Kindleの電子書籍を無料でオーディオブックにする方法(2016年版)

iPhoneのKindleなら、読み上げ機能で本を読み上げてくれます。2年以上前にそのことをこのブログに書いたのですが、この機能をまだ知らない人も多いです。

Kindleの電子書籍を無料でオーディオブックにする方法

 

そこで、設定や操作方法も変わってきているので、最新の情報で改めて書いておこうと思います。

 

iPhoneには画面の文字を読み上げる機能がある

iPhoneには、画面で表示された文字を、機械の音声で読み上げてくれる機能があります。

アクセシビリティ – iOS – VoiceOver – Apple(日本)

これは、文字を読みづらい人もコンテンツを楽しめるための機能だと思うのですが、これを利用すると、Kindleの電子書籍を読み上げてくれます。そうすることで、電子書籍はオーディオブックになるのです。

 

読み上げ機能の使い方

最初に、設定画面で読み上げ機能を利用できるようにしておく必要があります。

設定方法は、「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「スピーチ」→「画面の読み上げ」をチェックします。これで、画面の読み上げ機能を利用できるようにします。

voiceover

次に、読み上げの始め方です。読み上げを開始するには、Kindleを起動してから、画面の上部から2本指で下へスワイプします。これで読み上げがスタートします。さらに、ページ送りも自動で行ってくれますので、ずっと読み続けてくれます。

voiceover2

ちなみに、英語を読み上げるときは、言語環境を英語にする必要があります。設定方法は、「設定」→「一般」→「言語環境」→「言語」です。ここで英語を選択します。

 

機械での読み上げはどこまで使えるの?

読み上げ機能はどこまで実用的なのでしょうか?結論から言えば、十分使えます。もちろん完璧ではありませんし、以下の挙げる通り注意すべきこともいくつかありますが、全然実用レベルですね。

やや注意することがあります。

  • 当然ですが、漫画など画像として扱われるコンテンツは読み上げてくれません
  • 漢字の読み方はそれなりに間違えますが、類推して脳内変換すればだいたいは理解できます
  • ページ送りの前後は、単語が変なところで切れた状態で認識されてしまうためか、うまく読んでくれないことが多いです

まあ、いろいろ書きましたが、あまり困らないですね。

もうこれがあれば、オーディオブックを買う必要もないですし、移動中歩いている時も読書することができるようになります。ぜひ、お試しあれ。

移動中は、両耳がふさがらない片耳イヤホンがお勧めです。Bluetoothだとケーブルも邪魔にならないですし。

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同じ文章を複数のブログに掲載するのは注意が必要ですよ

みなさん、ブログ書いてますか?

ウェブサイトの価値を高めるためには、ブログを書くことが有効です。それは以前、こちらの記事でも書きました。

なぜ中小企業がブログを書くとSEOに有効なのかと言う話

さて、ではブログを書いていろんなところで掲載しよう、ということで、複数のブログに同じ文章を掲載しようという発想にもなりそうですが、その場合、SEO上は「重複コンテンツ」に注意する必要があります。

そこで、「重複コンテンツとは何か?」ということと、「どういう点に注意が必要なのか?」ということを書きたいと思います。

 

「重複コンテンツ」って何?

重複コンテンツって何でしょうか。名前から想像するに、似たようなコンテンツが存在していることであるのはイメージできると思いますが。

Googleが公式の説明をしていますので、引用してみましょう。

一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。

重複するコンテンツ – Search Console ヘルプ

 

検索エンジンであるGoogleが重複コンテンツを気にする理由は、これが乱立すると「検索の品質が低下するから」です。

例えば、ある検索結果で似たような文章で書かれたコンテンツが1ページ目の全てを占領していたらどうでしょう?ちょっと鬱陶しいというか、不便に感じますよね?

