夫婦別姓について思うことを書いておく

Takmeomeo / Pixabay

R25に夫婦別姓が取り上げられていたので、過去にいろいろ思ったことを、良い機会なので書きとめておく。
「夫婦別姓」慎重派が導入をためらうホントの理由 | R25

 

姓が変わることはとにかく不便であることは間違いない

結婚して嫁に苗字を変えてもらうことになったが、苗字が変わることによるデメリットがあるのは間違いないな、と思った。
免許やパスポートは当然のこと、クレジットカード、銀行口座、保険、携帯電話、会社手続き、いろいろ変わってしょうがない。ただ、こうやって書き並べてみると、引っ越したときとあまり手続き先の数が変わらないので、これだけで夫婦別姓を唱えるのは難しいのかもしれない。

ただ、仕事をする上で途中で名前が変わることで、不便になるのは間違いないだろう。いろんな相手先に対し変わったことを通知したり、メールアドレスに名前の一部が入っていることも多い。個人名がブランド化していることだってある。周りにも、通称として引き続き旧姓を名乗っている人も珍しくない。

 

アイデンティティの喪失感

これは自分の奥さんに言われたことで、すごいはっとした記憶がある。自分では気づかない視点だ。
自分の苗字が変わることは、ある種「アイデンティティの喪失」を感じるのだそうだ。長年自分を表現する名称としていた一部が、突然変わるのだから無理もないと思う。(もちろん、望んで苗字を変えたい、抵抗は一切ない、という人もいるのだろうけど。)

「明治以前は、改名なんて珍しくなかった。そういう人たちもアイデンティティが喪失していたのかね?」という質問に対しては、「そういう人たちは自主的に変えてきたから、特に感じなかったんじゃない?」という、これまた新しい意見。これを掘り下げていくと、結構根深い問題が見える。

 

男性側の苗字に合わせる、という見えない空気

法律上は夫婦のどちらの姓を採用してもいいはずだが、実際は男性側に合わせるのがほとんど。これは、見えないプレッシャーとなっているのかもしれない。
実際自分たちも、婚姻届に出すときにも特に具体的な議論もせず、「まあ、旦那だよね」ぐらいのもんだった。旦那の苗字になるのが嫌なわけではないけれど、見えないプレッシャーを感じ、微妙な割り切れなさを抱えている女性は、案外たくさんいるのかもしれない。

男性は苗字を変えないので、興味や当事者意識がわきづらい。それが議論を停滞させていた原因のひとつなのかもしれない。性別の壁は、こういうところにも存在する。

 

選択肢を増やす

法律上は好きな方の苗字を選べることになっているが、大半が男性側に合わせることが事実であり、これが男女差別に該当しないか、という観点もある。あるいは、歴史が浅いとはいえ、民法を背景として構成されている今の日本社会という基盤を見直すことにもなるので、そういう国民としての価値観に対する配慮は必要だ。苗字の扱い方は、国によっても違うし、文化的な背景も重要である。

夫婦別姓になると家族の連帯感が失われる、非嫡出子が増える、という危機感を抱く意見も根強いが、家族の連帯感などを理由に、行政が制度をコントロールすることには違和感を覚えるし、非嫡出子が増える、というのも確かな証拠がある意見でもない。単なる「推測」であり「予測」ではない。

 

 

結論として、個人的には制度上の選択肢を増やすことが良いのではないか、と思っている。いろんな意見があり、いろんな価値観がある中で、それを強制的に縛る状況をできるだけ取り除くには、それぞれが選べる自由を与えてあげることが、良い制度なのだと思う。戸籍の名称とは別に、公的効力のある名称の登録制度、という折衷案みたいなのも存在するし、各人の状況や価値観によって、選びたいものは変わるだろう。別姓にしたときの子どもの苗字は?など、整備することもあると思うが、実現して欲しいものだ。

ブログの更新情報をTwitterに流す「FeedTweet」β版に登録する

ネタフルで「FeedTweet」という、ブログの更新情報をTwitterに流すサービスがあることを知ったので、早速β版を登録してみた。いつもはFriendFeedから流してたけど、なんか味気なかったので。FeedTweetだと、紹介文を自動で付けれる、ということで。
[N] 「FeedTweet」ブログの更新情報をツイッターに配信
 
作成者であるクリストファーさんにコンタクトすると、β版に登録できるようになります。
Twitter / フィードツイート: @feedtweet のβ版が始めた。試したい方へ、 …
 
で、早速登録してみると、↓みたいな感じで登録失敗。
恐らく、JUGEMだからだと思うんだよね。「MT・TypePad・Vox・WPなど」と書いてあるし。。。。
 

あーだめかー。これを機にWordPressにでも移行してみるかーとか考えてたけど、ダメもとでクリストファーさんに「できませんでした」ってメール送ったら。。。。
返信きたよ。すぐに。30分もかからなかったよ。
 
 

フィードバックどうもありがとうございます。
この問題点をさっそく修正しました。
また試してみてください。

 
できた!すごい。応えてくれることもすごいし、この対応のスピード感はなに!?
 

