スマートハウスはいろんな企業にとってビジネスチャンスになる

日経トレンディの最新号が、日用品・文房具のグッズ特集でした。

 

おしゃれなグッズがたくさん紹介されていて、眺めるだけでもテンションが上がる感じでしたが、家電系も結構あり、今後のITトレンドを象徴してるなって思いました。

例えば、家にあるリモコンをスマートフォンに統合しちゃうIRKitとか。

 

温度や湿度、CO2濃度などを計測して、スマートフォンに表示してくれる装置とか。

 

スマートフォンで電球のOn/Offや明るさ、色を変えられるやつとか。

 

 

スマートハウスが今後のITトレンドのひとつ

リビングなどにある従来の家電とITが結びついて、新しい価値を生み出すという流れが生まれています。上記の商品などはその例です。いずれも、センサーを装置に組み込んだり、別途スマートフォン用のソフトウェアを提供しています。

家の中でWi-Fiなどのネットワーク環境が整備され、安価なセンサーやスマートフォンが普及してきたことで、実用性が出てきました。いろんなアイデアあふれる商品はこれからも登場してくるでしょう。電気や水道の使用量、テレビの利用時間、留守時の温度・湿度など、家の中にあるデータでうまく計測できていないものはたくさんあります。これらが計測され、スマートフォンなどで効率的に閲覧・管理できるようになると、効果的な節電や留守中のペットの様子など、新しい生活パターンを生み出すことができるようになるでしょう。

 

プライバシーデータを提供することでメリットが生まれる

今、「自分でつくるセーフティネット: 生存戦略としてのIT入門」という本を読んでいますが、その中で「総透明社会」という言葉が出てきます。ECショップやSNSが普及したことで、プライバシーに関する情報がネットに(意図する・しないにかかわらず)提供されることになり、いろんなことが「透明」な社会が生まれている、という意味です。

確かに個人に関するデータは以前よりもどんどん表に出るようになっています。一方で、そのメリットも享受しているわけです。アマゾンであれば、おすすめ商品をリコメンドしてくれますし。

そして、スマートハウスとして家の中にあるデータが、いろんな機器やサービスを経由して企業に渡ることで、同じようにビジネスに利用されることになると予想されます。企業にとっては新しいビジネスチャンスがあるでしょう。生活パターンが分かれば、いろんな新しい提案ができるからです。

また、個人が身に付けるウェアラブルデバイスから得られるデータを、会社が従業員の健康管理に活かせるという記事もありましたが、そうやって各個人の生活に関するデータは、企業にとっていろんな点で活かせるポイントが生まれてくるでしょう。

Using Wearable Devices to Help Promote Employee Wellness | Entrepreneur.com

 

というわけで、いろんな家電を使ってみたいなーと思いました。今後も様々な家庭用デバイスが登場するでしょうし、家ごと提案する企業も登場してくるかもしれません。楽しみです。新しいビジネスチャンスは、この領域にも転がってると思います。

自分のレベルに合った英語記事を読むなら「Polyglots」がおすすめ

日々英語を勉強するため、いろんなiPhoneアプリを試してます。よさ気なものがあれば、とりあえず試してみようと。

そんな中で、快適に英語記事を読むことができる「Polyglots」というアプリを見つけました。ゲーミフィケーションの考えも導入されていて、UIも綺麗で使っていて快適です。

 

POLYGLOTS(ポリグロッツ)ワンタップ英語辞書搭載の英語ニュースアプリ 1.1(無料)
カテゴリ: 教育, 辞書/辞典/その他
販売元: POLYGLOTS inc. – POLYGLOTS inc.(サイズ: 15.4 MB)
全てのバージョンの評価: (10件の評価)

 

自分の英語レベルを考慮しながら英語記事を読める

Polyglotsは、自分の英語レベルを考慮しながら英語記事を読むことができます。最初に自分が興味あるジャンルを選ぶのですが、配信元はHuffintonPost、BusinessInsider、TechCrunchなど有名どころからピックアップされており、ジャンルによって分かれているようです。

