、その後は徹底的に低コストを重視し、コスト競争力によって競合を排除していきます。同じものであれば、競合より安く販売することで弱体化させる。そうやって、まずは競合を排除して、自社が儲けられる状況を作っているのがアマゾンです。

経営戦略上、競合との戦いというのは非常に重要です。どうやって競合と戦うのか、という点で、ベゾスの考え方は非常に参考になります。

 

アマゾンの戦略はイメージが悪い?

ただ、アマゾンは敵が多く、あまり良い印象を持たれていないかもしれません。方やアップルは非常に良い印象を抱く人が多い気がします。取引先への厳しい交渉や、高度な税金対策など、反感を抱かれるようなことは両社共通してやっていることです。

本書の中で、ベゾスは「良い会社と見られるには」ということを分析しているくだりがあります。

愛想がよくて頼りになるだけでは、あるいは、顧客を中心に考えるだけでは不十分だ。重要なのは、創意工夫をするところだと見られること、征服者ではなく探検者として見られること。

コストリーダーシップ戦略をとる企業というのは、それなりにバッシングも受けやすいのかもしれません。コストを低くするということは、取引先を絞り、競合を潰し、市場全体が広がらないイメージがあるからでしょう。

本書を読むとアマゾンが十分に「探検者」であると思いますが、今後どういうイメージになっていくんでしょうか。

「イノベーションのジレンマ」を克服したアマゾン

「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」を読みました。いろいろ知っているエピソードもありましたが、アマゾンがこれまでどうやって発展してきたのかがよくわかる、とても刺激的な一冊でした。「ベゾス、恐ろしや」というのが全体的な印象です。

ベゾスの愛読書は「イノベーションのジレンマ」

ベゾスの愛読書のひとつが「イノベーションのジレンマ」であることは有名な話です。アマゾンの成長の過程をみると、イノベーションのジレンマを解消していることがわかります。それがKindleであり、電子書籍サービスです。

ベゾスが電子書籍サービスを始めたのは、アップルの音楽の成功を見て、「次は本だ」と考えたからです。

ベゾスは、新たなデジタル時代に書店としてアマゾンが栄えていくためには、アップルが音楽事業を牛耳ったのと同じように、自社で電子書籍事業を展開しなければならないという結論に達する。その数年後、スタンフォード大学経営大学院における講演で、ディエゴ・ピアチェンティーが次のように語っている。「他人に食われるくらいなら、自分で自分を食ったほうがずっとマシなわけです。コダックのようにはなりたくありませんからね」

ここで、ベゾスは新しい部門の責任書を据えて、既存事業を叩き潰すつもりで電子書籍事業を展開するよう指示します。そして、アップルと同じように自社でハードウェアであるKindleを開発して販売するようになるのです。

アップルが音楽で成功したようにアマゾンが書籍で成功するためには、洗練されたハードウェアから使いやすいデジタル書店まで用意して顧客の体験をすべて管理する必要があると、ベゾスは皆の反対を一蹴する。

時代に先行して進むためには、自分たちを否定しなければいけない瞬間があります。そして、それを乗り越えて事業を展開できてこそ、初めて「イノベーションのジレンマ」を克服することができるのです。実際、競合であり大手であるバーンズ&ノーブルは、アマゾンの台頭からネット販売にも手を出しますが、既存事業を優先するばかりに資源の投入を中途半端にしてしまいます。その後のバーンズ&ノーブルは、結局アマゾンの優位を覆すことができないままになります。

チェーン展開しているバーンズ&ノーブルがオンライン事業を本気で進めるのは難しいはずだとベゾスは読んでいたし、この読みは正しかった。ごく一部にすぎないオンライン事業で損失を出すのはいやだと考えたリッジオ兄弟は、優秀な社員の投入をためらった。利益率の高いリアル書店での販売が低下する恐れがあるからだ。流通の仕組みも問題だった。バーンス&ノーブルの流通はリアル書店に最適化されており、一定の配送先に大量の本を届けるものだ。その状態から個人宛の小口配送を始めたため、問題ばかりが発生して大変なことになってしまった。一方、アマゾンにとっては、個人宛の小口配送が当然だった。

ベゾスは、長期的なビジョンを見据えて既存事業を否定して、新しい方向へ目一杯舵を切ることができる優れた経営者であることがわかります。本当すごいな。

 