Googleもこう説明しています。

しかし、検索エンジンのランキング操作やトラフィックの増大を意図して、コンテンツが複数ドメインにまたがって複製されていることもあります。この種の偽装行為は、ユーザーが検索結果で実質的に同じコンテンツを何度も見ることになり、利便性の低下につながります。

重複するコンテンツ – Search Console ヘルプ

 

つまり、同じ記事をいろんなところに掲載する行為は、ユーザーの利便性を損なう可能性があるということです。

 

どういう点に注意が必要なのか?

重複コンテンツになった場合にGoogleはどう判断するのでしょうか?

特に何も対策などをしていなければ、複数コンテンツを見つけた場合に、Googleはそれらの中から1つを選択し検索結果に表示するようにします。それによって、検索したユーザーは複数の似たようなページを見ることなく、検索結果を得ることができます。

ちなみに、重複コンテンツによってGoogleの検索結果から除外されるなどのペナルティはありません。Googleからみると、重複コンテンツは普通にあることだし、それだけでペナルティの対象にはならない、とのことです(検索ランキング等を偽装工作しているとGoogleに判断されれば別です)。

「重複コンテンツはスパムでGoogleにペナルティを受ける」は、なぜ間違いなのか | 海外SEO情報ブログ

 

また、重複するコンテンツのうち、「オリジナルはこれだよ」って示す方法もあります。技術的な話になりますが、一応対策のリンクを載せておきます。

正規 URL を使用する – Search Console ヘルプ

 

 

ということで、同じような文章を複数の場所に掲載するときには、検索結果は1つしか表示されませんので、覚えておきましょう。あとは、やみくもに同じコンテンツを量産するのはやめましょうね。

なぜ中小企業がブログを書くとSEOに有効なのかと言う話

御社のウェブサイトではブログを書いていますか?

すっかり企業ブログというのは珍しくなくなりましたが、今回は改めてなぜ企業がブログを書くのが、SEOの観点で有効なのかということを話したいと思います。

それは一言で言えば、ブログを書くとアクセス数が増えるからです。アクセス数が増える理由は3つあります。

 

様々な検索キーワードでヒットする可能性が高くなる

非常に単純な理由ですが、ブログを書くことでコンテンツの量が増えて、いろんな検索キーワードで自社サイトを訪問してくれる人が増える可能性が高まります。

たくさんの人が検索するようなキーワードではなく、ニッチな検索キーワードでヒットする記事だとしても、それが積み重なれば、アクセス数としては増えていきます。(これが「ロングテール」と言われるものです。)

こうやって積み重ねて、自社サイトのコンテンツに厚みが増していくことで、検索に強いサイトになっていくのです。

 

SNSでシェアされやすくなる

ブログというのは、比較的文章量は少なく、平易な内容で書かれていることが多いため、シェアされやすいという特徴があります。これがSNSとの相性が良いということです。SNSで多くの人にシェアされれば、それだけアクセス数も伸びることになります。

ただし、あくまで「相性が良い」というだけであって、やはりどのような内容であるかも非常に重要なのですが。

 

自社サイトの価値全体が上がる

あまり普段、「自社サイトの資産価値」を考える機会は少ないかもしれませんが、検索エンジンのGoogleは、サイトのドメイン自体を評価の対象に含めています。どういうことかと言うと、コンテンツの質が高い記事があると、そのコンテンツが含まれるサイト全体の評価が上がる、ということです。

企業がブログを行うときに、無料ブログではダメだと言われる理由のひとつがこれです。

無料ブログは手軽に始められますが、自社の資産にはなりません。自社サイト全体の価値を高める働きは限定的になります。なので、ブログを本格的にビジネスにつなげるのであれば、独自ドメインでブログを行う必要があります。

 

以上は一般的に言われるものであり、ビジネスモデルや目的によって、ブログを活用するのが有効かどうかは異なります。例えば物販であれば、ブログに力を入れるより、Amazonや楽天に出品する方が効果的だったりしますので。

また時々、「ブログ=日記」と捉えている人がいらっしゃいますが、企業ブログに関していえば違います。メディアとして、自社のブランド育成、売上向上に貢献するための記事を書く必要があります。

ブログというのは、始めやすい一方で、非常に継続が難しいものです。また、ブログを書いたからといってすぐに結果が出るものでもなく、育てる時間が必要になります。計画的にコンテンツを作成する体制やルールづくりを行い、自社のビジネスに貢献できるブログを育てましょう!

