カテゴリー: IT
iOSのショートカットアプリで使っているレシピまとめ
今、自分で使っているショートカットアプリのレシピをここに書いておきます。これらは、実際自分の生活にはなくてはならないものになっています。
音楽のプレイリスト再生
最初ショートカットを使い始めたのは、音楽のプレイリストの自動作成→再生でした。昔iTunesで作ってたスマートプレイリスト代わりですね。- 再生回数が多い
- 直近3か月再生していない
- 端末にダウンロードされている
Pay系アプリのまとめ
キャッシュレス決済もだいぶ普及しましたが、それに伴ってPay系のアプリも乱立してきました。ポイント系のアプリも合わせると、どんどん増えていきます・・・。これもショートカットアプリでまとめておくと、ウィジェットやボタンから一発で必要な支払い手段を呼び出すことができるようになります。
Kindleの読み上げ
これが最近一番使ってるショートカットですね。Kindleによる読書を劇的にスピードアップしてくれています。Apple Watchでウォレットアプリを表示
Apple Watchで支払うときに、ウォレットを呼び出すためのレシピ。これをウォッチフェイスに登録しておけば、慌てずにすみます。ブラウザのタイトルとURLを同時にコピー
ブラウザでいろいろ調べものしているときに、URLだけだとあとでわからなくなってしまうことが多いので、同時にタイトルもコピーできるように。これぐらい。
Uber Healthとは?医療分野におけるMaaS
医療機関向け配車/配達サービス | ビジネス用 Uber
このサービスは2018年から開始しています。アメリカで。
Uber、医療機関と患者をつなぐ配車サービス「Uber Health」発表 – CNET Japan
Uberは”Uber Eats”など、様々な移動ニーズに応えようとしているわけですが、その医療版のようですね。どういうサービスなのか、調べてみました。
サービス対象者は医療機関になっている
Uberがサービスを提供するのは、医療機関であり、病院にかかりたい患者に直接提供するわけではありません。医療機関が従来から行っていた、通院患者向けの送迎サービスを、Uberに置き換えるようなイメージを持てば良いですね。
車椅子患者も送迎できるようにしたり、センシティブな医療履歴に関する情報も安全に取り扱えるようにするなど、特化した対応を行っています。
病院のコスト削減、売上増加を実現
医療機関では、自前で送迎サービスを提供することは費用負担になるとともに、診察予約しても来ない患者もいる、ということが課題になっています。アメリカでは予約しても来ないという問題が大きいらしく、日本とはニーズが違うかもしれません。
この課題を、Uber Healthを導入することで、効率的な送迎を実現(コスト削減)するとともに、予約→送迎をスムーズに行うことでドタキャンなどを防止する、患者のリテンション(売上増加)にもつながります。
Uberも、新しい収益を確立することができます。以下の記事でも簡単な収益シミュレーションが行われています。
患者向けライドシェアサービスはUberやLyftにとって新たな収入源になるか?新たなライドシェア x ヘルスケア分野|From the Alley|note
Uberアプリが前提になっているわけではない
Uber Healthのサービスは医療機関向けに提供されているので、患者は必ずしもUberアプリを使う必要はありません。高齢者など、デジタルデバイドが生じやすい層が利用者だと思いますから、そこも配慮されているサービス設計になっています。
薬の配達も開始
最近だと、薬の配送も始めています。Uber、米国で処方薬の配達サービスを開始–「Uber Health」「Uber Direct」を活用 – CNET Japan
それ以外にも、医療従事者の通勤支援や、食事の配達もサービス展開しているようです。
着実に移動の需要を捉えるとともに、広げているのがわかりますね。
ちなみに、Uber Healthのことは、「Beyond MaaS」という本でも紹介されています。
日本でも医療MaaSの実証が始まってきていますが、日本は日本での課題で、医療や介護領域のMaaSが広がるのかもしれません。
iPhoneのショートカットを使ってKindle読み上げをワンタップで実現する
が、ここに書いた方法より、iPhoneのショートカットアプリでやるともっと簡単でした。これを使うとワンタップでKindleの読み上げを開始することができます。
ショートカットアプリで、以下のショートカットを作りましょう。
アプリを開く(Kindleを指定)
2秒待つ
画面を読み上げ
