Kindle Unlimitedが変える読書体験

Kindle Unlimitedが日本でも始まりましたね。早速登録してみました。

しばらく使ってみた感想としては、これはまた読書体験が変わってしまうなぁと言う感じです。

 

本を選ぶ優先順位が変わるかも

Kindle Unlimitedという定額サービスを使って、まず最初に実感したのは本の選び方が明らかに変わってきていることです。

Kindleが始まった時も、どんどん電子書籍の便利さを実感して、紙の本よりも電子書籍を選ぶようになっていきました。

もうKindle買おうよ。僕が電子書籍をすすめる理由 | Synapse Diary

今回のKindle Unlimitedでは、定額サービスで読める本を積極的に探すようになっています。これは、定額で読めるならとりあえず読んでみるかと思って、気軽に手に取る本が増えているからです。

といっても、まだまだKindle Unlimitedの対象外の本も多いので、それらも読むとは思います。でも、「とりあえず読もう」と思わせてくれる定額サービスの威力はすごいです。立ち読み的な感覚で、どんどん手に取ることができるので。

 

膨大なインプットが実現される

定額なので料金などを気にせず読めると言う点では、様々な本をとりあえず読んでみると言う行為が増えそうです。そうなると、インプットの量が増えていくんではないかと思っています。

人によって良し悪しはあると思いますが、触れる本が増えるというのは様々な知識や刺激が増えるので、これまでとは違った読書体験をすることになると思っています。

僕の場合は、移動中などはiPhoneを使ってKindleをオーディオブックとして読んでますので、それを活用してインプットの量は増やしていけそうです。

Kindleの電子書籍を無料でオーディオブックにする方法(2016年版) | Synapse Diary

 

定額サービスでビジネスモデルは何が変わるか

Kindle Unlimitedの特徴は明らかに、本を選ぶハードルが劇的に下がることにあると思います。定額サービスはいずれも同じ特徴を備えているのではないでしょうか。

定額料をすでに払っているので、ユーザーはその商品を選ぶことに対しては全く抵抗がありません。そのため、本であればとりあえず読んでみよう、音楽であればとりあえず聞いてみようというスタンスになります。その結果として、商品を選ぶハードルはお金ではなくコンテンツそのものの魅力になります。

「<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則」でも、本に代表されるコンテンツは、これまでの固定的な形から解放され、アンバンドルされ、再編集されると言っています。そして、「所有権の購入」から「アクセス権の定額利用」へと転換していくのです。

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シェアリングエコノミーが到来しているように、物欲が幸福と直結しなくなっている今、定額サービスというのは消費形態としても合ってきているのでしょう。

【書評】物欲なき世界 | Synapse Diary

 

ただし、どうやらKindle Unlimitedがサービス開始直後から撤退するものが出てきているようです。ユーザーの人気がありすぎて、一部の漫画や写真集はアマゾン側が利用料を払えなくなっているようです。

アマゾン読み放題、人気本消える 利用者多すぎが原因?:朝日新聞デジタル

自分が読みたい本があるかというのは、定額サービスを選ぶ上で非常に重要なポイントになりますので、今後の品揃えの動向は見ておく必要があるでしょう。

それでも、サービス化していく流れは止められないと思うので、気になる方には是非試してもらいたいです。

 

9/25までKindleセールでこちらのKindle端末が、プライム会員なら5000円OFFです。

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【書評】スマートデータイノベーション

データ社会と言われて久しくなっていますが、改めてビジネスや社会に様々なデータが浸透していくことによって、何が変わっていくかを分かりやすく説明してくれた本が本書です。

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これからの社会は、データによってどう変わるのでしょうか。

 

大事なのは商品ではなく「買うべき理由」

現在は、大量生産・大量消費社会から価値観がシフトしており、人は単純に雑誌やテレビで見た商品を買う、というようなシンプルな購買行動はしなくなっていると言われています。

このあたりの人々の購買に対する価値観の変遷は、「物欲なき世界」を読むとよいでしょう。

【書評】物欲なき世界

 

今の社会で重要になっているのは、商品やサービスそのものではなくそれをなぜ利用するのかというコンテクストです。様々なものが溢れる中で、安くて質が良いと言うだけでは売れなくなってきています。人はライフスタイルや買う意味を探しており、自分の価値観に合う商品やサービスであれば多少の金額は高くても買うと言う価値観にシフトしています。