本当びっくりした。すごいね。とりあえず、この記事がFeedTweetの初稼働になります。感謝です。
 
それにしても、Tumblrもそうだけど、少しずつFriendFeedに統合したRSSが個別サービスに離れていくな。。。。FriendFeedの意義って、失われていくのか?

岐阜県の文化やイベントを写真や映像で見る「GIFU42フォトライブラリー」

「岐阜をまるごと元気にするNPO法人ぎふ」というNPO法人があって、その活動の中で面白そうなものがあったので、メモ。
 
面白かったのが各市町村単位で、市長のコメントや主要なイベント、その地方の歴史的背景が説明してあって、「散歩道」として動画も用意されているところ。自分が住んでいるところを読むと、知らないことがあっていろいろ学んだり、「今度どこか行ってみようかな」という気になる。
 
GIFU42-genkiTV|岐阜県まるごとフォトライブラリー|ぎふ・プロジェクトネットワーク
GIFU42-genkiTV|岐阜県まるごとフォトライブラリー|ぎふ・プロジェクトネットワーク
 
 
自分が知らないだけで、こういう取り組みはたくさんあるんだな。

人を助けるとはどういうことか

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則
エドガー・H・シャイン
英治出版
売り上げランキング: 161

「支援学」というアプローチから、人を助けることについて考察されている。コンサルタントという職業に就く最初のときに、こういう本を読んでおけばよかったかもな。長年自分があやふやなまま、おぼろげに輪郭を捉えようとしてきたことが、明確に書かれていて非常にすっきりした。
 
それは、「信頼がある」とは、どういう状態を指すか、だ。それが端的に表されていた。

1. その人間との関係の中で、自分がどんな価値を主張しても、理解され、受け入れてもらえること
2. 相手が自分を利用したり、打ち明けた情報を自分の不利になるように用いたりしないと思うこと

 これを姿勢として示していくことが、信頼の醸成になるんだな。きっと。
 
他にも、いろいろ気になったことが書いてあったので、メモ。
 
 
相手に気を遣わせずに支援するために
 
支援を求める側は、支援する側に対して相対的に地位が下がる。作業をお願いすることに対し、負い目を感じたりするからだ。これがどういう結果を招く可能性があるかというと、相手のプライドを傷つけることになったり、お願いが続くと、支援を言い出しづらくなったり、逆に依存体質になってしまったりする。
 
つまり、相手が一方的に支援を求め続けない状況を作ってあげることが、適切な人間関係を保つ上で重要となる。これに対する対処法として、自ら支援を申し出ることで、支援を言い出すことによって相手が受ける心理的なプレッシャーを緩和させることにつながる。もしくは、相手の自立を支援することを目的に据えることも、良い方法かもしれない。
 
コンサルタントであれ、SEであれ、IT業界はお客さんと長く付き合うことが多い。長期的に円滑に仕事を進めるためには、こういう心理作用も考慮して、適切な人間関係を築きたいもんだ。
 
 
成果を上げる良いチームを作るために
 
より良いチームを作るためにも、支援をする・しないということによって、相対的に地位が上がったり下がったりすることが、重要な意味をなす。
 
例えば、あるメンバーが周囲から一方的に支援され続けると、その人は萎縮して仕事できなくなるし、周囲もうんざりする。こういう状況から、個人に対する不満なども鬱積しやすい。成果を上げる良いチームを作るためには、「互いに支援し、互いに支援されあう関係」を築くことが重要だ。誰かに助けられると、何かの機会に逆に助けようと思う。支援されることで相対的に下がった地位を、自然に人は取り戻そうとするのだ。
 
だから、チームをまとめる人は、チームメンバの中で、どこか一方的な支援の流れになっているポイントがないか、注意した方が良い。役割を作ったり、そういう状況を促したり、時には指示したりして、いろんな人がそれぞれの役割で助け合えるチームを作りたいもんだ。

「事業仕分け」に今後期待すること

 「事業仕分け」が始まって、報道でもネットの世界でも盛り上がりを見せてる。(前から思ってたけど、「ネットの世界で盛り上がっている」という表現は、何を指すんだろうね?自分でもイメージで使ってみるけど。)
 
