クラウドソーシング市場はもう伸びないかもしれない

クラウドワークスの決算発表を契機に、「クラウドソーシングはやっぱり食っていけないよね」という話が出てきています。

まず最初に発端となったのはこの記事でしょうか。

クラウドワークスで月収20万超え、わずか111名。働き方革命の未来はどこにある? – GoTheDistance

クラウドワークスの決算発表では月収20万円以上のユーザーが非常に少なく、やっぱりクラウドソーシングを本業にするのは難しいんだね、ということが示されています。

数年の運営を経て得られた帰結は、「登録ユーザー80万人に対し、月収20万に到達する方は110人程度」でした。110名の90%はITエンジニア/Web制作 or デザイナーで占められており、クラウドソーシング関係なくある程度の収入は確保できる方々です。

クラウドワークスで月収20万超え、わずか111名。働き方革命の未来はどこにある? – GoTheDistance

 

一応、クラウドワークスの決算発表から貼っておきますね。この20万円超えワーカーが増えているとはいえ、111人しかいません。総ユーザー数は80万人近くいるのですが。

クラウドワークス

 

次に見てみるのは、こちらの記事です。

どうしてクラウドソーシングではお金持ちになれないか | More Access! More Fun!

こちらでは、クラウドソーシングのプラットフォーム上では差別化が難しく、単価が低い仕事を受ける人しか集まらない、ということが示されています。

どうしてこんなに稼げないかっていいますと、上のエントリーにも書いた繰り返しになりますが

1 発注者は神というビジネス構造
2 素人の発注者が極安な単価で発注
3 たくさんの競合による食い合い
4 安くてもいいからやるという人の集まり

という、あたかも日雇い労働者が群がる手配師みたいな情景になってしまうからですね。

どうしてクラウドソーシングではお金持ちになれないか | More Access! More Fun!

 

一方で、少し違う角度の主張もあります。

「クラウドワークスで月収20万超え、わずか111名」は嘘だと思う。 | ふくゆきブログ

月収20万円以上稼いでいるユーザーは、もうちょっといるのでは?という主張です。

理由は、ある程度、複雑で高額な案件が進むと、skypeやgoogle docsやgithubで直接つながらざるを得ず、最終的に直取引になるからです。直接相手の銀行口座に払ったほうが、入金も早いし、手数料(5〜20%)もかからない。

「クラウドワークスで月収20万超え、わずか111名」は嘘だと思う。 | ふくゆきブログ

これ、家庭教師などでも以前からある問題ですね。紹介システムで紹介すると、それ以降は直接契約になってしまい、紹介会社やプラットフォーマーが儲かることができない、という問題です。

プラットフォーマーが成立する条件として、幾つかある気がします。

  • 複数の相手との取引がたくさん存在する
  • 単発契約になる

アマゾンや楽天などのECサイトはこの条件に合致しており、たくさんのお店から商品を買いますし、毎回一回の取引が行われます。逆に、健康食品など長期的に購入する商品は、プラットフォーム上で販売するのではなく、自社サイトで販売し囲い込むことが行われています。

転職サイトであるリブセンスは、上記に合致しません(転職は面接等を重ねて決定するので)が、リブセンスはユーザーが転職が決まると「お祝い金」を支払うことで、直接契約を回避する仕組みにしました。これによってリブセンスは確実に転職の事実を把握することができ、直接契約を回避する仕組みを構築することに成功しました。

 

さてさて、これを機にグローバルはどうなっているかとググってみたら、クラウドソーシングの大手だったoDeskとElanceが合併しておりました。

oDesk + Elance連合(現Upwork)の凋落 | Masafumi Otsuka’s Blog

どうやらこちらでも、直接契約を防ぐ措置を強くとったことから、フリーランサーが離れていったのではと書かれています。

人数が減っても質が高ければ問題はありませんが、実際に面接してみるとそんなに変わらない。明らかにFreelancer達のUpwork離れが起きている。面接中、フリーランサー達に事情を聞いてみると、どうやらシステム統合する際、過去雇い主とフリーランサーがoDeskのシステム上で行った全てのメールのやり取りを調査したらしく、サイトを介さないPaypalなど決済サイトを通して支払いを示唆したり、少しでも怪しい行動をしたフリーランサーを一斉に取り締まり、一定の期間アカウントブロックするという行動をとったらしい。

oDesk + Elance連合(現Upwork)の凋落 | Masafumi Otsuka’s Blog

ということで、クラウドソーシングは以下の問題を抱えており、市場の拡大は難しいのではと思うところです。

  • 働き手がプラットフォーム上で差別化することが難しく、高額の仕事をマッチングさせることが困難
  • 複数回・長期契約を行う仕事が多く、直接契約を結ぶインセンティブが大きい(そしてそれを無理やり阻止すると、プラットフォームから人離れが進む)
  • 結果として、単価の低い単純作業のマッチングシステムになっている

以上のような感じでしょうか。プラットフォームの設計というのは難しいものですね。

クラウドソーシングによって、これからはいろんな働き方を実現することができる。フリーランス万歳!という論調もあった気がしますが、クラウドソーシングの限界が見えている気がします。これを解決できれば、逆に大きなチャンスになるのかもしれません。。。。