サンフレッチェ広島の新スタジアム建設問題が発生している理由を説明するよ

サンフレッチェ広島が新スタジアム建設の問題を抱えているって知っていましたか?僕は今日SNSから、この動画が流れてきて知りました。

広島のスタジアム問題に総統閣下がお怒りです。シェアはご自由に!

嶋田 益視さんの投稿 2016年4月4日

 

これまでちゃんと知らなかったのですが、結構複雑な状況になっているようですね。なんで総統閣下がお怒りなのか、僕の理解で整理してみます。

 

赤字を生み出す不便な今のスタジアム

まず、サンフレッチェ広島といえば、2012年・2013年の2連覇を達成し、2ステージ制になった2015年には2ステージ目を制し、最終的には年間優勝を飾っています。それぐらい競合チームです。

そして、現在サンフレッチェがメインにしているスタジアムが「エディオンスタジアム広島(広島広域公園陸上競技場)」です。それはこんな状況だそうです。

広島広域公園陸上競技場は1992年アジア大会のメインスタジアムとして建設された陸上競技場であり、ピッチとの間に8レーンの陸上トラックがあるため臨場感に乏しい。公共交通機関はアストラムラインというモノレールが通っているが、広島駅から最寄り駅はゆうに1時間はかかる。市内・県内・県外からのアクセスは貧弱で、大半の(約6割強)はマイカーを利用するが、専用駐車場は存在しない。
さらに周囲には住宅用地として開発された臨時駐車場が用意されるものの、用地は年々スタジアムから遠ざかり、近年では臨時駐車場とスタジアムを結ぶためのシャトルバスが必須。その経費は1試合数百万円かかり、クラブの経営を圧迫している。こうした状況で、損益分岐点とされる1万5000人の集客を毎試合達成するのは至難の業だ。

広島にサッカースタジアムが建設されないのは、なぜなのか? 苦闘の歴史を詳細に振り返る | サッカーキング

確かに、財務状況をみると、J1に上がって高い順位をとるようになってから売上が伸びて利益が出るようになっていますが、2010年以前は赤字かギリギリの黒字をさまよってるような感じでした。

で、2003年の市長選の実質的な公約になってから、盛り上がっては絞りんだりを繰り返しきたようです。そして、2012年にリーグ制覇したのを契機に署名運動が行われ、最終的に県・市・財界(商工会議所)で「広島サッカースタジアム検討協議会」が結成され、新スタジアム建設に向けた検討が始まりました。

 

建設候補地が2つに絞りこまれたが・・・・

検討協議会が建設候補地を2つに絞り込みました。それが「旧広島市民球場跡地」と「広島みなと公園(宇品)」です。

それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく整理してる記事がありました・

●球場跡地
<メリット>
1)市の中心部で交通インフラに優れている
2)大きな既存商業エリアに近接し相乗効果を得られる
3)原爆ドームの正面に立地し、スポーツを通じて平和をアピールするというコンセプトが明確に打ち出せる

<デメリット>
1)面積範囲が限られている上に法令的な高さ制限もあるため、収容人員に制限がでる
2)都市公園法の適用範囲となり、店舗の併設など用途の汎用性に制限がでる
3)市の中心部の為、他の用途での活用の希望もあり調整が必要。特に跡地委員会の答申を受けて市が出した「緑地広場+文化施設」との比較で採否が判断されることになる。