そして、コンテクストの作り方については、本書でこう述べられています。

コンテクストクリエーションの重要性と概念はお分かりいただけたと思う。次に、どのようにコンテクストクリエーションができるのかということが問題となる。まずは、コンテクストクリエーションするためには、消費者の求めているライフスタイルを知り、そこでコンテントが価値を見い出すシーンはないかを考える必要がある。

では、消費者の求めているライフスタイルはどのように知ることができるのであろうか? 1.3節でお気づきになったかもしれないが、消費者はもう教えてくれている。もし分からないのであれば、そのデータが正しく活用されていないか、データをデータとして認識できていないかのどちらかだ。

 

つまり、消費者が様々な形で残しているデータを活用することが、ビジネスのコンテクストを作り出す上で重要である、ということです。

 

企業と消費者が近づく仕組みが必要

本書の中で一番「なるほど!」と思ったのは、「ICTやIoTによって「企業と消費者の間にインターフェースを作る」という考え方です。

企業と消費者との間で有効なインターフェースを築くことができれば、以下のようなことができます。

そのように潜在的にデータ交換を行うインターフェースを現実世界に設計する。そのインターフェースから企業は消費者にコンテクストクリエーションし、価値を提供するとともに、消費者の振る舞い、満足感、不満などを読み取る。これらのデータを読み解くことにより、企業は消費者心理を読み解くことが可能となる。

多様なライフスタイルや価値観に応えるために、企業と個人は距離を近づける必要があります。それを実現するのがデータであり、データを企業と個人が共有するためのインターフェイスであるのです。

顧客の実態はデータによってよくわかればそれだけサービスの価値が上がる、顧客の利便性が向上するという結果につながっていきます。大量生産大量消費の時代ではなく、顧客の実態に合わせて快適なサービスを提供する時代がやってきているのです。

 

パーソナルデータとの関係

本書の最後のあたりでは、パーソナルデータとの関係についてもわかりやすく整理されています。データを活用したい企業と、プライバシー等の個人情報は最低限守りたいと思う個人とのあいだで、境界線は曖昧になってきています。

企業はデータを取得する代わりとして、個人からちゃんと理解を得られる対策をとるとともに、サービスの利便性をそれ相応に与える必要があります。

また個人情報が流出してしまった場合のビジネスリスクも非常に大きくなっています。詳細についてはこちらの本を読むとよいでしょう。

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ビックデータ、データアナリティクス、IoTなど様々なデータに関する用語が登場してきていますが、データと企業と個人との関係を考えてみたときに、明らかに人々の価値観やビジネスに求められる要素は変わってきています。

これらの変化に企業は対応していく必要があるでしょう。データを活用する企業になりましょう。

 

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【書評】The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー

この本は、システムを開発する人・運用する人にとっては必見でしょう。

少し前から流行っているDevOpsという概念をちゃんと理解しようと、一冊読んでみました。そしたら、やはりDevOpsってこれからのシステム開発・運用に必須なんだなってことがよく理解できましたよ。

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システムに存在する「変化したい人」と「変化したくない人」の対立

情報システムでは、一般的に「開発」と「運用」という2つの大きなフェーズが存在します。「開発」がシステムを作り上げる役割で、「運用」は作り上げられたシステムが正常に動くために必要な作業を実施します。

そして、システムは運用が始まった後でも、継続的に変更を加える必要があります。不具合の修正、顧客ニーズに応えるためなど、様々な理由があります。

このとき、既に動いているシステムに変更を加えることになるのですが、それが「開発」と「運用」の対立を生じさせます。

情報システムは様々な構成要素で作られており、些細な変更であっても、システムに影響を及ぼす可能性があります。そのため、慎重にテストや準備を行ってから、変更を反映したいと考えます。これが「運用」側の立場です。

一方でシステムを変更したい「開発」側としては、不具合が発生していたり、顧客との競争に負けてしまうことを恐れて、早く変更を反映したいと考えます。

この対立は、「変化しない方が安定的にシステムが動く」という事実と、「変化を加えてサービスを改善しないと顧客が離れる」というビジネスデマンドとの矛盾から生じている、根が深いものです。

 

SIerのビジネスモデル

上記を反映して、旧来型のSIerのビジネスモデルでは、「2年かけて開発して、5年運用する」というようなフェーズを明確に分けた契約が行われてきました。また運用中は、四半期に一度の小さな変更を加えるなど、比較的小さめな変化に止めていました。

