クレジット決済や電子マネー決済の導入メリットはあるか?

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クレジットカード決済が増えているのか、調べてみました。

 

クレジットカードって増えてるの?

クレジット協会の数字によると、発行枚数、会員契約数、クレジットカードショッピングの取引額は以下の通りになっています。

クレジットカードの発行枚数や会員契約数は、平成22年をピークに低下傾向に入っています。一方で、クレジットカードショッピングの信用供与額は増えています。

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統計 | クレジット関連資料 | 一般社団法人日本クレジット協会のデータを元にグラフを作成)

 

クレジットカードの発行枚数や会員契約数が減少しているのは、日本社会が平成22年をピークに人口が減少しているからだと思われます。つまりは、1人あたりのクレジットカード保有枚数は頭打ちになっているんじゃないでしょうか。

そして、恐らくネットショップ等の影響で、クレジットカードの取引額自体は増加しています。ということは、クレジットカード1枚あたりの取引額は増えている、ということになります。

 

電子マネーって増えてるの?

最近、電子マネーがどんどん増えている気がします。実態としてはどうなんでしょうか。

日銀が電子マネー決済について、統計資料を発表しています。平成24年からみても、どんどん上昇していますね。平成27年は半年分しかありませんが、このままいけば、前年度を超える数字になっています。

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(単位は百万件。H27だけ6ヶ月間なのは注意。)

 

発行枚数でみると、クレジットカードとほとんど変わりませんでした。クレジットカードは右肩下がりであることを考えると、現時点では、逆転していると思われます。

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(単位は万枚。)

 

いずれも、日銀の決済動向(2015年7月)のデータから作成しています。

こうみると、電子マネーは急速に普及してきていて、発行枚数でみればクレジットカードを上回る状況になっています。

 

電子マネーとクレジットカードの違い

クレジットカードと電子マネーそれぞれの動向を見てきましたが、それぞれに違いはあるんでしょうか。ビジネス上、どちらをどう気にしたらよいのか、ということですね。

決定的に違うのは、一回あたりの決済金額です。電子マネーは1000円以下が主流になっていて、それ以上は圧倒的にクレジットカードになっています。

以下は日銀の調査。2011年のものでちょっと古いですが、体感的には今も似たような傾向だと思います。

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最近の電子マネーの動向について(2011年)より)

 

この特性の違いは、理解しておいた方が良いでしょう。

 

まとめ

  • クレジットカードの発行枚数は頭打ち。ただし、取引額は増えている。
  • 電子マネーはすごい伸びている。発行枚数はクレジットカードに追いついている。
  • 両者で大きく違うのは、1回あたりの決済額の違い。
  • 小額の場合は電子マネー。1000円を超えるとクレジットカードが多く利用される。

決済手段を確保しておくことはとても重要です。SquareやCoinyなども普及してきていますし、タブレットがあればクレジット決済が可能になっています。また、手数料が小さい、金額の納付が翌日など、クレジットのデメリットもどんどん小さくなっているのが現状です。

小売やサービスなど、一般消費者を相手にする商売であれば、クレジットや電子マネーの決済を可能にしておくことが、消費者の満足度を高めるでしょう。

 

今日はこのへんで。

 

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