UP24のバッテリーは2週間もつ。既に買った人はファームウェア更新しよう

Apple Watchが発売されて、ヘルスケア系のウェアラブルデバイスが改めて注目されています。このブログで以前書いた、JawboneのUP24に関する記事も、いまさらながらアクセス数が上昇しています。

ウェアラブルデバイス「Jawbone UP24」を買ったら生活が激変した

僕としては、Apple Watchに関してはあるものの、まだ買う気にはならない感じですね。常に身につけるという意味では、UP24で十分です。

 

UP24のバッテリーは2週間継続する

Apple Watchのバッテリー時間が1日しかないんじゃないか?と言われています。まあ、ディスプレイがあっていろいろ操作できれば、それぐらい1日に1回充電を必要としても仕方ないかな、と思いますが。

一方で、UP24のバッテリーは2週間継続します。ずっと付けっぱなしにするのですから、充電はできるだけ短い方が良いです。ウェアラブルデバイスの使い方にもよりますが、ヘルスケア系のデータを記録していくためには、基本的にはずっとつけっぱなしです。UP24は歩数も睡眠も計測できるので、朝も夜も身に付けています。

Apple Watchの全容がわかるようでわかっていないのですが、ウェアラブルデバイスはあまり多機能にするのが、操作性の面でもバッテリーの面でもまだまだ難しいと思っています。その点UP24は、ディスプレイもありませんし操作はスイッチのOn/Offだけです。(それ以外の複雑な操作はスマートフォンのアプリ経由で行います。)だからバッテリーも長持ちするわけです。

 

既に買った人はファームウェアをアップデートすると最大バッテリー時間が2週間になる

僕が買ったときは、最大バッテリー時間は1週間でした。これでも十分長いなと思ったのですが、最近のファームウェアアップデートで、それが2週間まで伸びたのです。

Jawboneのブログにしれっと書いてありました。アプリでお知らせとかしてくれれば良いのに。

UP24 now lasts 14 days on a single charge – The Jawbone Blog

アップデートはPCかMacが必要です。やり方は簡単です。

  1. 「Jawbone Updater: Download」からアップデート用アプリをダウンロード
  2. UP24をUSBを経由してPC/Macに接続
  3. アプリの実行し、案内に従ってアップデートを実行

以上で、ファームウェアのアップデートが完了します。

アップデート用のアプリはこんな感じの画面です。

Jawbone Up アップデーター

それにしても、ファームウェアをアップデートするだけでバッテリーの寿命が2倍になるって驚き。。。。

 

JawboneのUP24は、付けてて不快感はないし、バッテリーも長持ちだし、アプリも使いやすいので気に入ってます。新種のネイビーもかっこいいなあ。

 

中小企業の多くはHPを更新していない。。。簡単な方法で更新しよう

岐阜のおいしいお店、手みやげ、スイーツ、カフェなど、様々な魅力をまとめたムック本。定期的にこういう本が発売されている気がしますが、住んでいると興味がわくのでついつい買っちゃうんですよね。

 

今回の本は、いろいろジャンルも多く、個人的に良い感じです。知っている店が出てきてニンマリしたり、知っているようで知らないことが書いてあったり、新しいお店が書いていて行ってみたいな、と思ってみたり。

こういう地域の様々な魅力を、いろんな角度から伝える取組というのは、とても重要だなって思います。知らないだけで、たくさん魅力ある店、商品というのは至る所にあるってことを再確認できます。

ただ、今回書きたいのはそういうことじゃなくて、紹介されている店のホームページについてです。

 

自社のホームページは古くなってませんか?

こういう雑誌を見て、「良さそうな店だな」って思ってお店をさらに調べてみようとホームページを見るとしますよね。すると、ホームページがいけていない店がそれなりにあるんですよ。簡単にいえば、Web1.0感がするっていうか。スマートフォンやタブレットに対応していない、というならまだしも、

  • ブラウザで普通に表示するだけでレイアウトが大きく崩れる
  • ホームページの情報が数年前のまま更新されていない
  • 楽天やFacebookへのリンクが貼ってあって自社HPからは「こちらです」みたいなリンクだけが貼ってあったり

みたいな感じです。小規模企業ではなかなかホームページを一度作ったあと、刷新したりトレンドに合わせて作り替えていくのが難しいのはわかりますが、やはりWeb1.0感があったりすると、「微妙だな」と思ってしまうんですよね。雑誌でおしゃれに紹介されているだけに、余計に。

 

中小企業白書をみると中小企業のHP管理の実態がわかります

2013年版の中小企業白書をみてみると、情報技術の活用にフォーカスした調査・分析結果がまとめられています。その中でホームページ管理について調査されていて、自社ホームページの管理者の結果が以下です。

tantou

2013年版中小企業白書「第4章 情報技術の活用」より引用

 

小規模企業になるほど、経営者自身が更新しているのがわかります。小規模企業の3割が経営者自身で更新してるんですからね。更新に手間暇かける余力もないし、Webトレンドにキャッチアップしていくのも難しそうだなってのが想像できます。

