サッカービジネスの基礎知識

Jリーグが20周年を迎え、J3を立ち上げたり、プレミアリーグ構想や2部制の検討を行っています。なぜこのタイミングで、そういう変革を行おうとしているのか、というのはこの「サッカービジネスの基礎知識」を読むと、理解が深まると思います。

 

 

Jリーグの創設前からの歴史を、経営面から紐解いていく一冊なのですが、スポーツビジネスの面白さがとてもよくわかる本だと思います。

 

Jリーグ創設時の成功要因は、マーケティングと体制

Jリーグというのは、立ち上がりが決して順風満帆というわけではありませんでしたが、マーケティング的要素が非常に上手だったことがわかります。初期から博報堂が企画に参加し、「Jリーグ」という用語も含め、ブランディングを図っていきます。

本書の中でも、用語については意図的に新しい言葉を用いていったことがわかります。

また、創設メンバーは用語選択にもこだわった。川淵・小倉は当時を述懐し、「プロ野球とのイメージ差別化を明確にするため、全般にわたって言葉、用語をそれまであまり用いられていなかった新鮮なもの、独自なものにした」と語る。たとえば、フランチャイズとファンではなく「ホームタウン」と「サポーター」、プレジデントではなく「チェアマン」(この用語は岡野俊一郎の発案によるもの)、優勝決定戦は「チャンピオンシップ」といった具合である。

また、川淵チェアマンをある種のマスコットとして、メディアを通じて地域貢献をキーにしたメッセージを発信していきます。

 

さらに、体制面でも違いが挙げられます。Jリーグは日本のプロ野球と異なり、JFAが主導権を握っていて、各クラブオーナーによる発言権はあまりありません。日本野球機構では、コミッショナーにより強い権限を与えた方が良い、という意見もあるようです。

コミッショナー (日本プロ野球) – Wikipedia

もちろん日本のプロ野球も発展してますし、選手年俸などサッカーよりも市場パイが大きくなっていますし、どちらが良い/悪いの問題ではないと思います。ただ、Jリーグの初期に関して言えば、中央集権的な体制を築くことによって、テレビ放映権や商品化権の販売で得た収益を各チームに分配する制度を作るなど、リーグ全体がどう栄えていくか、という観点でより強く進めていくことができたのでしょう。また、テレビ放映権についても排他的独占権で価格をコントロールし、安売りにならないようにするなどの効果もありました。

 

スポーツビジネスのバブルとその後

ヨーロッパサッカーがまさにそうでしたら、メディアによってスポーツが優良なコンテンツとして認められることで、大量のメディアマネーが流れこむようになりました。しかし、それも長くは続かず、金銭的には綱渡りな状況です。ブンデスリーガの記事から引用しますと、

UEFAのミシェル・プラティニ会長は、今シーズンから「ファイナンシャル・フェアプレー」の導入を実施している。これはクラブの経営を健全化させるための制度で、簡単に言えば「収入を上回る支出をしてはいけない」。すなわち、身の丈に合った経営を求めるものだ。規定に違反すればCLやELへの出場権が剥奪され、クラブ経営を根本から揺るがす事態に発展する。現在、イングランド、スペイン、イタリアにおいて、ファイナンシャル・フェアプレーのルールをクリアしているクラブは1つもない。逆にドイツでは、多くのクラブが既に条件を満たしている。中でもバイエルンは欧州で最も健全な経営をしているクラブとして知られており、他のクラブのお手本にもなっている。

健全な競争と経営がドイツに繁栄をもたらす(1/2) – OCNスポーツ サッカーコラム

こんな状況なわけです。Jリーグも赤字が続いているクラブがありますし、他人事ではありません。世界的に、どうやって健全なリーグを作っていくのか、というのがサッカー共通のテーマになっていると思います。

そう考えると、冒頭に述べた通り、Jリーグがいろいろ施策を講じている現状もよくわかるのです。Jリーグを含めたサッカービジネス全体の歴史と現状を一冊でよく分かる良書です。

Jリーグで最も経営状況が悪いクラブはどこか?

Jリーグで一番稼いでいるサッカークラブを以前記事に書きましたが、今日はその逆です。一番稼いでいないクラブを書こうと思います。

 

Jリーグで最も稼いでいないクラブは?