一覧画面で、自分の英語レベルとくらべて難易度が高いか、や読むために要する時間が表示されており、「読んでみたら難しくて挫折」とか「思ったより長くて途中でやめた」ということも少なくなるよう配慮されてます。

polyglots2

また、自動でページスクロール機能がついており、読むスピードを自分で意識することもできます。意外になかったんじゃないかと思います。実際試してみると、結構スクロールがプレッシャーになって早く読もうという意識が生まれるので、そういう意識を高めるためには有効かと。

読みながらわからない単語は、その場でタップすれば辞書を引くことができます。便利なのですが、タップしてから単語が表示されるまでの時間が若干長く、また辞書を引くたびに記事が先頭に戻ってしまいます。ここだけはUIがいけてないなって思いました。後述の通り、「辞書を引く」という行為にそれなりに重きをおいているはずなのに、ここがスムーズに使えないのは残念です。このあたりは今後の改善に期待します。

 

辞書を引いたら単語帳として復習できる

このアプリは英語記事を読むだけでなく、辞書で引いた単語やTOEIC頻出単語を単語帳として復習することができます。Kindleにも最近そういう機能が搭載されましたが、英語辞書と単語学習を結びつけるのは、良いアイデアだと思います。

polyglots3

自分がわからなかった単語だけ復習する、というのはユーザーからしても自分がわからなかった単語だけを覚えるのは、学習が効率的になります。

それ以外にも、毎日の学習量や現在の自分のレベルが表示されるようになっており、ユーザーにやる気を継続させるためのゲーミフィケーションの要素が含まれています。

polyglots1

 

少し慣れてきたらペースメーカーで読むのがおすすめ

POLYGLOTSには、自動でスクロールしてくれる「ペースメーカー」があります。これを使って読むと、読むスピードも意識できるようになるので、集中力が高まります。

自分には早ければ、ペース自体を遅く調整することもできますし、わからない単語が出てきたら、一度自動スクロールを止めて調べることもできます。

自分の読むスピードがどの程度か、客観的に知りながら記事を読むことができるので、学習意欲も一層高まりますよ。

 

どんどん新しいアプリが登場していますが、ユーザーが抱えている問題を洗練されたデザインと習慣性を創るサービス設計で解決してるアプリは、やっぱり使っちゃいますよね。英語記事を読みたい、けどなかなか続かなかった人におすすめです。

習慣的に使うほど「ハマる」サービスの作り方

 

iPhoneやiPadに勢いがなくなるのは当然の流れ

iPhoneよりAndroidが圧倒的にシェアが大きいとか、iPadがASUSにシェアを逆転されるなど、Apple製品が比較される記事が目につきました。

こちらはiPhoneに関する記事。スマートフォンOSにおけるAndroidのシェアは世界的にみて85%に拡大してます。

調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、4-6月期(第2四半期)の世界のスマートフォン(スマホ)出荷台数に占めるアンドロイド搭載端末の割合は85%と、前年同期の約80%から拡大した。スマホ全般の出荷台数は前年同期比27%増の2億9500万台。

アンドロイド、市場シェアが過去最大に – WSJ

こちらはタブレットに関する記事。国内の量販店データのみの比較になってますが、ASUSがiPadを逆転したそうです。

BCNが発表した2014年上期(2014年1~6月)のタブレットのメーカー別シェアでは、ASUSが38.9%と首位に立ち、アップルをシェアで逆転した。2位アップルのシェアも36.3%で、この2社が突出している。

アップルがASUSに負けた! タブレット市場でシェア逆転劇発生 日経トレンディネット

一見、「Apple、力なくなってきたな」って思うかもしれませんが、そのあたりをどう解釈したら良いかを考えてみます。

 

統合型 vs 分散型

アップルは、iPhoneに限らずハードウェア・ソフトウェア・サービスを統合するビジネスモデルになっています。一方で、Androidを始めとする陣営は、ソフトウェアとハードウェアが分かれていたりします。これのどちらが良いのか、ってのがひとつのポイントになります。

クリステンセンの「イノベーションへの解」では、この統合と分散のビジネスモデルについて詳細に書かれています。一部を引用すると、

製品が十分でない状況では統合が、そして製品が十分以上に良い状況では外部委託、つまり専門化や特化が有利であることを、われわれは発見した。

と書かれています。つまり、常にどちらが良いかという話ではなく、外部環境によって決まるということです。初期市場では、機能が十分になっていないので、全体を統合して機能を最大限発揮できる「統合型」が有利になりますが、市場が成熟してくると機能の充足度が高くなってくるので、機能ごとに特化して組み合わせる方が、価格が安くなります。