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1万円で買える。簡単に自宅で挽きたてコーヒーが飲めるメーカー「siroca crossline」

コーヒー好きな方に朗報です。

1日に少なくとも1杯はコーヒーを飲むのですが、以前から気になっていたコーヒーメーカーを買いました。

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で、使って数日が経ったのですが、本当素晴らしいですね。これ。

  • 家で挽きたてのコーヒーを飲みたい
  • できるだけ飲むための手間は少なくしたい

という人には、すごいオススメです。ちなみに、今まさにコーヒーを飲みながらこの記事を書いてます。

 

コーヒーはやっぱり挽きたてが良い

コーヒーは挽きたてが美味しい、ということがよく言われますが、挽きたてとそうでないものとでは何が違うのでしょうか。

それは味や香りの劣化です。

コーヒー豆は、挽くと酸化が進行し、味も酸味を帯びてしまいます。香りも劣化します。喫茶店やカフェに行けばわかりますが、すごいコーヒーの香りが強くしますよね。それは、コーヒー豆をそこで挽いているからです。

このマシンを買って何が一番嬉しかったって、コーヒーの挽きたての香りを家で感じられることですね。朝起きて、家の中で良いコーヒーの香りがあるというのは、何とも言えない至福の時です。

最初は、この後書くような、手軽に美味しいコーヒーが飲める、コスパも良い、というところを期待していたのですが、それ以上に、コーヒー豆を取り出す、コーヒー豆を挽く、その過程で感じるコーヒーの香りが、テンションを上げてくれるのです。

 

ボタンひとつで豆からコーヒーを抽出できるお手軽さ

このマシンの良いところは、お手軽にコーヒーを淹れることができる点です。

  • コーヒー豆をいれる
  • 水を入れる
  • スイッチを押す

この3ステップだけで、挽きたてのコーヒーを飲むことができます。すごい簡単。コーヒーは好きなのですが、手間もかけたくない僕としては、非常に良いマシンです。

手動のミルなどもあって価格も安いですが、

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手間がかかるので、忙しい平日の朝に飲む気がしません。。。。

 

コスパがいい

全自動のコーヒーメーカーというのは、以前からあるのです。パナソニック製が有名なのですが、

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価格が2万程度と、ちょっと高いんですよね。試しに買ってみたいと思う初心者には二の足を踏むんじゃないでしょうか。それに比べると、siroca crosslineは1万円程度と非常にお手頃です。また、大きさもとてもコンパクトですし、デザインもシンプルでスッキリしてます。

あと、コーヒー豆そのものがコスパが良いです。まだたくさん飲んだわけではありませんが、コーヒー豆は1杯あたり10g程度と言われており、スタバで一番安いものだと250gで1000円ぐらいなので、1杯あたり40円ぐらいで飲める計算です。

なので、コーヒーをたくさん飲む人なら、コーヒー豆のまま買って挽いて飲んだ方がお買い得です。

 

ここはちょっと・・・

べた褒めすぎるのもなんなので、ちょっとと思うところを。

簡単といっても、インスタントに比べれば洗うものは増えます。インスタントの場合、ドリップして捨てたら終わりなので。

あと、数十回のうちの2回ぐらいですが、うまくドリップされない時もありました。これは、ドリップするところにコーヒー豆のカスが詰まってしまうことが原因でした。まあ、どうしてもコーヒー豆を挽いて使うものなので、時々はこういうことも起こるのは仕方ないのかもしれません。

それ以外は、特に不満はありません。

 

コーヒー豆は、キャニスターで保存すると劣化しにくいと言われています。そのため、無印の保存ビンを買いました。こういうピタッと蓋が閉まるのが良いと思います。コーヒー豆250gは、1Lタイプで十分入りました。500mlタイプだったら入らないかもしれません。

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というわけで、siroca crosslineの全自動コーヒーメーカー。コーヒー好きの方は、ぜひお試しあれ。

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国会議員の育休についてネガポジ分析してみた

年末ですね。久々にデータ分析を実行してみました。

Twitterでデータ分析してみようと思い、テーマとしてこれを選びました。

国会議員カップル「育休とりたい」 制度ないけど計画:朝日新聞デジタル

 

Twitterからデータを抽出

「国会議員 育休」という条件で検索して、その結果を分析します。APIの制限で1500件ぐらいしか取得できないので、結果としては昨日・今日のツイートだけが対象になります。

tweet

結構みなさん、つぶやいてるんですね。まあ、それが想定されたからテーマに選んだのですが。タイムラインをここに貼っておきますので、なんとなく雰囲気はわかるかな、と。

 

頻出語を可視化

つぶやき結果を形態素解析して、頻出語を可視化します。結果はこんな感じです。

wordcloud

「橋下」というキーワードが多く登場してるようですが、どうやらこれが原因みたいですね。

ネガポジ分析もやってみる

ネガポジ分析というのは、登場するキーワードの特性から、その文章がポジティブな感情表現なのかネガティブな感情表現なのかを分析するものですね。今回は、これをやりたかったというのがあります。

