Macbook Airのケースならシェルケース。1000円也

Macbook Airユーザーです。サイズは11インチ。買って1年以上経つのですが、これまでずっとフィルムやケースなどは付けずにきたのです。ただ、持ち歩くときには無印の「丸留め付き封筒」に入れていました。

ジーンズのラベル素材で作った 丸留め付き封筒・大 約260×330mm・ブラウン | 無印良品ネットストア
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使ってきて、少しだけ不満が出てきたので、シェルケースを買ってみました。不満とは、

  • 外出先で、わざわざ封筒から取り出すのが面倒
  • 傷などが目立ってきた
  • 外観に飽きてきた

というところです。

シェルケースとは、Macbook Airに直接装着するケースのことです。シェルケースであれば、上記不満を解消できると思った次第です。そして、いろいろ探してみたのですが、結局はこちらにしました。

正直、「往年のブラックモデル」をちゃんと知らないのですが、安いし良いかなーと思って買ってみました。随分前に見たときから値段も下がっていて、1000円前後です(日によって変動してるようです)。

ということで、実際に物が届いて装着してみたわけですが、ちょっとだけ不安定な感じがします。ちょっとだけね。ただ、使う分には問題なさそうなので、しばらくこれで使い込みます。費用対効果としては、十分に良いと思います。見た目も変わったし、マットな質感も好みです。

mba_shellcase

やはりMacbook Airは気軽に持ち歩いてこそ威力を発揮するし、ガシガシ汚して傷を付けていこうと思います。

やることが多すぎて困ったときに考える3つのこと

最近、いろいろやらなければいけないことが重なっており、なかなか余裕が見出せていません。どうしたもんか。。。そして、こんなブログを書いている暇もないはずなのです。ないはずなのですが、少しぐらい気分転換をしないとやっていられないという言い訳をしながら、軽く書いてしまおうと思います。

やることが多すぎて困ったときは、次のステップで作業をするべきです。

 

1. とにかくやる

僕の場合、やらなければいけないタスクはToDoリストで管理しているのですが、いろいろ重なってくると、ToDoリスト開いても何やらたくさん書いてあるし、細かい優先順位も自分の中でわからなくなります。。。。

で、こういう場合はとにかく「目についたものから順番に手をつける」というのが有効だと思います。「まずは落ち着いてタスクを整理」とか、「優先順位をしっかり決めて」とか、そういうのは実際にやってみないとわからないことの方が多いです。

「時間かかりそうだな」と思っていたことが、やればあっさり片付くことも多いですし、具体的にどういうことが問題なのかも、着手するとより実体としてつかめてきます。

そして、自分の作業量は「時間×作業効率」で決まります。ということは、無駄に時間を浪費せず、どんどん作業を進めれば、とにかく前進するのです。

今回思い出したのは、Yahoo!BBの事業を展開していた頃の孫正義のエピソードです。はっきりは覚えていませんが、確か事業がうまく進まないことを部下に相談された孫社長が、「困ったときはブレーキじゃない。アクセスを目一杯踏むんだ」ということを語ったとか。

というわけで、まずは思いっきりアクセスを踏んで、作業に取りかかりましょう。Just Do Itです。

 

2. やらなくて良いことを探す

ひたすら作業してみると、やはり無理なことがみえてきます。どうしても時間が足りないとか。そこで初めて、作業を削ることを考えます。やはり人は不思議なもので、「やらなければいけないこと」と思い込んでいたものも、今すぐにはやらなくて良かったり、そもそもやらなくても何とかなるものも混ざっていたりします。

なので、どうしても時間が足りないとわかったら、思い切って「今やらなくても良いこと」を探して、積極的に削りましょう。

重要なのは、最初から削るのではなく、ちゃんと1.のステップを踏んで、やれるかやれないかの見通しを立ててから判断することです。そうでないと、本当に大切なことが後回しになったり、実体を正確に把握できずに優先順位を組み立ててしまうことになりかねないので。

 

3. 重要なことに全力投球

1、2とステップを踏めば、作業の内容もわかり、大切な作業以外は後回しになったり無くなったりした状況だと思います。あとは、残った大切な作業に全力投球するだけです。

僕が基本あまり集中力がない方だからかもしれませんが、あまり作業を減らして余裕を生んでしまうと、またサボる癖が出てきます。そうなると、生産性が落ちてしまうのでよくありません。