 

 

スマートフォンの市場環境は成熟してきている

スマートフォンは、携帯電話の台数を超えて販売されています。が、最近はその成長が鈍化気味のようです。

2014年世界スマホ売上高は伸び鈍化へ、低価格モデル投入で=調査 | Reuters

実際、これまで優勢だったサムスンとアップルがシェア1位、2位で他を大きく引き離していますが、伸び率では他の企業が追い上げてきています。

調査リポート:世界スマートフォン出荷台数、SamsungとAppleのシェア微減──IDC調べ – ITmedia Mobile

市場が成熟しつつあり、分散型モデルに優位な状況が生まれています。中国で新興企業が台頭してきていますし。

Xiaomiがスマートフォン出荷台数でHTCを退け、世界トップ10に食い込む – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

そして、世界的にAndroidが普及しているのは価格が安いからで、比較的裕福な中間層がiPhoneを選択している現状があります。日本がこれだけiPhoneが普及しているのは、世界的には「異常」です。

日本人がAndroidよりiPhoneを選ぶ本当の理由 – NAVER まとめ

 

Appleはイノベーションによる開拓を続けないといけない

タブレットでも、スマートフォンと同じ状況が起きつつあるのではないかと推測します。PCの出荷台数が伸びなくなり、タブレットがずっと伸びてきていますが、普及が進んできていて、低価格による競争が加速してきていると思うのです。

ニュース – 世界タブレット市場、出荷台数が初めて前年割れ、小型機の需要低下で:ITpro

タブレット市場でiPadが強かったのは、振興市場で完成度が高いタブレットを投入できたからです。しかし、市場が成熟してくると、低価格化の波を避けることはできません。

そもそもAppleという企業は、MacintoshでもiPodでもiPhone、iPadでも、新しい市場を切り開き、先行者利益を享受してきました。しかし、例えばiPodは既に国内ではウォークマンに逆転されており、優位性を示せなくなっています。

ウォークマンがついに国内シェア1位を奪還!iPodに逆転後、圧倒してるぞwwww : IT速報

まあ、Appleはそんなことは百も承知で、iWatchなどのウェアラブルやヘルスケアの市場を開拓するつもりなのでしょう。Appleとしては、

  • 自らのデザイン性と総合的な解決力で新市場を開拓する
  • 他のアップル製品やサービスとシームレスにつなぐことで囲い込む

というのが根幹にある戦略だと思いますので、iPhoneがAndroidに負けたり、iPadでシェアが落ちてくるのは当然の流れかな、と。Appleが分散型のビジネスモデルを採用することは考えづらいので、新しいイノベーションによって開拓を狙っていくでしょう。

 

個人的にはApple製品に囲まれて生活しているので、ぜひ新しい価値を示して欲しいと期待しています。

Facebookページの投稿は全てのユーザーに表示されるわけではない

Facebookページで「いいね!」しても必ずタイムラインに流れるわけではない、という話を、意外と知らない人が多かったので、書いておきます。

 

Facebookページの投稿が個人のニュースフィードに表示される割合は1~2%

意外と知らない人が多いのですが、Facebookページで投稿した内容は、「いいね!」した人のニュースフィードでは1~2%程度しか表示されません。

職業柄フェイスブックのマーケティング戦略に詳しい筋が匿名でValleywagに教えてくれた話によると、現在同社は「投稿のオーガニックリーチ(無料投稿配信数)を1、2%まで下げる」途中みたいですよ? これは全ブランドが対象です(一般ユーザーは関係なし)。例えば、ネット戦略にかなり力を入れて1600万人以上いいね!を獲得したナイキも、ただ投稿しただけでは100分の1の16万人のニュースフィードにしか流れないってこと。米ギズ運営元ゴーカーも読者のかなり大きな部分をFacebookの無料配信からの流入に頼っているのですが、Facebookを宣伝に活用している企業はみなお金を払わないと、いいね全員に投稿を届けられないことになります。

