Rで年度ごとに集計したテーブルデータを作成する

R言語でデータを集計したりする時に、年度単位で集計したかったりしませんか。

意外とそのような方法がなかったので、ここの掲載しておきます。

 

テストデータの作成

まず、テストデータを作成します。今回は、日経平均株価のデータを使います。取得方法は、基本的に以下のページを参考にしています。ほとんどこの記事に書いてある通りにやれば良いと思いますが、僕の環境(Mac)では、ダウンロードしたファイルがそのままだと文字コードエラーになってしまったので、ヘッダーを適当にアルファベットに編集しています。

【R言語】日次データオブジェクトに、曜日列を挿入する – Qiita

一応、ソースコードを掲載しておきますね。

nikkei225 <- read.csv("nikkei_stock_average_daily_jp.csv")

#末尾に空行があるので削除
nikkei225 <- nikkei225[-857, ]

これで、2013年から2016年までの、日次の株価に関するデータを用意できました。

 

年と月で集計する

作成したテストデータから、年と月のマトリックスで集計したデータを作成します。具体的なステップとしては、今の日付のデータから、「年」と「月」をそれぞれ抽出し、それを掛け合わせるようにテーブルデータを作成します。

#年と月のデータを作成
data.year <- format(as.Date(nikkei225$date),"%Y")
data.month <- months(as.Date(nikkei225$date))

#データを結合
nikkei225 <- data.frame(nikkei225, data.year, data.month)

#テーブルで集計
table(nikkei225$data.year, nikkei225$data.month)

 

これでテーブルは、以下の通りになります。各年における東証が開かれた日数がカウントされました。

10月11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月
2013222020191920212120222219
2014221821191920212021222120
2015211921191922211822222119
2016000192022201922100

 

今回は、これを年度のデータにしたいので、変換します。また、列も10月から始まっていて変な風になっているので、これも修正したいですね。

 

年度の算出

年度ごとに分類するためには、「境目となる月より過ぎていれば1を足す」という処理をしてあげます。

#各年度でデータを仕分ける
fiscalYear <- as.numeric(format(as.POSIXlt(nikkei225$date,format="%Y/%M/%d"),"%Y")) + (format(as.POSIXlt(nikkei225$date,format="%Y/%M/%d"), "%M") >= "04") - 1

#年度データを結合して集計
nikkei225 <- data.frame(nikkei225, fiscalYear)
sum.date <- table(nikkei225$fiscalYear, nikkei225$data.month)

#最後に列の順番を入れ替える
sum.date <- sum.date[,c(7,8,9,10,11,12,1,2,3,4,5,6)]

 

以上で、やっと出来上がりです。これを出力すると、以下のようになります。テストデータは2013年1月からなので、2012年度開始でちゃんと出力されていますね。

4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
2012000000000191920
2013212120222219222020191920
2014212021222120221821191922
2015211822222119211921192022
2016201922100000000

 

これらの処理は、以下のサイトを参考にさせていただきました。

r – Assigning Dates to Fiscal Year – Stack Overflow

R:データフレームの列を入れ替える・削除する。 – Qiita

MSの無料データ分析ツール「Power BI」でGoogleアナリティクスを分析する

ウェブサイトのアクセス解析ツールは、Googleアナリティクスを使っていますか?
Googleアナリティクスは無料ですし、たくさんの機能が搭載されている便利なツールです。先日も、ユーザーエクスプローラという機能が追加されました。

Googleアナリティクスの新機能ユーザーエクスプローラーはどう使うべきか?

だけど、機能や指標が多くて、どう分析したら良いかわからないこともあるでしょう。それを受けてか、最近は様々なアクセス解析結果をわかりやすく表示するツールが登場しています。無料有料様々ありますが、今日はマイクロソフトの無料ツールをご紹介したいと思います。

 