やはり、自分をある程度追い立てるほどの作業量で調整し、モチベーション高く進められるよう自己管理することが重要だと思います。

 

といいながら、こんな記事を書いている時点で、サボり癖が出てきているのかなー。また作業に戻ります。

さくっと企業分析するツールをGoogleスプレッドシートで作成する

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いろいろ調べ物をしようと思うときに、簡単に企業の売上や利益の推移を調べたいときがあります。調べようと思えばたくさん方法はあるわけですが、できるだけ早く確認して、グラフ化できるようにしようと思い立ちました。同じことを何回もやるなら、やはり自動化して効率化しなくては。

 

Googleスプレッドシートの関数で実現する

というわけで、Googleスプレッドシートを使って実現してみることにしました。Googleスプレッドシートは、ほとんどExcelと近いですが、以下の関数が用意されています。

Google スプレッドシートの関数リスト – ドライブ ヘルプ

 

この中に「GoogleFinance」という関数があり、マーケット情報や、それに紐づく企業情報を取得できそうに思えましたが、東証など日本市場には対応していないようで、断念しました。(為替レートなどは使えるようです。)

そこで、ImportHtml関数というWebサイトからデータを取得する関数を使って、日本のWebサイトから企業情報を取得することにしました。

 

日経のHPから企業の業績を取得する

データの取得元として最初に検討したのはYahooファイナンスでした。以下の記事を参考にしました。

Googleドキュメントの表計算で、為替や株価をオンラインで取得し、資産増減を自動計算させてみた – consbiol のエコ日記

ただ、取得したデータのうち日本語部分が文字化けしてしまうことと、3年分になってしまうのがちょっとなーと思っていました。他に手段はないかと諦めていましたが、日経のホームページが5年分のデータを公開していることを知ったので、こちらで試してみると、文字化けもせずうまくデータを取得できました。

具体的には、以下の関数を使うと業績を取得できます。

ImportHtml(“http://www.nikkei.com/markets/company/kessan/shihyo.aspx?scode=” & [証券コード],”table”,1)

正直、これだけです。ちなみに、引数最後の「1」が損益計算書、「2」が貸借対照表です。

 

試しに使ってみる

これで、証券コードを入力すれば5年分の売上高などの情報を取得できるようになりました。なので、例えばこのようなニュースを見たとします。

東京電力はことし9月までの中間決算で、福島第一原子力発電所の事故以降、半期として初めて経常黒字となり、黒字額は1100億円を超えることが分かりました。

東電の経常黒字 1100億円超 NHKニュース

そこで企業の業績を知りたくなったら、証券コードを入力するとこういうグラフが瞬時に作成できます。

 

概要を把握する上ではまず十分です。とても効率的になりました。ブログに貼り付ける場合も、グラフを公開すればすぐに貼り付けられますよ。

 

Evernote for Windowsが遅くなってきたら、高速する方法があります

Windowsで使っているEvernoteが、非常にフリーズ→強制終了が多くなってしまったので、ものは試しに、ということでデータベース最適化をしてみました。試して数日経過しましたが、効果があるんじゃないかと思います。ちなみに、ノート数は約4000です。

データベースを最適化するためには、通常ではない起動を行う必要があります。

デバッグメニューを開始するには、まずEvernoteを一度完全に終了させてスタートボタンをクリック。「ファイル名を指定して実行」に「evernote /debugmenu」と入力してエンターを押します。すると、「Debug」という名の新規メニューが表示されるはずです。ここで「Optimize Database」(データベースの最適化)をクリックします。

デバッグメニューを使ってWindows上のEvernoteをスピードアップさせよう! : ライフハッカー[日本版]

デバッグモードで起動すると、通常のアプリ画面のメニューバー一番右に、「Debug」メニューが登場しています。それを選択すると、以下のように「データベースの最適化」というメニューがありますので、これをクリックします。

Evernote_Debug

開始すると、終わるまでに数時間かかります。その前提で始めると良いと思います。

 