ホームページの更新頻度に関する結果は、こちらです。

hindo

2013年版中小企業白書「第4章 情報技術の活用」より引用

 

小規模企業の約半分は1年以上更新していない結果です。そりゃ、古くなりますよね。

 

簡単にホームページ更新できる方法はないものか

更新にかける余力がない、リテラシーがない、資金がない。そういう状況なんだと推察します。ただ、やはりもったいないというか、自社メディアになってますし、検索してホームページ見るってのは当たり前の行為になってることを考えると、そこまで更新頻度が求められない業種であっても最低限年1回ぐらいは更新しておきたいものです。

幸い、今なら低額で「今っぽい」ホームページを作れるサービスは結構あります。メジャーどころだと以下2つですかね。

ホームページ作成 – 簡単ホームページ作成サービス – Jimdo
[browser-shot url=”http://jp.jimdo.com/” width=”600″ height=”450″]

 

ホームページ作成 | ホームページビルダー 無料 | WIX
[browser-shot url=”http://ja.wix.com/” width=”600″ height=”450″]

 

モバイルサイトだけなら、Strikinglyという方法もあります。 Strikingly – わずか数分でシンプルで美しいモバイルサイトを作成
[browser-shot url=”http://jp.strikingly.com/?locale=ja” width=”600″ height=”450″]

 

ただ、こういう便利なサービスがあったとしても、それすら使いこなせない、あるいはそもそも知らない、という人も結構いるんですよね。そのあたりは、どう解決していったら良いものか。

 

携帯キャリアが既存顧客より新規・MNPを優遇する理由はこれだ!

新しいiPhoneが発表されるたびに、各キャリアから料金や割引、下取り金額などが発表されます。絵に描いたような価格競争が繰り広げられるわけです。

ニュースドコモのiPhone 6は機種変更を他社より安く、下取りも手厚くして他社の顧客争奪:ITpro

auiPhone 5の下取り価格を大幅UP5sより高い意味不明価格に!パケ詰まり詐欺のお詫びか? : IT速報

で、こういう新機種発売のときによく聞かれるのは、「MNPみたいな他社ユーザーより、既存顧客を大切にしろよ」って話です。今日は、この問題を書いてみようと思います。

ゲーム理論で考える業界の構造

実際にはそんなことはあり得ませんが、ここはシンプルに「既存顧客」と「新規顧客」のどちらにエネルギーを振り向けるかで、顧客の獲得状況はどう変わるのかを考えてみたいと思います。

いくつか前提を書いておきます。

  • MNPの割引はとても大きくなっており、「手続きの面倒さ」以外に顧客のリテンションを維持しづらい状況にある
  • 一人あたりの既存顧客の売上は、既存顧客を優遇したからといって増えるわけではない

その前提を踏まえたときに、ゲーム理論としてマトリックスを整理すると、以下のようになります。

他社が既存顧客維持に注力する他社が新規顧客獲得に注力する
自社が既存顧客維持に注力するお互いに売上は増大しない他社に顧客を奪われる、または売上は増大しない
自社が新規顧客獲得に注力する他社から顧客を奪うお互いに顧客を奪い合う、または売上は増大しない

これでみると、各選択肢の結果を見たらわかりますが、「新規顧客獲得に注力する」方が顧客を他社から奪い、売上を増やす可能性が高いのがわかります。この前提にあるのは、「既存顧客を囲っても現状維持にしかならず、他社から顧客を奪うと売上増大が見込める」ということです。

そうなるとベストの戦略は、「いかに既存顧客が離反しないよう最小限のリソースでつなぎとめつつ、他社から顧客を奪うか?」というバランスの中にあります。既存顧客が軽く見られるのはこのためです。

装置産業型ビジネスモデルの構造上の問題

そもそもこういう状況になってしまうのは、携帯電話事業のビジネスモデルそのものに要因があります。携帯キャリア会社というのは、巨大な通信インフラを提供することで、その利用料をユーザーから徴収するのが基本的なビジネスモデルです。こういう膨大な投資が必要な事業を「装置産業」といいます。このモデルの特徴は、初期投資が膨大である一方で、ユーザーを獲得すればするほど一人あたりのコストは低下していく、というものです。

つまり、いかに多くの人に自社の通信ネットワークを使ってもらうかが勝負のポイントになるわけです。

よく誤解されるのは、小売のCRMなどで見られる「お得意さんを優遇する」というスタンスは、この装置産業のビジネスモデルではあまり通じない、という点です。小売などの場合、売上構成として「10%のお得意さんが30%の売上を構成している」というような構図が見られます。つまり、自社の顧客の中でも一人あたりの売上にばらつきが見られるわけです。なので、お得意さんを創りだして、自社の売上を向上してもらおう、という流れになるのがよく百貨店などで見られるパターンです。

