【書評】FREE

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会
売り上げランキング: 35

遅ればせながら、話題になったFREEを読みましたよ。確かに面白い。これからのビジネスモデルの動きがつかめる気がしてくる。
 
要はビジネスモデルの転換
 
ITなどの技術進化によって複製コストがゼロになるので、お金の取り方を変えなければいけない、ということだと思う。複製コストがゼロになるところを、無理やりコピーコントロールなどの制限をかけても、技術進化には勝てなくなる。
 
それよりも、「予想通り不合理」でも書いてある通り、200円が100円になるより、100円が無料になる方が飛び抜けて人をひきつける効果がある。それぐらい「無料」のインパクトは大きい。これを利用して、宣伝効果を得ることを考える方が良い。
 
これからは、これまで収益ポイントだったところを無料する代わりに、新しい収益ポイントを探すことが重要だ。価格は「創造的」に作り出す、という言葉が印象的だった。
 
 
他にも、行政や税金の運営との関連などを考えたけど、余りうまくまとまらないので、とりあえずこれで終わり。
 

ピクト図解で電子書籍のビジネスモデルを考えたら結構面白かったので公開してみる

ビジネスモデルを把握できる手段を学べると思い、ピクト図解の本を購入。で、それとほぼ同時期に、GIEフォーラムで電子書籍がトピックに扱われたり、iPadとかKindleが欲しいなーとか考えていたので、電子書籍のビジネスモデルを考えるようになった。
 
というわけで、試しに電子書籍がもっとメジャーになると、ビジネスモデルがどう変わるか、ピクト図解で考えてみた。

これが、一般的な書籍の流通形態。作者から、出版社、取次、書店を経由して、客が手にとる。

ネット書店は、恐らくこういう形。Amazonは取次を経由せずに、直接出版社から仕入れているらしい。(返品率の低さに驚き。)電子書籍も中抜きになるとか言われているけど、ネット書店ですら、書店のみならず取次も中抜きにしている。
 

電子書籍の予想されるひとつの形。出版社はコンテンツのマネジメント機能(編集やマーケティング、宣伝など)で残ると勝手に予想。そこからプラットフォームを経由して、読者へ。ビジネスモデル的には、余りネット書店の場合と変わらないね。あと、Discover21みたいに、出版社とプラットフォームを兼ねる場合もある。
 

電子書籍の派生というか発展版。紙媒体を電子にするだけじゃなくて、音声や動画を組み合わせたり、インタラクティブな動きを行う仕組みを盛り込んだり、電子コンテンツでしか実現できないことを作成する企業が出てきそう。

で、電子書籍が主流になると、こうなる、と思われているモデル。作者と客がほぼダイレクトにつながるようになる。出版社の機能などが必要ない場合は、こういう形も増えるかも。(個人的には、あまりメジャーにはならないと思うけど。)
 

あと、電子書籍だとコンテンツを編集するのが容易になるので、一度購入した本の更新版を、安い料金で配信したりできそう。というか、Twitter社会論ではそういう計画らしい。これまでの、一度売ったら終わり、というような流れではなくて、コンテンツを二次利用したり、アップデートすることで、課金するタイミングを増やすのは重要だろう。
 
 
電子書籍は、これまでの出版業界を壊すなんて話しも耳にするけど、こうやって考えてみると、収益モデルはいくつも描けそう。あと、FREEでも書かれているように、コンテンツは限界費用まで下がる(ほぼゼロ)代わりに、講演やセミナー、コンサルティングの機会を増やしてお金を稼ぐ、というような、「書籍そのもので稼ぐ」みたいな考えを改めることも必要なんだろうなあ。
 
iPadが発売されたら、ここらへんももっと面白くなりそう。

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解
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Twitterでつぶやいた記事を全文Evernoteに保存する方法

いやーすごいな。Twitterでブックマーク代わりにリンクつぶやいたりしてたけど、それを全文取得してEvernoteにつっこむ方法があるなんて。
やり方はすごい簡単。
 
