脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1) 幻冬舎 2009-09-30 |
脳ネタがゲームやらテレビやら本で相変わらず流行っている気がするけど、脳トレでは鍛えられない、というフレーズにひかれて読んでみた。面白かったよ。気になったことをメモしておく。
人は情報に対してまず「好き・嫌い」から入る
脳の仕組みからいくと、「理解」「思考」「記憶」という過程の前に、必ず情報に対して「好き・嫌い」のレッテルを貼るんだそうだ。言われてみると、確かにそうかも。
好きな人からの言葉は素直に受け入れられるし、嫌いな人からの言葉は、頭ではわかっていても心が受け入れられなかったりする。
これは重要な示唆だと思う。積極的に思考するためには、相手の言葉を「好き」になる努力が必要だ。そして、自分の言葉を受け入れてもらうには、自分の言葉を「好き」になってもらわなきゃいけない。好きになる要因はそれぞれだけど、どうなったら人の言葉を素直に聞けるか、自分の言葉を素直に聞いてもらえるか、をよく考えてみるのが重要なのね。
脳は達成感を得ると思考停止になる
これも言われてみればそうだよね。まあ、こんなもんかな、という中途半端な達成感を感じると、それ以上考えなくなる。どこまで追いかけるか、という適切な目標設定が必要なのだ。
自己管理でもチーム管理でも、適切な目標を良いタイミングで与え続けることが重要。そのときは、やらされてる感をできるだけ排除して、主体性を発揮させることも重要なポイント。
日々の姿勢やリズムを大切にする
空間認知能という、位置や空間、時空を把握する能力というものがあり、これが高いと物事の判断、思考、記憶が向上するらしい。
これを鍛えるためには、姿勢を正しくしたり、字を丁寧に書いたりするのが重要らしい。両方ともダメです。
実は日々記憶力が少しずつ落ちているのでは、という恐怖心みたいなのがあり、メモに頼らないと仕事が回らなくなってきている。回っているから良いものの、記憶をとどめておく自信がどんどんなくなることは、正直怖い。
猫背を卒業して、字を丁寧に書く努力をしよう。頑張ってみよう。
というわけで、脳の仕組みは科学的に理解しやすい本なので、さくっと読める一冊。脳の仕組みを知れば、自分で自分をコントロールできる気がするから、不思議だ。