一方で携帯キャリアの場合、それが通じません。頻繁に複数の商品を買う、という構図ではなく、2年に1回契約を結び、あとは決まった料金を支払う人が大半です。しかも、一人あたりの料金は他社との価格競争でとても拮抗しています。

arpu

これは、ソフトバンクの決算説明資料(PDFから拝借してきました。ARPUと呼ばれる、一契約あたりの売上を表しています。

また、MNP、キャリア固有メールアドレス以外の利用増加、キャリア固有端末の減少など、特定のキャリアに縛られてきた要因がどんどんなくなっています。ユーザーの流動性が高い状況が年々作られているわけです。

携帯キャリアは別の付加価値創出を狙っている

もちろんどの会社もよくわかっているので、泥沼の価格競争ではなく別のアプローチで付加価値創出を狙っています。ドコモはらでぃっしゅぼーやを買収するなど、商品・サービスを販売するプラットフォームになりたいようですし、KDDIはインターネットサービスやひかり電話と組み合わせたり、au Walletを導入するなど、ネットワークを活かした付帯事業を展開しています。ソフトバンクは、キャリア単体というよりはヤフーとか他の事業と合わせて考えてる感じですね。

まとめ

現時点では、「既存顧客に優遇してくれ」っていう考えはあまり持たない方が良いかなと思います。うまくキャリアを見極めつつ、効率的に選んでいければいいんじゃないでしょうか。価格競争の熾烈さを見ると、キャリアも生きる道を探すのに大変だなって思いますね。。。。

余談ですが、今回のiPhone6の価格発表で一番おもしろかったツイートはこれです。うまく特徴を捉えているんじゃないか、と。

iPhone6、Apple Watch発表。今後のAppleの戦略を考える

AppleのiPhoneやApple Watchの発表は見ましたか?

いろいろ新しい発見があったのですが、Appleの今後の戦略をうかがえるポイントを整理しておこうと思います。iPhone 6やApple Watchを買おうか悩んでる人も、参考にしてください。

iPhone6とiPhone6 Plus

ほとんど予想通りのスペック、ラインナップでした。前回投入されたiPhone5cの後継となるような機種が見当たりませんでしたね。iPhone5cは販売台数が思ったより伸びず苦戦したという話もニュースになっていますし、このラインへの戦略は、見直されることになったのかもしれません。Appleのホームページ上からもiPhone5cは消えています。

iPhoneはやはりハイグレードを狙う製品だな、というのを改めて思いました。

AppleiPhone 5c、売れ残りの在庫が300万台山積み(篠原修司) – 個人 – Yahoo!ニュース

また、大画面化したiPhone6 Plusが発表されたことも、今後の動向を占う上で重要です。ずっとスマートフォンは大画面化が進んできており、今回のiPhone6 Plusは5.5インチになりました。

iphone6

iPad miniが7.9インチですし、「ファブレット」と呼ばれるジャンルも以前から登場してきており、タブレットとスマートフォンの境目がどんどんあやふやになってきています。以前、ファブレットについてはこういう記事を書いています。

ファブレットは今後普及するのか

パソコンも小型・軽量化が進んでおり、「タブレット」というジャンルは両サイドから押し寄せる形で縮小していくんじゃないでしょうか。

現状から大きく飛躍して売れるということは考えづらいですが、既定路線として固い売上確保につながるでしょう。

決済サービス「Apple Pay」

iPhoneにクレジットカード情報を登録しておき、支払い時にはiPhoneをお店の端末にかざして、指紋認証するだけだそうです。

Appleの新決済システム「Apple Pay」の仕組みがよくわかるまとめ&実際に使ってみたよムービー – GIGAZINE

この機能について、クレジットカード情報などをアップル自身は保有しないことが、セキュリティ界隈でちょっとした話題になっています。セキュリティ面からすればもちろん良いことだけど、ネットサービスを提供する会社としては喉から手が出るほど欲しい情報だし、このAppleの選択はどうなんだろう、と。

これについては、Appleはクラウドサービスによってデータ保有して稼ぐというより、主にデバイスを収益源(Appleの収益源の半分はiPhone)としており、そのサービスで稼ぐ発想はあまりないと思われます。そのあたりとも、この選択は関係してるんじゃないかと。先日のiCloudの件のように、原因はともかくセキュリティ事案が起こるとサービスの信用は大きく低下します。このあたりのコントロールと、企業戦略上の優位性構築とのバランスは今後より一層重要になっていくんだと思います。

Apple Watch

これもおおよそ事前に出回っているイメージでした。名前に「i」がついていないことに驚きました。iPhoneなどとブランドとして分けていくんでしょうね。今のところ、スマートウォッチの中では「最もマシ」という印象ですが、個人的には買わないかなと。

Apple Watchに関する考察記事は、これがわかりやすくてよかったです。

本田雅一のクロスオーバーデジタル:「Apple Watch」はこれまでのスマートウォッチと何が違うのか? (1/3) – ITmedia PC USER

今回iPod classicが終焉したように、Apple製品もどんどん売れるモノが変わってきています。iPhoneが売れている間に、新しい収益源になりうるのかは、今後の製品進化にかかっていると思います。

iOS8とOSX Yosemite

最後はOS関連ですね。iOS8は9/17に配布開始になるようです。これまでの流れを受けて、iPhoneやMacなどのApple製品は、よりシームレスに情報のやりとりができるように、OSは進化しています。