アプリを開いたときに、最後に開いた本が読み上げの対象になります。あと、別の端末で読んで同期するときなどは、ちょっと注意が必要です。うまく動かないときもあるでしょう。
あと、アプリがちゃんと起動し終わるまでのアイドル時間として2秒で設定しています。
あとは 作ったショートカットを、アプリアイコンにするか、ウィジェットで表示して、使えば良いです。
ワンタップで読み上げができるというのは、細かいですが想像以上に快適です。これを導入してから、読む量も増えてきてます。
参考:iOS14のおすすめショートカット3選 – Qiita
Apple Watchのブレイデッドソロループを買ったら睡眠時間が増えた
Apple Watchの新作と合わせて、新しいバンドとしてソロループ、ブレイデッドソロループが発表されました。
Apple Watch Series 6のバンドを購入 – Apple(日本)
ベルト自体が伸びるので、金具などが不要で快適、と言われていました。しかし、気になったときにはApple Storeでは入手が難しくなっていました。
で、ここまで人気なら代替品が出てくるだろうと思っていたら、やはりありました。アマゾンや楽天を見ても、似たような代替品が少なからずあったので、これは中国からの代替品が既に出回り始めているなと思いました。
AliExpressでブレイデッドソロループを買って見る
いくつか見た中でAliExpressが一番品揃えが豊富だったので、試しに1つ買ってみることにしました。編組ソロループ用時計バンドシリーズ6 se 5 4 3 2編組弾性ブレスレットiwatch 40ミリメートル44ミリメートル38ミリメートル42ミリメートルバンド|時計バンド| – AliExpress
金額は300円から700円位の感じなので、失敗してもそれほどお財布にいたくないと思います。本家と桁が一つ違う・・・
注文したのは独身の日の直前だったせいか、ちょっと待たされました。AliExpressは発送が長くかかったり到着予定がちょっと適当なので、その点は気をつけた方が良いかもしれないです。
ブレイデッドソロループのつけ心地は良い
代替品は、本家ほどあまりサイズが厳密でなく、S・M・L程度のサイズで選んで買う形です。一応、軽く自分の手首のサイズを測って、注文しました。実際に使ってみた感想としては、装着している感じがほとんどなくなり、快適です。ベルトの金属部分も無くなるので、PCでキータッチする時も当たることもなくなりました。
Apple Watchでの睡眠計測も快適になる
ブレイデッドソロループに変えてから、睡眠計測をApple Watchでするようになりました。これまでは革のベルトをしていたので、重くて“付けてる“感じがあったんですよね。そのため、 睡眠計測用としては装着が軽いMi Bandを付けていました。それがブレイデッドソロループにすると、装着している感じがほとんどなくなるので、夜寝ている間にも気にならなくなりました。
睡眠計測もApple Watchに統一することで、ヘルスケアアプリの睡眠モードも見るようになりました。あと、就寝時間を設定すると、寝る時間が近づくと特定メニューだけロック画面に表示してくれるショートカットの機能も使えるようになります。
就寝前に睡眠モードでショートカットを実行する – Apple サポート
これを使って、夜スマホをだらだらといじるような時間も減っています。
ということで、Apple Watchのベルトをブレイデッドソロループに変えることで、睡眠時間も伸ばすことができるようになりました。
なんだかんだで睡眠、大事。無理をせず、だらだら過ごすのではなく、寝ましょう。
YouTubeをポッドキャスト化してくれるWebサービス「Listenbox」
ただ動画をずっと見ているのは辛いので、ポッドキャストみたいにできないかなと思っていました。
探していくつか探してみたところ、YoutubeをPodcast化できるサービスを発見しました。
Listen and publish YouTube shows as podcasts – Listenbox
使い方は、YouTubeチャンネルのURLを入力するだけです(要ログイン)。するとポッドキャスト用のURLが発行されるので、それをポッドキャストアプリに登録するだけです。Overcastでうまくいきました。
無料だと50エピソードまでしか取得してくれなかったり、自動更新してくれないけど、まずは十分かもという感じです。
旅行行くときとか、ポッドキャストでまとめて聞くときに良い気がしました。
オムニチャネルより広い概念である「ニューリテール」を理解する
中国のリテールが進んでいるというのは、「アフターデジタル」を読んだときも感じましたが、日本でもいろいろ動きが出てきているようです。