①はてなブックマークでTwitter連携する
細かいやり方は、以下のサイトを参考に。ひとまず、はてブにリンク情報を自動で集約する。
ツイッターに投稿したサイトを自動でソーシャルブックマークにまとめよう | kokumai.jpツイッター総研

②hatebte(ハテブテ)に登録する
hatebteという、はてなブックマークのリンクを全文取得してEvernoteにつっこむWebサービスがある。これに登録して完了。随時、Evernoteに放り込まれるようになる。

hatebte(ハテブテ)
hatebte(ハテブテ)

以上で終わり。簡単過ぎる。Evernoteの無料容量をオーバーしてしまうかどうかだけが心配。。。。

あわせてどうぞ。

コンサルタントの使い方

自分がコンサルタントをやっていると、「コンサルタントをどう活用していいか、イマイチわからない」ということを聞くことがある。ので、自分が考える「コンサルタント」のうまい使い方を書いてみる。

前提:使う側の責任範囲を超えて仕事はできない

当たり前かもしれないけれど。使う側の責任範囲を超えて仕事はできない。担当者に決定権がないことには、やはり提案も調査もしづらい。

過去に上司から、「担当者の先まで飛行距離がある資料を作れ」と言われたことがある。これは何を指すかというと、担当者だけでは決定できないことでも、担当者の上司やその先の上司などが見たときに、その人を納得させ動かせるような内容を意識しろ、ということであった。それだけ、仕事をする中で決定権限の壁に当たることが多いということでもある。

使う側としても、コンサルタントに期待する内容に適した、決定権限を持つ人がプロジェクトに加わることが重要になる。

アクション:漠然とした悩みを打ち明ける

問題を明確にすれば、解決策を講じるのはそれほど難しくない、とも言われる。で、「何が問題であるか」を明確にするのはそれほど簡単でもなかったりする。

コンサルタントはそこを明確にすることを求められる。顧客が求めているものを明確にして、そこに解答を導きだす。答えがずれてはいけない。

よくコンサルタントの使い方として「自分の要望や成果物を明確にしてから依頼しましょう」なんて書いてあるのを見るけど、そんなに全て最初からイメージしていたら、コンサルタントに依頼しなくてもどこかのIT業者とかでも良いよね、と思う。「ここらへんが問題だと思ってるんだけどねー」ぐらいの軽いスタンスから始まっても良いんじゃないかと。

アクション:妥当性をチェックする

コンサルタントは経営知識や業界の動向に詳しかったりするので、一歩間違うと「言いなり」になる恐れがある。もちろん熟練で有名なコンサルタントであっても、絶対に正しいなんてことはない。つまり、使う側がコンサルタントの言っていることが妥当であるかどうかをチェックすることが必要になる。

「業界ではみんなこうしてます」みたいな非論理的な説明をするコンサルタントは注意した方が良い。論理的に妥当性を証明できてこそ本当のコンサルタントであると考えているので、使う側もぜひそういう論理的な穴がないかチェックすることを意識した方が良い。チェックなんて難しいこと書いているけれど、やり方は至極簡単。「自分にはわからないので、わかるように説明して」と突き返せば良い。それだけ。

コンサルタントもお金をもらって雇われる身。空気を読んで、相手が欲しがっている結論を導きだしてしまうことだってあるかもしれない。そういう状況を避けるためにも、使う側もちゃんとチェックを。

役割:第3者的なチェック機構として

前項で書いた通り、妥当性や論理性を追求することを得意とするので、何かの妥当性や信憑性を評価できない事態が発生している場合は、それを評価する第3者的チェック機構として、コンサルタントを活用するのはひとつの手段だと思う。

何かの事業などを評価したいときに、その評価の妥当性を証明したり、費用対効果を示したりする。世界にはこういうフレームワークはたくさんあるし、コンサルタントはそういうものに精通しているはずなのだから。

役割:組織横断の役割として

縦割り組織というのは、よくありがちな組織の弊害。それが、コンサルタントを入れることで血流を良くなることがある。本来であれば役割として違うのかもしれないが、実態では顧客の部署間の調整を外部の業者が行ったりすることがある。