それにしても、Evernoteの躍進が止まらないですね。全世界で7500万人のユーザーがいて、仕事で使っている人が2/3ぐらいいるそうです。

100年スタートアップ企業が目指すもの:5年目のEvernoteは「デザイン」「シンプル」で挑戦し続ける (2/2) – 誠 Biz.ID

そして、有料会員に関しては、少し古いデータですが100万人を超えています。全ユーザー数の伸びから考えると、今は倍以上いるんじゃないでしょうか。

ちなみにEvernoteは直近の資金を必要とはしていない。これまでに調達した9600万ドルはまだほとんどが銀行に眠っており、100万人の有料会員を抱えている。

Evernote、評価額10億ドルにて7000万ドルを調達。数年以内のIPOと、100年を見据えた成長を目指す | TechCrunch Japan

ビジネスユーザー向けに「Evernote Business」を展開したり、最近では物販にも本格的に参入するようです。

シリコンバレー101 (534) 優れた製品ならくつ下も売る、物販に乗り出したEvernoteの狙いは? | マイナビニュース

 

ちなみに、Evernoteのプレミアム申し込みなら3年パックがお得です。

Mavericks配布開始!AppleがMavericksを無料で提供する理由

Macの最新OSである「Mavericks」が、一般公開されました。しかも無料です。

アップル – OS X Mavericks – 新しいアプリケーションと機能で、これまで以上にあらゆることを。
[scshot url=”http://www.apple.com/jp/osx/”]

 

アップデートしてみた

アップデートされる方は、まず自分が対象機器であるかを確認しましょう。僕は母艦がiMacなのですが、Mid 2007で結構古いから今回はアップデートを諦めていました。が、対応してるので驚きです。本当、Macって古い端末でも使い続けられるんだなー。

アップル – あなたのMacをOS X Mavericksにアップグレード。

OS自体はあまり大きなアップデートは正直なく、個人的にはiBooksの導入とFinderのタブ化が注目ポイントです。特にFinderのタブ化については、これまでフリーソフトである「XtraFinder」というソフトを使っていましたが、これが不要になりましたね。

XtraFinder adds Tabs and features to Mac Finder.

 

こちらのサイトでは、もう少し細かくMavericksでできることが書いてあります。

70 Mavericks Tips and Tricks | Mac|Life

 

AppleはなぜOSやiWorkを無料化するのか

今回驚いたのは、Mavericksが無料で提供されたことです。Appleはこれまで、Mac OSのアップデートは1700円ぐらいで提供してきました。今回もそれぐらいだろうと思っていたので、これは意外でした。ただ、iOS7が発表されたときも、新規端末に限定されましたが無料でiWorkが提供されたんですよね。

これは、何かビジネストレンドが変わっている気がします。そういえばGoogleも、それまで有料だったモバイル向けオフィスソフトを無料で提供するようになりました。

Appleに続きGoogleもスマホ向けオフィスアプリ無料化 – bizmash!:@nifty

 

最初に考えるのは、Appleの収益源はどこか、ということです。答えはiPhoneの端末販売です。Appleの収益の半分を占めています。

AppleのCEO、Tim Cook氏は決算発表の声明で、iPhone販売が最大の貢献をしているとした。iPhone販売はAppleの収益の半分を超えている。またこれに伴うiOSプラットホームの収益源としての成長も指摘している。デバイスの出荷によってプラットホームの収益が向上する構造を実直に進めている、と言える。

Appleの決算発表と、開発者サイトのダウン–松村太郎のApple一気読み – CNET Japan

で、パソコンの出荷台数は10%程度減少してきており、2015年までにはタブレットの出荷台数が上回ると言われており、パソコンの役割はスマートフォンやタブレットに移ってきているのは確実です。

タブレット年間出荷台数、2015年までにPCを上回る–IDCが予測 – CNET Japan

 

そして、コンピューティングデバイスという枠で捉えれば、Androidが60%のシェアを占めており、Appleは14%です。しかも、最近はiPhoneの勢いが衰えているという結果です。

Microsoft’s Biggest Problem In One Chart – Business Insider

 

まとめ

つまり、PCは今後も減っていくはずで、スマートフォンやタブレットを売っていく必要がある、ということです。そしてこれらの端末を売るためには、OSやアプリ、プラットフォームなど、端末を通じて得られる顧客体験を上げ続ける必要があります。

そして、そのひとつとしてOSやアプリの無料化がある、ということです。既にAppleのブランドは広がりすぎていますし、市場そのものが成熟してきているので、収益化のポイントを変えなければいけなくなっていると思うわけです。そのためにはソフトウェアを無料化して顧客体験を向上する人を増やして、端末を使い続けてもらえることが重要になると思います。

 