細かい内容は専門家でもないので任せるとして、気になった点を書き留めておく。
 
 
「全体像」はどこか
 
報道を見て、「事業仕分けをしています」ということは分かるが、どれを対象に行っているのだろうか。

まず問題なのは、仕分けの対象になったのは概算要求に出ている約3000の国の事業のうち15%足らずの447事業にすぎないということだ。
事業仕分けという人民裁判 – 池田信夫 blog

これを理解した上で、この「事業仕分け」という作業を見なければいけない。
 
 
「ゴール」とは何か
 
今までの自民党政治の無駄に切り込む、という謳い文句もあり、実際に切り込みを始めた「事業仕分け」。1時間程度の議論で、廃止・予算削減・民間への委譲など、バサバサと結論が出ていく。劇場型で、見ている側としては面白いが、切られていく方がつらいこともあると思う。
 
さて、Twitter上で議論が出ているもののひとつに、基礎研究などの短期的には結果が出づらい分野をどう評価するか、ということがある。
 
これが混迷する理由は、この事業仕分けの目的や、そもそも国が打ち出すビジョンが不明確だからだ。いろんな角度で見れば、いろんな結論が導き出せるのは当然である。企業戦略でも、長期的な視点でどこに投資するかは常につきまとう課題だが、科学的根拠や論理的思考だけでは明確な答えは導き出せないので、経営者が企業の今後のビジョンと照らし合わせて、必要な分野への投資を決断するのだ。
 
事業仕分けの目的は、報道を見る限り自分は知らない。それが事前に、はっきりと出るのがよかったかな、とは思う。
「財源不足は国家喫緊の課題であるため、全体の事業から●●%の削減を目指すことが、目的。長期的視点など今回は優先しない」とか。PDCAサイクルを回すためにも、「事業仕分けの目的」も、「一定の役割を果たせた」という抽象的な概念ではなく、「何%達成だから十分」というような定量的かつ客観的な評価を後々してもらいたい。
 
 
それでも前進している
 
今回の事業仕分けにはいろんな意見も出ているし、進め方や評価の仕方に課題も多く見つかっているだろうと思う。ただ、これだけ透明な場で、国家事業について議論され、結論が出されていく状況が作り出されたことは、国民にとっても大きな前進だと思う。
 
今まで情報が見えないことが、結果的に国民の無関心を招いていたかもしれないし、何を始めるにしても、最初から完璧な仕組みというものはないのだから。
 
そして透明な場が作られたことによって、新しい動きが出ていることも興味深い。@ksorano が、Ustreamで事業仕分けをリアルタイム配信したことで、Twitter上で議論が進み、まとめサイトみたいなものも作られた。メディアはこの速報性という面では勝てなかったし、新しい情報伝達の形が見えた気がする。
 
 
評価をするのは誰でもできるが、新しい何かを始め、作り上げていくことの方がよっぽど難しい。今回の新しい一歩を喜びつつ、次につなげて欲しいと願う。


あわせてどうぞ。

ゴミ置き場をアートにするプロジェクト

GARBAGE BAG ART WORK

ああ、こういう発想が素敵だな。ゴミは、当然ながら毎日自分が吐き出してるものだけど、なんかマイナスなイメージが漂う。ゴミ置き場の周辺も、なんかどんよりしてたり。

カルチャークリエイティブ ゴミ置き場アートで街を変える!「GARBAGE BAG ART WORK」
http://greenz.jp/2009/11/12/gba/;

全国の(特に岐阜県の)自治体の皆様。
ぜひ、こういうのを導入していただけると、面白いと思いますよ。あまり費用も必要ですし。
 
問い合わせは、こちらからです。

GARBAGE BAG ART WORK
GARBAGE BAG ART WORK

あわせてどうぞ。

前向きに人生を諦める方法

結構示唆的な内容だったので、自分の見解を書いてみる。タイトルは、この記事とか「希望を捨てる勇気」みたいなところから受け売りで。
人生は早めに諦めよう! – Chikirinの日記

早めに「人生の天井」を知る。

そういうことを中学生くらいで知ることを不幸と思う人もいるのだろうが、ちきりんは「40才まで分からないよりは、中学生くらいで分かった方が幸せでは?」と思う。

それより、若い時にいろいろ諦めておいたら違う人生が開けてくるんじゃないかな。
人生は早めに諦めよう! – Chikirinの日記

その通りだね。幼い頃から大学生まで、いろんな夢があったけど、運動や音楽や建築の才能がないと諦めて、今はITコンサルタントらしきことをやっている。今までの夢の何かに今でもこだわっていたら、結婚もせず、どこかで貧乏に野たれ死んでいたか、もしくは親のすねでもかじりながら、肩身の狭い人生を送っていただろうと思う。
 