早速分析結果です。

negaposi

3/4がポジティブという結果が出ました。これ、どう感じますかね。

ちなみに、このネガポジ分析は以下の記事を参考に行っています。

R言語 – テキストのネガポジ度を分析する – Qiita

比較的簡単にできるので試してみましたが、日本語の文章をポジティブ/ネガティブで分類するというのは、それほど簡単なものではなく、アプローチの仕方によって結構結果は変わります。ニュートラルな文章というのもあるでしょうし。今回示した結果も、あくまで一つの推測手法だと捉えてください。

別のアプローチとして、ヤフーがリアルタイム検索として「感情」を推測していますが、それでみると否定的な感情が多い結果になっています。

yahoo

「国会議員 育休」のYahoo!検索(リアルタイム) – Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索

 

分析結果はともかく・・・

蓮舫さんや橋下さんは、任期が限定されていて身分が保証されているのに、その間に育児休暇ってさ?という論点なのだと思っています。ただ、海外では総理や経営者も育児休暇を取得しており、どんな形であれ、広くそれを認める形にすれば良いのかな、と思います。

育児というのは、「休暇」とついていますが、ある意味戦争ですしね。。。。生まれたての子供の面倒を見るというのは、本当負担が大きいものです。国会議員にそういう制度が十分じゃないなら、これを機に整えればいいのかな、と。

経済成長を考える時に人口というのはとても重要です。最近読んだ「新・観光立国論」で書いてありましたが、日本が高度経済成長を達成したのは、人口が劇的に増加したためです。人口の増加は経済にとても大きなプラスのインパクトをもたらすのです。

[kanren postid=”4327″]

それでも日本は間違い無く人口減少に向かっていきますし、人口減少の影響は今後いろんなところで表面化していくでしょう。その減少速度を少しでもゆるやかにするためにも、子供を産み育てることが、社会に取ってプラスであるということを理解し、いろんな制度が変わっていけばいいなと思います。

 

今日はこのへんで。

今年買ってよかったもの(2015年版)

今年も終わりが近づいていますので、ちょっと早いけどこの1年で買ってよかったものを書いておきますよ。

ロボット掃除機

なんといっても今年の一番はこれかな、と。ロボットがいろんな領域に進出していますが、ロボット掃除機は本当欠かせないものだなって確信しました。買ったのは決して高いものではなかったのですが、立派に掃除を代行してくれています。

詳細なレビューはこちら。

【買ってよかった】ロボット掃除機は激安でも部屋をきれいにしてくれる

 

また、それに味を占めて、拭き掃除機まで買ってしまいました。こちらは拭き掃除だけあって、全然音がしないのが特徴です。マンションとか夜しか家にいない人とか、最適。

 

万年筆

今年から万年筆を導入しました。インクが選べるのと、筆圧が全く必要ないのがすごいお気に入りです。

詳細なレビューはこちら。

初めての万年筆なら3000円以下で買えるパイロットのコクーンがおすすめ

 

万年筆書いてからボールペン使うと、力が必要なんだなーって痛感します。タイミングをみて、もっと高い万年筆も使ってみたい。

 

Fireタブレット

今年も相変わらずAmazonさんの影響がすごくて、特に後半のFireタブレット、Fire TV、Primeビデオ、Primeミュージックという猛攻に、すっかりやられましたね。

iPad Air持ってるんですが、安さにひかれてついうっかりFireタブレットを買ってしまいました。

詳細なレビューはこちら。

Kindleの新しいFireタブレットが5000円とかコスパ高すぎ

 

大きさからすると、持ち運びしやすい大きさなので外出時に一緒に持っていく感じですかね。iPadと違って、ストレージはmicroSDで拡張できるので、映画とかも大量に持っていけます。

Amazonをどっぷり利用するなら、プライム会員になってKindle端末持つ方が恩恵を多く受けられると思いますね。

Amazonプライムの凄さを説明します

 

Logicoolの無線マウス

地味ながら便利だったのが無線マウス。逆に、これまで有線マウスを使っていたのが恥ずかしいくらい。。。。持った感じがフィットして、使っていて気持ちが良い。

詳細なレビューはこちら。

【買ってよかった】おすすめのマウスは「ロジクールM705t」

 

高速USB充電ポート

いろいろ充電しなきゃいけないものが増えたので買いました。単なるハブではなく、高速充電機能があるってところがポイントで、確かに非常に高速に充電してくれます。スマホとか毎日充電しなきゃいけないものが溢れているので、充電を待つとか、頻繁に充電するとか減りました。

 

バスボンくん

最後は生活グッズ。お風呂洗いをもっと効率化できないかと思って購入。これ使うと、本当省力化できます。

 

ということで、来年も買い物で生活を楽しくしたいなー。

 

去年のまとめはこちらです。

今年買ってよかったもの(2014年版)

【書評】未来に先回りする思考法

あなたは、未来を予測できるようになりたくありませんか。

最近だと、ドローンやロボット、人工知能などが注目されていますが、数年前からGoogleやFacebook、Amazonはそれらの技術に注目し、ベンチャー買収、人材獲得などの投資を行っています。なぜ、こういう企業が先行して手を打ち、先回り出来ているのでしょうか。