こういう形だと、開発した後は大きく変化できないというデメリットが生じることになります。変化のスピードが早くなっている昨今で、数年同じシステムが使われることになるのは、企業の競争優位性を低下させることにもなりかねません。

 

1時間に1000回変更を加える驚異的なAmazon

一方で、クラウドサービスや新しい技術の登場で、全く別のシステム管理をする企業が登場してきました。Amazonは頻繁に自社のサイトやシステムに変更を加えており、多いときは1時間に1000回変更を行うこともあります。

Amazon.comでは11秒ごとに新しいコードがデプロイされている。そして最も多いときで1時間に1079回デプロイが行われた。これには機能追加だけでなくバグフィクスなども含まれるが。平均で1万、最大で3万ものホストがデプロイを受け取る。

Amazonは1時間に最大1000回もデプロイする。クラウドネイティブなデプロイとはどういうものか? AWS re:Invent基調講演(Day2 AM) - Publickey

 

なぜこれを実現できるのかといえば、多くの要因は「自動化」にあります。ITはすごい自動化が進んでいるというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、意外にマンパワーに依存している部分はまだまだ多く存在しており、それが故に機動的な情報システムを実現できない場合があります。

しかし、システムに変更を加えるための作業を自動化することで、様々な人的作業を削減し、安全かつスピーディに情報システムに変更を加えることが可能になるのです。

 

DevOpsの根幹にあるのは「ザ・ゴール」

今回読んだ「DevOps」は小説形式で書かれているのですが、そのエッセンスは「ザ・ゴール」にあります。

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生産管理の名著として知られる「ザ・ゴール」が本書の中で登場した時は懐かしいなと思いましたが、同時に「生産管理の考え方(制約理論やスループットなど)が、情報システムにも当てはまるのかな?」とやや疑問でした。しかし、原理を突き詰めていくと、工場とITシステムで行われていることが、ビジネスに対して同じように捉えることができるのがわかり、とても驚きました。ITでも、スループットを向上させ、ビジネスに貢献することを明確に示すことができるのですよ。

 

これから情報システムが本当にビジネスに貢献するためには、「安定と迅速な変化」を両立させる必要があります。それがこのDevOpsにあるのです。

というわけで、システムを管理する立場にある人は、一読すると良いでしょう。読みやすい本ですし。

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【書評】「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論

現在のビジネスパーソンに求められる能力とはなんでしょうか?

ビジネススクールに行って思ったのは、市場で評価される付加価値のポイントが変わってきているということです。かつて栄華を誇った日本の電機メーカーが苦戦する中で、アメリカでは新しい産業と強い企業が生まれています。明らかに、市場が求めるものが変わってきています。

いろいろビジネス戦略や外部環境の変化などでも説明することはできますが、今回読んだのは「人材」にフォーカスした内容が書かれたものです。

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端的にいって、今の人材に求められる素養というか能力と、ビジネスにおける付加価値のポイントが見事にリンクしています。人材マネジメントに関わる人に限らず、いろんなビジネスパーソンにとって有用な一冊でしょう。

 

単に知識や技術があるだけでは勝てない

現代では、単純に知識や技術があるだけでは勝てない時代になっています。本書ではトヨタ生産方式が例に挙げられていますが、製造業の世界でトヨタ生産方式は珍しいものでも何でもなく、製造技術の観点で差がつかなくなっているのだそうです。

また、弁護士や税理士などの士業やプロフェッショナルと言われるところも、非常に厳しい状況になってきています。昔は資格をとれば安泰だと言われていたと思いますが。。。。

弁護士の給料半減! 年収200万~300万も当たり前の悲惨な現実 人事&給料の謎【28】:PRESIDENT Online – プレジデント

これらは、ある程度決まった情報やルールに基づいて作業する、という点で共通しており、それらは情報が広がってしまえば、あるいは機械化されてしまえば、どんどん差異が生じなくなってしまうのですね。

もちろん職業が全てなくなってしまうわけではありませんし、今後もそういう職業や製造現場が残っていくのは間違いないですが、市場の中で相対的に価値が下がっているのは明らかです。

 

企業に利益をもたらす人材とは何か?