まず、稼いだ金額の多さ。2005〜2012年の8年間累計で赤字額が多いクラブです。

 

1位:ヴィッセル神戸(-36億5,300万円)

ヴィッセル神戸 | VISSEL KOBE
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ヴィッセル神戸は、一番赤字ですね。すごい額です。一度経営破綻しかけたところから、楽天の三木谷さんが個人出資している会社がスポンサーなわけですが、なかなか状況はよろしくないようです。年々赤字額は小さくなってますけどね。

20052006200720082009201020112012
-1,228-669-557-479-276-240-90-114

(単位:百万円)

 

2位:東京ヴェルディ(-26億5,100万円)

東京ヴェルディ/TOKYO VERDY
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Jリーグ設立初期は隆盛を極めたヴェルディですが、今やJ2の常連になっており、利益も乏しい感じです。ずっと赤字というわけではないんですが、特にJ2に落ちたのと日本テレビの赤字で費用削減が行われた2009年はインパクトが大きく、赤字額も大きくなってます。

20052006200720082009201020112012
5-8721010-1,454-36367

(単位:百万円)

 

3位:コンサドーレ札幌(-14億100万円)

コンサドーレ札幌オフィシャルサイト | CONSADOLE SAPPORO
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コンサドーレ札幌も赤字続きです。コンスタントに。

20052006200720082009201020112012
-136-350-187-152-135-234-86-121

(単位:百万円)

 

Jリーグで最も経営が安定していないクラブは?

前回の記事と同じように、単年度赤字回数を見ようと思います。8年間でずっと赤字のチームが3チームあります。が、既に出ているように、ヴィッセル神戸とコンサドーレ札幌は8年間ずっと赤字です。そして、最後の1チームが以下です。

 

アルビレックス新潟

アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE
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Wikipediaにも、経営状況に関する記載がありました。

しかし、J1昇格に伴う強化費の増加に加え、観客動員数の落ち込み等を要因とする営業収入の落ち込みもあり、2005年から公表されている収支報告では毎年営業赤字を計上した。チケット売り上げ等の興業収入は最大時の2005年に約12億円を計上したが、2012年は最大時から5億円減となる約7億円、興業収入の柱となるシーズンチケットの売り上げは最盛期の2万枚からおおよそ半減している[30]。2009年度以降は東北電力が購入した施設命名権による収入や、後援会からの寄付金等で最終的な黒字を確保しているものの、依然3億円を超える累積赤字は解消されていない[35]。

アルビレックス新潟 – Wikipedia

 

チームを強化したりJ1に昇格するためには費用が必要なわけですが、収入がないと赤字が恒常的に発生してしまうわけです。あるいは、強力なスポンサーを獲得しても、東京ヴェルディのようにどこかで状況が変わり、収入を確保することも難しくなるかもしれません。

というわけで、Jリーグがもっと継続的に栄えますように。

Jリーグにビッグクラブは必要か?勝ち点とお金の関係から考える

「サッカービジネスの基礎知識」を読んでいるのですが、お金とサッカークラブの切っても切れない関係が書かれていて、非常に興味深いです。今日は、本の内容を踏まえてJリーグにビッグクラブが必要であるか、という点を考えたいと思います。

 

 

サッカーにお金が流れこむようになった理由

一言で言えば、メディアによる競争激化です。サッカーが良質なコンテンツとして認識されると、様々なテレビメディアが放映権を獲得するために熾烈な競争を繰り広げていきます。そして、サッカーそのものにお金が流れこむようになると、裕福はクラブは資金力を活かして選手を獲得していきます。これが選手の年俸高騰を生むわけです。

プレミアリーグでは移籍金が高騰し、資金力がある4チーム(マンチェスターユナイテッド,リバプール,チェルシー,アーセナル)しか優勝を狙うことが難しくなっていると書かれています。近年では、マンチェスター・シティが優勝するなど、少し状況は変わってきているようですが。

面白いので、少し引用します。

会計事務所大手デロイト・トウシュは00年、「弱小クラブが生き残るためには近い将来、合併の必要がある」という報告書を発表した。それによると、選手年俸は高騰を続けており、優秀な選手の獲得のためには01年はリーグ全体で2億5000万ポンド(約400億円)の移籍金が支払われ、うち49%が外国籍の選手獲得のため海外市場に吸収された。中堅あるいは下位のクラブが有力クラブに引き離されないようチーム強化を進めようとすれば、ますます出費が増えるという図式となって、エリートクラブはかつてないほど裕福な経営環境にあるが、チーム間の格差が拡大しており「20チームで構成するリーグの維持は困難。同程度の資金力を持つクラブ同士だけの、規模の小さなリーグへの再編は避けられない」とまで結論づけていた。

つまり、ビッグクラブができてお金が回るようになった反面、お金と勝ち点の関係性が非常に高くなってしまい、弱小クラブが生き残るのが厳しくなってしまったというわけです。

 

Jリーグにおけるお金と勝ち点の関係

一方で、Jリーグではお金と勝ち点の関係はどうなっているのでしょうか。各年度のJ1の選手年俸の総額と、各チームの勝ち点と選手年俸との関係を示した決定係数を整理すると、以下のようになります。

