Bluetoothの新規格で新しいサービスがどんどん登場している

スマートフォンに標準装備されてるBluetoothって、使う機会がないしONにしてると無駄に電力消費するだけだとずっと思っていたんですが、最近2つほどBluetooth接続の機械を買いまして、利用シーンが増えてます。

 

Bluetooth型のヘッドセットです。主にイヤホンとして使ってます。片耳だけで使えますし、充電持ちもそれなりに良いので、移動中に聞くのに重宝してます。

 

ウェアラブルなライフログツールですね。健康を維持させるのに良いかな、と買ってみました。

これらを使いながら思ったんですが、ビッグデータの世界が到来していることを実感しています。ビッグデータでは、主にM2M(機械間の通信)が増えて、データ量が増えていくと言われていたんですが、企業だけでなく個人でもそういう場面が増えてるんだな、と。

 

Bluetooth機器が増えている理由

大きくは、Bluetoothの新しい規格にあると思っています。Bluetooth4.0(Bluetooth LE)と呼ばれる規格は、これまでのBluetooth通信の容量やスピードを向上させたというのではなく、省電力性を重視した内容になっています。なので、パソコンやスマートフォン以外の機器による通信が、頻繁に充電する必要がなくなるなど、実用に耐えられるほど密に行えるようになってきているのです。

以下は2012年の記事ですが、そこからBluetooth4.0に対応した機器が増えてきています。

朝日新聞デジタル:いままでとどう違う? 「Bluetooth 4.0」 – 斎藤・西田のデジタルトレンド・チェック – デジタル

Appleがまもなくスマートウォッチを発表すると言われていますが、そういう機器でも省電力で通信できる環境が整ってきたと言えるでしょう。

ウェアラブルについては、この本が参考になると思います。

 

リビングでもBluetoothなど新しい通信が利用される

AppleTVは、今は無線LANでパソコンなどのデータを表示することになっていますが、Bluetoothへの対応も始まっているようです。

AppleTV Software Update 6.1の新機能「AirPlay device to discover Apple TV over Bluetooth」を試してみた。

あくまでコンテンツをストリーミングするために使えるわけではないですが、無線LAN以外の通信でも利用できることで、利用範囲を広げる意図があるんだと思います。

同じようにChromecastは、Wi-Fiじゃない規格でも通信できるようになる、という話が出ています。

Chromecast、超音波通信でもっと簡単にペアリングできるように : ギズモード・ジャパン

 

企業でも新しい通信を使ったサービスが登場している

Appleは、iOS7からiBeaconという通信技術を搭載しています。中身自体はほぼBluetooth 4.0のようです。

iBeaconとは? | iBeaconなら「ストアビーコン」

これを使うと、店舗への来店時に店にある機器と来店客のスマートフォンを通信させて、クーポンを配布することが可能になります。インターネット回線だと、一度クーポンをダウンロードしてもらって表示するなど、手間がかかりました。iBeaconを使うと、ダイレクトにスマートフォンにクーポンを表示させることができます。しかも、店に近づいたと同時に。

また、決済手段であるPaypalにもBeaconが導入されています。

具体的には、行きつけのカフェに入ると店員から名前で挨拶され、注文しなくてもいつもの商品がテーブルに置かれる。飲み終わると店員に挨拶をして店を出るだけで自動的に決済が完了している、というイメージだ。
米PayPal“支払い方法の未来形”、「PayPal Beacon」を発表 -INTERNET Watch

これらのサービスによって、新しい行動をユーザーに生み出すことができるかもしれません。

それ以外にも、車でも利用が進められようとしています。高機能化する自動車の配線を減らし、スマートフォンなどから制御できるようになるとのことです。

情報系だけでなくLINの置き換えも:Bluetooth LEでクルマが変わる? 関心高まるスマホとの連携 (1/2) – EE Times Japan

 

というわけで、いろいろ新しい通信規格をベースにした新しいサービスが実用レベルを迎えています。M2Mによるビッグデータの世界が訪れているわけです。自分のビジネスや生活に取り込めるようになってますよ!