矛盾を抱えながら成長する

それ以外でも面白い特徴があります。アマゾンは最初、本屋と同じように「場所を貸して手数料を得る」という本屋と同じモデルでスタートしました。その後、いろんな製品を手がけていく中で、自分たちで配送や仕入れを行うことで利ざやを増やしていきます。

それとは反して、マーケットプレイスでいろんな人がアマゾンというプラットフォームに出品できるようにもしていきます。これは一見、自社の販売と競合を増やしている行為です。しかし、そのような一見相矛盾する状況も、アマゾンの優位を築くことになります。

アマゾンはサードパーティの動きをしっかり監視しており、売れ行きのいい商品があると自分たちも販売を始めることが多い。手数料を払いながら人気商品探索の手伝いをしているようなもので、アマゾンマーケットプレイスを使う小売業者たちは一番凶暴なライバルを助けていると言える。

アマゾンは、マーケットプレイスで儲かる分野は自分たちで始めてしまうということです。情報とプラットフォームを握る強者の戦略ですね。このように、自社ビジネスの中に矛盾を抱えていますが、それすらも自分たちの強みにしてしまう点が非常にアマゾンの優位性があるのです。

利用される企業としては、たまったものではないですが。

 

アマゾンの戦略は非常にシンプル

本書の中では「弾み車を回す」という表現が何回も登場します。これは、自分の会社を強くするための一貫したサイクルのことを指します。

これはアマゾンの弾み車ー良循環ーを回してくれるものだ。顧客がたくさん買ってくれればアマゾンの販売量が増え、配送コストも下げられるしベンダーとの交渉もやりやすくなる。

これは、家電量販店やウォルマートなど小売業に通じる戦略です。スケールメリットによって会社を強くしていくという方法です。そういう観点でみると、アマゾンの戦略は非常に一貫性があります。自社に一時的に不利益になることがあったとしても、「顧客を増やす」という点で一貫しているのです。電子書籍の方が確実にニーズがあると思えば、そちらに注力しますし、マーケットプレイスは顧客の選択肢を増やす行為です。

ただ、アマゾンが強烈なのは品揃えなどの水平統合を進めていき、時にはAWSなどコンピュータリソースを販売する大きな事業も創出しています。さらに、自社で配送センターを持ち、販売し、出版事業も持つように、垂直にも統合していきます。その推進力とベゾスのビジョン、偶然を活かしていく力が非常に高いと思うわけです。

 

こうみていくと、アマゾンの経営戦略に関しては興味が尽きません。ただ言えることは、「弾み車」は一貫しており、そのために「イノベーションのジレンマ」を克服するための打ち手を様々打っているということです。

本書はアマゾンの負の側面も捉えています。競合が弱るまで赤字の値引きを行い、ディスカウントされた価格でライバルを買収したり、出版社にアマゾン上で検索できなくさせて脅すことで値引きを勝ち取ったりしています。そういうドライな側面も含めて、とても面白いです。アマゾン。

ビットコインなどの仮想通貨はなぜ普及しているのか

Mt.GOXの民事再生法申請など、いろいろ話題になっているビットコインですが、いくつか気になるところを書いておきます。ビットコインがなぜ話題になっているのか、というのはこの本を読めば理解できると思います。(Kindleオーナーライブラリーで読める人は無料です。)

貨幣を管理する主体が存在しない

本書では、なぜ貨幣は貨幣であるのか。資産価値はどのように担保されるのか、という根本的なところから書かれていました。ビットコインは、端的にいえば貨幣を管理する主体がいないことが特徴です。ではどうやって貨幣としての信用を担保するのかといえば、ビットコインの取引に参加する無数のネットワークコンピュータです。

要は、貨幣と同じ仕組みをデジタル上で実現する仕組みが仮想通貨であり、そのひとつがビットコインというわけです。

ちなみに、金がなぜ昔から資産として認められているのか、この本で初めてちゃんと理解できました。

 

仮想通貨はビットコインだけではない

先ほど触れましたが、ビットコインは数ある仮想通貨のひとつに過ぎません。それ以外にもたくさん発生しています。ただ、その中で一番主流となる可能性を秘めていたのがビットコインというわけです。