●宇品みなと公園
<メリット>
1)面積的な余裕があり、様々な用途との複合化、大型化のポテンシャルがある
2)「港湾地区の活性化」の起爆剤という理由がつけやすい
3)土地は県の持ち物であり、県と市の負担の分散が事業としてやりやすくなる

<デメリット>
1)公共交通機関や道路状況としてのインフラが弱く、試合時の混乱が予想される
2)近隣の港湾業者が交通渋滞リスクなどに対し強い誘致反対の意思を示しており、調整の難航が予想される
3)国の指定する防災公園として補助金を受けて防災施設を整備しているため、スタジアムを誘致するには防災施設の移転か補助金の返還等が必要

目を疑うほど、お粗末な会議体。広島にサッカースタジアムが建設されないのはなぜなのか?【後編】 #sanfrecce #jleague(2ページ目) – スポーツマーケティング・ナレッジ

そして、今年の3月末までに県・市・財界が結論を出す予定になっていました。

その過程で、県・市・財界は「広島みなと公園(宇品)」が優位と公式に表明していました。一方、サンフレッチェ広島は「旧広島市民球場跡地」を推薦しており、独自案を提案するとともに、「宇品にスタジアムが作られる場合は、サンフレッチェ広島は利用しない」とまで明言しました。これは、宇品に作った方が建設にお金がかかり、サンフレッチェに必要な負債が大きく、赤字経営が間違いないからということのようです。

この対立が今の問題になっています。

広島新スタ問題、県・市が見解を表明。クラブの方針に反論で対立関係が鮮明に | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!

サンフレッチェ広島の提案は、動画で公開されています。この動画をみると、状況がよくわかります。

また、宇品にスタジアムが建設された場合の使用料の試算もサンフレッチェの公式サイトで公表されています。

サンフレNEWS | サンフレッチェ広島 | SANFRECCE HIROSHIMA

 

サッカースタジアムのトレンド

サッカーとして盛り上がっているのがブンデスリーガで、非常に経営上も優秀になっています。そのひとつの要因として挙げられたのが「スタジアムの整備」です。観客を多く収容できるようにして収入を上げる、設備を充実したり見やすいようにして満足度を上げる、移動に必要な公共交通機関を無料にしたり近いところに建設することで多くの人が来やすいようにするというのが、スタジアムのポイントです。

ファンを引き付けるフットボール以外の魅力…ブンデスリーガ熱狂の理由とは | サッカーキング

これがサッカースタジアムのトレンドであり、サンフレッチェもそれを念頭に「旧広島市民球場跡地」を望んでいるようです。こちらの方が収容人数は小さくなるようですが、それでも観客の満足度向上や稼働率の上昇を期待しているのだと思われます。

最近だと、ガンバのサッカー専用スタジアムが話題になりましたね。

 

最終的に今どうなっているのかというと、3/29に県・市・商工会議所が「建設候補地の決定延期」を発表し、一旦白紙扱いとなり、今後関係者で再度議論していくという流れのようです。

広島新スタ、建設地の選定を延期へ。自治体希望の候補地案は一時白紙に | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!

 

こういう経緯を理解すると、冒頭の動画で総統閣下がお怒りな理由もわかってきましたね!

折込チラシは今後衰退していくと思うので、新しいマーケティング方法を考えましょう

地域の宣伝方法として、代表的な一つに「折り込みチラシ」があります。この折り込みチラシの広告費は、雑誌やラジオより大きいって知ってました?