情報を収集し、加工・編集するのはコンサルタントの得意とする分野だったりする。その特性を活かして、現場からの情報吸い上げや横断的な調整役として利用するのは、ひとつの活用方法としては悪くないと思う。その場合は、「そういうことも期待してますよ」とコソッと伝えておくと、それを意識して動いたりするので、なお良いと思われる。

他にもいろんな使い方があると思う。情報を集めたいときも、呼んで少し話をしてみれば、望んだ情報の触りぐらいは得られるかもしれない。仕事の仕方も独特に見られるので、働き方を一緒に働いて間近で見てみたい、と言われたこともある。

あまりコンサルタントの実態がわからないけれど、単価高い、とか、言ってることが敷居高そう、などで抵抗がある人は、とりあえず少し接触する時間を増やして欲しい、とも思う。呼んでもらって話をするだけなら、お金なんていただきませんよ。

他にもあるかな。とりあえず、今思いつくのはこれぐらい。


あわせてどうぞ。

自治体クラウドが新しい行政単位や経済圏をつくるのかも

自治体クラウドの実証実験が始まっている。県や市町村で業務モデルをすり合わせて、要件を整理する作業が行われているそうだ。個人的な見方としては、ここの部分は非常にしんどい作業だと思われる。

企業でも何でもそうだが、組織によってやり方はある。行政だって同じ。そこを同一のシステムを利用可能にするんだから、ERPみたく「パッケージに業務を合わせる」という発想を中心に取りまとめないと、纏まるものも纏まらないのではないか。

でも、自治体クラウドは新しい行政単位を考える良い機会になるのではないか、とも思い始めた。
自治体クラウドは、おそらくどこかの自治体がプライベートクラウドを持ってそれを他の自治体が利用料を支払う、という形態が主流になると思われる。

すると、ある自治体クラウドの参加する自治体は、ITインフラを各自治体が保持する必要がなくなり、業務内容がほぼ統一されることになる。これが進展すれば、業務の効率化・集約が行われ、コスト削減が期待される。ここまでは、一般的に言われている自治体クラウドの効用だ。

さらに考え方を進めると、自治体クラウドはある程度エリアが近いところが集まって構築が進められると予想される。すると、どの自治体が中心になって、どのエリアまでを自治体クラウドの範囲にするかによって、新しい擬似的な行政単位が形成される可能性が考えられる。
(地方では、どことどこが仲が良い、であるとか、中心になるならあの自治体、みたいな「何となく」な空気はあると感じる。)

システムの共同利用や業務の統一化などが進むと、自治体間で共通的な政策を行ったり、地域インフラを共通化するなど、経済圏がもっと鮮明かつ活発に形成されるのかもしれない。

そう考えると、平成の大合併みたいな上意下達のような合併ではなく、地域から自主的に形成される行政エリアが醸成される可能性だってある。むしろ、そういう流れを期待したい。


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「働かざるもの 飢えるべからず」出版記念講演をきいて思うこと

Ustreamで動画があったので、聞いてみました。基本的にはベーシックインカムの話。
(Ustreamで再検索したら見つけられなかった。。。削除されたかな?)

自分の中では、金持ちに5万円与えても社会にとってインパクトはないけれど、貧しい人が手にした5万円は、その人にとって大きな価値を生むし、それによって社会にとっても利益を生むはず、ということ。

つまり、全体に基礎的なインカムを再分配することが、社会にとっても有効は資源活用になるんだという発想。こういう社会設計を考えられる人、というのは日本にどれくらいいるのかな。でも、こんなに最近ネット上でベーシックインカムの話を聞くと、時代の流れとして社会に受け入れられる日も遠くないのかもな。個人的にはベーシックインカムは賛成。

@assamtea @kuze_takahiro @katsuragawa_m @fuchan_gifu @megumeru とやった勉強会でも話が出たけど、社会全体の生産性を考えれば、本当に生産性をプラスにできているには全体の1割。これは昔から変わらない。これを受け入れて、残りの9割も含めて全体で生活をできる社会、という基盤作りを真剣に求められる時代になる気がするなあ。
 