年度年俸総額(百万円)決定係数
20038,8040.296
20049,2120.330
200510,9780.011
200610,6550.315
200710,4440.509
200810,5660.127
200911,3580.152
201011,1370.229
201110,2620.465
201210,6180.106

まず選手年俸の総額としては、ここ10年であまり増えていません。むしろチーム数は増えているので、個人の平均としては低下してるんじゃないかと思います。

また、決定係数については年度によって結構異なります。資金力がそのまま成立する年と、そうでない年があるようです。つまり、Jリーグはまだお金以外でも勝負が決まる要因はあるのでしょう。

 

Jリーグにビッグクラブは必要か

冒頭に戻ると、お金が生まれる→資金力で選手を集める→選手の年俸が高騰する→ビッグクラブのみが勝つ、というサイクルがヨーロッパでは生まれている、という話でした。一方で、今のJリーグを見ると、決定係数もまばらですし、実際毎年優勝チームは変わっていて、戦力は均衡状態になっています。

今のJリーグの問題は何かと言えば、リーグ全体が縮小均衡になるのではないか、という危機感です。そのためには、お金を生み出す仕組みが必要であり、アジア進出を狙っているのも、プレミアリーグ構想も、その一環だと思っています。

また、ビッグクラブというのもひとつの解決策でしょう。福田さんが非常にわかりやすい解説をしています。

Jリーグのクラブが常にACLで優勝争いをして、毎回クラブワールドカップに出場することを目指すのであれば、もっと資金力と競争力をつけないといけない。ACLで中国、韓国、中東のクラブと互角以上に渡り合って、さらにクラブワールドカップでヨーロッパや南米のクラブに肉薄することを目標にするのであれば、Jリーグで中心になっていくビッグクラブが存在すべきだ。そこに資金と優秀な選手が集まってくる図式がないと、世界の舞台で勝ち抜いていくことは難しいだろう。

Jリーグにビッグクラブが存在することの功罪を考える|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|J Football

一方で、戦力が偏りすぎると国内リーグがつまらなくなる、というデメリットについても触れています。しかし、それでもビッグクラブはリーグ全体を実力やお金の面で引き上げられる、ということです。

そういえばカズさんも、選手に希望を与えるためにもビッグクラブは必要、と言っていますね。

カズ 開幕から20年、Jにはビッグクラブとスターが必要 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

これは、10年間の各クラブの年俸と勝ち点の関係を示した散布図ですが、やはり中位の層に年俸が集中しています。もう少し、年俸を高く支払えるクラブが多くあっても良いんじゃないか、ということですね。

Jリーグの過去10年における選手年俸と勝ち点の関係
Jリーグの過去10年における選手年俸と勝ち点の関係

 

まとめ

というわけで、ヨーロッパでは、過剰なビッグクラブ志向とメディアバブルの崩壊から、財政面の見直しが進んではいますが、今のJリーグの現状から考えると、個人的にもビッグクラブができあがることには賛成です。

といっても簡単にできるわけではないので、海外を含めたマーケティングに長けたクラブが出てくる必要があると思います。福田さんの言う通り、今一番ビッグクラブに近いのは浦和レッズじゃないですかね。前回書いた通り、浦和は収益力も一番ですし。

Jリーグで最も経営状況が良いクラブはどこか? | Synapse Diary

 

Jリーグで最も経営状況が良いクラブはどこか?

前回の記事「サッカーのクラブ経営を費用分解から考える」で、Jリーグクラブの費用構造を見ましたが、やはりクラブによっていろいろ状況は違います。というわけで、今回は各クラブの経営状況の違いを見たいと思います。

 

Jリーグで最も稼いでいるクラブは?

まず、稼いだ金額の多さ。2005~2012年の8年間で最も利益を上げたクラブです。途中から参加しているクラブにとっては不利になりますが、まあ仕方ありません。

 

1位:浦和レッズ(8億7,700万円)

浦和レッドダイヤモンズ公式サイト|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
[scshot url=”http://www.urawa-reds.co.jp/”]

なんだかんだと抜群の観客動員数を誇る浦和。素晴らしい限りです。Wikipediaではこんな分析が書かれていました。

Jリーグトップの営業収益を上げる背景には以下の点が挙げられる。 過去に13シーズン(1996年-1999年、2001年-2002年、2006年以降)でJリーグ観客動員1位を記録。2007年はカップ戦(ナビスコ杯4試合、ACL6試合)を含めた年間観客動員数がJリーグクラブでは初めて100万人を突破し、2008年はリーグ戦でJリーグ史上最高となる809,353人を動員した。 1人当たり動員単価が約2,900円(新潟:約1,700円)と比較的高水準である。これは、招待券による入場者が極めて少なく(同年度0.5%[5])、割引率10%未満にも関わらずシーズンチケット(埼玉スタジアムの約2万2,000枚を含む)が軒並み完売していることから、それらが入場料収入の確保に高い安定性をもたらしていることが挙げられる。