Microsoftのデータ分析ツールであるPower BIが無料で使える

Microsoftが、様々なデータ分析に使える「Power BI」というツールを無償で提供しています。

Power BI | 対話型のデータ視覚化 BI ツール

ここでサインインして、「データの取得」をしましょう。Googleアナリティクスと連携する場合は、ここで「サービス」を選択します。

連携可能なサービスがたくさん表示されますが、少し下にあるGoogleアナリティクスを選びます。認証が通れば、連携開始です。

連携した後はデータ取得に数分かかると思いますが、それで簡単にレポートが表示されるようになります。以下のような感じで、グラフィカルで見やすいですね。

レポートの他にダッシュボードもあり、様々なグラフや表を追加することができます。また、それぞれのデータから「エクスポート」を選べば、CSVでデータもダウンロード可能です。

使いこなせれば、いろいろカスタマイズできますし、データのダウンロードや、様々な指標との関係性も分析することが可能です。ただ、「とりあえず触ってみよう」という方であれば、デフォルトで表示されるレポートだけでも、曜日別のトラフィックの推移や、OS別のユーザー数などが表示されますので、そこから始めるだけでも分析の手始めとしては良いかな、と思います。

 

まとめ

  • Microsoftのデータ分析ツール「Power BI」は簡単にGoogle Analyticsのデータ連携できる
  • 無償で利用可能
  • デフォルトでGoogle Analytics用のレポートが表示されるので、とりあえずの人はそこから開始すればOK
  • 使い慣れてきたら、いろんな分析項目を追加していけば良い

最近は様々なデータ分析ツールは最近たくさん登場してきていますし、データ活用はいろんな企業が注目しています。できるだけ効率よく、自社のビジネスの役立つデータ分析の基盤を整えていきたいですね。

ブログのタイトルをつける時に気をつけるべき2つのポイント

ブログのタイトルはどのようにつけていますか?

 

企業でブログを定期的に書いているところはたくさんありますが、「ブログがマーケティングに貢献できていない」、「がんばって書いてるのに効果がよくわからない」とおっしゃる方に出会うことがあります。

その中で1つ、効果を出すための重要な要素としてブログのタイトルがあります。今日はその重要性を整理しておこうと思います。いろいろポイントはあるのですが、重要なポイントを2つに絞ってお伝えしますね。

 

タイトルはあまり短くしない

まず基本的なところですが、タイトルはあまり短くしすぎないほうが良いです。時々日記風に「今日の出来事」など非常に短く簡単なタイトルにしてしまうケースを見かけます。

タイトルは、Googleが検索順位を決める上で重要視している要素の一つです。その記事が、検索する人にとって役に立つかどうかを判断するために、タイトルから推測しているのです。

そのタイトルが短くて情報量が少ないと、Googleはコンテンツの内容を推測することができません

 

また人間が見たときでも、タイトルが短いとはどのような内容なのかがよくわからず、読み飛ばしてしまう可能性もあるでしょう。

長すぎてもいけませんが、ある程度はタイトルの長さが重要だということです。1つの目安としては30文字程度だと言われています。これは、検索エンジンの検索結果で表示される最大の文字数がそうなっているからです。それ以上長すぎると見切れてしまいます。(文字数はGoogleが時々変更しているようで、この数字には諸説あります。目安として捉えましょう。)

 

以下は、Googleの検索結果です。幾つかは最後が「…」になっています。

ブログタイトル

 

ユーザーが検索しそうなキーワードを盛り込む

では具体的にどのようなタイトルをつければ良いのかと言うと、ユーザーが検索で使いそうなキーワードをタイトル中に含めるのが良いです。

 

まず検索エンジンからすると、想定するユーザーが使う検索キーワードがタイトルに含まれていると、検索にヒットする可能性が高まります。

次に人間の立場から見ても、検索結果の一覧の中で自分の興味がある内容が書かれていそうなタイトルであれば、クリックしてもらえる可能性は高まるでしょう。

これから書く記事は、ユーザーがどういうキーワードを使ってたどり着くかを想像してタイトル付けをしてみると良いです。

 

まずはここから頑張ってみましょう。ブログをたくさん書くことは大変ですが、それらのコンテンツが積み上がって、あなたのウェブサイトは検索エンジンに評価され、ユーザーが興味関心を持ってくれるものになるはずです。頑張ってください!

折込チラシはもう古い?中小企業が今後注力すべき広告手段は何か

中小企業にこれから求められる広告・マーケティングの手段とはなんでしょうか?