働かざるもの、飢えるべからず。
小飼 弾
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あわせてどうぞ。

 

「孫正義LIVE2011」が熱い

Ustreamで公開されていたので、拝聴。面白かった。いろいろ考えさせられましたよ。

ソフトバンクの会社説明会の位置づけらしいけど、前半は孫正義社長の生い立ちから今に至るまでの振り返りや、信念の説明。後半は、今後のソフトバンクのビジョンが語られていた。

ちなみに以下のリンクで、全て書き起こされている。
孫正義、【志】を語る。「孫正義 LIVE 2011」書き起こし(その1) | kokumai.jpツイッター総研

思ったことをつらつらと。

冷静と情熱のバランスを考えるとき、最後に情熱が勝つ

これは前々から思っていたことだけど、優秀なリーダーは冷静と情熱のバランスを考えたときに、最終的には強烈な情熱が勝る傾向にある。今回の孫正義LIVE2011でも同じ感想を持った。

食事するときも必ず教科書を左手、左手に教科書、右手で箸とかフォーク。そん時思ったんですけどねえ、一度ゆっくり両目でお皿を見て料理を食べたいな。そしたらどんなにおいしいだろうかな。そんな贅沢ってあるのかな。

と思ったわけですよ。

皆さん食事するとき大概両目でお皿見て食べるでしょ。僕はね、そんな贅沢はなかったんですよ。そんなことはできない。必ず、食事するときも教科書をにらみながら、視野のはしっこにボーッっと見える皿にフォークを突き刺してとりあえず刺さったものを食べる。ときどき胡椒みたいなのがそのまま入ってガーッと叫んだりすることも。
孫正義、【志】を語る。「孫正義 LIVE 2011」書き起こし(その1) | kokumai.jpツイッター総研

これを聞いて「いや、ご飯と勉強を切り分けた方が効率が良いんじゃないの?」とか「ご飯を早く終わらせる方法を考えた方が・・・」とか「箸やフォークを使わない食事を・・・」なんて突っ込みをすることには余り意味がない。

そこまで強い思い込みによって何かの作業に打ち込めるか、ということだと思う。全体を通してみればわかるけれど、冷静な部分ももちろんある。「自分はちょっと世間からするとおかしいと見られるかもな」というような、客観的な目線も持ち合わせている。それでも、最終的には自分の情熱・信念が勝る。

その信念が正しいものであるかどうかは問題ではない。誰でも間違いはあるのだから。ただ、リーダーになろうと思うのならば、少なからず冷静と情熱のバランスを考えたときに、最終的に情熱が勝つような資質が重要だ。(自分にはない。冷静になろうと過ぎる傾向にある。)

日本は第2次産業革命の終焉の時期を迎えている

日本や経済を見る目としても、重要な示唆をしている。イギリスで始まった軽工業に対する第一次産業革命、アメリカを発端として重工業に対する第二次産業革命を経て、今に至る。日本は、この第二次産業革命で製造業を発展させ、日本社会を牽引してきた。

でも、それも終わりを迎えようとしている。講演の中では、「絶対に今後の日本では製造業で発展することはない」ということを述べている。

トヨタや日産、ソニーなどの企業が終わる、という意味ではないが、社会を発展させる役割をその分野だけに担わせるのは限界である、ということを示しているのだろう。強く同感した。

もう言われ尽くしているけれど、製造業などの人が与える付加価値が高くない作業については、低い賃金の方に流れる。それどころか、最近は高度作業でも新興国の企業に流れ始めているくらいだ。

そういう中で、日本社会はどういう付加価値をつけて、アジアや世界の経済の中で生き残っていくかを考えなければいけないんだろうと思う。

2時間ぐらいあるけど、あっという間だね。熱くさせる人だ。ちょっとソフトバンクのファンになったもの。

井上 篤夫
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Ustreamをダウンロードして音声だけ抽出する方法(Mac編)

Ustreamの動画が充実してきましたね。いろんな講演会だったりシンポジウムがそのまま出てたりするので、そのままオーディオブックとして、移動時間に聴いても面白くなってきた。最近だと孫正義LIVE2011。面白かった。感想は別途書こう。

というわけで、Ustreamをダウンロードして、音声だけ抽出してオーディオブック化するまでをメモ。

 

①ブックマークレットでUstream動画をダウンロード

簡単。録画済みの動画ページで、ブックマークレットを使うだけ。flv形式でダウンロードできる。
UstreamのRecordedをダウンロードするBookmarklet [C!]