そして、「新世代デジタルマーケティング」に興味深いことが書いてありました。

エリアごとの重要なターゲティングメディアには、新聞の折り込みチラシがある。新聞の部数が急激に落ちている割に、チラシ広告はいまだ5000億円ぐらいの市場があり、あまり減っていない。乗るビークルが少なくなっているのになぜチラシが減らないのかというと、代替するものがないからである。しかし、ロケーションデータを上手に使うという観点からも、チラシがスマートフォンなどの次世代型へ移行する動きはありそうだ。

面白いですね。折込チラシはまだ結構有効な宣伝手段なようです。

 

折込チラシの広告費をテレビ・新聞・ラジオと比べる

各媒体の広告費は、2005年から2013年で、どの程度減少したでしょうか。

媒体減少割合
テレビ-12.2%
新聞-40.5%
ラジオ-30.1%
新聞折込-23.4%

(ネット栄えども折込チラシは死なず:日経ビジネスオンラインより作成)

 

上記の通り、冒頭の引用で紹介させていただいた通り、折込チラシの広告費は新聞・ラジオに比べれば減少してないという状況になっています。

新聞という媒体そのものが減っているのに、折込チラシはあまり減っていないというのがやや不思議な感じがします。それだけ、折込チラシには宣伝効果があるのだということだと思われます。(とはいえ、減少傾向であることは変わりがありませんが。)

 

新聞=折込チラシはどの年齢層が見ているのか?

一方で、新聞の購読者層というのは圧倒的に高齢者になっています。それはNHKが実施している「国民生活時間調査」という調査結果を見てもはっきりとわかります。

以下は、各メディアに触れる時間のうち新聞を読む時間の割合を、平日・土曜・日曜別で示したグラフです。

 

新聞の購読割合(男性)
新聞の購読割合(女性)

出所:2015年 国民生活時間調査|NHK放送文化研究所

 

つまり、年齢層で見ると、若年層はほとんど折込チラシは見ないですし、40代でも20〜30%程度です。この傾向は今後も続いていくのは間違いありません。

 

そこで登場しているのが、「デジタルへの移行」です。デジタルチラシ、電子チラシという名前が登場してきています。Shufooが有名ですね。

チラシ・広告・キャンペーン・クーポン情報満載|シュフー Shufoo! あの店の情報も掲載中

 

昔から折込チラシを積極的に用いてきているユニクロも、電子チラシを掲載しています。

UNIQLO(ユニクロ)今週のチラシ|UNIQLO

 

さらにユニクロやGUは、最近スマホアプリに力を入れており、新しい顧客との接点を構築しようとしています。このように、これまで折込チラシを活用していた企業などを中心に、敏感に新しい宣伝手法を試しているのだと思います。

 

まとめ

  • 折込チラシの広告費は新聞やラジオに比べると減少割合が小さく、未だ有効な宣伝方法になっている
  • とはいえ減少傾向であることは間違いない
  • 新聞の購読者は高齢者層に偏っており、若年層に対する宣伝効果はとても低い
  • ウェブサイトに電子チラシを掲載したり、スマートフォンアプリを使った新しい宣伝方法が登場している

 

折込チラシやフローペーパーなどの従来の宣伝手法には陰りが見えている中で、ウェブサイトやスマートフォンを活用した宣伝手法が登場してきています。自社のビジネスの特徴に合わせ、宣伝手法を見直す必要があるのだと思います。

ぜひ、従来の宣伝手法が本当に効果が出ているか?ウェブサイトなど、定量的に効果を計測できるデジタルマーケティングの可能性はないか?一度考えてみてください。

ウェブサイトのアクセス解析はなぜ重要なのか

ウェブサイトは作ったらそれで終わりではありません。むしろ作った後が重要と言えるでしょう。その理由は、ウェブサイトはどんどん改善しないと本当の効果が出ないからです。

その理由として、2つ挙げられます。

 

ユーザーの動向に合わせてデザインなどを修正する

営業マンが行う営業でも、顧客の反応を見て、話し方やセールスポイントを変えていったりしますよね?それと同じように、ウェブサイトも見ている人のリアクションを見て、修正していきます。

例えば、商品を説明しているページが最後まであまり読まれないとわかったとします。すると、もっと最初にアピールポイントを書いてみよう、とか画像や動画による説明で詳細に伝えてみよう、と改善します。

ウェブサイトでは、細かい見直しによって、文字を大きくする、ボタンの色を変える、というだけでリアクションが大きく変わる場合がよくあります。

 