本書では、そういう企業はどういう風に社会を捉えているのか、そしてその結果として未来を先回り出来ていることを示しています。ITを中心に最近のトレンドが非常に幅広く、かつわかりやすく整理されており、必読といって良いでしょう。

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著者はメタップスという、アプリ分析などを手がける上場企業の創業者です。

http://www.metaps.com/ja

 

ITの進化を大きなトレンドで捉える

先に書いた通り、FacebookもGoogleもAmazonも、多少の違いはあるものの、先進的なグローバルIT企業はみんなやることが非常に似ています。注力する領域がいつも非常に似通っているのです。

それは、それぞれの企業が、未来に対して似たような将来を描いているからに他なりません。将来的に技術がどう進化し、どういう社会になっていくのかというビジョンの面で、非常に似通っているのです。

Google、Amazon、Facebookなどの巨大IT企業の創業者たちが考える未来像は驚くほど酷似しています。彼らは「いつ」それに取りかかるのかのタイミングの読み合いをしているだけです。社会・経済・技術・強み・資金などを総合的に考え、適切なタイミングで適切なアクションを起こしています。

 

そう。つまり、重要なのはそれを実現するタイミングであり、それを予測した上で投資戦略などを進めているのです。具体的な例として、iPhoneが挙げられています。

スマホやタブレットもコンセプトそのものはずっと昔からありましたし、実際に作って販売した人たちもいました。ただ、高すぎたり、重すぎたりなどの様々な理由から普及しなかっただけです。端末製造のコストが下がり、ネットの回線が十分に速くなったタイミングで登場したからこそiPhoneは成功したのであり、Appleだけに未来が見えていたわけではありません。ただ、タイミングが適切だったのです。

 

ということで、社会の変化に対するパターンは、ある程度予測できるものであり、それを理解していれば未来に対して先回りできるということになるわけです。

 

インターネットはこれからが本格的な普及期を迎える

以前読んだ、「角川インターネット講座 第三の産業革命 経済と労働の変化」でも書いてありましたが、インターネットによる劇的な進歩は、実はこれからという内容が、本書の中でも書かれています。

そして今、現在進行形でインターネットという新しいテクノロジーが社会をデザインし直しています。その誕生から20年をかけて、インターネットはようやく空気のように社会に浸透し、変化への準備が整いました。実はインターネットが私たちの生活を本格的に変えていくのはこれからだと、私は考えています。

これまでITはインターネットと合わせて爆発的に拡大してきましたが、今後はより一層「当たり前」な存在になります。それは、あらゆる領域にITやインターネットが浸透していき、あらゆる生活やビジネスに自然な形で取り込まれていくことが予想されます。

なので、今後はそれの「どの領域」にITやインターネットが入り込み、ビジネスがどう変わっていくかに注目すべき、ということです。

 

これからは社会構造自体が変わっていく

本書の中では、社会の仕組みの変化についても述べられています。特に個人的に注目したいのは次の2つです。

ひとつめは、「国家」というものの存在の変化です。グローバル企業が社会インフラ的な役割を担うようになり、これまで国家が担っていた部分(通貨の管理等)を民間が担うようになってきています。本書の中では、国家経営も投資リターンが強く求められていること、企業経営は公益と一致させることが求められていることなどが述べられています。

さらに、資本主義という経済システム以外にも、多様な経済システムが登場するという未来についても触れられています。

ただ、まだ経済システムについては、今は資本主義ほぼひとつしか選択肢はありません。しかし、時間が経てばそれもまた選択可能なものに変わっていく可能性は十分にあります。価値主義の世界は、個人の経済システムの選択の幅が、今よりもう一段階広がった社会といえるでしょう。

このように、僕らが生まれてから当たり前だと信じていた国家というのは、形は残ったとしてもその役割は今後変わっていく可能性が高い気がしています。社会システムや経済システムについても、変化していくのでしょう。

社会システムの歴史と変化については、「21世紀の自由論」がわかりやすいです。同様に、今当たり前の社会システムは、今後変わっていくだろうということが理解できます。

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もうひとつは、労働についてです。最近はロボットの普及、人工知能の発達によって人間の仕事が奪われていく、ということが言われています。「機械との競争」も少し前に注目されましたね。

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確かに、これまで身に付けたスキルが陳腐化し、自分の労働が機械や人工知能に置き換わるリスクがあります。ただ、長期的に見ればこれは時代の必然かもしれません。それは、技術の発達は人間を楽な方に導いてきた、という本質的な事実があるからです。

実は、産業革命以降、労働時間は右肩下がりに減っています。思い出してみてください。たった30年前、まだ日本は土曜日も休日ではありませんでした。 私たちは、テクノロジーと経済の進歩によって労働から解放されていっているともいえるのです。しかも、全体としての労働時間が減る一方、生活は確実に豊かになっています。

 

ということで、全体的にはポジティブな社会になっていくと信じていますが、自分のスキル形成をどの領域に設けるか、というのは常々意識しておかなければいけないでしょう。

 

以上です。本当はもっと幅広いネタに触れられているので、ぜひ興味ある方は読んでみてください。すごい刺激的な一冊です。

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Office365 vs GoogleApps。グループウェアの2強は今後どうなる?

