最近流行りの「マインドフルネス」ですが、それをリーダーシップに当てはめたて述べられた本ということで、久々にリーダーシップものを読みました。
[amazon_link asins=’4041032741′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’93eb9350-7913-47a4-8a0d-b4148cf74beb’]
「マインドフルネス」という新しい健康ムーブメント
「マインドフルネス」というのは、なかなか日本語であてはまる表現がないのですが、どうやら「集中力」と近い関係にあるようです。
マインドフルネスの状態にある時は、自分のまわりで起こっていることに、意識を完全に集中できています。
記憶力や免疫力をも上げる? 「マインドフルネス」とは結局何なのか | ライフハッカー[日本版]
これが、瞑想などの様々な行為が、人間の集中力を高めたり、ストレスを軽減する効果があることが、科学的に証明されてきているというのが、最近のムーブメントの背景にあります。
あとは、シリコンバレーで発生している健康ブームも重なっています。日本でも、様々な本が翻訳されて登場しています。
[amazon_link asins=’4105069217′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’98667ead-71f9-4262-a473-4735760a6ca8′]
[amazon_link asins=’4478039674′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’4ba8f671-ec5c-4baa-bc8b-4ba88851cc9a’]
こちらも、会社における従業員のパフォーマンスを高めていくには、従業員が健康になるのが重要だという考えが高まるとともに、健康を科学的にアプローチしている点が、新しい流れのようです。
リーダーシップをマインドフルネスで解釈する
本書のテーマがこれですね。流行っている「マインドフルネス」をリーダーシップに当てはまて解釈したものです。とはいえ、著者は元GEクロトンビル・マネージャーですので、GEでの内容が中心になっています(クロトンビルは、GEのリーダーシップ開発研究所です)。
なので、マインドフルネスという観点だけでなく、そもそものGEを中心とした著者のリーダーシップ論が書かれているので、非常に体系だってわかりやすい内容になっています。
例えば、リーダーシップの定義については、こう述べられています。
マインドフルなリーダーの具体的な行動について考えるにあたり、まず、そもそも「リーダーシップ」とは何か、私なりの解釈をまとめておきます。私はいつも、「自分の職位に付随した権限を行使して人を動かすのがマネジメントで、その権限を行使しないで人を動かすのがリーダーシップである」と教えています。
どうでしょう。わかりやすくないですか?
管理職になってくると、いろいろタスクが分散してしまい、マルチタスクが激しくなります。そういうときに、いかに「マインドフルネス」、簡単に言い換えれば集中力を発揮し、クオリティの高いリーダーシップを発揮していくか、が本書のテーマになっています。
個人的に気になったところを挙げておきます。
自分を振り返る時間を持つ
別にマインドフルネスでなくても言われていることではありますが、改めて本書を読んで「大事だな」と思いました。スティーブ・ジョブズが座禅など東洋思想の影響を受けていたことは有名になっていますが、瞑想や座禅など内面を見つめる行為は、自らの気付きを促し、自分の進むべき方向を深く考えるきっかけになります。
該当する部分を少し引用しておきます。
「多くのマインドフルな思考や行動からいくつかのセルフ・アウェアネスが得られ、その多くのセルフ・アウェアネスの積み重ねによって本物のリーダーシップ要素がいくつか得られる」
今の自分は一年前の自分とどう違っているか。三年前と比べてどうか。自分が進もうとしている方向は本当に正しいのだろうか。さまざまなチェック・ポイントがありますが、大切なことは少しの時間でもよいので、自分を客観的に振り返ることを習慣化することです。
日記を書こう、手帳に振り返りを書こうとかいろいろ言われていますが、自分を振り返る時間を集中的に持つ習慣が、自分を強くしてくれるのだと思いますね。
メールチェックという病魔を克服する
メールというのは、コミュニケーション手段を劇的に変えたという点で革新的でしたが、逆にたくさんのメール処理に追われるのが当たり前になってしまっています。ですが、四六時中メールをチェックしていると、気になってしまって何かを考えたり作業するのに集中できません。
そういう時は、こうしましょう。
「高い集中力が必要な作業をするときには、メールソフトをシャットダウンし、作業の切れ目となる六〇分から九〇分ごとに休憩を兼ねてメールをチェックする。その際、緊急で重要なメールだけに返信し、あとはざっと目を通すだけにする。作業が終わったら優先順位の高い順に返信する。 中程度の集中力が必要な作業をするときについても同様で、メールソフトは立ち上げないまま。休憩を兼ねたメールチェック時に返信をするものは、緊急性が高く重要なものに加えて、緊急性が高くて重要度が中程度なものに拡大する。あとは目を通すだけ。 あまり集中力を必要としない作業をしているときであれば、メールソフトは立ち上げたまま」
メールなんて、実はそんなに頻繁にチェックしたり返信しなくても、案外困らないものです。なので、思い切ってメールソフトをシャットダウンして、ひと段落したら息抜きがてらチェックする。そういうサイクルに切り替えてみましょう。
僕も試してみましたが、結構気持ちが良いものです。ずっとメールを確認していると、内容によってはずっと気になってしまって返信するまで他の作業に手がつけられなくなります。そういうのから解放された感じで、少し集中できる環境になったと実感しました。
それ以外にも、部下への接し方、成長をどう促すか、組織の課題をどう解決していくかなど、様々な示唆がありました。時々こう言うリーダーシップものを読むと、改めて自分を振り返るきっかけになるな、と思いましよ。
ちなみに、最近マインドフルネスを取り入れたiPhoneアプリを買ってみました。
PAUSE – Relaxation at your fingertip
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス, ライフスタイル
指を画面にタッチし続けることで、集中しながらリラックスを促すものです。何回か試してみましたが、確かに集中できますし、だんだんリラックスしてきて眠たくなってきます。夜、やるとオススメです。
太極拳とマインドフルネスを応用したiPhone用瞑想アプリ「Pause」 | BUZZAP!(バザップ!)
[amazon_link asins=’4041032741′ template=’Original’ store=’tob-22′ marketplace=’JP’ link_id=’93eb9350-7913-47a4-8a0d-b4148cf74beb’]