では、どういう人材が企業に利益をもたらすのでしょうか。本書では人材を次の4つに分けて整理しています。

①複数分野の知識あり、創造的知識労働、目的的・改革・改善・地頭・洞察・未知を既知に変える能力──タレント
②知識あり・定型労働、既知の事柄を確実にこなす──プロフェッショナル
③知識あり・定型労働、特定分野の知識に詳しい専門家──スペシャリスト
④知識なし・定型労働+改善能力(非定型労働)──改善ワーカー
⑤知識なし・定型労働──ワーカー

先程の弁護士や税理士等は、程度にもよると思いますが②プロフェッショナルあるいは③スペシャリストに分類されます。そして、最も企業に利益をもたらす人材は①タレントであると述べています。

タレントが、プロフェッショナルやスペシャリストとの違いはこうです。

いわゆるプロフェッショナルは、期待される成果は最初から決まった状態であることが多く、スペシャリストは特定の分野にただ詳しい人というイメージである。一方、優れたタレントは、それ以上の人を指している。つまり、タレントは、プロフェッショナルやスペシャリスト達を使って、「質的に異なる意味のある新しい何か」を生み出す人である。

世の中の変化のスピードはどんどん早くなっており、製品やサービスが陳腐化するスピードも速くなっています。そのため既に明らかになった考え方や技術というものはすぐに伝搬し真似されて行きます。そのため差別化要素と言うものはすぐになくなってしまうのです。

あのiPhoneですらも、ずっと安泰な地位があるわけではありません。

そういう中で未知の領域ににおいて、深い洞察やイマジネーションによって新たな製品やサービスを形にしていく人材が、今の時代に最も求められていると言えるでしょう。

 

そのような人材はどういう能力を兼ね備えているのかという点については詳しく書かれていますので興味がある方はぜひ読んでみてください。

久々に組織論や人材に関する刺激的な本を読むことができました。今日はこの辺で。

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中小企業のマーケティング活動を効率化させるWebサービス「IFTTT」

中小企業がWebマーケティングをするときに、効率的かつ効果的にやりたいですよね?

例えば、Webマーケティングにおいて、ソーシャルメディアの存在は非常に重要になっています。TwitterやFacebookはもちろんのこと、最近であればLINEやInstagramなど、新しいメディアがどんどん登場してきています。これらユーザーが集まるメディアにコンテンツを提供することは、マーケティングとしては大事なことです。

しかし、ウェブサイトのコンテンツを更新して、ブログの記事を書いて、TwitterやFacebookにも写真や記事を投稿して、とWeb上のメディアを活用しようと思うと、どんどん手間が増えていきます。

あなたがもしそんな状況だとしたら、IFTTTというWebサービスを使うと問題が解決するかもしれません。

 

IFTTTとは?

IFTTT(イフト)は、様々なWebサービスを自動で連携してくれるサービスです。

Explore and add IFTTT Recipes – IFTTT

基本的には、「トリガーとなるサービスで何かが起こったら、アクションとなるサービスで何かを実行する」というものです。例えば、Facebookで何かを投稿したら、同じ内容をTwitterにも投稿する、というような感じです。

 

対応しているサービスは非常に多く、2016年7月時点で329あります。

New and Noteworthy – IFTTT

 

マーケティングに活用できるレシピ

では、マーケティングに活用できるレシピをご紹介しましょう。

 

WordPressからTwitterへ投稿

WordPressでブログを書いている場合は、書いたブログを自動でTwitterに投稿することができます。「新着記事書いた」など、投稿時の定型的な文章も予め設定しておくことが可能です。

IFTTT Recipe: Tweet my WordPress blog posts connects wordpress to twitter

 

WordPressからFacebookページへ投稿

Twitterと同じように、Facebookページへ投稿することができます。

IFTTT Recipe: Automatically share new WordPress blog posts to a Facebook Page connects wordpress to facebook-pages

 

InstagramからWordpressへ投稿

逆に、Instagramに投稿した内容をWordpressのブログに投稿することができます。Instagramを使っている場合は、ブログにコンテンツを増やすことができるので良いのではないでしょうか。

IFTTT Recipe: Instagram to Blog connects instagram to wordpress

 

特定のハッシュタグがついたTwitterのつぶやきを、Googleスプレッドシートに記録

投稿するだけでなく、情報収集に活用することもできます。特定のハッシュタグがついたつぶやきを集めて、後でまとめて分析するような使い方はいかがでしょうか。

IFTTT Recipe: When a specific hashtag is used on Twitter add the Tweet to a Google spreadsheet connects twitter to google-drive