浦和レッドダイヤモンズ – Wikipedia

 

2位:京都サンガ(8億5,200万円)

京都サンガF.C.オフィシャルサイト
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あまり意識していなかったですが、京都サンガも結構稼いでいます。収入は浦和レッズの半分以下ですが、費用管理が適切なんでしょうね。

 

3位:ジェフユナイテッド千葉(8億4,900万円)

ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト | JEF UNITED ICHIHARA CHIBA Official Web Site
[scshot url=”http://www.so-net.ne.jp/JEFUNITED/”]

こちらも比較的安定経営です。収入の額でいえば、京都とほぼ変わらない感じですね。

 

Jリーグで最も経営が安定しているクラブは?

利益の額で見ましたが、安定性という意味では単年度黒字を継続していることが重要になってきます。というわけで、過去8年で単年度黒字の回数が多いクラブを見てみましょう。1位が同率で2チームいます。

 

同率1位:川崎フロンターレ(単年度黒字回数:8回)

KAWASAKI FRONTALE : ホーム
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ものすごく稼いでいるわけではないですが、ずっと黒字です。

 

同率1位:ヴァンフォーレ甲府(単年度黒字回数:8回)

VENTFORET KOFU – Official Web site –
[scshot url=”http://www.ventforet.co.jp/index.html”]

こちらもずっと黒字です。川崎と比べても収入は半分以下ですし、J1とJ2を行ったり来たりしていますが、黒字はできるってことですね。

 

3位:浦和レッズ(単年度黒字回数:7回)

浦和レッドダイヤモンズ公式サイト|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
[scshot url=”http://www.urawa-reds.co.jp/”]

3位はレッズでした。過去8年でみると2010年だけ赤字になっているんですよね。

 

というわけで、Jリーグ内でも赤字のクラブもいれば黒字のクラブもあるわけで、J2よりJ1の方が 安定化しやすいと書きましたが、必ずしもそれだけでもないようです。

自分のチームを応援するときに、赤字になっているかどうかはあまり気にしないのかもしれませんが、かつて栄光を極めたヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)が凋落したように、安定的なクラブ運営を行うためには、クラブ経営能力を高めなければいけないわけです。

参考:安定したクラブ経営を目指して|コラム|サッカー|スポーツナビ

サッカーのクラブ経営を費用分解から考える

Jリーグの各クラブは収益結果が公開されているので、固定費・変動費で分析してみることにしました。対象は、2005年から2012年の8年間です。データ元は以下。

Jリーグ公式サイト:about Jリーグ

 

Jクラブの費用はほとんど変動費化されている

実際に分析した結果が以下のグラフです(単位は百万円)。

クラブ全体(サンプル数:275)
クラブ全体(サンプル数:275)

特徴としては、変動費率がほぼ1に近いってことと、ほとんど固定費がないってことです。変動費率は(変動費÷売上高)で計算されるので、変動費率が1に近いってことは、売上の大半は変動費で消える、ということです。

また固定費が小さいという点について。実際は人件費もひとつの固定費ですし、クラブハウスなどもあるので、固定費がないってわけではないはずです。ではどういうことかといえば、これは推測ですが、人件費はほとんど「変動費化」されている、ということだと思います。選手や監督の入れ替わりも激しいですし、年棒制でどんどん見直されていきますしね。

こういう状況なので、クラブ経営って本当難しそうだなってことがわかります。

 

J1とJ2では、J1の方が経営は安定化しやすい

また、J1とJ2の違いについても見てみましょう。2005年から2012年までなので、いくつかのクラブがJ1とJ2を行ったり来たりしていますが、ひとまず当時J1だったらJ1に、J2だったらJ2にカウントしています。

J1だけ(サンプル数:144)
J1だけ(サンプル数:144)
J2だけ(サンプル数:131)
J2だけ(サンプル数:131)

見比べると、J1の方が売上も高く、変動費率は小さく、固定費は大きくなっています。J1の方が市場として大きく、固定費がかかる分、変動費は小さくなっているのだと思われます。

また、J2の方が値のバラつきも大きくなっています。規模が小さいこともあって、やはりなかなか経営が安定させづらいのかもしれません。

ちなみに、Jリーグはテレビ放映権やグッズ販売権利収入などを一括で管理していて、クラブごとの収益構造にも含まれています。ここを大きくしないとダメなんじゃないの?という議論もあるわけですが。

少なすぎる「Jリーグ配分金」。各クラブ総収入の10%、NFL70%、プレミア75%(週プレNEWS) – スポーツ – livedoor ニュース

もちろんJリーグ自体も全く手をこまねいているわけではなくて、アジア進出などの手を打ってはいるのですが。

Jリーグの赤字クラブが多い現状と、今後の打開策について | Synapse Diary

 

