地域の宣伝方法として、代表的な一つに「折り込みチラシ」があります。この折り込みチラシの広告費は、雑誌やラジオより大きいって知ってました?
そして、「新世代デジタルマーケティング」に興味深いことが書いてありました。
エリアごとの重要なターゲティングメディアには、新聞の折り込みチラシがある。新聞の部数が急激に落ちている割に、チラシ広告はいまだ5000億円ぐらいの市場があり、あまり減っていない。乗るビークルが少なくなっているのになぜチラシが減らないのかというと、代替するものがないからである。しかし、ロケーションデータを上手に使うという観点からも、チラシがスマートフォンなどの次世代型へ移行する動きはありそうだ。
面白いですね。折込チラシはまだ結構有効な宣伝手段なようです。
折込チラシの広告費をテレビ・新聞・ラジオと比べる
各媒体の広告費は、2005年から2013年で、どの程度減少したでしょうか。
媒体 | 減少割合 |
テレビ | -12.2% |
新聞 | -40.5% |
ラジオ | -30.1% |
新聞折込 | -23.4% |
(ネット栄えども折込チラシは死なず:日経ビジネスオンラインより作成)
上記の通り、冒頭の引用で紹介させていただいた通り、折込チラシの広告費は新聞・ラジオに比べれば減少してないという状況になっています。
新聞という媒体そのものが減っているのに、折込チラシはあまり減っていないというのがやや不思議な感じがします。それだけ、折込チラシには宣伝効果があるのだということだと思われます。(とはいえ、減少傾向であることは変わりがありませんが。)
新聞=折込チラシはどの年齢層が見ているのか?
一方で、新聞の購読者層というのは圧倒的に高齢者になっています。それはNHKが実施している「国民生活時間調査」という調査結果を見てもはっきりとわかります。
以下は、各メディアに触れる時間のうち新聞を読む時間の割合を、平日・土曜・日曜別で示したグラフです。
つまり、年齢層で見ると、若年層はほとんど折込チラシは見ないですし、40代でも20〜30%程度です。この傾向は今後も続いていくのは間違いありません。
そこで登場しているのが、「デジタルへの移行」です。デジタルチラシ、電子チラシという名前が登場してきています。Shufooが有名ですね。
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昔から折込チラシを積極的に用いてきているユニクロも、電子チラシを掲載しています。
さらにユニクロやGUは、最近スマホアプリに力を入れており、新しい顧客との接点を構築しようとしています。このように、これまで折込チラシを活用していた企業などを中心に、敏感に新しい宣伝手法を試しているのだと思います。
まとめ
- 折込チラシの広告費は新聞やラジオに比べると減少割合が小さく、未だ有効な宣伝方法になっている
- とはいえ減少傾向であることは間違いない
- 新聞の購読者は高齢者層に偏っており、若年層に対する宣伝効果はとても低い
- ウェブサイトに電子チラシを掲載したり、スマートフォンアプリを使った新しい宣伝方法が登場している
折込チラシやフローペーパーなどの従来の宣伝手法には陰りが見えている中で、ウェブサイトやスマートフォンを活用した宣伝手法が登場してきています。自社のビジネスの特徴に合わせ、宣伝手法を見直す必要があるのだと思います。
ぜひ、従来の宣伝手法が本当に効果が出ているか?ウェブサイトなど、定量的に効果を計測できるデジタルマーケティングの可能性はないか?一度考えてみてください。