有名な話として、オバマ大統領が大統領選を戦う中で、献金を集めるためのサイトで、デザインパターンをいくつか試したエピソードがあります。

以下のように、献金を募るサイトでメイン画像とボタンのキーワードをいくつか変えるテストを行いました。

その結果、画像は家族との写真、ボタンのキーワードは「Learn More」が一番高かったそうで、その効果は変更前の40%アップと言う結果でした。この結果は、事前に予想されたものではなく、テストを実施していた人たちも驚いていたそうです。

(参考:Best Practices & Lessons Learned from 30,000 A/B and Multivariate Tes…

 

ということで、ユーザーの動向はちゃんと把握し、見直していかなければいけません。

 

ウェブのトレンドは変化していく

次にウェブのトレンドはどんどん変わっていく点も見逃せません。スマートフォンが普及したのはほんとにこの数年です。タブレットも最近登場したものです。それによって、画面の大きさも多様になり、見せ方も変わっています。スマホ対応が重要であることは、こちらの記事もご覧ください。

ホームページにスマホ対応が必要な理由

加えて、デザインのトレンドも微妙に変わってきています。そのため、ウェブサイトを更新していないと、ユーザーから見ると、見た瞬間に「古い」と感じてしまう可能性が高くなってしまいます。「古い」と感じられてしまうと、企業はウェブサイトに力を入れていない=セールスに熱心でない、細かいところまで行き届いていない、などのイメージを醸成させてしまう可能性もあります。

 

そういうところをちゃんと数字として把握し、改善を図っていくことがアクセス解析の目的です。ウェブのメリットは、ちゃんと数字でユーザーの動きを把握できることです。

ユーザーはどこから来たのか?検索?それともどこかのサイトから?

ユーザーはサイト内のどのページで離脱したのか?

ユーザーはどの地域の人が多いのか?

これらを把握し、ウェブサイトを改善していきます。さらに言えば、ウェブサイトで得られたデータは経営全体にもフィードバックすることもできます。

 

御社のウェブサイトは、定期的にアクセス解析してますでしょうか?

吉野家が豚丼を4年ぶりに再開する理由

吉野家が、客数減少の対策として、豚丼を投入するというニュースがありました。

牛丼大手の吉野家は30日、休止していた豚丼の販売を4年4カ月ぶりに再開すると発表した。4月6日から全国で販売する。メニューを増やし、2014年4月の牛丼値上げ以降続いている客数の減少傾向に歯止めをかけたい考え。

豚丼、4年ぶり再開=客数減の歯止め期待-吉野家:時事ドットコム

ということで、最近の牛丼チェーン店の市場環境がどうなっているのか、気になって調べてみました。

過去6年の推移でみると、一時落ち込んでいたものの、直近3年は回復してきています。

image

ただ、四半期決算でみると直近は停滞気味ですね。

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競合である、すき家(ゼンショー)と松屋(松屋フーズ)も含めて見てみます。

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ゼンショーはすき家だけでなく、様々なチェーンを展開しています。こんな感じです。なので、牛丼チェーンとして比較するには、ちょっと良くないですね。(ちなみに、ゼンショーは外食産業全体で見ても売上高1位です。)

スクリーンショット 2016-04-01 20.38.40

ただ、いずれの会社も共通するのは、非常に薄利だってことです。

次に、吉野家の決算説明資料から、既存店売上高の推移を見てみましょう。

スクリーンショット 2016-04-01 20.51.16

ここでわかるのは2つあって、1つは「価格に対する反応が非常に大きい」ということです。

牛丼の価格を下げると売上が伸びて、価格を上げると売上が下がっています。これが牛丼チェーン各社が価格競争する理由です。ただ、最近は円安で原材料価格が上がっていて、価格を下げることが難しくなっています。