というわけで、各クラブの努力としては、自己収益を安定化させること、費用を変動費化させることが重要です。

J2クラブの財政状況と賢い経営を考える

サッカーのJ2クラブチーム(2012年時点)の、費用対効果などを検証してみました。クラブ運営はどこに向かっていくべきか、というのが今回の記事のテーマです。

 

投資(人件費)に対する効果(勝ち点)の関係について

サッカー雑誌でもたまに検証がありますが、サッカークラブの投資対効果として、人件費に対する勝ち点を見るのが挙げられます。クラブチームの投資は殆どが人件費(サッカー選手など)に充てられるから、というのが理由です。

というわけで、実際に2012年のJ2クラブの勝ち点対人件費の組み合わせを見てみました。それが以下のグラフです。

勝ち点対人件費(J2 2012)

何となく右肩上がりにはなっていますが、非常にバラつきが大きくなっているのがわかります。高い人件費をかければ良いチームになるかといえばそうではない、というのが良くわかります。

 

勝ち点と利益の関係について

クラブ運営は、山形を除いて全て株式会社です。となると、勝ち点はクラブの最終目標ではなく、利益確保が重要になる、という見方もあります。利益がないとゴーイングコンサーンも難しいわけですから。

というわけで、2012年のJ2クラブの勝ち点対当期純利益(損失)の組み合わせを示したのが以下のグラフです。

 勝ち点対当期純利益(J2 2012)

勝ち点が多い方が何となく利益を出しているようにも見えますが、こちらもバラつきが非常に大きくなっています。あんまり関係ないと思った方が良いかもしれません。

 

勝つことが全てなのか

結局数字を見てわかるのは、勝ち点を多くとっても利益との因果関係は低い、ということです。少なくとも現状の数字を見る限りでは。とはいえ、プロモーションやブランド構築という意味では、勝っていく、昇格する、日本代表に優秀な選手を送り込む、というところももちろん重要だとは思います。

話は変わりますが、先週のFOOT×BRAINはブンデスリーガ特集でした。その中で、クラブチームは順位が低迷しても観客数が減らないクラブがあると言っていました。その理由は、明確にクラブの哲学があるから、という説明でした。

日本でも、野球でいえば阪神とか、サッカーでも浦和とか、ある種ブランドを構築しているチームが存在します。近年では、若手育成に力を入れて攻撃的なサッカーを展開しているセレッソなんかも面白いです。

実際、順位と観客動員数もやはり明確にはリンクしないわけでして。
2012年Jリーグ 観客動員データ ~J2

確かにスポーツで勝つことは素晴らしいですが、勝負事でもあるので、それと経営は微妙な関係にあるとも思います。長く続いていくこと、発展を維持していくことを考えると、クラブとしての哲学やブランドイメージを構築していくことの方が重要な気がします。

 

世界的にも、リーグ全体で黒字なのはブンデスリーガぐらいだと言われていますし、UEFAはファイナンシャル・フェアプレーという制度を導入するほど、クラブの財政健全化を高めることが重要課題になっています。Jリーグでもクラブライセンス制度が導入されていて、財政健全化も注目されています。

というわけで、何とか20周年まできてJリーグが今後も健全に発展するためには、財務的観点でも検証が必要ではないか、と。

Jリーグの赤字クラブが多い現状と、今後の打開策について

Jリーグの平成24年度の収支発表がありました。気が向いたので、FC岐阜の財務状況をさくっと見てみようと思います。

J2 H24
単位:百万円、データ元:www.j-league.or.jp/aboutj/document/pdf/club-h24kaiji.pdf)

あかん、赤字や。。。赤字でしたよ。J2全体で比べると、売上高もそれほど高くないし、当期純利益(損失)もマイナスになっていました。

 

サッカークラブの収益状況とクラブライセンス制度

Jリーグの収益構造は、「広告料収入」「入場料収入」「Jリーグ配分金」「その他収入」に分かれます。割合で見ると「広告料収入」が最も多く、「入場料収入」と「その他収入」が半々程度のような感じです。J2の場合は、入場料収入が低い傾向がありますね。

営業収入内訳の推移

これまでJリーグ全体が赤字傾向にあり、これが問題視されてクラブライセンス制度が開始されました。今年は導入された最初の年で、ここから3年連続で赤字だと、クラブライセンスが剥奪されてJFLへ降格することになります。

財務基準 年次財務諸表(監査済み)を提出し、Jリーグの審査を受けること(A基準)。その際、3期連続の当期純損失(赤字)を計上していないこと[3](2012年度-2014年度の3年間以降で算定[4])および債務超過でないこと(2014年度から算定[4])が必須条件となる 移籍金や給与の未払いが生じていないこと(A基準)

