【書評】手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略

マーケティングというのは、ある意味「市場や顧客とのコミュニケーション」と言えるかもしれません。

本書は「7つのコミュニケーション戦略」というタイトルになっていますが、広い意味で「顧客とのコミュニケーション戦略」を、著者の経験を踏まえて体系的に整理した一冊になっています。

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読めばわかりますが、マーケティング戦略を「コミュニケーション」という切り口で説明していると理解できます。

7つのコミュニケーション戦略の成り立ちが時系列で説明されており、各戦略がどういう時代背景があり誕生してきたのか、他の戦略との違いは何かがよくわかります。

目次を見ると、それがより一層わかるでしょう。

  • 第1章 ポジショニング論 「違い」が、人を動かす。
  • 第2章 ブランド論 「らしさ」の記憶が、人を動かす。
  • 第3章 アカウントプランニング論 「深層心理」が、人を動かす。
  • 第4章 ダイレクト論  「反応」の喚起が、人を動かす。
  • 第5章 IMC論 「接点」の統合が、人を動かす。
  • 第6章 エンゲージメント論 「関与」が、人を動かす。
  • 第7章 クチコミ論 情報の「人づて」が、人を動かす。

手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略 | 宣伝会議オンライン

 

「ポジショニング論」はマイケル・ポーターが唱えたマーケティングの古典ですが、最新だとエンゲージメントやクチコミという、デジタルな世界で華やかになった最新理論まで述べられています。

時間の経過とともに、各種理論が発展してきた歴史をトレースするという意味では、「経営戦略全史」と似たような納得感が得られます。

経営戦略を学び直して、本当の意味で理解するための「経営戦略全史」

 

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