収益を生むのはデバイスですが、OSはデバイスの使い勝手を決める重要な構成要素です。Appleは短期間でiOSやOSXをアップデートしており、複数のApple製品をストレスなく使えるようにしているのです。Apple Watchも、こうやってApple製品間のつながりをスムーズにすることで、生活の多くをApple製品で使い込む戦略の一環と捉えることができます(Appleは、MacからiPodを展開したときから、一環してそういう戦略です。)

OSXのYosemiteは、2014年秋登場と言っていますので、公開される日も近いですね。iPhone、Mac、Apple Watchが、それぞれのOSを通じてどう連携していくのか楽しみです。

以上です。Appleの製品はいつも発表が楽しみなのですが、今後のAppleの戦略も非常に楽しみです。とりあえず、iPhone6は買うか迷うところですが、その場合はSIMフリーの方が良いかもしれないなって思ってます。Apple Watchはひとまず様子見。iOS8とYosemiteは早く試したいですね。

日本の空き家は10%以上ある。今後の地方都市はどうなっていくのだろう

日本全国で空き家が増えているそうです。これは、今後の社会にどういう影響を与えるのでしょうか。ふと興味を持ったので、いくつか調べてみました。あなたの住んでいる町はどんな感じでしょうか。

 

日本全国の空き家の状況

日本全国だと、13.5%だそうです。1割以上が空き家っていうのも、結構衝撃的な数字に思えますね。しかもトレンドとして、ずっと右肩上がりです。

Image
統計局ホームページ/平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果の要約より引用)

今に始まったことではないとは言え、今後の人口減少社会の中で、空き家の有効活用というのは、ひとつの地域課題だと思われます。

全国地図で表すと、以下のようになります。

Image
※元データは、平成25年住宅・土地統計調査です。これをもとに、グーグルAPIで日本国統計地図の作成で地図画像を作成しました。

 

都市部が低くて、農村部が高い、という単純な構図にはなっていません。地域によって高い・低いに差が生じています。

ちなみに、岐阜県での空き家率は、15%程度になっています。

 

国や自治体も空き家対策の乗り出している

空き家が増える要因には、税制上建て替えなどしない方が有利だとか、貸出が面倒だとかいろいろ言われていますが、国も対策に本格的に乗り出す気配です。

固定資産税の納税情報を基に、空き家の所有者を調査したり、地方自治体が敷地内に立ち入ることができるようにしたりする。自民党はこうした対策を盛り込んだ「空家等対策の推進に関する特別措置法案」(仮称)を今国会に提出する方針だ。

政府「空き家」解体促す…対策法案提出へ : ホームガイド : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

また、貸出をしやすくするための検討会も開催されています。

住宅:「個人住宅の賃貸流通の促進に関する検討会」の最終報告について – 国土交通省

NPOによる空き家バンクとか、クラウドファンディングなんかも手法としては注目されていますね。

 

加えて、「都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案」というのが今年の2月に閣議決定されていて、コンパクトシティの実現に向けた法整備が今後進むと思われます。これは「都市機能誘導区域」「居住誘導区域」という区域の指定が可能になります。内容については、以下の記事に書いてあります。

(前略)
いずれにせよ、中長期的には、すべての郊外住宅地が従来の形で生き残ることは無理なので、人の住む環境を整える街とそうではない街を、もう、はっきり分けましょうと。それができるようにする法案が通ったたんですよ。「都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案」というもので、自治体が居住調整地域を都市計画に定めることができるようにする。要するに、居住誘導を可能にしたわけですね。

 田原 どういうことですか?

長嶋 この地域は税金も投入するし、場合によっては容積率もあげる。人が住むように快適な状況をつくるけど、この道路一本はさんでむこうは何もしません、と。

田原 その区分けは、誰がどうやってやるんですか?

長嶋 決めるのは各基礎自治体です。いままでのような、だだっ広い街づくりはもうできない。人が住むところと住まいないところ、その線引きをして、この道路のどこまでなんだというのをそれぞれの自治体で決めてくださいということです。道路のこちら側は、容積率もあげますし、上下水道のインフラもちゃんと整備します、税制も優遇しますよ、と。

空き家率40%時代に備えよ! 田原総一朗が迫る、日本の空き家問題 / 『空き家が蝕む日本』著者・長嶋修氏に聞く | SYNODOS -シノドス- | ページ 4

上記を考えると、土地を買うのとか、しばらくはハイリスク過ぎる気がしてきますね。。。。特に郊外だと地域から外れちゃうと土地の価値がすごい下がってしまう懸念があります。

とはいえ、過剰な社会資本ストックは維持できないし、人口を集中させないといけないのが地方都市の現状です。これからいろいろ変わっていくのでしょう。

 