折込チラシが衰退していることを、以前このブログで書きました。

折込チラシは今後衰退していくと思うので、新しいマーケティング方法を考えましょう

今日は、中小企業にとって「それ以外にどういう広告手段があって、今後どれが有望なのか?」を調べてみました。

 

プロモーションメディア広告の推移

電通が毎年発表している広告費の推移を調査した統計データがあります。これを使って、広告手段ごとの広告額がどのように変化してきているのかを見ていこうと思います。

2015年 日本の広告費|媒体別広告費 – ナレッジ&データ – 電通

 

また、過去のデータはこちらのブログから拝借いたしました。ありがとうございます。

【グラフ&表】日本の広告費推移(2005~2014年) | 株式会社ナンバー

 

広告媒体種別の定義

まず定義として、広告媒体は大きく3つに分類されています。「マスコミ(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)」「インターネット」「プロモーションメディア」です。折り込みチラシなどが含まれるのはプロモーションメディアになります。

広告種別

中小企業でもマスコミを利用することもあるかもしれませんが、多くは「プロモーションメディア」に分類される手段でしょう。

 

プロモーションメディア広告の推移

プロモーションメディア広告全体の広告額の推移は以下の通りになっています。

全体でみると、2011年ごろに下げ止まり、今は横ばいという感じです。

 

各広告種別ごとの推移は以下のようになっています。減少してるものとそうでないものがありますね。この中で折り込みチラシは依然強いメディア媒体であると言えますが、これまでの推移を見るとだんだん減少してきているのが分かります。

もう少し傾向をわかりやすくするために、2005年を100としたグラフを見てみます。

減少幅が大きいのは、電話帳、折込チラシですね。また、フリーペーパー・フリーマガジンは2008年までは上昇していましたが、それをピークに減少に転じています。

一方で、屋外広告やPOP、展示・映像等は最近増えています。屋外広告やPOPは場所に強く依存するものですので、あまり影響を受けない、あるいはリアルの強みが相対的に上昇しているのではないでしょうか。

 

これから衰退する広告・有望な広告

これらを見ていると、折り込みチラシやフリーペーパー・フリーマガジン、電話帳は紙媒体に依存してきています。それぞれのコンテンツとしては魅力あるんだと思いますが、紙媒体そのものがニーズが減少しており、広告メディアとしての魅力を軽減させてしまっているのではないでしょうか。

ちなみにフリーペーパー・フリーマガジンの調査を見ると、発行媒体の約半分はWebマガジンの発行を「既に行っている」あるいは「行う計画がある」とのことです。やはり紙媒体依存からの脱却はここでも顕著に見られるといえます。

Webマガジンを「発刊している」のは全体の33.9%、「発刊する計画がある」が17.7%で合わせると5割強がWebマガジンの発刊を推進している。

日本生活情報紙協会|広告倫理綱領と広告掲載基準

インターネット広告の推移

合わせて、インターネットメディアの広告額の推移も見てみましょう。

インターネット広告の推移

グラフで見てわかるとおり、インターネットメディアはこれまで右肩上がりで出してきており、今もその勢いは衰えていないです。

ウェブサイトだけではなくスマートフォン、様々なSNSメディアの登場など、新しい技術やサービスを起点にして、様々な広告手段が満たされています。そういう意味ではインターネットメディアはこれからもまだ伸びる余地はあるでしょう。

 

まとめ

  • 紙媒体に依存する広告メディアは、衰退の勢いが大きい
  • 屋外広告やPOPなど、場所等に関連する広告は増える傾向にある
  • インターネット広告はこれからもまだ有望

 

というわけで、自社の業務特性もあると思いますが、これらの推移を考慮した上で、効果的な広告手段にシフトしていきましょう。

あなたが習慣化したいことをサポートしてくれるiPhoneアプリ「Streak」が良い感じ

「新しいことを習慣にしよう!」と思った時に、どうやって習慣づくりをしているでしょうか。結構、すぐに挫折したりしませんか?