 

②フリーソフト「iExtractMP3」でflvをmp3に変換

これも簡単。①でダウンロードしたflvファイルをドラッグすれば、すぐにmp3に変換してくれる。感覚的には、2時間程度の動画も1~2分で変換が終了する。
Mac で FLV 動画ファイルからMP3(音声)を抽出する方法一覧

あとは、iPodとかにつっこんで、オプションから「オーディオブック」にすればOK。

 

20100605追記:

「iExtractMP3」が、たまにうまく変換しない事象が発生。原因は不明。別のフリーソフトの、「Free FLV to MP3 Converter for Mac」で変換できる。「iExtractMP3」に比べると、ちょっと動作が重い気がするけれど。

 

20100717追記:

Windows編も書いた。
Ustreamをダウンロードして音声だけ抽出する方法(Windows編) | Synapse Diary

Googleリーダーで全文表示する「まるごとRSS」が便利

試しに使ってみたら、すごい便利だったのでメモ。
サイトでRSSを入力して、変換されたRSSを再度登録し直すだけ。再登録⇒今まで登録してたRSSの解除、の手続きは面倒だけど、それを乗り越えれば快適なRSS購読が待っている。
 
RSSフィードを全文配信で読むなら まるごとRSS
RSSフィードを全文配信で読むなら まるごとRSS

今までは「続きを読む」的なフィードになっていると、わざわざクリックしないと全文読めなかったものが、Googleリーダーだけで解決する。購読にかける時間も、クリックやリンク先のページを開く手間と時間分は、省略できるようになる。心理的ストレスも小さくなるし。
 
ちなみに、WebページにRSSを生成する「MyRSS」のRSSフィードも、変換して全文表示できるようになった。素晴らしい。
 

Google App Engineの開発環境のデータが消える現象について

Google App Engineの開発環境に登録したはずのデータが、毎回PCを起動するたびに消えていたので、いろいろ調べてみた。
まず、Googleの公式な説明では、基本的に開発環境のデータは消えず、開発サーバ起動コマンドのオプション指定で消える、とのこと。もちろん、そんな操作は行っていないが、自分のPCでは毎回データは消えている。

開発用 Web サーバーは、コンピュータのファイルを使用して App Engine データストアをシミュレートします。このファイルは次回 Web サーバーを呼び出すときまで保持されるので、格納したデータを引き続き使用できます。

アプリケーションのローカル データストアをクリアするには、Web サーバーを開始するときに –clear_datastore オプションを使用します。
Python 開発用サーバー – Google App Engine – Google Code

で、いろいろ調べてみたので、ちゃんとメモしておこう。
 
①まず、ローカルデータストアのディレクトリパスを確認する。dev_appserver.py実行時のコンソールメッセージで、「datastore_path」が書かれている箇所があるので、そのディレクトリパスをチェック。
 
②そこにデータストアファイルがあれば、パス自体は正常のはず。自分の場合は、ファイルそのものがなかったので、PCを起動する際に消えてしまっているものと推測。(デフォルトのディレクトリが「-Tmp-」になっていたので、もしかしたらそのせいで消えてしまっていたのかも。本当の原因は不明。)
 
データストアファイルに使用する場所を変更する方法も用意されているけれど、それを試したらなぜかエラーに。次の手段で回避してみることにした。
 
③データを登録して、データストアファイルが作成されることを確認した。このデータストアファイルを別ディレクトリにバックアップ。
 
④PCを起動するとやはりデータストアファイルは消えているので、バックアップからデータストアファイルを戻す。
 
 
この状態で動かしてみたら、ちゃんと登録されている状態に戻った。