MicrosoftとGoogleは、今やクラウド型のグループウェアで真っ向勝負に成っています。それが、MicrosoftのOffice365と、Google Appsです。

 

広がっているエンタープライズ向けクラウドサービス

まず、今のIT系企業はクラウドにどんどん注力しており、システムを作る形から利用する形に変化してきています。それは、企業のシステムも同じで、少しずつクラウド化が進んでいます。その中で、最もクラウド化が進んでいるのがグループウェアの領域です。

2014年5月にガートナーが国内企業に対して行った調査によれば、既にクラウド化されている企業内アプリケーションの割合としては、人事・給与の8.4%、財務・会計の5.8%などに対し、電子メールが21.1%、グループウェアが14.1%と突出している。

クラウド型メール市場シェア、Office 365とGoogle Appsが2強 ガートナー提言の活用法 |ビジネス+IT

 

そもそもグループウェアとは、組織内で情報共有するためのツール群を指しており、電子メール、電子掲示板、スケジュール管理、ファイル共有などの機能を持っています。最近では、社内SNSやドキュメントの編集機能なども含むことが多いですね。

グループウェア – Wikipedia

そして、ここはGoogleやサイボウズが先駆者としてシェアを伸ばしてきました。特に、中小企業などあまり大きくない組織で導入が進みました。

 

Microsoftの逆襲

一方で、各社がクラウドベースのビジネスモデルに転換する中で、マイクロソフトもついにクラウドベースに舵を切ってきました。以前、そのあたりは記事に書きました。

https://synapse-diary.com/?p=4011

そしてOfficeもクラウドベースになっており、それがOffice365です。Office365の勢いは凄まじく、この1年でこれまで首位だったGoogle Appsのシェアを追い抜いています。

2014年の調査では、Google AppsがOffice 365の2倍以上となる16.3%のシェアを獲得していた。しかし、その後の15カ月間でMicrosoftはOffice 365のシェア拡大で劇的な成功を収めて25.2%を達成し、22.8%のGoogle Appsを逆転する結果となった。

MSの「Office 365」、「Google Apps」を上回る–クラウドベース生産性アプリ導入率 – ZDNet Japan

 

料金はGoogle Appsの方が安いのですが、Officeのブランド力というか、長く使われてきた実績というのはクラウドになっても強いのだということがわかります。

ガートナーによると、今後2017年までに大企業の60%がクラウド型の電子メールサービスを採用すると予測されています。つまり、この市場はまだまだ拡大していくのです。

 

今後の展開

市場全体で考えれば、この二強が圧倒的な強さを誇っており、今後はもっと市場の拡大とともにプレイヤーも淘汰・整理されていくでしょう。

Office365とGoogle Appsは、導入が課題になります。大企業は良いと思いますが、中小企業をどう攻め落とすかですね。しかし、クラウドサービスというのは付加価値を付けづらく、なかなかパートナーによる拡大戦略がうまくいってるとも限らないようです。

ASCII.jp:Google Appsから学ぶクラウドビジネスの不都合な果実|大谷イビサのIT業界物見遊山

 

一方で、Googleは教育分野にも力を入れており、ChromebookやGoogle Apps for Educationは広がりを見せています。

Google Apps for Educationで、教育現場に「共有」の意識を – CNET Japan

すぐに売上等に影響するものではないと思いますが、教育機関で使われることで、広く認知度やユーザビリティに慣れてもらうという長期的な視点が大きいのかな、と思います。

 

また、今後の展開で考えられるのはアプリマーケットプレイスの充実でしょう。それぞれがマーケットプレイスを打ち出していますが、これがどれぐらいそれぞれのプラットフォームの魅力を作れるかが、今後のカギになりそうです。

https://store.office.com/ja-jp/?legRedir=true&CorrelationId=87697cb3-2f38-4dcf-b8fb-8f19d607fb1e

https://apps.google.com/marketplace/?pann=gam

 

圧倒的なブランドを持つOfficeが今後も強さを発揮しづつけるのか、Google Appsがどこまで肉薄できるか、今後も注目です。

【書評】角川インターネット講座 第三の産業革命 経済と労働の変化

ITが劇的に普及していて、いろんな領域に革新を与えている今は、「第三の産業革命」といえるんでしょうか。

 

角川インターネット講座」という、インターネットに関する様々な論考が特集されていて、シリーズ15巻が発売されています。

角川インターネット講座 (1) インターネットの基礎情報革命を支えるインフラストラクチャー
角川インターネット講座 (2) ネットを支えるオープンソース ソフトウェアの進化
角川インターネット講座 (3) デジタル時代の知識創造 変容する著作権
角川インターネット講座 (4) ネットが生んだ文化誰もが表現者の時代
角川インターネット講座 (5) ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代
角川インターネット講座 (6) ユーザーがつくる知のかたち 集合知の深化
角川インターネット講座 (7) ビッグデータを開拓せよ 解析が生む新しい価値
角川インターネット講座(8) 検索の新地平 集める、探す、見つける、眺める
角川インターネット講座 (9) ヒューマン・コマースグローバル化するビジネスと消費者
角川インターネット講座 (10) 第三の産業革命経済と労働の変化
角川インターネット講座 (11) 進化するプラットフォーム グーグル・アップル・アマゾンを超えて
角川インターネット講座 (12) 開かれる国家 境界なき時代の法と政治
角川インターネット講座 (13) 仮想戦争の終わり サイバー戦争とセキュリティ
角川インターネット講座 (14) コンピューターがネットと出会ったら モノとモノがつながりあう世界へ
角川インターネット講座 (15) ネットで進化する人類 ビフォア/アフター・インターネット