ちなみに、ビットコイン自体はオープンソースから始まっているので、「ライトコイン」などいろいろ改良された派生版の仮想通貨が登場してきています。

Litecoin – Open source P2P digital currency
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最近では「オーロラコイン」が盛り上がってきているようです。

急成長する仮想通貨オーロラコイン―発明者がアイスランド国民に付与へ – WSJ.com

 

今後も仮想通貨は普及していく

なぜ仮想通貨であるビットコインが普及してきているかといえば、従来の通貨とくらべて信用が高い場合があるからです。日本円は安定していますが、それ以外でも海外では不安定な自国通貨があります。そういう場合は、ビットコインにもそれなりにリスクはあるものの、自国通貨に比べてまし、というケースがあるわけです。

さらに、海外送金に関してもビットコインは手軽です。国によっては海外送金自体を制限されていたりしますし、送金手数料もビットコインの方が安いので、海外送金の手段としても利用されているようです。

日本政府も課税を検討しているそうですが、いろいろ課題は山積です。ただ、デジタル決裁は今後確実に普及する分野と見られています。Googleも出資していることで注目されているRippleなど、いつでも手軽に決裁できる基盤が求められるからです。

あのGoogleも出資?次なるビットコインが話題に! – NAVER まとめ
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というわけで、今後も仮想通貨は普及していくでしょう。そのとき、どの通貨が主導権を握るかが今後の注目です。ビットコインが有力視されていましたが、今回の騒動でまたわからなくなりましたね。

 

ビットコインに関連する技術は応用が期待される分野

ビットコインで使われている技術は、それ以外にも応用が期待されます。仮想通貨では、通貨を使ったときにAからBへいくら移動したということが、確実に保証される仕組みが必要になります。それを応用して、電子書籍など電子的な権利の移転を行える仕組みが実現できる可能性があります。

ビットコインの応用で、電子書籍を譲渡可能にするアルゴリズム – Togetterまとめ

それ以外にも、冒頭に紹介した本の中でもいくつか可能性が挙げられています。

また、ビットコインの機能であるP2Pを用いて世界中の誰でも閲覧可能かつ改ざん不可能な履歴簿を実現するということ自体もコイン以外の用途の可能性があると思います。知らぬが仏や嘘も方便というものも当然ありますから、改ざんできない記録簿が本当に人々の幸せに繋がるかどうかは分かりませんが、改ざんできない記録簿という仕組みを活用すれば、粉飾決算、学歴詐称、カルテ改ざんによる医療ミスの隠蔽などを防ぐ仕組みが実現できるようになるかもしれません。これまでP2Pというと、ファイル共有や計算の負荷分散などが主な用途でしたが、P2Pでデータに不正が無いか多くの目でチェックするというビットコインの概念だけも、他分野への応用の余地が多くあると思います。

そう考えると、いろいろ電子上の取引にはもっと多様性をもたらせられる可能性があるわけで、楽しみになってきます。

 

参考:
ネット仮想通貨「ビットコイン」は安全か | 読んでナットク経済学「キホンのき」 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
ビットコインは決済システムとして有望-ウォール街の見方 – Bloomberg
ビットコインをめぐる5つの誤解を解く | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

普段使っているニュースアプリと、今後のニュースアプリ動向について

最近、ニュースアプリが熱いですね。いろんなアプローチでニュースを取り上げるiPhoneアプリが登場してきています。実際に僕が使っているのは、このあたりのアプリです。

 

LINEニュース

LINE NEWS / LINE公式ニュースアプリ 1.2.7(無料)
カテゴリ: ニュース
販売元: NAVER JAPAN – NAVER JAPAN(サイズ: 7.1 MB)
全てのバージョンの評価: (258件の評価)

最近一番使っているのがこれです。ホリエモンがよく使っていますね。最初はあまり関心を持たなかったのですが、使ってみると意外に便利です。

ポイントは2つ。ニュースが要約になっていて、さくっと読めること。そして、続報やカテゴリーなどUIが優れていて、ニュースを次々読みやすくなっていることです。特に要約の部分は、どんどん人が求める情報が短く、細かくなってきていることを強く感じました。PCだとたかだ1スクロールもしないぐらい短い記事のはずですが、それでもLINEニュースでさらに要約されていると、短い時間で概要を把握することができて、「読む」というストレスが小さくなります。

ひとまずニュースを「知る」ということであれば、これぐらいライトなアプローチが正解なんじゃないかと思います。

 

