最近、OSやブラウザのバージョンアップ版が登場するペースが早くなっている気がしたので、実際に調べてみました。
OS | 発売年 |
---|---|
Windows 95 | 1995 |
Windows 98 | 1998 |
Windows ME | 2000 |
Windows XP | 2001 |
Windows Vista | 2007 |
Windows 7 | 2009 |
Windows 8 | 2012 |
Windows 9 | 2015 |
最初のあたりは、2~3年サイクルで登場しています。しかし、XPが発表された2001年から次のVistaが登場するまでは6年も要しているのが目をひきますね。その後、Windows 7、Windows 8あたりでまた開発サイクルが短くなっています。
そして、最近Windows 9の開発が発表されました。2015年春に発売予定だそうです。
また、Mac OS Xは次のペースで開発されています。
OS | 発売年 |
---|---|
v10.0 Cheetah | 2001 |
v10.1 Puma | 2001 |
v10.2 Jaguar | 2002 |
v10.3 Panther | 2003 |
v10.4 Tiger | 2005 |
v10.5 Leopard | 2007 |
v10.6 Snow Leopard | 2009 |
v10.7 Lion | 2011 |
v10.8 Moutain Lion | 2012 |
v10.9 Marvericks | 2013 |
v10.10 Yosemite | 2014 |
Macの方が開発サイクル早いですね。最近は1年に1回バージョンアップしている感じです。
WindowsとMacのシェアがどの程度かというと、今でもWindowsの圧勝です。ただ、少しずつですがMacのシェアが伸びていて、差は確かに縮まっています。
ASCII.jp:XPサポート終了! パソコンのOSのシェアは?|高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」
コンシューマライゼーションの波
初代iPhoneが発表されたのが、2007年です。それから、ユーザーインターフェースに変化が訪れ、またスマートフォンなどPCと密接に連携していくようになります。僕の印象では、AppleはLionあたりからその点を強烈に意識した作りを出すようになったと思っています。
一方のWindowsは、やはりPCユーザーメインの作りになっていて、Windows 8でタッチパネルの操作性などを意識した新しいユーザーインターフェースが導入されることになりました。
いわゆるコンシューマライゼーションの波がきて、それまでPCで培われていたインターフェースなどの考え方は、大きく転換してきています。このあたりは、Windowsはシェアがあまりにも大きいこと、AppleがiPhoneでコンシューマーサイドを抑えたことが、OSに対するスピード感や戦略の違いを決めていると思われます。
XPのような幸せな時代はもう来ないかもしれない
こうやって整理してみると、XPが使われた期間が突出して長かったことがわかります。PCが普及し、技術やデザインが安定してきた時期だと思った方が良いかもしれません。また、XPはやはりいろんな意味で優れていたのでしょう。
ただ、コンシューマライゼーションによって、スマートフォンやタブレットとの密接な関係を求められたり、セキュリティアタックの高度化によって、あまり長い期間同じOSを使い続けることは、難しくなってきている気がします。
エンタープライズ領域はどう対応していくか
正直、結構難しくなっている気がしています。エンタープライズだと主に5年サイクルぐらいで機器更新などを考えるのですが、こうもOSやブラウザのバージョンアップサイクルが早くなると、エンタープライズ側もそのサイクルを早めるか、あるいは仮想化などの技術によって「延命措置」を求められることになります。
ここらへんの管理の考え方は、今後どうなっていくんでしょうかね。