【書評】会社を変える分析の力(河本 薫)

データ分析がブームです。元々分析チックなことは好きな理系だったのですが、このブームはいつまで続くやら、という感じがしています。とはいえ、データ分析が企業経営に役立つ手段のひとつであることは間違いありません。

今回は、データ分析が企業を変えるためには、どのようなアプローチが必要かが書かれた本を紹介したいと思います。

本書の論旨は簡潔です。データ分析の目的は、「分析結果をいかに意思決定につなげるか」。企業の様々な意思決定に役立たなければ、どれだけデータ分析しても、自己満足や使われない分析結果になります。

データはビジネス分析に十分に活用されていない

ビッグデータがバズワードになっていますが、確かに世界ではデータ量が著しく増加しています。

  • 2020年までに40ゼタバイトまで増加する。2012年が2.8ゼタバイトだから、14倍以上増える計算になる。(ゼタバイトは、ギガバイトの10億倍)
  • マシン由来のデータが、2005年は11%から2020年には40%にまで増大する。
  • ビッグデータに有効と思われるデータは、全体の23%程度。現状は0.5%程度しか利用されていない。(ここがビジネスギャップ)
  • セキュリティの観点から、保護されるべきデータのうち半分しか実際は保護されていない。

ASCII.jp:2020年は40ZB!デジタル・ユニバースの未来とは?

ビッグデータに有効と思われるデータが全体の23%、という根拠もよくわからないですが、とにかくあまりデータが利用されていなくて、そのギャップにこそ商機がある、というのが今のビジネスシーンのようです。

しかし、ビッグデータに限らず、もっとデータ分析を行い、業務に活用する機会があるのでは、というのが本書に書かれていました。僕もそう思います。

業務システムに保存されているデータの多くは、分析されたこともない宝の山です。しかし多くの企業ではビッグデータへの関心が高まる反面、リトルデータへの関心が薄らいでいるように思えます。ソーシャルメディアの莫大なデータを分析する前に、社内の営業データは十分に分析できているか自問してみましょう。秒単位のデータを分析する前に、日次データは十分に分析できているか自問してみましょう。

中小企業であれば、ExcelとかAccessからスタートしても、集客に向けたマーケティングやリピーターの確保のためのデータ分析ができるんじゃないでしょうか。

リピーターになる時期は予想できる | Synapse Diary

データサイエンティストに求められるスキルとは?

データサイエンティストが今最もセクシーな仕事で、世界的に不足していると言われていますが、これは統計学の知識があったり解析ソフトの扱いに長けているだけではないことは、本書を読むとよくわかります

それらはあくまで前提であり、最も重要なことは、分析結果が組織の意思決定に影響を与えるようになることです。そのためにはたくさん壁があるのですが、それは本書を読んでください。

現在は、ITの恩恵で、どんな分析でも、誰もが簡単に実行できるようになったのです。そのような時代では、分析を実行する力よりも、どんな分析をするか構想する力が問われるのです。

データサイエンティストは、企業における問題とデータとをつなげる役割を担います。それはこのスライドを見てもわかります。

また、ビッグデータによる全量データ解析が進み、重要なのは相関関係にシフトすると言われていますが、やはり因果関係まで特定することは重要です。因果関係が特定できることで、解決策に汎用性が生まれ、発展が生まれるからです。そして、相関関係から因果関係へ導けるのは、今のところ人間だけです。

ということで、データを分析したい人も、データ分析を組織に活用したいと思う人もこの本を読みましょう。仕事や経営に常に問題意識を持ち、データ分析と結びつける感覚が養うことができると思います。

Googleグループ情報漏洩問題から、今後のIT部門の役割を考える

中央省庁によるGoogleグループ問題。少しタイムリーではありませんが、調べてみてわかった情報を整理すると、以下の事項で良いでしょうか。

  • 5つの省庁で、内部情報共有ツールとしてGoogleグループを利用。
  • グループメンバー限定への公開設定のつもりが、すべてのユーザーに公開されており、機密情報が閲覧可能な状態にあった。

参照:
Googleグループによる情報漏洩、環境省、復興庁、農水省、国交省、厚労省の状況と対応公表:ITpro
Googleグループに残る「非公開のつもり」のメーリングリスト 公開範囲設定に注意を – ITmedia ニュース