NewsPicks

NewsPicks: ソーシャル経済ニュースメディア 2.1.2(無料)
カテゴリ: ニュース, ビジネス
販売元: UZABASE, Inc. – UZABASE, Inc.(サイズ: 11 MB)
全てのバージョンの評価: (31件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

次がこれですね。以前にもブログで書いた、経済系のニュースを著名人のコメント付きで流してくれるアプリです。

経済ニュースをキュレーションするiPhoneアプリ「NewsPicks」の面白さを解説する | Synapse Diary

こちらのアプリもUIが良い感じなのですが、なんといっても特徴は信頼が置ける人のコメントが付いていることです。

ニュースも情報があふれていて、何が正しいことなのか、どう判断すれば良いのかが重要になってきています。そして、そのきっかけを与えてくれるという意味で、誰か信頼が置ける人のコメントを読むというのは、非常に価値があるなと思いました。

 

Antenna

話題が見つかる 私の[アンテナ] : Antenna 2.5.3(無料)
カテゴリ: ニュース, ライフスタイル
販売元: GLIDER associates, INC. – GLIDER associates, INC.(サイズ: 12.2 MB)
全てのバージョンの評価: (1,343件の評価)

カルチャー雑誌を読んでいるような感じで、写真を中心にしたアプリです。

キュレーションサービスAntennaの「狙い」と「これから」を運営会社で聞いてきた : ライフハッカー[日本版]

僕がよく使っているのはこの3つです。

 

それ以外にも、いろいろ登場してきていますよね。

ニュースが圏外でもサクサク読める! SmartNews (スマートニュース) 〜 無料まとめアプリ 1.6.2(無料)
カテゴリ: ニュース, エンターテインメント
販売元: Gocro, Inc. – Gocro, Inc.(サイズ: 7.3 MB)
全てのバージョンの評価: (13,062件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

Kamelio (カメリオ) 2.0.1(無料)
カテゴリ: ニュース, エンターテインメント
販売元: 白ヤギコーポレーション – Shiroyagi corporation inc.(サイズ: 3.7 MB)
全てのバージョンの評価: (86件の評価)

vingow news(ビンゴーニュース)- ニュース記事を自動で要約&収集。新聞・雑誌記事のビジネス経済、地震災害、就活情報まで無料のキュレーションアプリ 2.4.6(無料)
カテゴリ: ニュース, ユーティリティ
販売元: JX PRESS Corp. – JX PRESS Corporation(サイズ: 17.1 MB)
全てのバージョンの評価: (219件の評価)

Flipboard: あなたのソーシャルニュースマガジン 2.2.3(無料)
カテゴリ: ニュース, ソーシャルネットワーキング
販売元: Flipboard Inc. – Flipboard, Inc.(サイズ: 16.5 MB)
全てのバージョンの評価: (11,129件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

話題のニュースを3分でまとめ読み。グノシー 〜今日のニュースや話題のニュースが無料で読める〜 4.0.0(無料)
カテゴリ: ニュース, 仕事効率化
販売元: Gunosy Inc. – Gunosy Inc.(サイズ: 16.3 MB)
全てのバージョンの評価: (4,643件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

Gunosyはメールで読んでます。iPhoneよりデスクトップで記事をじっくり見たい感じなんですよね。それ以外のアプリも、アプローチはいろいろ面白いなと思っていています。まあ、このあたりは好みなのかな、と。

ニュースアプリは、使っても3つか4つだと思うので、その中に食い込めるかがこれらの勝負になるんじゃなかろうかと思っています。

 

今後のニュースアプリの動向はどうなるか

少し前に読んだ「ITビジネスの原理」で書いてあったことを思い出してみると、ITビジネスというものは顧客の要求を的確に把握し、それに見合ったコンテンツを与える過程に収益化を目指すことになります。

ニュースアプリに関していえば、「ニュースを読みたい」という人に適切な形でニュースを提供し、その過程にお金を取れるポイントを探すことになります。

個人的には3通りで生き残るんじゃないかと思っています。

 

プラットフォーム型

プラットフォームに引き込むコンテンツのひとつとして考えるタイプです。Yahooニュースもそうですし、mixiもそうなっていました。その場合、LINEニュースはアプリが分かれているので直接的にプラットフォームとは言えませんが、ブランド戦略の一環と考えることができます。