 

IFTTTは英語なのでとっつきずらいなーという方には、Yahoo!Japanが提供している「myThings」という似たようなサービスがあります。こちらはスマホのみになります。

myThings – あなたの毎日が、組み合わせで便利になる

 

いろいろ効率化しながら、マーケティングを発展させていきましょう。

Rで円グラフを綺麗に描く

R言語で円グラフを描くときに、いろいろやり方があるのですが、日本語ではいまいちまとまっていなかったのでここで書いておきます。

 

デフォルト

データは、サンプルにある「islands」を使います。世界の主要な陸地の広さを示したものです。
これを単純に円グラフで書いてみます。

pie(islands)

時計周りに

デフォルトではどこから開始されたのかよくわからないので、時計回りで12時の位置からスタートするようにします。

pie(islands, clockwise=TRUE)

ボーダーを白に

デザインがいけてない感じがするので、とりあえず枠線を変えてみましょう。ここでは白に変更してみます。

pie(islands, clockwise=TRUE, border="white")

ごちゃっとしたラベルを削除

円グラフの対象データが多いと、割合が少ないデータの中でごちゃっとしますよね。そういう時は、ラベルの表示数を減らしましょう。

pie(islands, clockwise=TRUE, border="white", labels=head(names(islands),4))

色を変える

グラフの色を変えてみましょう。「RColorBrewer」を使うと、いろんなカラーパレットを使うことができます。

RColorBrewer | Rのカラーパレットの使い方

最初に、カラーパレットを指定して、グラフに色を反映します。

cols <- brewer.pal(length(islands), "Set2")
pie(islands, clockwise=TRUE, border="white", labels=head(names(islands),4), col=cols)

真ん中を開ける

次に、円グラフの真ん中を空けて、ドーナツ型にしてみましょう。理屈的には、最初に通常の円グラフを描いた後に、真っ白い小さな円グラフを重ねて描きます。

cols <- brewer.pal(length(islands), "Set2")
pie(islands, clockwise=TRUE, border="white", labels=head(names(islands),4), col=cols)
par(new=TRUE)
pie(1, radius=0.5, col='white', border='white', labels='')

開けた真ん中に文字を入れる

ドーナツの真ん中にテキストを入れてみましょう。

cols <- brewer.pal(length(islands), "Set2")
pie(islands, clockwise=TRUE, border="white", labels=head(names(islands),4), col=cols)
par(new=TRUE)
pie(1, radius=0.5, col='white', border='white', labels='')
text(0, 0, labels="Text", cex=par('cex.main'), col=par('col.main'), font=par('font.main'))

 

デフォルトの円グラフから考えると、だいぶ見栄えが変わりましたよね。色々工夫することで、R言語でも見栄えをよくできるので、R言語ユーザーはぜひ試してみてください。

【書評】手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略

マーケティングというのは、ある意味「市場や顧客とのコミュニケーション」と言えるかもしれません。

本書は「7つのコミュニケーション戦略」というタイトルになっていますが、広い意味で「顧客とのコミュニケーション戦略」を、著者の経験を踏まえて体系的に整理した一冊になっています。

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読めばわかりますが、マーケティング戦略を「コミュニケーション」という切り口で説明していると理解できます。

7つのコミュニケーション戦略の成り立ちが時系列で説明されており、各戦略がどういう時代背景があり誕生してきたのか、他の戦略との違いは何かがよくわかります。

目次を見ると、それがより一層わかるでしょう。

  • 第1章 ポジショニング論 「違い」が、人を動かす。
  • 第2章 ブランド論 「らしさ」の記憶が、人を動かす。
  • 第3章 アカウントプランニング論 「深層心理」が、人を動かす。
  • 第4章 ダイレクト論  「反応」の喚起が、人を動かす。
  • 第5章 IMC論 「接点」の統合が、人を動かす。
  • 第6章 エンゲージメント論 「関与」が、人を動かす。
  • 第7章 クチコミ論 情報の「人づて」が、人を動かす。

手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略 | 宣伝会議オンライン

 

「ポジショニング論」はマイケル・ポーターが唱えたマーケティングの古典ですが、最新だとエンゲージメントやクチコミという、デジタルな世界で華やかになった最新理論まで述べられています。

時間の経過とともに、各種理論が発展してきた歴史をトレースするという意味では、「経営戦略全史」と似たような納得感が得られます。

経営戦略を学び直して、本当の意味で理解するための「経営戦略全史」

 

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AMPでエラーが出た時に解消する方法

あなたのサイトでは、GoogleやTwitterが推進しているWebの新しい規格「AMP」はもう導入しましたか?