 

どれも興味をそそられるのですが、特にインターネットが経済にどのような変化をもたらすか、という観点で、「第三の産業革命」を読みました。

 

冒頭からこんな記載があり、非常に刺激的です。

「インターネットと産業」というお題の本として、本書はネットがいかに産業、そして経済を変えるかを扱おうとしている。でもその前提として、まずはインターネットがいかに産業を変えていないか、いかに既存の産業の延長上にあるかを理解することが重要だ。それを押さえておかないと、目先の変化に踊らされる浮わっついた話のオンパレードとなってしまう。

その背景として、蒸気機関が生まれた産業革命では、生産性が何千倍にも上がったが、ITではそこまで至っていないのが現状です。ただ、蒸気機関でも電気でも、発明としては革新的でも、用途が確立されるまでには時間がかかっており、ITもまさにこれから「産業革命」に値する変化が起こるのではないか、というのがこれからの展開です。

確かに、いろいろ便利になってきているものの、まだまだ劇的に社会を変えるのはこれからだ!というネタが、この本にはたくさん書かれています。本当にたくさんの示唆があるのですが、今後の企業経営という面で2つほど取り上げておこうと思います。

ITは格差を拡大するものか、縮小するものか

ITはいろんな制約を飛び越えることが可能になるので、都市と地方、国内と海外、個人のレベルなど、様々な切り口で格差は縮小していくのでないかと言われていました。

しかし、ITが利用されるにつれて、格差を縮小するどころか、拡大するのでは?と言われてきています。

ITによって人は都市に一層集まるようになる

例えば都市で言えば、こういう論調ですね。

ICTが急速に浸透していった1980年代、 「都市の消滅」がさかんに論じられたが、実際には都市への集中も進んだ。 その理由は、情報利用産業は分散しても情報創造産業は集積するからだ。 情報創造産業の立地条件は、手頃な地代条件(オフ・ブロードウェイ)、若者文化などである。

いつでも情報を利用する、という面ではITは場所を選びませんが、それをクリエイトするためには、人々が集まる部分が存在しており、それが集積を高めている、ということです。「年収は「住むところ」で決まる」という本もありましたが、イノベーションは人が集まる都市で生まれやすくなってます。

https://synapse-diary.com/?p=2678

これを考えると、都市と郊外の格差を、ITは加速させてゆくでしょう。ただし、利用する側として立てば、クラウドソーシングなど様々なオプションは増えていきます。働き方に多様性は生まれるでしょう。

ITは大企業を強くする

さらに、企業の規模でも同じことが言えます。ITによって起業しやすくなったのは事実ですが、ITが進歩することで、必要な初期投資が増えています。それは、ITサービスの経済的特性に原因があります。

経済学者によれば、インフォメーション製品の生産には高額の固定費と低額の限界費用がかかることになっている。インフォメーション製品の最初のコピーの制作には莫大な費用がかかることもある反面、追加のコピーの生産(つまり再生産)コストは無視できるほどのものだ。この種のコスト構造からいろいろな意味が理解できる。たとえば、コストからはじき出した価格づけは機能しない。つまり単価に対する10~20パーセントの利益幅というのは、製品単価がゼロのときまったく意味がない。インフォメーション製品の価格づけは、消費者が認める価値に対応したものでなければならない。生産コストが基準ではないのだ。

つまり、製造業などと異なり、ほとんどが固定費で構成され、初期投資が大きくなるのが特徴です。

また、ITは大企業にも大きな力を与えています。

またネットは、一時は中小ベンチャーや低資本事業に有利だと思われていたけれど、一方では企業の大規模化を可能にしたし、大規模なデータが精度をもたらすビッグデータ分析にはデータ処理設備やソフトに大規模資本が要求される。結局、資本家がますます有利になって業績や所得を伸ばすことになり、既存の格差がさらに拡大しかねない。

初期投資が必要になり、さらに大企業を効率化するITは、大企業と中小企業の格差をこれから広げていくかもしれません。

 

他にも、例えば以下の点など書かれており、インターネットと産業がどう関わり、どう変化していくかが幅広い視点で書かれています。

  • 情報サービスではブランディングが重要
  • 企業が自社メディアを持つ理由
  • 新しい貨幣の在り方

このブログの「MBAおすすめ本」で経済学も取り上げていますが、経済は新しいステージを迎えていて、従来の経済理論に基づいた施策が効かない場面が増えてます。

インターネットやITは、今後ますます世界を変えていくでしょう。10年後、20年後の未来を感じたい人に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

Kindleの新しいFireタブレットが5000円とかコスパ高すぎ

Kindleの新しいFireタブレットが4,980円ということで、買ってみました。(プライム会員なので、4000円値引きされてます。)