 

専門的な有料メディア

独自コンテンツやある程度ニッチな層にリーチするようなメディア媒体となり、ユーザーからの課金を目指します。お金を払おうと思えて一定の支持層がいる領域を選び、濃密なコンテンツを提供できるかが勝負どころなのかなと。

 

パーソナライズ

元々はGoogleがそうですし、Gunosyが同じタイプになると思うのですが、ニュースを収集し提供するという行為は同じなのですが、そこにパーソナライズを組み込むことで、マッチング率を高めるというものです。Googleはそれによってユーザーごとに広告をマッチングさせて高い広告効果を実現したために高い収益を実現しています。

 

というわけで、今後も何か新しいニュースアプリが登場したら試していこうと思います。たくさんのニュースアプリが登場してくることで、確実にニュースを取得する効率と質が向上しています。こういうモバイルのニュースアプリは、ちょっとした時間で新しい情報を得られるのが便利ですよねー。

Twitterをマーケティングで利用する際に便利な無料ツール

Twitterでマーケティングに役立ちそうなツールを紹介。分析ツールは多くありますが、無料でマーケティングに直接役立つのって、意外に少ないのではと思っていたりします。

 

フォロワーのアクティブな時間につぶやく

以前紹介したことがありますが、「Tweriod」はTwitterのフォロワーを分析して、アクティブなユーザーが多い時間を教えてくれます。

Tweriod – Get to know when your Twitter followers are online the most.
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WordPressからTwitterへの投稿時間を最適にする | Synapse Diary

また、Kloutにも同じ機能があります。

Klout | The Standard for Influence
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Kloutはソーシャルでの強さを指標で表すサービスを提供していましたが、最近新しくこの機能が発表されたようです。

TwitterやFacebookへの最適な投稿時間を教えてくれる機能を「Klout」が追加 | 男子ハック

TweriodとKloutを比べると、時間が重複するところもありますので、いずれもフォロワーの目に止まりやすい投稿時間として、参考になるのではないでしょうか。

 

つぶやきをCSVでダウンロードする

Twitterの場合、オープンなSNSなのでキーワードで検索してデータを分析する、ということもできます。この記事で紹介されているのは、「1500ったー」と「ツイポーート」ですが、1500ったーの方は既にサービスが終了してるようですね。

Twitter の検索結果をCSV形式のデータにして有効活用する|広報・マーケティング向けブログ|ネットPR.JP

ツイポーートは使えました。実際にデータを分析するために簡単にCSVなどのデータでダウンロードできるのは有用です。

Twitterまとめ・統計・レポートサービス : ツイポーート /twport
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ご参考まで。

 

少し余談。LINEが新しいサービスを発表したことが、いろいろ話題になっています。Twitterというプラットフォームも有用性がいつまで続くかはわかりません。ただ、LINEやWhatsAppなどを見る限り、クローズドなプラットフォームにまた移っている感じがしますね。Twitterのようなオープンにデータを取れるSNSというのは、現時点では貴重といえば貴重です。

WordPressでは定期的にログインユーザー名を変更した方が良いかも

WordPressのセキュリティ対策は行っていますか。ついにというか、管理者アカウント名は定期的に変えなければいけないな、と思う事態が発生しましたのでここに書いておきます。

 

管理者アカウントを狙った不正ログイン攻撃

WordPressで、管理者アカウント名としてよく使われる「admin」を狙った攻撃が登場したこともあり、セキュリティ対策として毎日攻撃してくるIPアドレスをチェックして、特定のIPアドレスによるアクセスを禁止しています。もう毎日毎日違うIPアドレスから攻撃してくるので、イタチごっこな気分です。

ちなみに、攻撃しているIPアドレスはプラグインの「Crazy Bone」で、特定IPアドレスのアクセス禁止はプラグイン「WP-Ban」を使っています。詳しくは、この記事をご参考に。

WordPressのセキュリティ対策プラグイン | Synapse Diary

 

攻撃の対象は「admin」という名前だけではない

以前から気づいていたことではありますが、不正ログイン攻撃を行ってくるのは「admin」だけではありません。適当な英語名でランダムに攻撃してくる場合が多くなってきていました。よくありがちな名前をリスト化して攻撃しているのでしょう。攻撃する側としては、ある意味当然の考えであります。