Jリーグクラブライセンス制度 – Wikipedia

で、それぞれのクラブが経営努力をしており、赤字クラブは減少傾向にあります。

Jリーグ赤字クラブは18→12に  – サッカーニュース : nikkansports.com

 

ただ、横浜FMや名古屋など大きなクラブが赤字になっている現状もあり、これはJリーグ全体の観客動員数が伸び悩んでいるということも要因になっているようです。

Jリーグ観客動員データ |FootballGEIST

 

Jリーグ全体の今後の経営戦略

地元クラブとして、着実に地元企業からスポンサーを獲得して安定経営している甲府のようなクラブもある中で、Jリーグ全体としてのパイをどう広げていくか。今積極的に進められているのは、アジア市場への進出です。

Jリーグはアジアを目指す ~生き残りをかけた600億円市場 獲得戦略~ – NHK 特集まるごと

詳しくは上の記事を読めばわかると思うのですが、放送権料による収入をはじめとする収益機会をつくろう、ということで、基本的にはヨーロッパの有名クラブと同じような戦略です。

 

今後経済発展するアジア市場で、Jリーグの質やこれまでの成長性は評価されているので、あとはマンUのように、まさにビッグクラブと認知されるようなブランド戦略が重要なのかもしれません。カズもビッグクラブが必要だ、と言っていますしね。

カズ 開幕から20年、Jにはビッグクラブとスターが必要 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

サッカー戦略の発展の歴史を知ろう

日本代表のブルガリア戦が迫ってきた今日この頃、いかがお過ごしですか。

今日はサッカー戦略の話です。以前から興味があったサッカーの戦略について、本を読んで勉強しました。

 

いやーこれ読むと、本当サッカーの奥深さを感じます。本の内容としては、トータルフットボールという言葉を軸に、サッカーの戦略・戦術がどう変化してきたのかを、歴代のチームをとりあげて追いかけていくもの。

 

サッカーは守備に有利なスポーツ

ちゃんと認識したことがなかったですが、サッカーは基本的には守備側に有利なスポーツなのだそうです。それは、バスケットやハンドボールなどと比べると動く点数が少ないことからも言えるかもしれません。そして、サッカーは守備が中心となってフォーメーションが進化していきます。

サッカーの戦術は、基本的に守備の発達とほぼイコールである。フォーメーションだけみても、初期には2人だったDFがオフサイドルールの改正にともなって3人になり(WMシステム)、さらに4人になる。MFも3人から4人、5人と増加傾向。当然、FWの数は減っていく。

 

「プレッシング」という発明から始まるサッカーの進化

本は、60年代のオランダ代表から始まります。ヨハン・クライフが現役だった頃で、トータルフットボールの始まりと言われているそうです。何が「トータルフットボール」なのかといえば、全員攻撃・全員守備がテーマであり、そのひとつとして、攻撃するFWが守備として相手チームにプレッシングを行うことにあります。

プレッシングとディフェンスラインの押上によって、全体をコンパクトにすることで相手の攻撃スペースを奪ってしまうわけです。

ボール狩り、つまりプレッシングは、ボールへのプレッシャーと後方からの押し上げがセットになっている。これは今日でも変わらない原則だ。ボールにプレッシャーがかからない状態でディフェンスラインを押し上げてしまえば、敵の2列目が飛び出すだけでオフサイドトラップは破られてしまう。

 

ひとつのスタイルが流行ると、それを破る戦術が生み出されるのは将棋などどんな競技でも同じ。このオランダのスタイルは、より守備が強固になるようマイナーチェンジが行われていったが、それをFCバルセロナのボールポゼッションが打ち破ることになります。

プレッシングはボールに絶え間なくプレッシャーをかけ、同時に陣形を縦横に圧縮して、攻撃側からスペースと時間を奪い取る守備戦法である。ところが、バルセロナはトライアングルで素早くパスを回してプレッシングの網からボールを逃がしてしまった。プレッシャーをかけ、陣形をコンパクトにしてボール奪取しようとしてもとれず、たちまち広い逆サイドに展開されたら、もう一度そちらへ移動して圧縮をかけなければならない。

こうやって、欧州や南米を中心としていろんなチームを通してフォーメーションがどんどん変わっていき、サッカーという競技そのものが成熟していく過程を知ることができるのは、非常に貴重な本だと思います。

 

フォーメーションは戦略のうちのひとつのパーツに過ぎない

企業経営と同じで、フォーメーションは組織設計と同じようなもので、戦略のひとつに過ぎないわけです。本の中でもたくさん語られているのは、チームにおける個人の役割が決め手になるという点です。レアル・マドリードで鉄壁を誇ったマケレレや、チェルシーのドログバや、ASローマのトッティなど、いろんな選手と戦術との関連が語られています。