新しいことを自分の習慣として定着させるのは、結構大変なことです。ダイエットや運動、禁煙などをやろうと思っても、誘惑を断ち切ることは簡単なことではありません。

そういう場合は、iPhoneアプリを使ってみましょう。習慣づくりを助けてくれるアプリはいくつもあります。僕は最近「Streak」というアプリを導入してから、新しい習慣づくりを楽しく進めることができてます。

Streaks
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

Streakの良いところ

UIが洗練されている

最初にまずUIから。アプリのUIって結構重要です。ボタンの配置や設計などの「使いやすさ」も重要ですし、見た目の美しさなども、気持ちの面で使う気になる重要な要素です。

streak

そういう点で、Streakは洗練されていて、非常に「使う気にさせてくれる」アプリです。

 

登録できる習慣は6つに限定されている

これは賛否分かれる点かもしれませんが、Streakは6つしか習慣を登録できません。しかし、僕はこれは良いことだと思っています。6つしか登録できないということは、6つに集中するということです。6つ以上、常に習慣化したいことがあるというのは、ちょっと欲張りというか、続きづらくなるんじゃないでしょうか。

6つに限定されることで、「色々やりたいことはあるけど、今はこの6つにフォーカスしよう」と考えることができます。本当に習慣化できれば、Streakから削除すれば良いのですし。

 

通知が柔軟に設定できる

習慣化をサポートするために、各項目をリマインドしてくれます。通知タイミングは習慣ごとにカスタマイズできますし、通知タイミングを「自動」にすることもできます。

僕は「自動」にしているのですが、そうすると、過去に実施したタイミングを考慮して、だいたいその時間にリマインドしてくれるようです。「何時にやろう」とあらかじめちゃんと定めなくても、なんとなくそれっぽい時間にリマインドしてくれるので、気に入っています。

こういう「かゆいところに手が届く」感じが良いですね。

 

ヘルスケアアプリと自動連携できる

iPhone標準のヘルスケアアプリと自動で連携してくれます。どう言うことかというと、例えば「1日5000歩、歩く」という目標にした場合、ヘルスケアアプリの歩数計の数字から自動で連携することができます。

自動で連携しておけば、わざわざ何歩歩いたか入力する手間が省けますよね。

それ以外にも、ヘルスケアアプリで記録していることは連携できます。登った階数、体重などです(体重はヘルスケアアプリに入力しないといけませんが)。

こうやって自動連携してくれると、入力の負担が減るので、余計続ける気持ちが継続できます。小さなことでも、できるだけ手間は減らして、余計なエネルギーは消費しないようにしたいですよね。

 

習慣化するための意志力は、工夫することで高めることができる

最近改めて、「スタンフォードの自分を変える教室」を読み返しているのですが、人間は様々な誘惑に負けて、意志力の弱さを露呈してしまう時があります。しかし、ちゃんと人間の意志力の仕組みを理解し、うまく付き合っていくことで、意志力は高めることができるのです。

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こういうアプリを活用して、できるだけ面倒なことや我慢などのストレスを減らしながら、気持ち良く習慣化できるようにしていきましょう。それが、快適な生活につながっていくはずです。

【書評】マーケティングを学ぶ

ビジネス理論本というのは、できれば多くの事例をベースに語って欲しいですよね。そうなると、非常に理解しやすくなるので。

その意味で、この本はとても事例が多く含まれており、各企業の立場や考え方を踏まえながら、マーケティングに対する理解を深めることができます。

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例えば、個人的にはパナソニックとソニーのブランドに対する考え方の違いが、非常に刺激的でした。「ハッ」とさせられたのです。本書の中で、パナソニックとソニーでは、商品名に対する捉え方が違うと書かれています。

そのことは、パナソニックのライバル、ソニーの商品名の変遷と比較して見るとわかりやすい。ソニーは、逆に五年一〇年と長きにわたって商品名を変えない。たとえば、ウォークマン。ウォークマンは、録音機能をもたないステレオ・カセットとして発売された。しかし、ウォークマンの名前はそのカセットデッキの名前にとどまらなかった。ウォークマンの技術は、CD、ビデオ、MD、そしてネットワークと次々に変わるのだが、ウォークマンの名前は変わらない。これは、先のパナソニックのテレビ受像器の名前の移り変わりとは対照的である。パナソニックは、テレビ受像器だけでなく、ほとんどの製品について製品名を何年かおきに変える。

