経済ニュースをキュレーションするiPhoneアプリ「NewsPicks」の面白さを解説する

経済ニュースをキュレーションする「NewsPicks」という無料のiPhoneアプリがいろんな点で面白かったのです。関心があったところを、書いていきます。

NewsPicks: ソーシャル経済ニュースメディア 1.3.1(無料)
カテゴリ: ニュース, ビジネス
販売元: UZABASE, Inc. – UZABASE, Inc.(サイズ: 10.5 MB)
全てのバージョンの評価: (27件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

 

NewsPicksとは

簡単にいえば、経済系のニュースを良くつぶやくTwitterアカウントをフォローし、記事とアカウント本人のコメントを読みやすく提供するアプリです。

—-(2014/02/10訂正)—–
NewsPicksの運営者様から記載内容に誤解がある旨、連絡をいただきました。NewsPicks内のアカウントは、全てNewsPicks内で作成されたものになっており、逆にNewsPicksサービス内でコメントしたものをTwitterもしくはFacebookにもシェアできるような仕組みにしている、とのことです。

失礼しました。下記文章も、その前提でお読みください。
—-(訂正終わり)—-

ポイントは、キュレーターが紹介する、オンライン上で提供されている業界紙の記事をすぐに読めることと、キュレーターのコメントも合わせて読めることです。特に使ってみて「良いな」と思ったのは、キュレーターのコメントを読むことができる点です。Twitterから拾っているので短いコメントなのですが、切り口やネガ・ポジのスタンスがよくわかり、記事に対する理解が深まる感じがします。

ニュース系のアプリといえば、SmartNewsやAntennaなどがありますが、僕の中ではいまいちヘビーユーズする気になりませんでした。が、これは使い続ける予感がします。

 

Twittterを「ラッピング」したアプリ

使ってみて面白いなと思ったのは、Twitterというサービスを効果的に利用しつつ、新しいサービスに仕上げている点です。

アカウントを登録すると、最初に興味があるジャンルが紹介され、その後Twitterのアカウントリストが登場します。そこでフォローすると、その人が紹介する記事がNewsPicks上のタイムラインに流れる、という仕組みです。

Twitter上にあるアカウントや、フォローの仕組みなど、ほとんどの情報はTwitterから利用しているようですが、それをアプリでラッピングして、記事だけを抽出し、キュレーターのコメントを別に切り出して紹介するなど、うまく「新しいサービス」に仕上がっています。

—–

↑こちらも誤解を招く表現になっているので、削除します。僕がTwitterでログインしたので誤解したのですが、あくまでTwitterとNewsPicks内のアプリは独立しているとのことです。Twitter・Facebook・個別作成は1/3ずつくらいの比率となっていることも教えていただきました。

—–

 

キュレーションの時代

インターネットが登場して、消費者が直接メディアとなる「CGM(Cosumer Generated Media)」がたくさん生み出されてきました。ただ、最近は別のモデルとしてキュレーターが情報を紹介するものが増えてきている気がしています。

ホリエモンがプロデュースした「テリヤキ」も同じで、グルメ家がおいしい店を紹介するアプリになっています。

うまい店が探せるグルメアプリ【テリヤキ】 1.3.0(無料)
カテゴリ: フード/ドリンク, エンターテインメント
販売元: SNS KK – SNS KK(サイズ: 7.7 MB)
全てのバージョンの評価: (82件の評価)

CGMとは違い、投稿者は限定されています。多くのユーザーは「いいね」などリアクションが限定的に設計されているのがポイントです。

情報が溢れ、いろんな人が効果的に密度が濃い情報を求めています。その中で、キュレーションを行う仕組みがたくさん登場してきているのでしょう。佐々木俊尚氏の「キュレーションの時代」が普遍化してきた印象です。

キュレーションの時代 | Synapse Diary

 

キュレーターのリスト確保がサービス価値の源泉

こういう話をすると、「あれも重要な要因だ」という話はいろいろあると思います。個人的には、アプリの設計も非常に重要なポイントを占めていると思っていますが、やはり一番はキュレーターを選定することだと思っています。

キュレーションサービスは、キュレーターが効果的な情報を、新しい切り口と合わせて提供してくれることに価値があります。NewsPicksの場合、それをTwitterという別のプラットフォームを利用して実現しているわけですが、そのTwitterアカウントリストを選定する、ということそのものが、現時点ではサービス価値の源泉になっています。

「同じようにTwitterからアカウント探せば、サービスとして成立する」と仮定すると、今後似たようなアプリが出てくるのではないかとも予想してしまいますが、ITサービスには先行優位性があるので、アプリ設計やキュレーションの質で明らかに上回るようなことがなければ、対抗馬は少ないと思います。むしろ、SmartNewsやGunosyなど、別のアプローチでニュースを提供するサービスとの競争ですね。

どちらかといえば、サービス設計は同じだけど切り口が違う、というようなものが登場するかもしれません。やたらアイドル情報だけ流れてくるとか、地域限定の情報だけ流れてくる、とか。いろいろ考え方はありますし、登場してきたら面白いな、と個人的には思います。

 

マネタイズはどうなるんだろうか

SmartNewsでもGunosyでもそうですが、ニュース系のサービスというのはマネタイズがあまりうまくいきません。ITサービスで広く利用されている広告モデルでは、使っている人にダイレクトに広告などを訴求することが難しいからです。

NewsPicksは、広告モデルではなく課金サービスを将来的に考えているようです。僕もこちらの方が可能性はあると思います。先ほど紹介したテリヤキも、アプリ自体は無料ですが、店のデータベースをちゃんと利用しようと思うと有料になります。こういうフリーミアムモデルの方が、合ってるような気がしますね。

というわけで、興味ある方は一度お試しを。

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です