Facebookページリーチ激減り、ただ乗り終了のお知らせ : ギズモード・ジャパン

1000人「いいね!」してくれても、10~20人ぐらいにしか表示されないわけです。

厳密には、ニュースフィードに表示されるかどうかは「エッジランク」というアルゴリズムで決まっており、必ずしも固定で表示される割合が決まっているわけではありません。親密度・重み・経過時間の掛けあわせで決まると言われています。

Facebookを活用するなら必須の知識、『エッジランク』の仕組み – NAVER まとめ

この記事に書いてある通り、関係性が高く質の良い記事であれば、多くの人にリーチされるようになっているようです。

ではどうしてわたしの会社のFacebookページはリーチが異様に高いのか。もともと自分のクライアントのソーシャル運用の見本とするためにやってみせているのだが、ざっとクライアントのFacebookページ群をチェックしたところ、きちんと指示通りに運用してくれているところでは、少なくとも6%とかそういうレベルのは無かった。60%を超えているところもあった。 つまりソーシャルの運用の質によってリーチなんていくらでも変えられるってこと。ソーシャル運用におけるKPIは「ファン数の増加」ではなくて「リーチ数」なのです。そのために必須なのが「ネタ」ですよ。広告代理店に運用丸投げしたり、やる気の無い素人の社員が毎日のルーティーンワークとして投稿してもなんの意味も無いって事です。

ブランド力、知名度だけのFacebookページ運用はすでに終了しましたのお知らせ | More Access! More Fun!

 

Facebookページはただ単に作れば良いというわけではない

ここからわかるのは、Facebookページをただ単に作っただけでは全くダメで、質の高い記事を投稿し、ブランディングを高める必要があるということです。

もしくは、広告を出稿すれば、お金で解決して表示を高めることもできます。

まあ、うまい話はないってことです。

もっといえば、Twitterは表示するタイムラインをTwitter側でコントロールすることがないので(広告は別ですが)、フォローされたら必ず表示されます。Facebookの場合は、ニュースフィードに表示する量を調整する機能が働いているので、こうやって抑制するアルゴリズムを設けているわけです。そして、ニュースフィードに流すために広告を出稿してもらうことで、マネタイズしてるわけですね。

 

今日はこのへんで。

すき家ゼンショーの経営はどこが問題だったのか

すき家を経営しているゼンショーが、人手不足から一部店舗の運営ができない状況になっていました。経営改善を図るため第三者委員会に依頼していた調査報告書が出され、その内容がいろいろ衝撃的です。

すき家ゼンショーの「第三者委員会からの調査報告書受領に関するお知らせ」がまるで牛丼売ってる蟹工船 : 市況かぶ全力2階建

調査報告書の内容

第三者委員会の調査報告書は100ページを超える大作で、読み応え有りです。たくさん思うところはあるんですが、一番は経営陣のスタンスです。

zensho

自分の成功体験にとらわれて、多様性を受け入れることが難しくなっています。これでは外部環境が変わったら対応できなくなるよな、と思いますね。

ちなみに、ゼンショーHDの売上と利益率の推移はこんな感じです。

2012年あたりまでは好調だったんですね。売上が伸び、利益も伸びてます。そこから規模を追求しても利益がついてこなくなってます。

牛丼チェーンで売上・利益に対する効率性を比較してみる

牛丼チェーンであるすき家(ゼンショーHD)、吉野家(吉野家HD)、松屋の3社について、売上高と営業利益を従業員数で割って効率性を比較してみたいと思います。

まず、売上高/従業員数の比率。松屋が一番高くて、ゼンショーが続きます。吉野家は小さいですね。

次は、営業利益/従業員数の比率。こちらも売上高と同じです。構造は変わらないですね。

これを見る限り、すき家は効率性は高い感じがしますよね。

経営指標をどこに据えるか

すき家に関していえば、ワンオペや長時間労働など店舗オペレーションにしわ寄せがくるような方策をとっており、人件費を大きく抑制させることで効率性を高めていた、というのが調査報告書からわかります。「これはまずいよな」というのを思いながらこのブログを書いてたら、ちょうど面白い記事がありました。

すき家崩壊の理由は、経営層が見ていた指標にある!?さまざまなめりっと

経営指標として、「人時売上(1人1時間あたりの売上)」だけを捉えすぎていて、それ以外の経営指標が軽視されていたのではないか、という内容です。

そうすると確かに、人件費を抑制すれば指標は上昇しますし、一方で品質や満足度などの部分がよく見えなくなります。経営というのはバランスなのだとMBAでは教わりましたが、そういう部分が欠けていたんでしょうか。