 

本当、言われてみればそうですね。これは、企業の形成に影響しているのですが、それについてはぜひ本書を読んでいただければ。

それ以外にも、伊藤園、JTB、コカ・コーラ、P&Gなど様々な企業の事例に基づいてマーケティングが説明されています。マーケティング理論を説明してるのですが、フレームワークはあまり登場せず、非常に読みやすい構成です。

また事例で挙げた企業を見ていただければわかりますが、主に消費者向けビジネスにおけるマーケティングが中心で、ブランド論なども非常にわかりやすく語られています。

個人的には、以前読んだ「ビジネス・インサイト」が本書中で紹介されていたのが、ちょっと嬉しかったですね。「ビジネス・インサイト」もおすすめです。

MBAに関心ある人向け。ケース教育の利点を理解しよう

 

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10代の若者はスマホだけでインターネット接続する。パソコンは使わない

スマートフォンの普及率がどの程度かご存知でしょうか?

実はもうスマートフォンの普及率はガラケーを超えています。それは、総務省の調査結果にも表れています。以下のグラフは、携帯電話・スマートフォン・パソコンの普及率の推移です。そして、スマートフォンの普及率は携帯電話の普及率の内数となっています。

携帯電話・スマホ・パソコンの普及率

(出所:総務省|平成27年版 情報通信白書|インターネットの普及状況

 

平成26年の数値で見ると、携帯電話は94.6%で、スマートフォンは64.2%になっています。スマートフォンの普及率がすでに60%を超えているんですね。

別の調査結果で見ても、スマホの普及率はガラケーを超えているようです。

内閣府が8日発表した3月の消費動向調査によると、2015年度のスマートフォン(スマホ)の世帯あたりの普及率が従来型携帯電話(ガラケー)を初めて上回った。スマホの普及率は67.4%(前年度比6.8ポイント増)で、スマホ以外の64.3%(5.5ポイント減)を逆転した。ガラケーからスマホへの切り替えが進んでいる。

スマホの普及率、ガラケー上回る 3月消費動向調査  :日本経済新聞

 

それと同時にパソコンも普及率が減少しています。これも上のグラフからわかりますね。最近はちょっと普及率が下がってきています。

その結果として、最近の若者はスマートフォンだけでインターネット接続している人が増えています。パソコンを持っていないんですね。それは別の調査結果でも表れています。ニールセンの調査結果によると、10代の半分がスマートフォンのみでネット接続しているとのことです。

– スマートフォンからほぼ毎日インターネットを利用する人は3,996万人でPCの2倍 – 10代のスマートフォンからのネット利用者のうち約半数がスマートフォンのみでネットを利用

ほぼ毎日インターネットを利用する人は5,610万人~ ニールセン、デバイス毎のインターネット利用状況を発表 ~ | ニュースリリース | ニールセン株式会社

 

このデータをどう読むか?

この調査結果から言える事は、スマートフォンが普及するにつれて、パソコンの必要性が相対的に下がったという事だと思います。特に若い人ほど、パソコンを伴う複雑な作業とかしないでしょうし、コミュニケーションやゲームが中心となっていますので。

中小企業のウェブサイトでは、「10代を相手にするのであれば、スマホファーストは必須」ということがいえます。人材採用など、いろんな場面でウェブサイトをスマートフォンで読みやすくする対応は前提条件になります。

この傾向は今後も続くでしょう。若者はどんどんパソコンを使わず、スマートフォンの存在感は大きくなっていくんでしょうね。こういうトレンドを意識して、ウェブサイトを作っていきましょう!

