最近の経済状況の改善によって、人不足が発生しています。中小企業の採用活動も大変になっていますよね。その中で岐阜県は全国で見ても一層人不足な状況のようです。それは、有効求人倍率に現れています。
岐阜労働局が1日発表した県内の1月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0・06ポイント増の1・70倍だった。23年ぶりの1・7倍台で、東京都に次いで全国2位となった。労働局は「雇用情勢の改善が進んでいる」との見方を示している。
すごいですね。有効求人倍率が1.7倍ということは、求職者1名に対して求人数が1.7件あるということです。
岐阜県の有効求人倍率はずっと上がってきている
岐阜県の有効求人倍率の推移を見ると、過去7年で右肩上がりになっています。
(出所:有効求人倍率の推移(H28.4.28 更新) | 岐阜労働局)
そして以下のグラフが、直近1年間の月次推移になります。
有効求人倍率が上昇している理由として経済状況が良くなっていることもあると思いますが、生産年齢人口が減少していることも影響していると思っています。
有効求人倍率と生産年齢人口の推移を重ねあわせてみたのが、以下のグラフです。
(生産年齢人口の出所:岐阜県:人口・世帯数)
生産年齢人口はどんどん減少してきており、7年間で10万人減少しています・・・。
経済状況は変動しますが、人口動態は長期トレンドとしてあまり変化しないものです。人口減少は今後も続くと思いますので、「売り手市場」は今後も想定しておく必要があると思います。
「売り手市場」の中で、どう自社をアピールしていくか
ある経営者から、「これまでは求人の応募がコンスタントに来たが、最近は集まらない」という悩みを抱えている方がいました。ウェブサイトの求人募集ページには、簡単な説明と「詳しくは連絡ください」とだけになっており、「これでは仕事内容や雰囲気を理解するのは難しいのでは」と思うほど、情報が少ない状態です。
なのでもう少し雰囲気や条件を伝えるようと、仕事内容の説明、雇用条件、職場の雰囲気が伝わる写真などをコンテンツに追加しました。
その後求人ページへのアクセス数は増えましたし、ウェブサイトの効果だけではないかもしれませんが、求人問合せ数が再び増えて、無事に採用することができました。
「売り手市場」の中では、企業は選んでもらう立場になるので、自社をアピールしていかなくてはいけません。自社のウェブサイトは求職者もよく見るようになっており、会社の雰囲気や仕事内容、雇用条件などを確認するのです。なので、ウェブサイトにはそういう点を意識したコンテンツづくりが必要になります。
まとめ
- 岐阜県は有効求人倍率が高くなっており、今は「売り手市場」
- 人口減少は今後も続くため、経済状況の変動はあるものの、「売り手市場」は続くと予想される
- 「選ばれる企業」になるためには、自社のPR強化が必要
- ウェブサイトでの求人向けコンテンツの強化はひとつの有効な手段
以上です。採用活動には、ウェブサイトの活用を是非検討してみてください。