日経トレンディの最新号が、日用品・文房具のグッズ特集でした。
おしゃれなグッズがたくさん紹介されていて、眺めるだけでもテンションが上がる感じでしたが、家電系も結構あり、今後のITトレンドを象徴してるなって思いました。
例えば、家にあるリモコンをスマートフォンに統合しちゃうIRKitとか。
温度や湿度、CO2濃度などを計測して、スマートフォンに表示してくれる装置とか。
スマートフォンで電球のOn/Offや明るさ、色を変えられるやつとか。
スマートハウスが今後のITトレンドのひとつ
リビングなどにある従来の家電とITが結びついて、新しい価値を生み出すという流れが生まれています。上記の商品などはその例です。いずれも、センサーを装置に組み込んだり、別途スマートフォン用のソフトウェアを提供しています。
家の中でWi-Fiなどのネットワーク環境が整備され、安価なセンサーやスマートフォンが普及してきたことで、実用性が出てきました。いろんなアイデアあふれる商品はこれからも登場してくるでしょう。電気や水道の使用量、テレビの利用時間、留守時の温度・湿度など、家の中にあるデータでうまく計測できていないものはたくさんあります。これらが計測され、スマートフォンなどで効率的に閲覧・管理できるようになると、効果的な節電や留守中のペットの様子など、新しい生活パターンを生み出すことができるようになるでしょう。
プライバシーデータを提供することでメリットが生まれる
今、「自分でつくるセーフティネット: 生存戦略としてのIT入門」という本を読んでいますが、その中で「総透明社会」という言葉が出てきます。ECショップやSNSが普及したことで、プライバシーに関する情報がネットに(意図する・しないにかかわらず)提供されることになり、いろんなことが「透明」な社会が生まれている、という意味です。
確かに個人に関するデータは以前よりもどんどん表に出るようになっています。一方で、そのメリットも享受しているわけです。アマゾンであれば、おすすめ商品をリコメンドしてくれますし。
そして、スマートハウスとして家の中にあるデータが、いろんな機器やサービスを経由して企業に渡ることで、同じようにビジネスに利用されることになると予想されます。企業にとっては新しいビジネスチャンスがあるでしょう。生活パターンが分かれば、いろんな新しい提案ができるからです。
また、個人が身に付けるウェアラブルデバイスから得られるデータを、会社が従業員の健康管理に活かせるという記事もありましたが、そうやって各個人の生活に関するデータは、企業にとっていろんな点で活かせるポイントが生まれてくるでしょう。
Using Wearable Devices to Help Promote Employee Wellness | Entrepreneur.com
というわけで、いろんな家電を使ってみたいなーと思いました。今後も様々な家庭用デバイスが登場するでしょうし、家ごと提案する企業も登場してくるかもしれません。楽しみです。新しいビジネスチャンスは、この領域にも転がってると思います。