音声アシスタントはこれからもっと利用されることになる

米ベンチャーキャピタルであるKPCBから「Internet Trends」というレポートが発表されました。

インターネットを中心とした世界の動向を200ページの膨大な内容でまとめられています。その中で、音声検索に関するトレンドがありました。

 

モバイルの半分以上が音声アシスタントを使うようになっている

データの一つに、米国のモバイルユーザーの半分以上が音声アシスタントを使っているという調査結果が有りました。

Internet Trend Voice Assistant

SiriやGoogleの音声検索などが代表的ですが、どんどん使われているんですね。そして音声アシスタントを使うようになっている理由の第一位は「ソフトウェアや技術の改善」です。確かにどんどん音声認識の精度は上がっていると思いますし、音声と文字の境界にある障壁はどんどん低くなっています。それは、iPhoneの音声入力を使い始めてからも強く実感しました。

iPhoneの音声入力が素晴らしい | Synapse Diary

 

家や車でのアシスタントは新しいプラットフォームになる

もう一つの調査データを見てみましょう。こちらは、音声操作をどの場面で使うかを示したものです。

Internet Trend Usage

右側のグラフを見ると、多く使うのは家と車ですね。家の覇権争いはすでに始まっていて、Amazon Echoはその筆頭になってきています。

アップル Siriより未来だ!Amazonの人工知能スピーカー『Echo』実機レビュー – 週刊アスキー

この動画を見ると、ちょっと未来を感じますね。

すでにApple、Google、Amazonなどを中心に、ここの覇権争いが始まっています。AmazonのAlexaは、サードパーティに機能を解放し、様々な音声による命令が実行できるようになっています。

ニュース – Amazonの音声支援Alexa、スキルが1000種に:ITpro

AmazonやGoogleは車の開発も行っていますし、AppleTVやChromecastなど家で使う機器にどんどん技術が侵入してきています。どこが覇権をとるのか、ここ数年が注目です。

 

音声アシスタント、チャットボットなど、音声をベースにしたサービスは今後も増えていくでしょう。まだ使ったことがない人は、ぜひ音声入力から試してみてください。ちょっとした未来を感じるはずです。

iPhoneケース「RAKUNI」を買ったら、財布がいらなくなった

久しぶりに、iPhoneケースを買い換えました。これです。

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「これだ!」って思うケースに出会うってのはそうそうないのですが、良い買い物をしたと思います。

公式サイトを見ると、どうやら完売してしまったそうですね。

RAKUNI – ラクニ
RAKUNI ラクニ

 

RAKUNIの「ここがいい」

RAKUNIを買う決め手は、なんといっても、「カードケースがくっついてるけど、前面カバーがない」というところです。スマホにカードを格納したいという思いはあったのですが、手帳型が多くて、手帳型は前面ディスプレイを覆ってしまうので嫌だったんですよね。ディスプレイはパッとすぐに見たいので。

後ろのカードケースの部分にカードを何枚か入れて、財布を出す機会を減らすことができそうです。最近電子マネーやクレジットカードの利用頻度が増えていて、カード何枚かあれば買い物ができちゃうんですよね。

それ以外にも、本牛革なので安っぽくない、軽い、価格が高くないというのも、買うのを後押ししてくれました。

 

紙幣や硬貨はどんどん使わなくなる

今回RAKUNIを買って思ったのは、「本当にどんどん紙幣や硬貨でお金を払うって行為が少なくなってるなー」ということです。決済はカードや電子マネーが増えているし、それすらもスマホのアプリで使う場面も出てきています。最終的には、カードすら要らないんじゃないか、とすら思えますね。

実際、硬貨の発行枚数の推移を見てみると、どんどん減っているのがわかります。

硬貨の発行枚数の推移

(出所:独立行政法人 造幣局 : 年銘別貨幣製造枚数(平成27年)[PDF])

以前、記事で書きましたが、クレジットカードの普及枚数は頭打ちになる一方で、電子マネーが急増してきています。電子マネーは1回あたりの決済額が少額であるという特徴があり、小銭離れは今後も加速していくことでしょう。

クレジット決済や電子マネー決済の導入メリットはあるか?

 

財布はいらなくなる日が来る?

貨幣はどんどんクレジットカードや電子マネーなど、電子データに置き換えられていっています。そうなると、これまで紙幣や硬貨を入れていた財布の価値って相対的に低くなるんですよね。最近、財布よりスマホの方がずっと身に付けていますし。

Apple payやAndroid Payなど、スマホがカードの持つ決済機能を取り込もうとしていますし、Uberはタクシーを呼んでから降りるまでに一切支払う行為を行いません。これからもスマホを起点として、カードという物理的なものや支払うという行為自体が、省略されていくんだと思います。

そう考えると、紙幣や硬貨、クレジットカードやポイントカードを収納していた財布というのは、存在や役割そのものが見直されるべきものになっているのではないでしょうか。

 

というわけで、財布の役割を見直してみましょう。iPhoneケースを買い換えて、そう思いました。

RAKUNI、おすすめです。

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Googleアナリティクスで外部リンクのクリック数を計測しよう

Googleアナリティクスで、どのように効果測定をやっていますか?