岐阜の中心である岐阜市は人口は40万人程度で、コンパクトシティが進んでいると言われている富山市や青森市の規模感と似ています。が、今のところ人口はほぼ横ばいで、周辺の市町でやや増えている状態です。町中でも空いている物件を見ると、正直「もったいない」と思ってしまいますし、何かしら活用の流れができれば、中心市街地も活性化するんだろうな、と思いながら町を歩いています。

今日はこのへんで。

WindowsやMacなどOSのバージョンアップサイクルが早くなっている

最近、OSやブラウザのバージョンアップ版が登場するペースが早くなっている気がしたので、実際に調べてみました。

OS発売年
Windows 951995
Windows 981998
Windows ME2000
Windows XP2001
Windows Vista2007
Windows 72009
Windows 82012
Windows 92015

最初のあたりは、2~3年サイクルで登場しています。しかし、XPが発表された2001年から次のVistaが登場するまでは6年も要しているのが目をひきますね。その後、Windows 7、Windows 8あたりでまた開発サイクルが短くなっています。

Microsoft Windows – WikiWand

そして、最近Windows 9の開発が発表されました。2015年春に発売予定だそうです。

 

また、Mac OS Xは次のペースで開発されています。

OS発売年
v10.0 Cheetah2001
v10.1 Puma2001
v10.2 Jaguar2002
v10.3 Panther2003
v10.4 Tiger2005
v10.5 Leopard2007
v10.6 Snow Leopard2009
v10.7 Lion2011
v10.8 Moutain Lion2012
v10.9 Marvericks2013
v10.10 Yosemite2014

OS X – WikiWand

Macの方が開発サイクル早いですね。最近は1年に1回バージョンアップしている感じです。

WindowsとMacのシェアがどの程度かというと、今でもWindowsの圧勝です。ただ、少しずつですがMacのシェアが伸びていて、差は確かに縮まっています。

ASCII.jp:XPサポート終了! パソコンのOSのシェアは?|高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」

 

コンシューマライゼーションの波

初代iPhoneが発表されたのが、2007年です。それから、ユーザーインターフェースに変化が訪れ、またスマートフォンなどPCと密接に連携していくようになります。僕の印象では、AppleはLionあたりからその点を強烈に意識した作りを出すようになったと思っています。

一方のWindowsは、やはりPCユーザーメインの作りになっていて、Windows 8でタッチパネルの操作性などを意識した新しいユーザーインターフェースが導入されることになりました。

いわゆるコンシューマライゼーションの波がきて、それまでPCで培われていたインターフェースなどの考え方は、大きく転換してきています。このあたりは、Windowsはシェアがあまりにも大きいこと、AppleがiPhoneでコンシューマーサイドを抑えたことが、OSに対するスピード感や戦略の違いを決めていると思われます。

 

XPのような幸せな時代はもう来ないかもしれない

こうやって整理してみると、XPが使われた期間が突出して長かったことがわかります。PCが普及し、技術やデザインが安定してきた時期だと思った方が良いかもしれません。また、XPはやはりいろんな意味で優れていたのでしょう。

ただ、コンシューマライゼーションによって、スマートフォンやタブレットとの密接な関係を求められたり、セキュリティアタックの高度化によって、あまり長い期間同じOSを使い続けることは、難しくなってきている気がします。

 

エンタープライズ領域はどう対応していくか

正直、結構難しくなっている気がしています。エンタープライズだと主に5年サイクルぐらいで機器更新などを考えるのですが、こうもOSやブラウザのバージョンアップサイクルが早くなると、エンタープライズ側もそのサイクルを早めるか、あるいは仮想化などの技術によって「延命措置」を求められることになります。

ここらへんの管理の考え方は、今後どうなっていくんでしょうかね。

自分専用検索サイトを作って、情報探索効率を劇的に向上させる

「デスクトップ検索」というジャンルが廃れて数年経っていますが、やはり「自分が必要な情報を、簡単にいつでも取り出せる」ようにしておくためには、「デスクトップ検索」という考え方は有効だと思っています。

で、最近Fessというオープンソースで自分用の検索環境を整えましたので、その備忘を残しておこうと思います。

以下のことに関心がある方は、ぜひ試してみてください。

  • PCやファイルサーバーの資料をよく探す必要がある

  • 特定の情報源となるWebサイトで検索できるようにしたい

オープンソース検索エンジン「Fess」とは

Fessというのは、「オープンソースの全文検索サーバ」です。何のこと?と思う人は、自分用に特定の情報を対象に検索できるGoogleのようなものを想像すれば良いと思います。

Fessの特徴は、以下の点が挙げられます。

OS非依存(Java実行環境があれば利用可能) Webまたはファイルシステム上にあるドキュメントを検索対象にできる MS OfficeやPDFなど多くのファイル形式に対応 携帯端末の表示に対応 (端末ごとに検索表示を最適化)