年齢とともに制約は増えていく

社会人として年季を重ねるたびに思うのは、時間とともに自分にとって制約がどんどん増えていくんだ、ということ。
例えば、もう自分はプロ棋士にはなれないだろうし、宇宙飛行士にもなれないだろう。
IT業界を選んだことで、転職可能な業種は限定されるかもしれない。
 
そういう制約が増えていくことは、肝に銘じなければいけないな、と思う。
 

自分の頑張りが無駄になる可能性

自分より優秀な人と無理に競争したり、苦痛しか感じない仕事をプレッシャーの名のもとに頑張ってみたり。
そういうのは、やめた方がいいと思う。たかが仕事だし、80年ぐらい生きる人生のほんの一部でしかないはず。
 
過度に頑張りすぎると、人は簡単にうつ病にもなるし、そうなってしまうと完全な社会復帰には本当に時間がかかる。人生のほんの一部だったはずの仕事が、ものすごい影響を与えてしまうことにもなりかねない。頑張る方向を誤ると、自分の頑張りが無に帰す結果になることを、社会人になって初めて知った。
 

結論:自分のエネルギーを投入するポイントを考える

生まれたとき、人には無限の可能性はあるのかもしれないけど、ずっと無限の可能性があるわけではないし、無限に達成できるわけでもない。
時間は有限だし、自分の労力にも限りはある。だから、どこに自分のエネルギーを投入するか、考えなきゃいけない。
 
とりあえず、苦痛だったりモチベーションがあがらない状況になったら、一度諦めてみるといい。誰かに遠慮なくすがってみても良いと思う。
趣味に生きるのだっていいし、副業を始めたっていい。自分のモチベーションが上がるポイントに対してエネルギーを注ぐことが、素敵な人生になるんだと思う。今日この頃。

政権交代バブル

竹中平蔵さんの新刊。ちょっと前の「闘う経済学」と重複する内容もあるけど、基本的には民主党に政権交代した後の、民主党への提言というタイムリーな内容。経済的観点からの政策や、官僚との付き合い方など、経験者らしい詳しい提言が含まれている。

日本の所得捕捉率について

恥ずかしながらこの本で初めて知ったのだが、所得捕捉率(国が所得を把握している率)はかなり低いそうだ。用語として、「クロヨン」とか「トーゴーサンピン」などと言われるらしい。

クロヨン – Wikipedia

事業によって不公平が発生している現実から考えると、消費税は平等かもしれない。ただし、低所得者に対してはある程度加味する必要があるとは思うけれど。

本書では、納税者番号制の導入をうたっている。プライバシーの問題で導入が見送られているらしいが、システム屋の発想からいえば、データベースでID振って管理するのが最も簡単であり、いろんな場面で現状導入されている。自分がどこかの企業に渡した個人情報は、既にID管理されているし、ユーザはそれを気づいていないか、もしくは気にしていないと思う。実際、WebサービスではIDやユーザIDを登録するし。当然のことだ。なぜ反対されているかは不明。

本の内容から少しずれたけど、内容はタイムリーではあるけれど、何分新書ということもあって、若干内容が薄い。どちらかというと、「闘う経済学」の方をすすめる。

参考:団塊世代Aの暇つぶしブログ : 所得捕捉率

闘う経済学―未来をつくる「公共政策論」入門
竹中 平蔵
集英社インターナショナル
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Firefoxアドオン「feedly」の導入で変わるRSSの読み方

Google ReaderのFeedを基に、RSS配信記事の表示を変えてくれるFirefoxアドオンの「feedly」。数日試してみて、いろいろ思ったので感想を書いてみる。

feedlyの機能的なものは、こちらの記事を参照してください。

feedlyがすごい – Google Readerユーザーは試す価値あり

「誰が書いたか」ではなく、「どんな記事か」で読む

「digest」でRSS配信されている記事全体を表示してくれるんだけど、その表示が、まあ見事にきれい。

でも、それだけじゃない。

RSS Readerで読む、という場合、「誰が書いた記事か」ということを最初に把握した上で記事を読む。でも、feedlyでダイジェスト表示した場合は、配信元の表示が非常に小さい文字で書いてあるだけなので、最初目につくのは、見出しでありヘッダの文章。