もう一つ分かることは、新製品を投入すると売り上げあがると言うことです。なので商品開発は非常に重要になります。常に目新しさを提供しないとダメだと言う事ですね。豚丼は目新しさという点はありませんが、価格の低さで新しい魅力を発揮できると言う見込みを持っているのでしょう。

まとめ

  • 牛丼チェーン店は読み上げが伸び悩んでいる
  • 競争に勝つためには値段を下げたいが、原材料が高く下げられない
  • 豚丼は商品としての目新しさはないが、価格の低さで惹きつけたい

 

こちらからは以上です。

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集中力を高めるiPhoneアプリ「Focus Timer」が良い感じ

昔から、いろいろ集中力があまりないことを気にして、ためになりそうなことがあれば試しています。

集中力の欠如が気になる今日この頃

 

というのも、集中力が高い状態を作ると、やはり作業の生産性が非常に上がるので、生産性を上げたければ、「いかに集中力が高い状態を自分で作れるか」が重要になると思うからです。

そして、今試しているiPhoneアプリはなかなか良いかもしれないので、ここで書いておきます。そのアプリが「Focus Timer」です。

Focus Timer:集中力アップアプリ – フォーカスタイマー
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル

これまでも、いろんな時間計測ツールやアプリを試してきましたが、このアプリの特徴は「iPhoneの画面を下に向けたら、カウントが始まる」という点です。

この物理的な行為が、良い気がするんですよね。画面が下に向いたときしか時間がカウントされないので、当然iPhoneを操作しているときはカウントされなくなります。また、iPhoneを伏せたときに「集中した時間がカウントされている」という意識が明確になるので、自分の中でスイッチが切り替わった感じがするんですよね。

というわけで、集中力を高めたい、生産性を上げたい、という方はぜひお試しあれ。

ちなみに、以前Kindleの日替わりセールで買った孫正義の伝記「志高く」を読むと、成果を残すすごい人と言うのはやはり集中力が高いんではないのかと感じますね。

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ホームページにスマホ対応が必要な理由

自社のWebサイトは、スマホ対応されていますか?

スマートフォンで閲覧しやすいようにすることが、Webサイトの効果を高める上で非常に重要になっています。

 

スマホの普及によって、Webサイトへのアクセスがスマホからになっている

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンの普及はどんどん進んでおり、いくつかの統計によって値は異なりますが、現在は50%は超えたぐらいになっています。

携帯電話とスマートフォンの所有状況を尋ねたところ、「従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)を1台だけ所有」している人は38.0%(2014年7月実施の前回調査53.0%)、「スマートフォンを1台だけ所有」している人は54.4%(同39.3%)となり、前回調査に比べて携帯電話(フィーチャーフォン)所有者が大幅に減少し、スマートフォン所有者が大幅に増加した(図1)。

スマートフォンの国内普及率は49.7% スマホ満足度はNTTドコモが初の1位、携帯電話を含めるとKDDI(au)が9年連続1位に!|ニュースリリース|日経BPコンサルティング

 

総務省の統計でみても、都道府県によってバラツキはありますが、低いところでも4割前後まで普及してきています。

(出所:総務省|平成26年通信利用動向調査の結果(概要)の都道府県別インターネットの利用状況及び端末別インターネットの利用状況(個人)(平成26年末))

スマートフォンは常時インターネットに接続されていますし、常に持ち歩いているので、気になったらすぐに検索などでWebサイトにアクセスします。なので、Webサイトにアクセスするのはパソコンだけではなくなっており、むしろスマートフォンの方が割合が多くなっていることがあるのです。

 

スマートフォンに最適化していないとどうなるか

スマートフォンの特徴は、画面サイズが小さいことです。パソコンと比べれば、圧倒的に画面サイズが小さいので、パソコンを前提にしたWebサイトの場合、文字が小さくなってしまい、読みづらくなります。