ただ、本当適当な名前だったので静観していたのですが、ついに自分のログイン名でアタックしてきている形跡が見つかりました。いや、見つけたときはちょっと冷や汗でしたね。

一応、複数回ログイン失敗するとアカウントロックするようにしているので、パスワードとの組み合わせもクリアしないと乗っ取られないわけですが、ひとまず防御するために新しい管理者を作成して、今の管理者を削除しました。そのとき、投稿を引き継ぐのを忘れずに。これまで書いた記事が消えちゃうので。

 

というわけで、定期的に管理者アカウントの名前やパスワードは変更しておきましょう。

スターバックスが契約社員を正社員化した理由を考える

スターバックスが、契約社員を正社員化したというニュースがありました。

スターバックスコーヒージャパン(東京)は4月1日から約800人いる契約社員すべてを正社員として雇用することが27日、分かった。店舗で働く契約社員の待遇を改善し、サービスの質を高めたい考えだ。  契約社員は、労働時間が正社員並みになる場合もあるが、1年契約の時給制で通常のボーナスはない。正社員になると、月給制となりボーナスも出るため、給与総額は現在より増えるという。

スタバ、契約社員800人すべて正社員に – 経済ニュース : nikkansports.com

施策には必ず理由がある、と思いますので、その理由を考えてみたいと思います。

コストが上がるのになぜ正社員化するのか

スターバックスの正社員数は、H25年3月末時点の公表されている数字では1,821名です。

会社案内(会社概要) | スターバックスコーヒージャパン

これに800名の正社員を追加するわけですから、会社全体でみれば正社員が急に1.5倍ぐらいになるインパクトがあります。このコストに見合うだけの理由があるはずです。いくつか要因を考えてみました。

コンビニコーヒ-の台頭

最近話題で考えられるのが、コンビニコーヒーの台頭です。少し前の情報ですが、セブン-イレブンはコーヒーの販売目標を4.5億杯にしたそうです。

5月時点で、年間販売目標を3億杯から4.5億杯に引き上げた。1杯100円でも、年換算すれば450億円の売り上げとなる。8月には約1万5000のほぼ全店に導入した。

いれたてコーヒー、熱い戦い コンビニ業界、セブンカフェに負けるな : J-CASTニュース

ざっくり考えれば、コンビニ全体で1,000億円ぐらいは売り上げているかもしれません。そして、カフェ市場は1兆円規模と言われており、スタバのCEOは脅威ではないと13年6月時点でコメントしています。

スタバの関根純CEO(最高経営責任者)は13年6月2日付日本経済新聞朝刊の取材に対して、コンビニ大手の店内カフェは「脅威に感じていない。1兆円規模のカフェ市場に比べコンビニの販売額は小さい」と余裕を示し、異業種カフェやフルサービス喫茶との差別化についても「これからは軽食にも注力する。

スタバ、急成長に曲がり角か外食、コンビニ、コメダら競合台頭で過熱する喫茶市場(1/2 | ビジネスジャーナル

市場の10%ぐらいを勢いよく喰っていくコンビニコーヒーは、本当に影響を与えていないんでしょうか。そこで2014年1月までの既存店売上高をみてみると、1月は100%を下回っています。(10月も下回っていますが。)

starbucks_2014
(引用:スターバックス月次IRレポートより)

この数字をどう捉えるかですが、スタバなどで買っていた人が一部流れた可能性があります。その場合、スタバの差別化要因である接客などのサービスレベルの高さを維持し強化するために、契約社員を正社員化したと考えることもできます。

ただ、現時点ではこれが直接の要因では無い気がしますね。

出店数の伸び悩みによる成熟フェーズの突入

もうひとつ注目するのは、スターバックスの日本国内における出店攻勢は今後頭打ちになっていき、成熟フェーズに入るということです。

starbucks_tempo
(引用:スターバックス平成26年3月期決算説明会付属資料)

カフェ業界で出店数が多いのはドトールで1400店を超えているので、そこまで到達するかもという可能性はありますが、カフェ市場全体が縮小傾向にあり、かつ今の出店ペースから考えても、出店を加速させるというよりは、単価を上げたり新しい差別化の方向性を強化していくのだと思います。