トライアルのスマートレジカートに学ぶ、店舗が「客単価」を上げるためのヒント | Agenda note (アジェンダノート)
ヨーカ堂、AIが商品発注 9月から全店8000品目 :日本経済新聞
最近、この「新・小売革命」という本も読んだので、大きな動向としてリテールのDXというのがどういう流れなのか、自分の頭を整理したいと思います。
オンラインはオフラインを飲み込むのではなく「融合」する
以前、こちらの記事でも書きましたが、EC化率は全体で6.7%で、オフラインの割合はまだまだ圧倒的な状況です。ECが伸びてはいるのですが、多くがオンラインに置き換えられる、という考え方はほとんどなくなっていて、逆に実態店舗をアップデートすることで大きなビジネスチャンスになる、という考えが大きくなっているのではないでしょうか。
つまり、実態店舗に新しいテクノロジーを導入したり、オンラインと融合させることで、全体としての顧客体験を上げるということです。
ではどう融合していくのでしょうか。冒頭で紹介した「新・小売革命」では、そのエッセンスが整理されていてわかりやすかったです。
まず前提として、小売りという業態と、オンライン・オフラインの違いを整理してみます。
著書によると、小売りは以下で定義される。
小売りの本質とは、「人」と「物」を繋ぐ「場所」である。
そして、消費者はモノの背景にある「情報」も同時に受け取り、購買するかを判断しています。リアル店舗では、店舗内で商品に関する情報を受け取り、同時に購買していることになります。
しかし、オフラインではこの「情報」部分だけが切り離されることになりました。ショールーミングが生じたのも、購買に必要な情報として実物を見たい場合は、先に情報だけ店舗で受け取り、後から安いECで買うという行為がある種合理的になってしまったためです。
リアル店舗は物流・在庫を含め非常にコストがかかりますが、一方で買い物体験という意味では大きな優位性があり、未だに小売り市場の多くをリアル店舗が占めています。このように、それぞれ顧客・売り手にオンライン・オフラインでメリットが異なるのです。
それぞれの特性を踏まえながら、うまく融合させていこうという考えが「ニューリテール」です。
「ニューリテール」とは
ニューリテールというのは、中国のアリババで提唱された考え方です。
「ニューリテール」とは、2016年10月にアリババのジャック・マー会長が提唱した10年~20年先の未来に訪れるだろうリテールのコンセプト。簡単に言えば、テクノロジーとデータを駆使し、オフラインとオンラインが融合したリテールビジネスによって、より優れた顧客体験を届けること。同時に小売事業者のビジネス課題も解決する。
アリババが推進する「ニューリテール」時代の顧客体験とは? テクノロジー&データが牽引する小売の未来 | ネットショップ担当者フォーラムより引用
まさに先ほどいった、オフライン・オンラインそれぞれのメリットを踏まえて、テクノロジーでこれらを融合したり、デメリットを小さくさせたりしていく、ということです。
前述の「新・小売革命」では、このように表現されていました。
どのようにしたら小売りの効率が上げられるか
①「データエンパワーメント」により、情報流、金流、物流の組み合わせを最適化する。
②「売場効率革命」により、人流量、成約率、客単価、リピート率の効率を上げる。
③「短絡経済」により、D-M-S-B-b-Cの経路を短縮する。
①は、例えばオムニチャネルと言われている動きが該当します。Click&Collectで、ネットで注文して店舗で受け取るなど、顧客のニーズに合わせてサービスを提供するわけです。それ以外にも、金流という観点だとキャッシュレスやAmazon Goもありますし、冒頭紹介したトライアルのスマートレジカートもそうです。顧客の利便性を上げつつ、店舗の運営コストを下げることが念頭にあります。
②は、例えばウェブの考え方などがオフラインに入ってきており、例えばABEJAが提供するRetail AIだと、店舗前の人数や来店人数などを計測し、購買に至るまでの動きを解明する動きが出ています。売場でのデータを多く収集することで、これまで見えなかった顧客動向を把握し、商品開発や売場改善を向上させます。
ABEJA Insight for Retail | 株式会社ABEJA
③の「D-M-S-B-b-C」は本を読んでいただかないとわかりづらいですが、商品企画から顧客へモノが届くまでの流れです。これを短縮するというのは、冒頭でいうヨーカ堂の自動発注などもその一部として考えることができます。
世の中で出ている様々な取り組みは、このように小売りの旧来の課題と、オンラインでは解決しきれないが、そこで知見として得られたアプローチや新しいテクノロジーが導入されて、アップデートされている感じです。