到着して思ったのは、「これが5000円とかコスパ高すぎ・・・」ということです。

いくつか簡単なスペックを書いておきます。

 

タブレットの大きさは7インチ

今回発売されたFireタブレットは7インチで、タブレットとしては小さい方です。ちなみに、iPad miniが7.9インチなので、iPad miniよりも少し小さい感じですね。

これは男性であれば、ギリギリ片手で持てるサイズです。なので、家でみんなで使うというよりは、外出先などで手軽に使う感じの方が用途としては合ってるかな、と。

 

解像度は1024×600

解像度を数字で示されてもピンとこないかもしれませんが、これは初代iPadぐらいの解像度です。

ここに解像度の一覧がまとめられていますが、最近のiPadは倍の解像度を持っているので、比較すれば劣るかもしれませんが、大きさがそれほど大きくないということもあり、映画などを見ても特に見づらいとかありません。
『スマホ・タブレットのサイズ/解像度一覧作ってやんよ!!!』 | ときどきWEB

ストレージは8GB

8GBとなっていますが、タブレットが必要な容量があるので、実際に使えるのは5GB程度です。これだと、映画や音楽などを格納していくとすぐに一杯になってしまいます。

ただ、iPhoneなどのApple製品と違い、FireはmicroSDを挿して容量を増やすことが可能です。microSDはすっごい安くなっていて、今だと64GBでも3000円ちょっとで買えます。

32GBであれば、もっと安いです。

 

それぐらいあれば、動画、音楽、写真をばんばん使っても大丈夫でしょう。それでも足りない、という人は128GBをどうぞ。

 

操作性もなかなか良い

FireはAndroidをベースに、Amazonが独自OSに仕上げています。最近はApple製品を多く使っていたので、Androidのユーザビリティがどうなのか、と思っていたのですが、全然遜色ないですね。

良い悪いは別として、AndroidはiPhoneと操作性が近くなっていて、初めて触っても特に迷うことはありません。

また、Amazon独自OSとして、ホーム画面から横スライドすると、簡単に本、動画、音楽などのコンテンツにアクセスできるようになっています。Amazonをよく使う身としては、これは使い易いですね。

 

 

というわけで、結構小ぶりながら使い勝手も良いですし、スペックも標準的で悪くないので、これが5000円で買えてしまうAmazonさん、怖い….という感じです。今後、外出するときに持って行って、いろんな用途で使うでしょう。

ビジネスでも、これだけタブレットが安くなると、とりあえず業務に使ってみるかな、と思えるんじゃないでしょうか。とてもタブレットが身近になっています。

吉野家がタブレットで研修していることが記事になっていましたが、動画やマニュアルなどをどこでも取り出し、業務に活用する事例が多くなっています。

「吉野家のオぺレーションはおよそ1000本の動画によって表現されます」 ジェネックスソリューションズ代表の高橋勇人氏は言う。 ただ牛丼をつくるだけでなく、接客を中心とした店員の動きをすべて動画に落としこんだ。つまり新人研修で見るタイプの教育ビデオだが、iPadの場合は店員が正しいオペレーションをしているかどうかの確認もできる。

ASCII.jp:吉野家がiPadを大量に必要とする理由

 

というわけで、この価格で買えるなら、タブレット一個持っておいて損はないと思います。いろんな用途が見つかるでしょう。

 

ちなみに、プライムビデオが始まったので、「勇者ヨシヒコと魔王の城」を見ています。面白すぎ。

プライム会員になると、Kindle本も毎月1冊無料で読めるし、映画見放題だし、ということでどんどんAmazonも思うままにはまってしまっています。プライム会員、なってない人にはオススメです。

効率的に情報収集する!僕が使ってるツールとアプリについて

 

情報収集には昔からいろいろ工夫してきました。ブログが流行り始めた頃からRSSリーダーを使い、Googleが登場して、SNSの流行、スマホの普及など、様々な変化を得て、情報収集の手段は変わってきました。

というわけで、今使っている主な情報収集手段を紹介しておきたいと思います。

ブログやメディアの更新情報はRSSリーダー「feedly」で

これが未だにメインの情報収集源です。livedoor Reader→Google Reader→feedlyと遷移してきました。

ブログなどの定期的に更新するメディアは、更新情報を配信しています。それが「RSS」と呼ばれるフォーマットです。これを取得して、更新があったものを読めるようにしてくれるのがRSSリーダーです。

RSSって何?と思う方はこちらを読んでみてください。
http://pc-technique.jp/rss/rss_01.html

今使っているのは、feedlyです。

http://feedly.com

これで自分が興味あるブログ等のメディアのURLを登録しておくと、更新があった分だけ効率よく読むことができます。僕は一日数百件は読んでいますが、これがなくなると、そこまで消化することは難しいでしょう。