今後の経営課題

これから9月末までに調査報告書で挙げられている対策を講じた上で、地域分割会社を設立するようです。

今後、ゼンショーは立ち直るんでしょうか。これまでの成功体験を捨て、文化・価値観を大きく変えて、新しい時代にあった経営戦略と組織を形成しなければいけません。牛すき鍋の一件でも吉野家に比べてすき家はオペレーションを構築する上での未熟さが感じられます。

今後の動向を見守りたいと思います。

参考:
各社の店舗展開戦略が見えてくる牛丼御三家の店舗数推移(2014)(最新) – ガベージニュース

ウェアラブルデバイス「Jawbone UP24」を買ったら生活が激変した

ウェアラブルを体感するために、Jawbone UP24という活動量計リストバンドを購入しました。身につけて数日経ったのですが、少なくとも生活に変化をもたらす力があることを実感できました。

 

 

良く歩き、良く眠るようになる

UP24は、日々の活動量と睡眠を計測することができます。それ以外にも、他のアプリと連携したり、食事の記録もできるのですが、食事は記録が面倒で使っていません。このあたりは、写真撮ったらカロリー計算してくれるっていうぐらい手軽さがないと万人向けとは言えないかもしれないですね。

で、活動量がわかるので、「もう少し歩こう」という気持ちを起こさせてくれます。「腕につけて正確に歩数をカウントできるのか?」という疑問もあるかもしれませんが、体感的にはそこそこ正確な気がします。細かいことは気にしません。

また、睡眠を記録してくれるのもいろいろわかるので楽しいです。以下はある日の睡眠記録ですが、早く寝ても意外に眠りが浅く、深く眠れてる時間は少ないのがわかります。

up24

こういうのを目にすると、睡眠の質を上げるにはどうすればいいんだろうなって考えるようになりますよね。

加えて、「スマートアラーム機能」が素晴らしいです。個人的には、この機能が一番買ってよかったと思える点ですね。「スマートアラーム機能」は、起きたい時間帯の中で眠りが浅いタイミングを感知して起こしてくれる機能です。これが、とても目覚めを気持ちよくしてくれるんですよね。自分でも驚くほどの効果です。

買う前は、このあたりのレビュー記事を参考にさせてもらいました。

Jawbone UP / UP24レビュー:通知&アドバイスで活動促進するリストバンド – Engadget Japanese
Jawboneの『UP24』を使ってワイヤレス同期の便利さを実感 – 週アスPLUS
Jawbone UP24を一ヶ月間使ってみてのレビュー – シンプルライフ

 

UP24は他の健康系アプリと連携できるプラットフォーム

UP24のアプリは、単にバンドで計測したデータを見るだけでなく、他のアプリと連携して統合的に健康系データを管理することができます。

まず、IFTTTでいろんなデータを取り込んだり送ったりできます。

IFTTT 2.2(無料)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: IFTTT – IFTTT Inc(サイズ: 26 MB)
全てのバージョンの評価: (182件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応

天気をIFTTTに表示させたり、Googleスプレッドシートに日々の睡眠や活動の結果を記録したり。

とりあえずUP24と連携させたiftttのレシピ3つ | Punksteady

 

また、Runkeeperと連携すれば、ランニングやサイクリングの結果も取り込むことができます。

RunKeeper ランニングもウォーキングも GPS 追跡 4.7.1(無料)
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス, スポーツ
販売元: FitnessKeeper, Inc. – RunKeeper, LLC(サイズ: 32 MB)
全てのバージョンの評価: (1,949件の評価)

走ったルートが地図で表示されますし、運動結果をUP24に統合することが可能です。ちなみに、知らない間にデータが公開になっていないか、注意。公開したくない人は、最初にオプションでデータを公開しないように設定しましょう。

 

さらに、体重も記録することが可能です。Withingsで。

Health Mate by Withings – 歩数トラッカーとフィットネスコーチ 2.2.0(無料)
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス, メディカル
販売元: WiThings, S.A.S. – WiThings, S.A.S.(サイズ: 58.5 MB)
全てのバージョンの評価: (89件の評価)