オムニチャネルという言葉を聞くことは最近少なくなってきたなと思っていましたが、このようなニューリテールの考えはもっと幅広い概念で捉えられているなと思います。ちなみに、オムニチャネルという言葉をGoogleトレンドでみると、下火感もあります。
顧客体験を変える様々な取り組みが、これからも小売りに導入されていくのでしょう。
スマートリモコン「Nature Remo mini」を購入してスマートホーム熱を高める
以前購入して使っていたスマートリモコンが壊れたので、Nature Remo miniに買い替えました。
だいぶ前に購入を検討していたときは価格高めな印象でしたが、miniというお手頃なものが登場していたのですね。
学習がすごい楽
リモコンも市販で多く出回ってるものはすでに登録されているようで、ひとつボタンを認識させると、全てのボタンが使えるようになりました。超楽。
もちろん対応してないリモコンもあるので、そういうものは個別で学習させることもできます。
Nature Remoのアプリで「シーン」という機能もあり、それを使うと複数の命令をまとめて実行することが可能です。就寝するときに、電気、テレビ、エアコン全部消すとかですね。
スマートスピーカーとも連携
我が家にあるAmazon Echoと連携しましたが、この設定も簡単でした。
しかもNature Remoアプリ側でシーンを設定すると、スマートスピーカー側にもシーンが認識させることができるので、Alexaアプリで呼び出すキーワードと一緒に登録すれば、「おやすみ」で全てのスイッチをオフ、なども簡単に実現できます。
Google HomeとAmazon EchoからNature Remoのシーンが利用できるようになりました! — Nature
Nature Remoのセンサーを活用する
Nature Remo miniには気温を計測するセンサーが搭載されています。miniじゃない方は湿度や照度、人感センサーも付いてます。
さらに、APIも提供されており、それを使うことでこんなダッシュボードを作ることもできます。
リビングの環境監視ダッシュボードを60分で作る方法(Nature Remo Cloud APIとGoogleサービス連携) – Qiita
Google App ScriptsとGoogleデータポータルでできます。これを記録して見やすくすることで、定期的に状況チェックしてみようかなと。在宅ワークも増えてきたし、部屋の気温がどう推移するのか見るだけで何か発見があるかもしれない(し、何もないかもしれないし、もっといえばすぐに飽きるかもしれないけれど・・・)。
Nature Remo miniを導入したことで、スマートホーム熱が少し高まってきました。まずはロボット掃除機を新調して、スケジュールで実行して毎日きれいな家を維持しています。
これまで安いものしか使ってなかったですが、少しグレード上がると場面に応じて引っ掛からずに動いてくれたり、音も少し静かになっていたりするので、生活レベルが上がった気がしました。
それ以外だとスマート照明とかAmazon Echo Showとかスマートプラグが気になっています。具体的な使い道を考えてから買おうと思いますが・・・。
ひとまずこういうツールを導入すると、QOLが上がって良いですね。
Googleアラートを使って気になるジャンルの記事を大量に消化する
Googleアラートでいくつか自分が関心あるテーマを登録していて、一時期Feedlyに登録していたのですが、「メールの方がジャンルごとに集中して読める」と思い、メールで読んでいました。
しかし、Googleアラートへ登録するキーワードが増えてくると、メールの数も増えてしまい、逆に読むのがつらくなってきました。
で、もう一度RSSをFeedlyに登録しようと思ったら、FeedlyはGoogleアラートを有料プランだけで提供するようになっていたのですね・・・。どうやらずいぶん前から有料になってたみたいなので、自分が気づくのが遅かっただけのようですが。
Feedlyの代替手段はあるのか
代替案がないかと思い調べてみると、InoreaderというRSSリーダーが無料でGoogleアラートも使えるとのことだったので、試してみることに。
Inoreader – Take back control of your news feed
数日使ってみていますが、良い感じです。閲覧のストレスもないですし、不満なし。当面はGoogleアラート専用のリーダーとして使っていこうかなと。
数百ある記事も数分で消費できるので、RSSリーダーは便利だなと思います。RSSリーダーは既に枯れたツールだとは思っているんですが、効率的に情報を消費するのに最も便利だと思うので、まだ使い続けているんですよね。