5分で簡単構築! 全文検索サーバ“Fess”を試してみよう | マイナビニュース

個人的には、ファイルの中身まで検索対象にできることが注目です。ファイル名で検索できるだけじゃないって点が、実用面でとてもメリットを感じているので。

要は、「無料、簡単、自分の検索したい対象を指定できる検索エンジン」を作ることができる、ということです。

Fessは、こういう感じで使える

もう前述してしまっていますが、自分用の検索エンジンを作ることができます。具体的には、次のような用途が想定されます。

  • デスクトップの主要フォルダを登録しておく。
    僕が最初やりたかったのは、これでした。自分が過去に作ったり読んだりした資料を、キーワードで検索したいってことがよくあるので。
  • ファイルサーバーを登録しておく。
    NASなどのファイルサーバーがあれば、それも登録しておくと便利です。
  • Webサイトで、常に情報源としているサイトを登録しておく。
    Fessの優れたところは、Webサイトも対象にしてくれることです。なので、自分が日頃情報源にしているようなWebサイトを登録しておけば、いつでもそのサイトから指定のキーワードで検索してくれます。

これらがあれば、自分のパソコンからいつでもキーワード検索すると、自分だけの情報源から検索することができます。

Fessをインストールして設定する

さて、いろいろ書きましたが、実際にインストールしてみます。

Fessを自分のPC(またはMac)にインストールする

基本的には、PCやMacにインストールすれば良いと思います。ここに書いてある通りにインストールしました。とても簡単です。

Fess インストールガイド

インストールして「http://localhost:8080/fess/」にアクセスすると、以下のような検索トップページが表示されます(画像はデモサイトのものです)。Googleっぽいインターフェイスですね。

fess

設定も簡単です。

デスクトップ、ファイルサーバーを検索できるようにする

まず、デスクトップやファイルサーバーの検索です。基本的には、このサイトの説明の通りで問題ありません。

Fess – ファイルシステムのクロールに関する設定

いろいろな項目の説明が書いてありますが、よくわからない人は「パス」の欄に検索対象のディレクトリパスを入力して登録すればOKです。ただし、ディレクトリパスの書き方には注意してください。サイトの説明では、以下のように書かれています。

Windows 環境の場合は URI で記述する必要があるので、c:\Documents aro というパスであれば file:/c:/Documents/taro と指定します。

Fess – ファイルシステムのクロールに関する設定

説明がちょっとわかりづらいのですが、簡単な方法は、ディレクトリパスを一度ブラウザのアドレスバーに入力してみると良いと思います。勝手に上記条件に合うようにブラウザが変換してくれます。それをFessの設定項目に入力すればOKです。

デスクトップ検索を有効にするには、もう一手間必要

上記設定をしても、デスクトップの検索ができなくて困っていました。いろいろ調べてみると、以下の設定をしないと、いくらディレクトリパスを登録しても、デスクトップ検索は有効にならないことがわかりました。

Fess – デスクトップ検索の設定

複雑な手順ではないので、これを実施します。そして、Fessを再起動すると有効になります。

(Fessの起動・停止の方法は、Fess – Fessのインストールに書いてあります。)

Webサイトを検索対象に登録する

Webサイトは、管理画面の「クロール」→「ウェブ」から行います。詳細は、以下のサイトを読めば大丈夫です。

Fess – ウェブサイトのクロールに関する設定

こちらも、指定したいURLを「パス」の欄に入力すればOKです。こちらはディレクトリパスのように、変換する必要はありません。

自分が必要な情報がいつでも取り出せることは、とても重要なこと

使ってみた感想としては、動作も軽いですし、全文検索できる点は非常に使い勝手として良いです。一番最初のクロールが重いのは気になりましたが、それを除けば、自分が欲しい情報やファイルだけから検索できることは、いろんな作業を効率化してくれるので、メリットが大きいと感じています。

昔一緒に仕事した人に、「SQLを理解し、実行できるコンサルタントになれ」と言われたことを思い出しました。その人は、「いつでも自分が必要な情報をスムーズに取り出せるようにしておくことは、コンサルタントに必須だからだ」という意味をおっしゃっていたと思います。その言葉をもらってから随分経っていますが、「本当そうだな」って今でも思いますね。

AdobeとGoogleが共同開発した無料フォント「源ノ角ゴシック」で美しい資料を作成する

今回はマニアックなネタで。

GoogleとAdobeが共同開発したフリーフォント「源ノ角ゴシック」が発表されていました。

Adobe、日中韓の漢字を網羅したオープンソースのフォント「Source Han Sans」を公開 – 窓の杜

結構きれいな日本語フォントです。これを無料で利用できるってすごいですね。

minamoto-font

普段あまりフォントを意識しない人には「なに?」って感じだと思いますが、それなりに面白い動向なのです。

 

知られざるフォントの世界

WindowsだとMSゴシックとかMS明朝なんかを良く使われてると思いますし、Windows Vistaからはメイリオという、新しくとてもきれいな日本語フォントが導入されています。Macはヒラギノという、こちらもきれいなフォントが存在しています。