だから、「誰が書いたか」ではなく、「どんな記事か」を最初に考えるようになる。これは、RSS Readerの新しい読み方だと思う。

feedlyに変えてから、正直読むスピードが落ちた気がする。その原因が、「誰が書いたか」を最初に理解せずに記事を読むようになったからだ、と判断した。

そして、読むのが遅くなった代わりに、今まで読み流していた記事を、たまに興味を覚えて読み込むものに出会うようになった。「この人が書いたものだから、こういう内容だろう。だったら、スルー」という行為が減ったからだろう。

先入観は効率性を与えてくれるけれど、時として油断や見逃しを生む。どちらの読み方が良いかは人それぞれだし、自分としてもまだfeedlyが100%良い、というわけでもないけど、新しい読み方を与えれくれることは確か。

 

全ての記事を読まなきゃ、という恐怖心から解放される

ダイジェスト表示で記事を読むようになると、雑誌や新聞みたいな感覚で読める。こうなると不思議なもんで、読み飛ばしたり、一向に読む気がしないものが未読で放置されたりする。

RSS Readerって、大体常に何件未読があるかを画面タイトルとかに表示していて、ゼロにしなきゃ、みたいな観念に囚われる気持ちになる。(ゼロにする喜び、というものもあるのだけれど。)feedlyにも未読数を表示してくれる機能はあるんだけど、これも小さい文字なので、注意してみなければ目に入らない。

いろんな情報は、自分にとって一番タイムリーなときに入手すべき、と思っているので、いつかは読もうと思うけど今はちょっと、、、というものは、片隅で放置しておけば良いのだ。1件ずつ既読・未読を操作できて、タイムライン上に単純に並べるだけじゃない、feedlyならではの読み方だと思う。

 

でも、ここだけはちょっと惜しい・・・・

ちょっとした惜しい点を3つほど。

  • TwitterやTumblrと連携しやすくなってるんだけど、記事の先頭にしかボタンがないので、長い記事だと引用とかちょっと面倒なんだよね。。。あと、閉じるボタンも同様。
  • 英単語は、先頭が大文字でそれ以降は小文字になる。TBS→Tbsとか。ちょっとだけ違和感。
  • Google Readerのリコメンド機能がなくなった。。。元々Google Readerを使っていて、トップページのリコメンド機能好きだったので。結構打率高くて。

まあ、そんな感じ。Google Readerユーザは、feedlyをインストールするだけで使用できるので、試してみるとわかる。

脳に悪い7つの習慣

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

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脳ネタがゲームやらテレビやら本で相変わらず流行っている気がするけど、脳トレでは鍛えられない、というフレーズにひかれて読んでみた。面白かったよ。気になったことをメモしておく。

人は情報に対してまず「好き・嫌い」から入る
脳の仕組みからいくと、「理解」「思考」「記憶」という過程の前に、必ず情報に対して「好き・嫌い」のレッテルを貼るんだそうだ。言われてみると、確かにそうかも。
好きな人からの言葉は素直に受け入れられるし、嫌いな人からの言葉は、頭ではわかっていても心が受け入れられなかったりする。
これは重要な示唆だと思う。積極的に思考するためには、相手の言葉を「好き」になる努力が必要だ。そして、自分の言葉を受け入れてもらうには、自分の言葉を「好き」になってもらわなきゃいけない。好きになる要因はそれぞれだけど、どうなったら人の言葉を素直に聞けるか、自分の言葉を素直に聞いてもらえるか、をよく考えてみるのが重要なのね。
脳は達成感を得ると思考停止になる
これも言われてみればそうだよね。まあ、こんなもんかな、という中途半端な達成感を感じると、それ以上考えなくなる。どこまで追いかけるか、という適切な目標設定が必要なのだ。
自己管理でもチーム管理でも、適切な目標を良いタイミングで与え続けることが重要。そのときは、やらされてる感をできるだけ排除して、主体性を発揮させることも重要なポイント。
日々の姿勢やリズムを大切にする
空間認知能という、位置や空間、時空を把握する能力というものがあり、これが高いと物事の判断、思考、記憶が向上するらしい。
これを鍛えるためには、姿勢を正しくしたり、字を丁寧に書いたりするのが重要らしい。両方ともダメです。
実は日々記憶力が少しずつ落ちているのでは、という恐怖心みたいなのがあり、メモに頼らないと仕事が回らなくなってきている。回っているから良いものの、記憶をとどめておく自信がどんどんなくなることは、正直怖い。
猫背を卒業して、字を丁寧に書く努力をしよう。頑張ってみよう。
というわけで、脳の仕組みは科学的に理解しやすい本なので、さくっと読める一冊。脳の仕組みを知れば、自分で自分をコントロールできる気がするから、不思議だ。