ちなみに、iPhoneでは有料アプリの「Sylfeed」を使っています。国産で使いやすいので。

Sylfeed
カテゴリ: ニュース, ソーシャルネットワーキング

特定のキーワードに関する定期的に情報を探すなら「Googleアラート」で

Googleでは「Googleアラート」というサービスを展開していて、キーワードを登録しておくと、そのキーワードを含む新着コンテンツをメールかRSSで配信してくれます。

https://www.google.co.jp/alerts

配信にあたっては、頻度やソース、件数や配信先などを設定することができます。

googlealert

自分が興味あるキーワードを複数登録しておけば、それらの情報を見逃すことなくチェックすることができます。

Twitterで特定のキーワードに関するツイートを探すなら「egobird」で

Twitterは重要なメディアのひとつになっていますが、その中から特定のキーワードに関するツイートを効率的に探すことができるのが、iPhoneアプリの「egobird」です。

http://psoftmobile.net/jp/egobird.html

UIが優れており、細かい検索条件を簡単に設定できるのがお気に入りです。Twitterはリアルタイム性が高いので、最新の情報をチェックしたい場合は、こちらに登録しておくと便利です。

egobird – エゴサーチ・検索に特化したTwitterクライアント
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング

RSS配信していないサイトのチェックは「ウェブチェッカー」で

時々、RSS配信していないサイトで更新状況をチェックしたい場合があります。そういうときは「ウェブチェッカー」を使います。

http://webchecker.biz/

URLを登録しておくと、更新があった場合にメールで教えてくれます。

 

 

以上です。

今の時代、情報は無限にありますし、その更新スピードも早いです。どうやって効率的に情報を収集し、消化するかはとても重要になっていると思っていて、それを実現するための仕組みづくり、習慣づくりが、少しずつその差を作っていくのだと信じています。

大手新聞社のツイッターアカウントをテキストマイニングしてみた

 

新聞のツイッターアカウントを調べてみました。テキストマイニングもしてみましたよ。

大手5社の発行部数とツイッターのフォロワー数

新聞大手5社の発行部数と、ツイッターのフォロワー数を見てみましょう。新聞の発行部数は、読売新聞、朝日新聞がトップ2で、それを毎日新聞、日経新聞、産経新聞が追うような状況です。

http://news.livedoor.com/article/detail/9822428/

整理した結果が、以下です。

新聞発行部数アカウントフォロワー数
日経新聞275万534部@nikkei1,311,613
朝日新聞710万1074部@asahi873,508
毎日新聞329万8779部@mainichijpnews283,849
産経新聞161万5209部@Sankei_news47,811
読売新聞926万3986部@Yomiuri_Online458,277

また、ツイッターアカウントのフォロワー数も調べました。これは日経がぶっちぎりです。朝日新聞がそれに続いていて、それを読売、毎日が追う状況です。産経はやる気ないですね。。。。

これだけでも、各社のネット戦略が見えてきます。特に日経は、発行部数とツイッターフォロワー数の順位が大きく変わっていて、ネットに力を入れていることがわかりますね。

さて、各社のツイッターアカウントを分析していきます。上位5社のうち、読売新聞以外を対象にしました。(読売新聞は、なぜかつぶやきを十分な件数取得できなかったので。。。)

日経新聞のツイッター分析

日経新聞アカウントのつぶやき状況

これがアカウントのつぶやき状況です。だいたい、1日平均70件ぐらいでしょうか。

nikkei_tweet

日経新聞アカウントのテキストマイニング

日経新聞アカウントのつぶやきをテキストマイニングしてみました。当然といえば当然ですが、政治・経済系の単語が多くを占めていますね。

nikkei_text

朝日新聞のツイッター分析

朝日新聞アカウントのつぶやき状況

アカウントのつぶやき状況を見ると、だいたい一日100件弱ぐらいですかね。日経新聞よりはちょっと多い感じがします。

asahi_tweet

 

朝日新聞アカウントのテキストマイニング

こちらは、安保法案の多さが目立ちますね。それ以外にも、「囲碁」「ラグビー」「逮捕」など、趣味・スポーツ・社会系の記事を幅広くつぶやいているのがわかります。

asahi_text

 

毎日新聞のツイッター分析

毎日新聞アカウントのつぶやき状況

毎日新聞は、一日70件ぐらいですかね。日経新聞と良い勝負なんじゃないかと思います。

mainichi_tweet

 

毎日新聞アカウントのテキストマイニング

もっぱらプロ野球って感じがしますね。。。それ以外でいくと、安保法案ですか。

mainichi_text

産経新聞のツイッター分析

産経新聞アカウントのつぶやき状況

これまでの3社に比べると、少なめです。一日平均40件弱でしょうか。冒頭で紹介したようにフォロワーも少ないですしね。あまりネットには力を入れていないのでしょうか。

sankei_tweet

 

産経新聞アカウントのテキストマイニング

記事タイトルの最後tに「産経ニュース」が常に入っているので、テキストマイニングするとこんな感じになってしまいました。。。恐らく、記事サイトのTwitterシェアボタンからつぶやいているんだろうな、と。

それ以外は、あまり特徴的なキーワードがないですね。

sankei_text

 

 

さて、新聞のツイッターアカウントを調べてみましたが、それぞれのイメージと合ったでしょうか。こうやってみると、各社の戦略や傾向が見えてきて、面白いものです。

日経新聞がファイナンシャルタイムズを買収しましたが、今後は各メディアが新聞という枠組みを超えて、特徴を出していくことが求められていくでしょう。