このように、組織を構成する人員の特性はフォーメーションの成立要否に大きく関わります。「戦略は組織に従う」「組織は戦略に従う」という両方の言葉があるように、チームにおけるプレイヤー個人とフォーメーションは、とても関連性が高く、その組み合わせを見極めることがチームとして機能させる上で非常に重要になるわけです。

 

また、監督もたくさん登場します。特にマンチェスターユナイテッドのファーガソン監督がなぜ優れているのか、というのは印象に残りました。

「クライフと同等の技術を持つ選手はいるが、クライフと同等の戦術意識を持った選手は誰もいない」 その点で、荒削りな天才たちにトータルフットボールの意識を植え付けるファーガソンの手腕は傑出している。ベンゲル監督も若手の発掘と育成では定評があるが、癖のある荒馬を乗りこなしてしまうファーガソンの管理能力は独特だ。

ファーガソンは、有能な若手を抜擢するとともに、戦術意識とハードワークを浸透させる能力が高かったと評されています。

こう考えると、やはりソフト面での能力というのもやはり重要なわけです。

 

というわけで、こういう理解が深まると、もっとサッカーを観るのが楽しくなるものです。ちなみに、この記事を書く途中でWikipediaでこんなカテゴリーがあるのを見つけました。いろんな項目を読んでいくと、それだけで楽しい感じです。
Category:サッカーの戦術と技術 – Wikipedia

風間フロンターレにみる、組織における自由と規律の問題

今Jリーグでは風間監督率いる川崎フロンターレが注目されている。昨年4月から就任して2年目になるが、これといった結果が数字上は出ていない。

 

風間フロンターレに対する評価

そして、これに対する評価というのが人それぞれ分かれているのが面白い。

昨年の4月に風間八宏監督が就任したとき、「川崎はなにかやるのでは」という期待感を持ったものだが、残念ながら今シーズンはなにも伝わってこない。ただ感じられるのは選手たちの戸惑いだ。確かに僕自身、川崎の試合のすべてを見ているわけではない。生で見たのは、今シーズン3試合目だったのだが、それでも選手たちが自信を失っていくのが伝わってくる。

低迷川崎に見る「自由」の難しさ 監督の戦術に戸惑う選手 – 47NEWS(よんななニュース)

そりゃ、結果が出ていないプロの世界では、こういう評価になると監督更迭という話も出てくるだろう。その一方で、更迭にならないのではという見方もある。それは、長期的に勝てるチームを作っている、という見方からだ。

思うように結果が出ない川崎は立て直せるのだろうか。この問いに対し「簡単ではない」と答えたい。ただし、この言葉からは悲観的な意味は排除してある。風間監督ははぐらかすが、いくつかの状況証拠から、チーム作りをする上で監督が選手たちを大人として扱い、自律して戦えるチームを作っているのは確実だ。自律して戦えるチームとは、試合で目の前の状況に能動的に対処し、プロとして生活を律することができる集団のことである。

誤算続きでも風間監督更迭の可能性は低い|コラム|サッカー|スポーツナビ

 

つまり、結果が出ていないのは新しい組織を作っているからであり、これまでとは大きく違う組織を作り上げるのには時間がかかるものだ、という見方だ。

こういう話はサッカーの現場ではいろいろあるようで、日本代表でもトルシエの規律主義とジーコの自由主義が対比として語られることもある。昔読んだ岡田監督の講演でも、も横浜Fマリノスを率いていたときのコメントに同じようなことがあった。

ど真ん中が空いていたら、ど真ん中に行くのが一番いいんですよ。ところが、「監督の言う通りやったら勝つ」とみんな思ったら、何も考えずにサイドに出すようになった。そういう選手たちを見ていて、「俺は本当の指導者なのかな。こういう指導でいいのかな」と勝っても勝ってもずっとどこかに引っかかっていました。

横浜F・マリノスの1年目(2003年)は年間王者になりました。それで2年目(2004年)は「もういいや、こういうやり方は。お前らちょっと自由にやってみろ」と言ったところ、開幕から1分2敗でクビになりそうになりました。「これはマズイな」と思って、選手に「悪かった。もう1回やり方をもとに戻す。今からでも間に合うかどうかは分からないけど」と言ったら間に合っちゃったんですよ。2年目も優勝したんです。

Business Media 誠:岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは (1/7)

 

自由と規律のバランスは難しい

僕はサッカーは専門ではないけれど、組織論で捉えると、これはいわゆる権限移譲の問題だ。現場に自由と責任を与えることで、仕事の創造性やスピード、本人のモチベーションアップを得ることが主な目的になる。