「小さければ拡大すればいいよね?」とおっしゃる方もいますが、人というのはわがままというか、読みづらいサイトは「親切じゃない!」と判断されて、すぐに離脱されてしまうのです。なので、スマートフォンで読みづらいサイトにする必要があります。

さらに、最近ではスマートフォンでも様々な画面サイズのものが登場してますし、タブレットも普及しており、いろんな大きさに適用する必要があります。それをひとつずつページを分けて作成していたら、作成・変更の手間が大変になります。そこで、最近では「レスポンシブデザイン」という、画面サイズが変わったら、それに合わせてWebサイトの表示を柔軟に変更するデザインが普及しています。これだと、画面サイズごとにページを個別で作る必要はありません。

参考:レスポンシブデザインとは|レスポンシブWebデザイン|RWD|responsive design – 意味/定義 : IT用語辞典

 

 

私がコンサルティングさせていただいたケースで、数年前に始めてアクセス状況を見たとき、4割程度が既にスマートフォンからのアクセスになっていました。しかし、Webサイトはスマートフォンを考慮して作成されておらず、ガラケー向けのサイトが別で存在するだけの状況でした。

そこでスマートフォン向けにデザインを見直したところ、直帰率などの各種数値が改善していきました。その後も継続的に数値の変化を見ていますが、現在ではスマートフォン経由のアクセス割合は増えていく一方で、50%を超えてきています。スマートフォンの重要性は増加する一方です。

 

ぜひ一度、自社サイトのアクセス状況を確認してみてください。スマートフォンの割合はどの程度になっていますか?また、スマートフォン向けにWebサイトは最適化されているでしょうか。

飲食業でITが活用されると日本が元気になる理由

飲食業はITをもっと活用しなければいけない、という記事がありました。

飲食業界がブラック化するのはITの恩恵を受けていないから|飲食店を救う「ITサービス」ガイド|ダイヤモンド・オンライン

僕は飲食サービス業の生産性がITによって効率化されれば、日本社会はとてもよくなると思ってます。統計から、その理由を書いておこうと思います。

 

飲食サービス業は、他の業種に比べてIT活用率がとても低い

中小企業白書に、業種別のIT投資の比率が統計として掲載されています。2013年でちょっと古いですが、現在も傾向はそれほど変わっていないでしょう。

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(出所:中小企業庁:中小企業白書(2013年版)全文 P.208)

わかりますでしょうか?「宿泊業、飲食サービス業」の項目だけが、全体としてどの業界よりもIT導入の割合が低くなっています(全ての項目で最下位ではありませんが、ほとんどそれに近いものがあります)。

 

飲食サービス業は、日本の事業所数で2番めに多い

「宿泊業、飲食サービス業」というのは、企業数でみると日本で小売業に次ぐ多さで、中小事業所は70万もあります。

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(出所:中小企業白書 2014年 付属資料

ということは、飲食業はIT活用という意味ですごい伸びる余地がありますし、数が多い分、そのインパクトは大きいと思っています。

なにより、レストランやホテルでの生産性は、アメリカの4分の1しかないという現状は、解決すべきなんじゃないかと思います。

ブルームバーグの主張はこうだ。「おもてなし」には時間も努力も必要ながら、日本ではその高いサービスに対して、客が対価を支払うことも、サービス従事者がそれを受け取ることもよしとしない文化がある。つまり高いサービスに対して経済的な還元性が低い、ということであり、実際、レストランやホテルでの生産性がアメリカの26.5%とかなり低い数字として出ている。

「おもてなし」が原因?日本の飲食・宿泊業の生産性、米国の4分の1 客の要求水準高く | ニュースフィア

 

最近、タブレットを使ったレジを見かけることも出てきましたし、いろんな場面で浸透している気がします。安くて利用しやすいサービスも増えているので、どんどん普及して欲しい!

 

さて、Kindleで2冊読み終わりました。

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知識を幅広く持つってのは、本当に重要だなーと感じますね。両方とも新しい視点をもらえると思うので、オススメです。