世界でスマートフォンが爆発的に普及するに伴って、ネットワーク通信が遅い、あるいはネット閲覧する機器のスペックが低い場合でも快適にインターネットを使えるように、AMPと言うフォーマットがGoogleやTwitterから提唱されています。

 

WordPressでAMPに対応する方法については以前このブログでも記事として書きました。

WordPressプラグインで速攻AMP対応させる方法

これについて、登録自体は簡単にできたのですが、その後フォーマットエラーが出てしまいました。フォーマットエラーはGoogle Search Consoleで確認することができます。こんな感じです。

amp-before

全部エラーじゃないか・・・・

このエラーを、いろいろ試して解消してきたのでその修正方法を書いていきたいと思います。

 

構造化データをマークアップする

Google Search Consoleのエラー画面を見ると、そもそものフォーマットがおかしい(authorがない、entry-titleがないなど)、というエラーが出ていました。

これはAMP云々以前の話だと思ったので、まずはGoogle Search Consoleで構造化データをマークアップしてみました。これまで、特にSEO効果などもないので特段マークアップしてこなかったのです。

 

マークアップは、「データハイライター」機能を使えばできます。

データ ハイライターについて – Search Console ヘルプ

これをやるだけで半分ぐらいはエラーが解消されました。

 

logoとimageをプロパティとして追加する

次に大多数のページでエラーが発生した項目を見ると、ロゴとイメージのプロパティーが不足していると言うメッセージになっていました。

どうやらAMPではこれらのプロパティーがないとだめなようです。以下のサイトのコピペですが、次のソースコードをファンクション.phpに追加してみると、エラーが解消されました。

WordPressのAMP対応プラグインを入れて「schema.org Article のエラー」が出たときにやったこと | やわなべ.net

//
// AMP pluginで logo / image情報を追加する
//
add_filter( 'amp_post_template_metadata', 'xyz_amp_modify_json_metadata', 10, 2 );
function xyz_amp_modify_json_metadata( $metadata, $post ) {
$metadata['publisher']['logo'] = array(
'@type' => 'ImageObject',
'url' => "ロゴ画像のURL",
'width' => "ロゴ画像の横幅(px)",
'height' => "ロゴ画像の縦幅(px)",
);
$metadata['image'] = array(
'@type' => 'ImageObject',
'url' => "OGP画像のURL",
'width' => "OGP画像の横幅(px)",
'height' => "OGP画像の縦幅(px)",
);
return $metadata;
}

それ以外は個別で修正する

あとは個別のページのソースコードによってエラーが出ているものとなってましたので、これらは一つ一つのエラーの内容を見て解消していくしかありません。

僕が見た限りでは、以下のものがありました。

  • テーブルタグでオーダー等のプロパティーがおかしいもの
  • Chrome Extensionなど通常とはちょっと異なるリンク先を設定しているもの

 

修正した後は、Googleがクロールするために数日を要するので、しばらく待ちましょう。修正がうまくいっていれば、Google Search Consoleで少しずつエラーが解消されていくのがわかります。

おかげで少しずつAMPでアクセスされてきているようです。今後はもっといろんなサイトがAMPでアクセスされるのが増えていくんでしょう。

WordPressのルートディレクトリを変更する方法

WordPressは様々なところで使われるウェブサイトのCMSですが、少し難しいところもあります。

特に初期インストールの時に、あまり意識せずに設定してしまうと、企業ドメインの下に「/wp/」とか「/wordpress/」といったアドレスがくっついてしまうことがあります。

つまり、こういう状態です。

なんかカッコ悪いですよね。しかし、簡単にインストールし直すば直るものでもありません。やむをえずそのままのアドレスで運用されてるから見るんじゃないでしょうか。

 

これは設定によって修正できます。基本的には以下のサイトの指示通りやればできます。

WordPress を専用ディレクトリに配置する – WordPress Codex 日本語版

 