本当は、体重計も買って、体重を計測するだけで自動的にアプリに記録するようにしたいところですが、そのためだけに新しい体重計を買うのもなんだったので、手動で記録してます。十分対応できます。

 

Jawbone UPの機能を使って無料で体重管理をグラフ化するたった1つの方法

 

単なるライフログではなく、行動につなげるサービス

UP24は、健康に関する豆知識などをアプリに表示してくれます。「寝るときにスマートフォン見てると、明るさが眠りの質を悪くするよ」とか、「最近寝る時間が遅くなってるよ」とか、いろいろ注意喚起してくれるんですね。

これが、生活を改善させるきっかけを与えてくれるわけです。

UP24は、これまであったような記録を取るだけのライフログではなく、記録を踏まえて実際の行動を変化させること、継続させることを助けてくれます。日々の記録がモチベーションになり、改善すべきところを見つけ、実践していく。その繰り返しを生活の中に織り込むことができるという点で、有効性を実感できるサービスになっています。

これまでのライフログは、どちらかというと使い方のハードルも高く、アーリーアダプター向けという印象でした。しかし、UP24であればずっと身につけるだけですし、Bluetoothで自動同期するので操作も複雑ではありません。今後はマジョリティへ普及していくでしょう。

ウェアラブルってこういうことなんだなーというのを実感しています。

 

「健康である人は、幸福感や所得が高い」という研究結果があると聞いたことがあります。実際にどうかは知りませんが、UP24を身につけてから早寝・早起きになりましたし、健康が生活のモチベーションを高めている気がしています。

興味がある方はぜひ試してみてください。おすすめです。

 

中国食肉偽装事件の企業へのインパクトを、Twitterで分析してみる

休日なので、ライトな感じでいこうと思います。先週起こった、中国の食肉偽装事件で、マクドナルドやファミリーマートが影響を受けました。商品が販売中止になったり対応が行われていますが、Twitter上でどういう影響を受けているのか、軽く分析してみました。

Yahooがこういう面白いサービスを提供しているので、これで分析してみます。

リアルタイム検索、「つぶやき感情分析(β版)」を公開 Twitter上でどんな印象を持たれているのか“ポジティブ”“ネガティブ”判定! – Yahoo! JAPAN広報からのお知らせ – Yahoo!ブログ

 

マクドナルドとその競合

最初がマクドナルドと、その競合あたりを見ようと思います。

Googleトレンドで、マクドナルド、モスバーガー、ロッテリア、ケンタッキーの過去1ヶ月間の検索ボリュームを比較した結果です。

humbarger

わかりづらいですが、青がマクドナルドです。7/22にマクドナルドの検索ボリュームが一気に増えているのがわかりますね。

で、Twitter感情分析を使うと、こうなります。

macdonaldmoslotterea

横並びで見てみると、マクドナルドがあまり感情面で大きな影響を受けてないように見えます。ロッテリアの方が残念な結果。。。中国産のチキンは全て中止したり対応が比較的早かったのが良かったのかもしれないですね。

それにしても、モスバーガーのポジティブ感は半端ないですね。トータル件数は少ないものの、ここまでポジティブなイメージを作り出せているのは、すごいなって思います。

 

ファミリーマートとその競合

次がファミリーマートです。

同じようにGoogleトレンドで、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソンの過去1ヶ月間の検索ボリュームを比較した結果です。

store

元々ファミリーマートは他の2社に比べると検索ボリュームが小さいのですが、今回の騒動で検索ボリュームが上がっているのがわかります。

で、Twitter感情分析でみてみると、こうなります。

7-11lawsonfamilymart

横並びで見てみると、ファミリーマートはあまり評価が良くないですね。注目度という意味ではローソンが高いのですが、感情面でのポジティブさはセブンイレブンが一番高い感じです。

 

こうやってみると、今回の騒動で大きなインパクトを受けたということはあまりないかもしれませんが、そもそもの企業イメージがこういうTwitterの分析などで可視化してみると面白いもんだなって思いました。恐らく各企業はこういう分析を既に行っているんだと思いますが、やはり長く愛されるという意味では、売上だけではなくイメージや感情に注目する、というのは経営上重要でしょう。