スティーブ・ジョブズはフォントにこだわりを持っており、初期のMacに複数のフォントやプロポーショナルフォントを導入しています。(プロポーショナル・フォントについては、Wikipediaの説明をどうぞ。)

そして、英語の場合はアルファベットで構成されているのでわかりやすいのですが、日本語などの文字数が多い地域では、フォントを形成するだけでも大変です。

日本の場合JIS基準という統一規格が定められており、よく使われる漢字を定義したJIS第一水準、JIS第二水準をあわせると6300字あまりが存在します。

JIS第一水準漢字・第二水準漢字 – フォント専門サイト fontnavi

ただ、これは当然全てをまかなえるわけではなく、異字と呼ばれる似たようで微妙に異なる漢字は考慮されていません。「はしご高」とかですね。

 

AdobeとGoogleそれぞれの目的

今回、AdobeとGoogleはそれぞれ、どういう目的でこのフォントを作成したのでしょうか。それはプレスリリースをみればわかります。

まず、Adobeから。

「今日まで、日中韓3か国語のコンテンツのサポートや表示のためにWebサイトやアプリケーションの構築に携わってきたデザイナーや開発者は、対象閲覧者にコンテンツを正しく提供するためにさまざまなデザインのフォントライセンスを取得する必要がありました。しかしそれは、時間がかかりコスト効率の悪いプロセスでした。Source Han Sansの開発は、アドビの30年に及ぶフォント開発の歴史の中で最も大がかりで複雑な作業であり、Googleとパートナーのフォントメーカーの協力がなければ実現できませんでした。コンテンツクリエイターのワークフローを簡素化し、特に東アジアのユーザーに豊かなエクスペリエンスを与える書体を紹介できることを本当にうれしく思います」

アドビ、Googleと協力し、画期的なデジタル書体を発表 | Adobe

今回発表されたフォントは、日本語・中国語・韓国語がセットになっています。これまでは、これらの言語でコンテンツを提供しようと思うと、それぞれでフォントを購入しなければいけないし、デザインの統一も大変な作業になっていました。それを統一フォントという形で、複数言語のコンテンツを統一されたコンテンツで、効率的に構築できるようにすることが目的でした。

AdobeはIllusratorなど、コンテンツ作成を支援するソフトウェアを販売しています。なので、コンテンツクリエイターに対してサポートしたかったということですね。

次はGoogle。

「日中韓3か国語用の新しいオープンソースフォント、Noto Sans CJK*をリリースできることをうれしく思います。Notoファミリーに新たに追加されたこのフォントは、全言語をカバーするという目標に向けての大きな一歩です。Noto Sans CJKはアドビ、Google、および当社の国内パートナーメーカーの共同開発の賜物であり、Chrome OSと当社の他の製品との調和の見本となります」

アドビ、Googleと協力し、画期的なデジタル書体を発表 | Adobe

これだけだとちょっとわかりづらいですね。今回Googleは「Noto」というフォントファミリーに新しく加えています。「Noto」というのは、「No Tofu(豆腐)」の略です。

コンピューターで表示できない文字がある場合、文字の代わりに小さい四角い箱(□)が表示される。Googleではそれを”豆腐”と呼んでおり、Webから取り除くためにNoto(No Tofu)フォントを作った。

Noto – Wikipedia

つまり、Webコンテンツで表示できない文字を撲滅したいということです。GoogleはChromeやAndroidなどOSレベルまで手を広げています。表示されない文字があるというのは、コンテンツとして不十分になります。また、スマートフォンなど小さい画面でも見やすくなるフォントを広げたかったという目的もあると言われています。

 

とりあえず「源ノ角ゴシック」を使ってみよう

ややこしいのですが、今回AdobeとGoogleは別々の名前でフォントを公開しています。どちらからでもダウンロードは可能ですので、お好きな方からダウンロード、インストールしてみてください。以下のサイトでは、Googleからのダウンロードが紹介されています。

週末スペシャル – Googleとアドビが作った無料のフォント「源ノ角ゴシック」を使ってみよう:ITpro

正直なところ、僕の端末ではディスプレイ上はあまりきれいに見えませんでした。文字が小さすぎたからかもしれません。メイリオの方がディスプレイ上ではきれいでした。ただ、紙に印刷すると、すっきりしてきれいなレイアウトです。メイリオは若干重厚感が漂うので、ライトな印象を持たせたいときには良いと思います。個人的には、「Light」あたりが好みです。

Webコンテンツやパワーポイント資料など、時々フォントを変えると、自分にとってもそれを目にする人にとっても印象が変わって、新しい気持ちになります。そういう意味でも、フォントに関する知識を多少持っておくと、日々の作業が楽しくなるんじゃないでしょうか。

ソーシャルメディアの多様性は失われない。新しいサービスが登場するから

ソーシャルメディアに関して、興味深い記事を読みました。面白いけど、別の見方もあるんじゃないかと思ったので、ここに書いておこうと思います。

多様性が失われるソーシャルメディア、「沈黙のスパイラル」へ(田中 善一郎) – 個人 – Yahoo!ニュース

 

