Jリーグで最も経営状況が良いクラブはどこか?

前回の記事「サッカーのクラブ経営を費用分解から考える」で、Jリーグクラブの費用構造を見ましたが、やはりクラブによっていろいろ状況は違います。というわけで、今回は各クラブの経営状況の違いを見たいと思います。

 

Jリーグで最も稼いでいるクラブは?

まず、稼いだ金額の多さ。2005~2012年の8年間で最も利益を上げたクラブです。途中から参加しているクラブにとっては不利になりますが、まあ仕方ありません。

 

1位:浦和レッズ(8億7,700万円)

浦和レッドダイヤモンズ公式サイト|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
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なんだかんだと抜群の観客動員数を誇る浦和。素晴らしい限りです。Wikipediaではこんな分析が書かれていました。

Jリーグトップの営業収益を上げる背景には以下の点が挙げられる。 過去に13シーズン(1996年-1999年、2001年-2002年、2006年以降)でJリーグ観客動員1位を記録。2007年はカップ戦(ナビスコ杯4試合、ACL6試合)を含めた年間観客動員数がJリーグクラブでは初めて100万人を突破し、2008年はリーグ戦でJリーグ史上最高となる809,353人を動員した。 1人当たり動員単価が約2,900円(新潟:約1,700円)と比較的高水準である。これは、招待券による入場者が極めて少なく(同年度0.5%[5])、割引率10%未満にも関わらずシーズンチケット(埼玉スタジアムの約2万2,000枚を含む)が軒並み完売していることから、それらが入場料収入の確保に高い安定性をもたらしていることが挙げられる。

浦和レッドダイヤモンズ – Wikipedia

 

2位:京都サンガ(8億5,200万円)

京都サンガF.C.オフィシャルサイト
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あまり意識していなかったですが、京都サンガも結構稼いでいます。収入は浦和レッズの半分以下ですが、費用管理が適切なんでしょうね。

 

3位:ジェフユナイテッド千葉(8億4,900万円)

ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト | JEF UNITED ICHIHARA CHIBA Official Web Site
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こちらも比較的安定経営です。収入の額でいえば、京都とほぼ変わらない感じですね。

 

Jリーグで最も経営が安定しているクラブは?

利益の額で見ましたが、安定性という意味では単年度黒字を継続していることが重要になってきます。というわけで、過去8年で単年度黒字の回数が多いクラブを見てみましょう。1位が同率で2チームいます。

 

同率1位:川崎フロンターレ(単年度黒字回数:8回)

KAWASAKI FRONTALE : ホーム
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ものすごく稼いでいるわけではないですが、ずっと黒字です。

 

同率1位:ヴァンフォーレ甲府(単年度黒字回数:8回)

VENTFORET KOFU – Official Web site –
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こちらもずっと黒字です。川崎と比べても収入は半分以下ですし、J1とJ2を行ったり来たりしていますが、黒字はできるってことですね。

 

3位:浦和レッズ(単年度黒字回数:7回)

浦和レッドダイヤモンズ公式サイト|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE
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3位はレッズでした。過去8年でみると2010年だけ赤字になっているんですよね。

 

というわけで、Jリーグ内でも赤字のクラブもいれば黒字のクラブもあるわけで、J2よりJ1の方が 安定化しやすいと書きましたが、必ずしもそれだけでもないようです。

自分のチームを応援するときに、赤字になっているかどうかはあまり気にしないのかもしれませんが、かつて栄光を極めたヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)が凋落したように、安定的なクラブ運営を行うためには、クラブ経営能力を高めなければいけないわけです。

参考:安定したクラブ経営を目指して|コラム|サッカー|スポーツナビ

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