Googleアラートのこれから
Googleアラートは、本当は単純なキーワードではなく、言い間違いや類義語も含めたトピックとして、同じようなコンテンツは拾ってくれると嬉しいのにな。
一方で、汎用的な言葉や意味が複数ある言葉などの場合は、ノイズが多く含まれるのも悩ましい問題です。
自然言語はこんな感じで、数字のように画一的な意味だけではない場合があるため、同じ語でも意味が違ったり、逆に違う言葉でもすごい意味が近かったりということがあります。
オントロジーはデータサイエンスにおける異種データの理解にどのように役立つのか | HPE 日本
Googleトレンドは単純なキーワードだけでなく、トピックとしても検索できるようになっているので、Googleアラートも変わってくるかもしれないですが。
「ロジスティクス4.0」で物流業界の課題と未来を勉強する
物流業界の構造やトレンドを知りたくて、この本を読みました。
自分が不勉強だっただけなのですが、想像以上に変革が起こっており、とても勉強になりました。今の課題やロジスティクス4.0の内容を知るには良い一冊だと思います。
物流業界の課題
物流業界の課題はどういうものがあるでしょうか?本書を読めばわかるのですが、こちらの記事に簡潔にまとまっているので、拝借します。
・ドライバーの高齢化と労働環境
・物流業界各社の過剰サービス
・積載率減少による効率悪化
物流業界の現状と課題 – AIは物流を救えるか? | SmartDrive Magazine
ヤマトの値上げが行われたのも記憶に新しいところですが、このような問題を抱えている業界が、どのように進もうとしているのかを読み解くのが本書です。
装置産業化していく物流業界
課題解決のポイントは2つ示されています。
1つには、属人的なノウハウです。人の介在を必要とするプロセスが減少するということは、今までノウハウとされてきたことが形式知化し、機械やシステムに置き換わっていくことを意味します。
ICTやロボットなど、いろんな領域で機械化・効率化が進められてきていますが、それでもまだ人への依存が多く残されています。そこで生じてしまう属人的なノウハウを、どう形式知化し、現場への実装に落とし込んでいくかが重要なポイントです。
物流倉庫内の動線など作業効率を分析するAIソリューションも登場してきています。
ニューラルポケット、三菱地所グループ初となる、物流施設内での作業効率・動線のAI可視化ソリューションの提供を開始|ニューラルポケット株式会社のプレスリリース
勘と経験に依存していた部分を、定量化しながら改善していく流れが生まれています。
逆に、Amazonはロボットを活用して、ロボットが棚自体を移動させてくれるので、人は移動せずにピッキングだけするという方法を、数年前から導入しています。
アマゾンの物流倉庫、商品を運ぶロボットを国内初導入:日経クロストレンド
それ以外にも、いろいろと属人的な作業はあることでしょう。AIやロボットを組み合わせて活用することで、そのような属人的な領域はどんどん減っていくと本書では書いています。
もう1つは、属社的な仕組みです。物流がインフラ的機能になるということは、特定の企業・個人が占有するのではなく、広く共用される存在に変わることを意味します。「経済合理性を優先するなら、自社ならではの物流にこだわるよりも、他社も利用している仕組みに適合した方がよい」という領域が増えていくはずです。
物流業界は、サプライチェーン全体の最適化という方向性が生まれています。内閣府が進めるスマート物流でも、「物流・商流データプラットフォームの開発」が取り上げられているなど、個社ごとの努力というよりは、業界横断的な取り組みが加速しているのがわかります。
スマート物流を実現するための3つの視点 | IoT NEWS
SIPの研究計画によると、日用消費財、ドラッグストア・コンビニ、医薬品、地域物流などフォーカスを絞ったプラットフォームを構築する想定のようです。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)スマート物流サービス 研究開発計画
それ以外にも、トランコムが荷主と運送業者をマッチングするプラットフォームを構築するなど、新しいマッチングプラットフォームができています。
こうやってみると、どんどん設備投資の割合が今後も大きくなっていき、人が直接作業する領域は徐々に減っていくのでしょう。そのスピードがどうなるかは技術進化などにもよるかもしれませんが、競争優位性として人を効率的にマネージする部分が減り、新しい技術を効果的に取り入れていく点が優位を構築するのだな、と思いました。