今はコミュニケーションの多様化の過渡期

ITが勃興してから、様々なコミュニケーションツールが生まれては消えてきました。

メールやメッセンジャーから始まり、GREEやmixiなどのSNSが登場してきました。その後、FacebookやTwitterが台頭し、今はLINEが躍進しています。また、Yammerやslackなど、社内SNSなどのコミュニケーションツールも普及が広がっています。

ここから言えるのは、時代の中で様々なツールが登場してきており、目的やターゲットに応じて細分化してきています。その中で、人々は複数のコミュニケーションツールを使って、人や状況に応じて使い分けている、ということです。

約75%前後の人が、リアルな環境(会食時)で家族や友人となら議論したいと答えていた。一方でフェイスブックやツイッターの場の議論に加わりたいと答えた人は約40%に過ぎなかった。ソーシャルがリアルの代替になりえていないようだ。
多様性が失われるソーシャルメディア、「沈黙のスパイラル」へ(田中 善一郎) – 個人 – Yahoo!ニュース

FacebookやTwitterにここまで期待するのは、正直難しいかなと思っています。オープンなSNSでは、議論が難しいことが分かってきていますし。単に「議論するためには違うコミュニケーションツールが必要」ということだと思っています。

 

「沈黙」するようになったのはキャズムを超えたから

Twitterは2006年にサービスを開始し、日本のユーザー数は2000万人を超えています。Facebookは2004年にサービスを開始し、こちらも日本のユーザー数は2000万人を超えています。

日本の主要なSNSのアクティブユーザー数を調べてみた | Hivelocity ハイベロシティ

イノベーター理論によると、イノベーターとアーリーアダプターで16%程度が占められるので、日本のユーザー数を多く1億人とみても、今のTwitterやFacebookはキャズムを超えてアーリーマジョリティまでは使っています。そうなると、いろんな人が登場してきますし、オープンであるがゆえに議論や交流を高度に行うのが難しくなります。

Twitterは2009年から使っていますが、雰囲気はどんどん変わっている気がしています。昔はもっと牧歌的で議論しやすい空気がありました。

 

また新しいコミュニケーションツールが登場する

新しいコミュニケーションとして、NewsPicsもあります。NewsPicsはニュースメディアかもしれませんが、誰が意見を言ったかを可視化することで、議論を生み出しやすい仕掛けになっています。

今あるコミュニケーションツールが、ユーザーのニーズを満たしていないならば、それを解決するサービスがいずれ登場するでしょう。FacebookやTwitterに全ての解決を望む必要はないと思います。

 

Facebookの規程改定から、企業と顧客のコミュニケーションルールを考える

Facebookが、「いいね!」と引き換えに何か景品などのアドバンテージを与えることを禁止する条項を定めました。

もう1つは、ユーザーに何らかのインセンティブを与えてソーシャルプラグインの利用やFacebookページへの「いいね!」を奨励することの禁止だ。例えば「いいね!」すれば何らかの報酬を与えるとか、ゲームやアプリの特別コンテンツを提供するといったことを禁じる。

Facebook、プラットフォームポリシー改定で「いいね!」インセンティブを禁止 – ITmedia ニュース

これ、とても良いことだと思います。以前から、「何か欲しければ、Facebookページに「いいね!」を押してください」という行為があまり好きではありませんでした。

何が嫌かといえば、「与えられること」と「与えること」が直結していない感じがするからです。何か、こちらの弱みを握られる代わりに差し出してる気がしてならないんですよね。

 

ベネッセの個人情報取得方法も似た感じを抱いた

ベネッセは、水族館などの家族連れが集まる場所で、スタンプラリーイベントなどを開催していました。個人情報漏洩事件が起きてからは、控えていると思いますが。

このスタンプラリーでも最後に景品が用意されているのですが、その代わりとして「個人情報を書いて」というパターンで個人情報を収集しています。子どもを持つ親としては、「子どもに景品をあげたいが、個人情報は渡したくない」というジレンマと格闘することになります。

あと、ショッピングセンターでも、子ども用に風船などをプレゼントする代わりにアンケートを、ってやつも多いですね。

 

長期的関係を構築するのに有効か

AmazonやGoogleに代表されるような、インターネット会社もデータを取得していると言われていますが、悪質なものを除き、基本的にはそのデータを引き換えにユーザーにインセンティブを与える、と理解しています(少なくとも僕は)。

なので、インセンティブと、その引き換えに顧客やユーザーが提供するものは、ある程度直接の関係がないと、「人質に取られている」感が出てしまうので、長期的に見たときにユーザーとの関係が良くないんじゃないかと思います。

また、個人情報の取り扱いについては、どんどんセンシティブになっている気がします。これまでは許されていた行為が、徐々に許されなくなるような価値観の変化も起こっていると思います。

 
そういう行為にも配慮しながら、企業はユーザーとコミュニケーションを図らなければいけないな、って思いますね。