風間フロンターレでも、前述の記事を読むと、現場である各選手に自由と責任を与えることで大きな組織変革を行っていると読むことができる。ただ、これは本当正解があるわけではなくて、完全に自由にしすぎると規律が失われてコントロールできなくなるし、規律を強めると個人の創造性が失われてその先の広がりが、個人にとっても組織のとってもなくなってしまうかもしれない。

これをうまくバランスとっていくためには、各個人がどの程度まで自由を受け入れられるかを見極めないといけない。人を育てるために投資が必要であれば、それがどこまで許されるのかを見極めて実施しなければいけない。その点で、管理者に求められる能力とプレッシャーは大きい。

 

今、風間フロンターレが注目されているのは、「勝負の厳しい世界でどこまで負けが許されるのか」という点と、「我慢した先に素晴らしいチームが待っているのか」ということだろう。それは誰もわからないが、その葛藤の中で戦う精神力だけを見ても、非常にタフな仕事に違いない。

現状は厳しいと思うけれど、これがどこまで続くのか、どこかで劇的に変化するのか。今後風間フロンターレがどうなるのか、僕はひっそり注目している。

 

FC岐阜が運転資金不足で経営難

FC岐阜が経営ピンチなんだそうです。運転資金が1億円不足しているとか。

 県庁であった意見交換会で、FC岐阜の今西和男社長は、毎月2000万円の赤字で今季の運転資金は約1億円不足すると説明。7月にも手元資金が不足する可能性に触れ、「こういう事態を招いたのは私の不徳の致すところ」と陳謝し、資金支援を求めた。
FC岐阜に経営改善要求 県と財界、存続支援で一致 - 岐阜新聞 Web

 

FC岐阜は、県内の市町村が出資している珍しいチーム。

 県内全市町村が出資するチームは他に例がないといい、経済界は存続に力を貸すことを決断した。会合後、県商工会議所連合会の堀江博海会長(十六銀行頭取)は「問題点はある程度把握できた。今後、官民一体となって対応する」と表明。会合でも勝利の重要性を説いた田口義嘉壽県体育協会会長(セイノーホールディングス会長)は取材に「県全体のチームであることをより印象付けることも必要」とし、「これまでを白紙とするつもりで再建しなければならない」と強調した。
県と財界「再建へ覚悟示して」 FC岐阜に注文突き付け - 岐阜新聞 Web

 

なんで切羽詰まっているかと言えば、クラブライセンス制度が始まるから。2014年12月までに債務超過を解消する必要があることになっている。これはドイツサッカー協会から始まった、クラブの経営基盤をチェックするための基準。これのA基準に債務超過に関する規定があり、債務超過になっているとA基準を満たせない=Jリーグのクラブチームとして認められない、という事態になる。

Jリーグクラブライセンス制度 – Wikipedia

Jリーグクラブライセンス制度 – Wikipedia

 

さて、Jリーグのクラブ経営の状況はちゃんと公開されているのでちょっと確認してみる。

www.j-league.or.jp/aboutj/document/jclub/2010-11/pdf/club2011.pdf

www.j-league.or.jp/aboutj/document/jclub/2010-11/pdf/club2011.pdf

J2の営業収入をグラフ化したのが以下。2010年の成績だけど。トップ2チームが抜き出ている。


(単位:百万円 2010-11シーズン)

営業利益をみると、半分ぐらいは赤字です。まあ、これはJ1でも変わらないんだけど。

クラブチームの収益構造をみてみると、観客収入の比率はあまり多くないんだよね。4分の1とか。どちらかというと、広告収入とその他として移籍金なんかが多い傾向にある。ただ、これらの収入もサポーターなどから注目を集めているチームが広告スポンサーの獲得や有望な選手の獲得につながるので、やはり一番ベーシックなところとしてどうやったら観客が増えるか、ということを考えるのだろう。セレッソはそのアプローチでいまの勢いを取り戻したらしいし、若くて有望な選手を多く輩出する好循環を生み出している。

一時期経営的に成功した大分トリニータは、地元外に広告スポンサーを求めたことで、チームが勝っているときは良かったが、負け始めるとすぐにスポンサーに撤退されたりして、経営が急降下した。やはりこういうスポーツチームでは、地元でお金が還流する仕組みにしないと、長い間成立させるのは難しい。

 

海外市場からすればまだ日本人の価格は低いけど、秋冬制を導入が検討されたりして、少しずつ海外移籍へのハードルが低くなれば、Jリーグ全体の価値も認められて、移籍金やらでクラブへの資金還流も起こりやすくなるのかもなあ。
中日スポーツ:2015年に秋春制へ完全移行案 J1&J2合同実行委で提示:サッカー(CHUNICHI Web)

 

今の経営状態を見る限り、Jリーグ全体としてクラブ経営は結構難しい状況だってことでして。とりあえず、FC岐阜には頑張ってもらいたいものです。