WordPressの管理画面でサイトアドレスを変更する

WordPressの管理画面で「設定>一般設定」で、「サイトのアドレス(URL)」欄で、ルートディレクトリ(/wp/や/wordpress/がない状態)を入力します。

 

index.phpと.htaccessをルートディレクトリ直下にコピーする

「/wp/」や「/wordpress/」の下には、Wordpressのインストール時に作成された、index.phpと.htacessがあるはずです。これをルートディレクトリの直下にコピーしましょう。

Wordpress関連のファイル構成

 

コピーしたindex.phpを編集する

コピーしたindex.phpで、ルートディレクトリのアドレスを変更します。

変更前:

require( dirname( FILE ) . '/wp-blog-header.php' );

変更後:

require( dirname( FILE ) . '/wp/wp-blog-header.php' );

これで完了です。良いWordpressライフを!

【書評】確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

USJの劇的なV字回復は、今や日本の人に知られていますが、その立役者である森岡さんが書かれた本が最近2冊発売されました。

そのうちの1冊は既にアマゾンでベストセラーになってます。

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しかし今日ご紹介するのはもう1冊の方です。タイトルが非常に地味でカバーもちょっと硬く、値段も3,000を超えると言う高額なものになってます。しかしこちらの本は非常に中身が濃く、マーケティングを勉強したい方、USJの劇的な復活にどのようなマーケティングアプローチがとられたのかを具体的に知りたい方は、非常に刺激的な時間を得られることでしょう。

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マーケティングに数学の力を駆使する

本書の中で特徴的なのは、「数学マーケティング」と著者が読んでいる、確率や統計などの数学を駆使したマーケティングアプローチを知ることができることです。

自分たちが行っているビジネスの市場構造はどのようになっているのか。消費者の購買行動はどのような動機で行われているのか。その要因を数学モデルで解き明かし、自社の売り上げを増やすための経営資源の投下先を見極めていきます。

具体的な内容は本書を読んで欲しいのですが、経営資源の配分する要素には3つしかない、ということを数学的根拠と合わせて示されているのです。

戦略、つまり経営資源の配分先は、結局のところPreference(好意度)、Awareness(認知)、Distribution(配荷)の3つに集約されるのです。

マーケティングのフレームワークであれば4Pなどがありましたが、このように具体的な理論的アプローチは初めて知りました。

マーケティングをセンスや経験に頼るのではなく、数学をちゃんと理解し、実践に組み込むことで、成功するための確率を高めることができるのですね。まさに数学とマーケティングが結びつく姿が描かれていて、個人的には目から鱗でした。

 

実際の事例も面白い

細かい数学モデルも掲載されているので深く知りたい方はそれをきっかけに勉強することもできますし、理論やアプローチを知りたい方も非常に読みやすい内容で構成されています。

さらに、P&GやUSJでの需要予測や消費者の購買行動をどうやってモデル化したかなど、非常に具体的に記載されています。特にハリーポッターを新たに建設するときは、当時のUSJとしては非常にお金を投資しました。当初は車内でも反対が大きかったようです。

「絶対に許さない」。新エリア導入を提案した森岡氏に、ガンペル氏はこう言い放った。それも当然だった。USJの年間売り上げ規模の800億円超に対し、投資額は450億円。無謀にみえるのはしかたがない。

【USJ解剖(上)】勝負賭けたUSJ、「ハリポタ」投資450億円の“勝算”…映画一辺倒を転換、「ワンピース」「モンハン」取り込んだ「V字回復戦略」(1/4ページ) – 産経WEST

 

これが失敗すれば経営危機を招くかもしれないという、非常にリスクがある投資でした。しかしこれも、実は数学モデルを駆使した需要予測を様々なモデルで行うことによって、十分な顧客増加が見込めることを確信した上で投資を行っていたのです。本書ではその過程が非常に具体的に描かれており、「ここまで公開するんだ」という感想を持ったほどです。

 

マーケティングを科学的に捉えてみたい、という方には是非お勧めです。上記で挙げた以外にも、経営判断をどのように行うか、どのように組織を作り上げていくか、など経営とマーケティングが結びつく内容も描かれています。

個人的には、USJがチケットを年々値上げしている理由が興味深くて、また熱い思いを感じました。

最後に。

マーケティングは、どれだけ成功確率を高められるかを模索し続ける「科学」を基本としなくてはならない。

 

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