で、個人的に気になっているのは、これが「個人の判断で利用されたもの」だったのか、という点と、IT部門としてどの程度ガバナンスを効かせていたのだろうか、という点です。それに関しては、この記事に詳しく書いてありました。

内閣官房情報セキュリティセンターによると、中央省庁の基本的な方針として、「情報の機密性に応じて取り扱いの統一基準があり、外部システムの利用については、許可が必要になる」としている。細かな運用などは各省庁による。    環境省の規定では、職員が外部情報システムを利用する際は届け出が必要で、機密性のある資料を扱う場合は、安全管理措置も義務付けられている。しかし今回届け出は行われず、さらに、重要な情報を扱うにもかかわらず、閲覧制限の措置もとられていなかった。条約交渉後にサービスを停止していなかったことも違反に当たるという。    要するに、今回の件では、グーグルのサービスを使うのは基本的には禁止されていて、問題の関係者らはそれを破ったということだ。
中央省庁だけじゃない「グーグルグループ流出」 専門家「アメリカに監視されている可能性が高い」 : J-CASTニュース

つまり、ルールは設けられていて、個人利用によってルール違反になった、というのが事態の捉え方になります。ただ、それだけでは簡単に済まない問題が含まれています。

ITのコンシューマ化によるユーザーのITリテラシー向上

メインフレーム時代など、昔はIT部門が中央集権的にIT機器やシステムを調達・構築して、それを組織のユーザーが利用する、という形が取られていました。そうなると、IT部門の方がリテラシーも高いですし、機器も高価なので、ユーザーは与えられたものを利用する、という立場でした。

しかし、パソコン・スマートフォン・タブレットなど、IT関連機器は高度化し、価格は低廉化しました。さらに、EvernoteやDropbox、Google関連サービスなど、一般ユーザーが広く使うサービスでも便利なものが次々登場します。そうなることで、いろんな人が「ITの利便性」を理解するようになりました。

一方で、IT部門はリスクや安定性などを重視する点や、組織全体をカバーする役割を担うことから、フットワークが重くなり、次々登場する一般ユーザー(コンシューマ)向けサービスに追いつくことが、難しくなってきました。こうなって、IT部門と一般ユーザーの関係が変わってきたわけです。

BYODとシャドーIT

BYODというのは、個人で利用しているIT機器(パソコンやスマホ)を会社のネットワークなどにつないで、業務利用することを指します。シャドーITというのは、会社が知らないところでIT機器やアプリケーションを利用することを指します。

で、まずBYODはどんどん増加していまして、IDC Japanの調査によると、ユーザー数が2011年の192万人から2016年には1265万人まで、年平均成長率45.8%で増加していくことが予想されています。

2013年 国内BYOD利用実態調査結果を発表

さらに、シャドーIT(会社に無許可)の割合は、約6割から8割を占めるという調査結果になっています。禁止すればいいじゃないか、という話もありますが、そうもいかないところもありまして。MMD研究所の調査によると、私用スマホを業務で使うと、仕事が効率化された、という結果が出ています。

私用スマホの業務利用、7割が「効果あり」–4割弱が外部の連絡先を記録 – ZDNet Japan

つまり、便利なツールがあれば使いたいし、実際便利だと思っている人が増えている、という背景があるわけです。

また、40%以上が個人向けオンラインストレージを仕事で利用している、という調査もあります。サンプル数が少ないので、パーセンテージはあまりあてにならない気がしますが、実際にこうやってコンシューマ向けサービスを仕事で使っている人が存在し、それが増えているのは間違いなさそうです。

40%以上が個人向けオンライン・ストレージを仕事で活用–シャドーITが進展 – CNET Japan

今後のIT部門はどう対応すべきか?

ひとつは、ルールや情報基盤を構築することで、ユーザーが自由と規律を確保しながらツールを使ったり調達できるようにすることです。

CIOは、IT部門ですべてをコントロールすることは無理だということを受け入れ、ITのコンシューマ化がもたらす多大なメリットを認めるべきである。CIOは組織を支援する方法を見つけ出すとともに、組織がおかしな行動を取ることも防がなければならないのである。
“ITのコンシューマ化” は、果たして “シャドーIT” と同義なのだろうか? | Enterprise CIO Forum

個人的には、もうひとつ見方があるんじゃないかと思っています。それは、今後コンシューマから生まれたサービスが、ビジネス向けにアレンジされて、様々なものが今後も登場してくると思います。今は過渡期なんじゃないでしょうか。Googleも企業や政府向けにサービスを提供しています。