実際、軽食にフォーカスするという方針が述べられていたり、ハイグレードなエスプレッソを提供する実験店舗を展開するなど、新しい取組みが出てきています。

フォームドピオエスプレッソ | スターバックスコーヒージャパン
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そういうビジネス環境で重要なのは、人の囲い込みによる競争性の確保です。スターバックスに行くと感じますが、接客レベルが高いんですよね。それは一朝一夕で実現できるものではないので、そうやって育成した人材を確保しつづけ、強固な組織にしていくフェーズになったんじゃないかと思います。

契約社員の長期化

スターバックスが日本に銀座1号店を出店したのが1996年で、17年ぐらい経つのですね。そう考えると、契約社員も長く務める人がいたりして、スキルも高度化し、正社員とのギャップが小さいと感じるケースが増えていたのかもしれません。

そうなると、契約社員のモチベーションが低下してしまったり、せっかくの戦力がどんどん抜けてしまうというリスクが高まります。

というわけでいろいろ考えてみましたが、スターバックスのビジネス環境が新しいフェーズに入っており、組織を変えないといけない状況であるのは間違いないでしょう。

過去には、ロフトが正社員と契約社員の垣根をなくして、離職率低下を実現しています。その代わりに、人件費が10%アップしたそうですが。

先進企業に学べ!短時間正社員制度成功例3「ロフト社員」化がもたらした離職率低下:IT&ウェブ業界のスキルアップをサポートする「CAREERzine

人材を活用するときに、人のコストを引き受けるというのは経営上勇気がいるものです。一度引き上げた条件を下げるのは、とてもエネルギーがいるものですし。

今後のスタバはいろんな意味で面白くなりそうです。

居酒屋に行って酒販店業界の厳しさを知った

こないだ、小さな居酒屋でお酒を飲みました。本当小さくて、お世辞にもおしゃれとは程遠い店だったのですが、非常に面白い時間を過ごせました。

酒屋がてがける居酒屋

そこは、酒屋さんがてがける居酒屋で、店の隣には酒屋がありました。

お店にはたくさんの酒が並んでいたのは当たり前として、興味深かったのは酒蔵と提携して独自ブランドを販売していたことです。酒蔵に直接交渉に行って、酒を作ってもらったりするんだそうです。酒の「販売元」にもしっかりと酒屋さんの名前が書いてありました。

店主の方は、「酒屋だけでは最近はずっと厳しいからねー」とおっしゃっていて、居酒屋をやったり、酒蔵にお願いして酒を作ってもらっているようです。

酒屋業界の現状

酒にまつわる業界は、結構厳しい状況です。まず、アルコールの消費量や支出が減ってきています。飲酒運転規制の強化、第3のビールなど様々な要因が重なってきています。また最近では、若者の「酒離れ」もあるようです。

そして、一時酒屋のディスカウントストアが台頭したことによる価格競争が始まり、町の酒屋さんはどんどん減ってきました。今ではスーパーやコンビニなどでも酒が販売が増加しており、ディスカウントストアも苦戦しているようです。

酒ディスカウント・ストアの成功と凋落 – nishichanbunseki’s jimdo-pages

「一般小売店」のシェアは、平成3年から平成18年で3分の1ぐらいになっています

一般酒販店の現状と改善に関する調査研究報告書(PDF

バリューチェーンで考える酒販業界

こんな厳しい酒屋の業界ですが、バリューチェーンで考えると、飲みにいった居酒屋さんは経営戦略として正しいことをしています。

業界をバリューチェーンで捉えると、こうなります。

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今回の酒屋さんは、最初川下にある居酒屋を開業されました。最終消費を抑えることは、販売単価やマージンをコントロールしやすくなります。

また、川上にある酒蔵に交渉して独自ブランドを作ってもらってます。これは、卸業者の中抜きを行うとともに、プライベートブランドによる独自性を高めています。

つまりバリューチェーンを垂直統合しているんですよね。だから生き残れているんだなーと思いました。

そして、店主の方はやはり酒の知識が豊富なので、非常に話していて面白いんですよ。酒の成分の違いとか、ブランドの由来を説明してくれたり、客の好みにあった酒をすすめてくれたり。そういう違いを生み出せないと厳しい業界なんだなーと思った次第です。

惜しむらくは、ホームページなどの広報手段を持っていないことかな、と。隠れ家的で良いのかもしれませんが。