Bluetoothの新規格で新しいサービスがどんどん登場している

スマートフォンに標準装備されてるBluetoothって、使う機会がないしONにしてると無駄に電力消費するだけだとずっと思っていたんですが、最近2つほどBluetooth接続の機械を買いまして、利用シーンが増えてます。

 

Bluetooth型のヘッドセットです。主にイヤホンとして使ってます。片耳だけで使えますし、充電持ちもそれなりに良いので、移動中に聞くのに重宝してます。

 

ウェアラブルなライフログツールですね。健康を維持させるのに良いかな、と買ってみました。

これらを使いながら思ったんですが、ビッグデータの世界が到来していることを実感しています。ビッグデータでは、主にM2M(機械間の通信)が増えて、データ量が増えていくと言われていたんですが、企業だけでなく個人でもそういう場面が増えてるんだな、と。

 

Bluetooth機器が増えている理由

大きくは、Bluetoothの新しい規格にあると思っています。Bluetooth4.0(Bluetooth LE)と呼ばれる規格は、これまでのBluetooth通信の容量やスピードを向上させたというのではなく、省電力性を重視した内容になっています。なので、パソコンやスマートフォン以外の機器による通信が、頻繁に充電する必要がなくなるなど、実用に耐えられるほど密に行えるようになってきているのです。

以下は2012年の記事ですが、そこからBluetooth4.0に対応した機器が増えてきています。

朝日新聞デジタル:いままでとどう違う? 「Bluetooth 4.0」 – 斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック – デジタル

Appleがまもなくスマートウォッチを発表すると言われていますが、そういう機器でも省電力で通信できる環境が整ってきたと言えるでしょう。

ウェアラブルについては、この本が参考になると思います。

 

リビングでもBluetoothなど新しい通信が利用される

AppleTVは、今は無線LANでパソコンなどのデータを表示することになっていますが、Bluetoothへの対応も始まっているようです。

AppleTV Software Update 6.1の新機能「AirPlay device to discover Apple TV over Bluetooth」を試してみた。

あくまでコンテンツをストリーミングするために使えるわけではないですが、無線LAN以外の通信でも利用できることで、利用範囲を広げる意図があるんだと思います。

同じようにChromecastは、Wi-Fiじゃない規格でも通信できるようになる、という話が出ています。

Chromecast、超音波通信でもっと簡単にペアリングできるように : ギズモード・ジャパン

 

企業でも新しい通信を使ったサービスが登場している

Appleは、iOS7からiBeaconという通信技術を搭載しています。中身自体はほぼBluetooth 4.0のようです。

iBeaconとは? | iBeaconなら「ストアビーコン」

これを使うと、店舗への来店時に店にある機器と来店客のスマートフォンを通信させて、クーポンを配布することが可能になります。インターネット回線だと、一度クーポンをダウンロードしてもらって表示するなど、手間がかかりました。iBeaconを使うと、ダイレクトにスマートフォンにクーポンを表示させることができます。しかも、店に近づいたと同時に。

また、決済手段であるPaypalにもBeaconが導入されています。

具体的には、行きつけのカフェに入ると店員から名前で挨拶され、注文しなくてもいつもの商品がテーブルに置かれる。飲み終わると店員に挨拶をして店を出るだけで自動的に決済が完了している、というイメージだ。
米PayPal“支払い方法の未来形”、「PayPal Beacon」を発表 -INTERNET Watch

これらのサービスによって、新しい行動をユーザーに生み出すことができるかもしれません。

それ以外にも、車でも利用が進められようとしています。高機能化する自動車の配線を減らし、スマートフォンなどから制御できるようになるとのことです。

情報系だけでなくLINの置き換えも:Bluetooth LEでクルマが変わる? 関心高まるスマホとの連携 (1/2) – EE Times Japan

 

というわけで、いろいろ新しい通信規格をベースにした新しいサービスが実用レベルを迎えています。M2Mによるビッグデータの世界が訪れているわけです。自分のビジネスや生活に取り込めるようになってますよ!