Google Apps for Government
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こんな形で、利便性は確保しつつ、セキュリティや使い勝手を企業向けにマイナーチェンジするサービスです。DropboxもEvernoteもビジネス用のサービスを展開しています。
中小企業がDropboxをファイルサーバとして使うのはアリか | Synapse Diary
中小企業でEvernoteを利用するのはアリか | Synapse Diary

DeNAがBYODをやめたりしてますし、BYODバンザイ、というわけでもないと思うんですよね。

ITpro Special BYODから会社支給に切り替え 「アイデア創出」を実現

Yammerなど、社内SNSを導入していれば、ひょっとしてこういう問題も生じないかもしれないですし。

Facebookで内定者を公開状態にwww人事が内定者を晒しあげwwwwww : IT速報

というわけで、ユーザーが使いたいと思うシステムやツールが社内にあれば、そちらを使うと思うんですよね。そういうサービスを見極めて、フットワーク軽く導入していく、という視点が重要になるんじゃないかと思います。

もうKindle買おうよ。僕が電子書籍をすすめる理由

いろんな人に電子書籍やKindleの素晴らしさを伝えてきたけど、何回も説明するのが疲れてきたので、改めてここでまとめて書いておこうと思います。

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電子書籍専用端末は目が疲れない

Kindleなどの電子書籍端末は、スマートフォンやタブレットと違って、e-Inkというバックライトを必要としない仕組みで文字を描画しています。なので、紙と同じように自然の光が照らされて読めるようになるので、目が疲れないのです。

これは、実際使ってみるまで僕も「本当か?」と思っていましたが、Kindle Paperwhiteで読んだ感想としては、本当にそうです。

 

電子書籍は安い

もう当たり前ですが、電子書籍は紙の本より大抵安いです。通常でも数%は安いのが特徴ですが、それ以外にも、Amazonでは日替わりセールなどをやっていますし、Koboもしょっちゅう○○%割引クーポンが送られてきます。電子コンテンツの特徴を活かして、様々なセールのパターンが生まれているのが、電子書籍の特徴です。電子書籍を読むようになって、読む量は確実に増えていますが、本に使う金額は減ってる気がします。

セール情報は、このあたりのブログかTwitterをフォローしておくと良いと思います。

きんどう
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また、KindleオーナーでAmazonプライム会員の場合、Kindleオーナーライブラリーというサービスがあり、対象本はある程度限定されていますが、月に1冊無料で電子書籍を読むことができます。これまで、これらの本を読みました。

スマホで読める

スマートフォンでもアプリがありますので、外出先のちょっとした隙間時間でも読むことができます。読書量は、これによって大きく増えました。

何人かに話して驚いたのは、「携帯だと文字が小さくなる」という質問に対して、「文字は大きくできますよ」と言うと、「大きくなっても、見切れて読みづらくなるでしょ」という話でした。「いや、文字を大きくしたら、画面に合わせてレイアウトも最適化されるので、読みづらくなりません」と言うと、驚いていました。

 

PDFファイルなど電子書籍以外も読むことができる

Kindleでは、パーソナルドキュメントというサービスがあり、自分で用意したPDFなどのファイルをKindleに送信することができます。PDFファイルは正直読みづらいですが、変換ツールを使ったりすれば、読みやすくなります。

PDFファイルをKindleに最適化して「あとで読む」環境を充実させる方法 | Synapse Diary

また、Kindleフォーマットに変換するツールもあります。ただ、こちらは日本語は苦手です。

Pdf to Kindle format (mobi and azw) – Free eBook Converter

 

洋書が読みやすい

Kindleには辞書が入っているので、洋書など単語を選択すれば、すぐに辞書から調べることができます。英語の多読では辞書は引かない、というルールがあったりますが、Kindleを使えば辞書を引くストレスがほとんどないので、辞書で単語を抑えながら、スムーズに洋書を読むことができるようになります。

 

かさばらない

ここまで紹介したように、複数の本も当然ですし、論文などのPDFファイルもまとめて持っておけるので、かさばらないし、読もうと思っている電子情報が一元的に取り扱えるので、資料管理としても非常に楽です。

 

というわけで、これだけ理由があるのだから、KindleでもKoboでも良いので買いましょう。電子書籍をはじめよう。Kindleなら、今なら1980円の電子書籍クーポン付きです。

