ウェブサイトは作ったらそれで終わりではありません。むしろ作った後が重要と言えるでしょう。その理由は、ウェブサイトはどんどん改善しないと本当の効果が出ないからです。
その理由として、2つ挙げられます。
ユーザーの動向に合わせてデザインなどを修正する
営業マンが行う営業でも、顧客の反応を見て、話し方やセールスポイントを変えていったりしますよね?それと同じように、ウェブサイトも見ている人のリアクションを見て、修正していきます。
例えば、商品を説明しているページが最後まであまり読まれないとわかったとします。すると、もっと最初にアピールポイントを書いてみよう、とか画像や動画による説明で詳細に伝えてみよう、と改善します。
ウェブサイトでは、細かい見直しによって、文字を大きくする、ボタンの色を変える、というだけでリアクションが大きく変わる場合がよくあります。
有名な話として、オバマ大統領が大統領選を戦う中で、献金を集めるためのサイトで、デザインパターンをいくつか試したエピソードがあります。
以下のように、献金を募るサイトでメイン画像とボタンのキーワードをいくつか変えるテストを行いました。
その結果、画像は家族との写真、ボタンのキーワードは「Learn More」が一番高かったそうで、その効果は変更前の40%アップと言う結果でした。この結果は、事前に予想されたものではなく、テストを実施していた人たちも驚いていたそうです。
(参考:Best Practices & Lessons Learned from 30,000 A/B and Multivariate Tes…)
ということで、ユーザーの動向はちゃんと把握し、見直していかなければいけません。
ウェブのトレンドは変化していく
次にウェブのトレンドはどんどん変わっていく点も見逃せません。スマートフォンが普及したのはほんとにこの数年です。タブレットも最近登場したものです。それによって、画面の大きさも多様になり、見せ方も変わっています。スマホ対応が重要であることは、こちらの記事もご覧ください。
加えて、デザインのトレンドも微妙に変わってきています。そのため、ウェブサイトを更新していないと、ユーザーから見ると、見た瞬間に「古い」と感じてしまう可能性が高くなってしまいます。「古い」と感じられてしまうと、企業はウェブサイトに力を入れていない=セールスに熱心でない、細かいところまで行き届いていない、などのイメージを醸成させてしまう可能性もあります。
そういうところをちゃんと数字として把握し、改善を図っていくことがアクセス解析の目的です。ウェブのメリットは、ちゃんと数字でユーザーの動きを把握できることです。
ユーザーはどこから来たのか?検索?それともどこかのサイトから?
ユーザーはサイト内のどのページで離脱したのか?
ユーザーはどの地域の人が多いのか?
これらを把握し、ウェブサイトを改善していきます。さらに言えば、ウェブサイトで得られたデータは経営全体にもフィードバックすることもできます。
御社のウェブサイトは、定期的にアクセス解析してますでしょうか?