コンバージョンを設定して、その数や割合を見てるよ!という方は多いのではないかと思いますが、それ以外にも効果測定のやり方として、「特定のリンクがクリックされた」などの挙動を細かく設定できるのはご存知でしょうか。

 

特定の挙動を「イベント」として計測できるようにする

Googleアナリティクスで特定の挙動を計測したい場合は、まず「イベント」という場所に表示されるようにします。「イベント」は、Googleアナリティクス標準の指標以外に、自分で設定したい挙動を表示できるものだと考えればよいでしょう。

 

Googleアナリティクスの左メニューで、「行動」の中にあります。

何も設定していなければ、ここには何も表示されないはずです。

 

さらに、イベントに特定のアクションを表示できるようになれば、それをコンバージョン(=目標)にも設定することができます。

目標の設定ページで「イベント」を選んで、

カテゴリやアクション、ラベルなどの数値を指定すればOKです。

さて、では実際にイベントに計測できるようにするための設定方法を見ていきましょう。

 

タグを設定する方法とメリット/でメリット

イベントに計測できるようにするためには、「タグ」と呼ばれる識別用のコードを利用する必要があります。タグの設定には以下の方法があり、それぞれに一長一短です。

方法説明メリットデメリット
直接コードを書いてタグを導入する計測したい箇所に、直接専用コードを埋め込む計測箇所が少なければ簡単に導入できるし、設定の手間も少ない数が多いと管理が大変で、変更する場合も手間が多くなる
Googleタグマネージャーを使うGoogleタグマネージャーというGoogle提供サービスを使って、イベント計測用タグを効率的に管理するGoogleアナリティクスの設定やウェブサイトをほとんど編集せず、Googleタグマネージャー上で管理・変更できるので、メンテナンスが簡単初期設定に一手間必要なのと、用語があまり馴染みないので、慣れて理解するのがやや負担

計測したい箇所の数が少なければ直接コードを書いて、数が多ければGoogleタグマネージャーを使うのが良いでしょう。

 

直接コードを書いてタグを導入する

特定のアクションが起こる場所に、専用のコードを追加します。例えば、リンクのクリックを計測したい場合は、

<a href="http://example.com">リンクテキスト</a>

に対して、

<a href="http://example.com" onclick="ga('send', 'event', ‘Link', ‘click', ‘Campaign');">リンクテキスト</a>

とonclickの箇所を追加します。これによって、リンクがクリックされたことが、Googleアナリティクスにイベントとして送られるようになります。

参考:イベント トラッキング  |  ウェブ向けアナリティクス(analytics.js)  |  Google Developers

 

Googleタグマネージャーを使う

Googleタグマネージャーというのは、Google提供のサービスになります。Googleアナリティクスにタグを送るためのサービスだと思えばよいでしょう。

Google タグマネージャ公式サイト

ここでは、特定ページの外部リンククリックを計測したい場合を例に示してみましょう。アカウントを登録して初期設定したら、タグを作成します。

タグは、Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクスを選び、「タグの設定」でイベントを指定しましょう。カテゴリ、アクション、ラベルともに後でわかりやすい名前にしておけばよいでしょう。

次にトリガーを設定します。これが、タグが発行される条件です。「どのページに来た場合」「どのURLを含むクリックが行われた場合」など、細かく条件を設定することができます。

これをプレビューで確認して問題なければ、公開します。これで、外部リンクがクリックされたらGoogleアナリティクスのイベントに表示されるようになります。

 

今回は概要しか説明していませんが、このように目標を明確にすると、ウェブサイトの改善アプローチもはっきりしてきます。Googleタグマネージャーを利用して、目標をより明確に管理できるようにしましょう。

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