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iPhoneユーザーの皆様へ。iOS7へのアップデートは見送ることをおすすめします。

iOS7が公開されました。例に漏れず、iPhone5のOSをアップデートした私です。結論を言えば、今回のiOS7への更新は失敗です。

まず、機能的にはあまり不便は感じません。ちゃんと正常に使えてますし。動作の軽快です。そんなに使い倒したわけじゃないけど。ただ、アプリアイコンと画面遷移のインターフェースが、どうしても良い感じとは思えません。

アプリアイコンは、角が丸くなったフラットデザインになっていますが、チープな印象が拭えません。個人の主観でしょうか。

iOS7

アイコンはいずれ見た目に慣れると解釈したとしても、画面遷移も気持ち悪い感じです。フォルダの中のアプリへのアクセスとか、アプリが終了した後の戻る動作とか、無駄にズームイン・ズームアウトが行われていて、なんとも使っていて違和感です。これまでの方が、これらの動作はコンパクトで使いやすかった。やはり、急に画面が大きく切り替わるのは、目が疲れてくるよ。。。

 

iOS7に関しては他にも、こういう意見があるようです。

iOS 7にアップデートしてはいけない7つの理由 LINEに通知の不具合も

Appleが思い切ってフラットデザインにかじを切ったこと自体は、単なる流行りだけじゃなくて、価値があると思ってます。その理由については、この記事に詳しく書いてあります。

iOS 7がフラットデザインを採用した理由、「既存のメタファーでは表現できない時代に」:ITpro

が、今回のiOS7を触ってみて、洗練されていない部分があるな、と思ったのが正直なところです。どうしても使いたい新機能がiOS7になければ、アップデートを見送った方が良いと思います。好きモノの方は、以下の動画など、自分の目で確かめてみると良いでしょう。僕はしばらく、このやや使いづらいOSと生きていくことになりました。

仕事で成果を上げたい人へ。「96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術」

成果を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか。世の中にはたくさんこの手の情報が溢れていて、間違ったイメージが広く伝わっていることもあるようです。本書では、実績あるコンサルタントがそういう常識に対して疑義を呈していきます。

例えば、こういうことです。

・「優先順位を立てること」をやめたおかげで、働く時間が半分になり売上が倍になったセールスパーソン
・「顧客志向」をやめて、客単価が倍になり、会社の利益が2・7倍になった経営者
・「夢を紙に書いて」も、夢を細分化して計画しても叶わなかったのに、あることをやっただけで長年の夢だった独立起業を果たしたサラリーマン
・「人のために尽くす」のをやめて、徹底的に利己主義を貫くことで年収を倍にし、孤児院に寄付をしまくっているスーパーサラリーマンなど、「常識」を破ることで、一瞬で成果をあげるようになった人がたくさんいます。

本書で書かれている根本は、「いかに成果を出すか」であり、その観点に基いて実行されるべきである、というのがテーマです。僕もタスク整理をして日々作業をこなしていますが、タスク管理もやり過ぎるとあまり効率が良くないな、と感じることもあります。自由な発想が生まれなかったり、タスク管理が目的化してしまう場合もあります。そういうときは、本来の目的を見失っているのでしょう。

組織管理の面でも、非常に面白い示唆が含まれてます。この表現はわかりやすかったです。部下を叱る基準を明確に示してます。

「できない」と「やらない」を明確に区別する、ただそれだけ。その上で、「やらない」ときだけ叱ればいいのです。

部下の「成長」の観点がここには含まれていませんが、ある時点を切り出せば、この表現は非常に的確だと思います。「できない」ことを叱るのではなく、「やるべきことをやっていない」を叱るべきで、「できない」ことは成長を促す必要があります。

また、もうひとつ良い観点だと思ったのはこちらです。

さらに言うと、正しい行動をさせれば、結果的にモチベーションがアップします。スタッフのモチベーションが上がらない理由の8割以上は、成果をあげられないことにあるからです。スタッフには、成功体験が必要なのです。

結局は、成功体験だということです。内容やプロセスも重要だといっても、やはり成果に結びつくという事実に代えられるものはありません。

 

どうやったら成果を上げられるのか。それを考えるためのヒントを与えてくれる一冊でした。日頃の仕事の仕方に迷いがある方へ。