人手不足の原因はどこにあるのか

ユニクロやスターバックスなど、サービス業が人員確保を積極的に行っています。人手不足が急に起こってる気がしますが、これはどういう理由から来てるんでしょうか。

 

インフレによる実質賃金の減少が起こっている

これは、日本のインフレ率の推移です。

interest

日本のインフレ率の推移 – 世界経済のネタ帳

インフレによって物価が上昇しています。インフレが起こると、実質賃金が下がります。以下は2012年までしかありませんが、名目賃金・実質賃金の推移です。

money

賃金は民間給与実態統計調査結果|長期時系列データ|国税庁から、実質賃金は日本のGDPの推移 – 世界経済のネタ帳のGDPデフレーターを使って算出しています。

このグラフでわかるのは、デフレの状況下では実質賃金が上がります。すると、名目賃金が下がっても実感的な生活の豊かさは向上します。インフレではその逆が起こります。つまり、名目賃金が上がっても実質的には下がっているのです。

というわけで、インフレが起こったことで実質賃金が下がり、雇用しやすくなったことから人手不足が生じているようです。ちなみに、完全失業率は3.5%になっており、ほぼ完全雇用の状態です。

統計局ホームページ/労働力調査(基本集計) 平成26年(2014年)5月分結果

 

最近は、インフレの影響からか企業もいろいろ値上げの戦略が目立ちますね。

実質約3割値上げの松屋の「プレミアム牛めし」と「牛めし」を食べ比べてみた – GIGAZINE

インフレ下では、物価上昇率以上に名目賃金が上昇しないと、生活の豊かさを感じるのは難しくなります。消費税も上がってますし、名目賃金がどの程度上昇していくんでしょうか。

今日はこのへんで。

話題の経済書「21世紀の資本論」は、格差拡大への警鐘である

今、経済界で話題沸騰のトマ・ピケティの「21世紀の資本論」。以前から名前は知っているものの、ちゃんと理解していませんでした。何がそんなに注目を集めているか、週刊東洋経済の特集を読んで確認しました。

 

 

このままでは不平等の格差は拡大していく?

ピケティの主張が注目されているのは、資本主義社会では格差が拡大していくという点です。それはイコール、中間層の消滅です。

以前から大前研一さんも中間層は崩壊していると説いていますので、その主張自体はあまり目新しいものではないのですが、注目されているのは過去300年という長期間でのデータに基づいた実証をしており、その結果から資本主義社会の仕組みそのものに、格差を拡大させる仕組みがあると説いている点です。

経済的には、「資本収益率が経済成長率より常に高い」ということを示しています。簡単に言えば、資産に投資して得られる収益の方が、経済成長による恩恵より大きいので、働くより資産へ投資した方が効率よく儲けられる、ということです。

 

未来予測は完璧ではない

話題になっていることで、賛否両論が渦巻いています。

【オピニオン】「21世紀の資本論」ピケティ氏は急進的なのか – WSJ
話題の「21世紀の資本論」、重大な欠陥も  :日本経済新聞
ピケティ『21世紀の資本論』はなぜ論争を呼んでいるのか(2/6) | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト

ピケティの本は、過去の統計データからひとつの事実を紐解きました。が、それが未来でも同じように起こるとは限らない、というのがいろんな専門家の意見のようです。例えば、資本収益率が経済成長率より過去が高かったからと言って、未来もずっと高いとは限らない、というようなことです。

また、ピケティは政策提言も行っていますが、そこでは税率の引き上げを指しています。しかし、税率を引き上げたら資本収益率も経済成長率も低下してしまうのではないか、という意見もあります。

 

とはいえ、格差が拡大しているのも事実

日本だけみても、相対貧困率は上昇しています。確かに格差が拡大しているデータがあります。

平成22年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

アメリカで「21世紀の資本論」が注目されているのも、格差が大きな問題として捉えられているからでしょう。

個人的なポイントは、

  • グローバル化による労働コストの均質化(=先進国の単純労働者の賃金低下)
  • 人口減少による社会保障のゆがみ(高齢者に配分される)
  • 日本企業の雇用確保(=株主配分の減少による投資の低下)

3番目の点に関しては、雇用確保とのバランスは微妙な問題だなって思ってます。過去にそういう記事も書きました。

日本の景気は賃金が決める

ただ、格差が拡大していくと社会が不安定化し、閉鎖的な政策が支持されたり、憎悪の対象が生み出されたします。なので、経済的なバランスを取るというのは非常に重要だと思っています。

 

さて、ピケティの議論は今後どこに向かうんでしょうか。翻訳版は秋に発売予定だそうです。

今日はこのへんで。