リピーターになる時期は予想できる

ビッグデータとか、データアナリティクスという言葉がバズっていますが、個人的にはデータ分析にはビッグもスモールもなく、重要だと思っています。それは企業経営、特に中小企業でも同じです。それはこの本を読んで、改めて確信した次第です。

久々に目から鱗でした。詳しいアプローチや考え方は本を読んでいただくとして、確かにこの方法を駆使すれば、リピーターの時期や予測できるようになるでしょう。有名な「やずや」で編み出された手法とのことです。

 

データ分析に必要な設備投資

データ件数が少ないうちは良いですが、最もオフィスで馴染みがあるExcelでも数千件レベルになってくると、だんだんファイル操作が重くなってきます。やはりAccessや他のソフトやサービスなど、データベースを整備する必要が出てきます。

中小企業は日報管理や取引管理などのデータが存在しないか、あるいは存在していてもパッケージ製品などでフォーマットが固定されており、互換性などの処理も技術的にできない、あるいは人的にそういうリテラシーがない、という壁に当たり気味です。

なので、こういうデータ分析を行うためのデータ蓄積の業務アプローチと、それを実現するためのデータベースを含めた技術サポートが必要だと思っています。

 

中小企業を支えるクラウドサービスの台頭

一方で、中小企業や個人事業主が利用するハードルが低くなったクラウドサービスは、いろいろ台頭してきています。

無料の見積・請求書管理サービス misoca(みそか)|テンプレートで簡単作成
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全自動のクラウド型会計ソフト「freee (フリー)」
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クラウド日報とはどんなもの? | クラウド日報
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他にも海外では、いろんなサービスが登場してきているようです。

今年は中小企業もビッグデータとSaaSを有効利用できる | TechCrunch Japan

 

タイムマシン経営ではありませんが、日本も今後このようなサービスを受け入れる土壌ができて、たくさんのサービスが登場してくると思うと、非常に楽しみです。

というわけで、今後の企業経営のトレンドは、データ分析とクラウド利用だと思ってます。

Webサイトの長文を読むなら「BeeLine Reader」

久々に、良いWebツールを見つけました。長文を読むときに、色をつけることで人は読むスピードが早くなるんだそうです。なので、文章を抽出して色をつける「BeeLine Reader」というのがありました。

BeeLine Reader :: Read Faster on Mobile Devices and Computers
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ブックマークレットがあるので、PCかiOSデバイスに対応しているので、ブックマークに登録しておけばいつでも利用することができます。

Webサイトの長文を読みやすくする、という意味ではEvernoteが提供するClearlyというのがありましたが、それと似ていますね。色をつける、というのが違うところです。

あと、試してみて面白かったのは、複数ページでも自動でひとつにしてしまうようです。今回この記事で試してみて気づきました。

「なぜ買ったか」を探求する無印良品 : 日経BizGate

こういう地味な機能は、非常に読みやすくなるので嬉しい限りです。

InstapaperやPocketなどの後で読むサービスと組み合わせて使うと、一層便利かと思います。

PDF変換ツール「k2pdfopt」の使い方を簡単にする方法

昨日の続きです。

PDFファイルをKindleに最適化して「あとで読む」環境を充実させる方法 | Synapse Diary

k2pdfoptで変換できるようにはなったのですが、手間が多いのでもう少し簡単にできないかな、と。

Automatorを使って、k2pdfoptの変換をワンアクションで

というわけで、Automatorでアプリケーション化してみることにしました。Automatorの新規作成で、「アプリケーション」を選択します。

k2pdfopt_automator

そこで、「シェルスクリプトを実行」を選んで、シェルは「/bin/bash」を選択します。入力の引き渡し方法は「引数として」です。そして、以下のようなコマンドを入力します。「-dev kpw」の部分が、デバイスに「Kindle Paperwhite」を指定するという意味になります。

k2pdfopt.app

これで完成です。できたアプリケーションにPDFファイルをドラッグすると、PDFファイルと同じフォルダに、変換後のPDFファイルができます。

 

「Send to Kindle」でKindleのパーソナルドキュメント送信も簡単に

どうせなら、Kindleのパーソナルドキュメントへの送信も簡単にしたいと思いました。メーラー立ち上げて、アドレス入力して、ファイル添付して、、、、とか煩わしい。

Amazonから「Send to Kindle for Mac」というソフトが提供されています。Windows版もあります。

Amazon.com: Send to Kindle for Mac

「Send to Kindle」を使うと、対象ファイルをドラッグして送信ボタンを押せば処理は完了します。

Send to Kindle

 

 

これで、3アクションぐらいで、PDFファイルの変換からパーソナルドキュメント登録まで行うことができるようになります。

PDFファイルをKindleに最適化して「あとで読む」環境を充実させる方法

PDFで論文などを読みたいと思うのだけど、ディスプレイだと読みづらいし、紙に印刷するとすぐにどこかへいってしまったりして読みづらいので、何とかならないもんかと考えていました。

というわけで今日はKindleネタです。KindleでPDFファイルを読みやすくする方法です。KindleにPDFファイルを送ることができれば、時間が空いたときに順次読むことができるようになります。

Kindle Paperwhiteに最適化する「k2pdfopt」

PDFファイルの最適化に使うのは「k2pdfopt」というプログラムです。Win/Mac/Linuxと複数のプラットフォームに対応していますが、コマンドラインから使うという点が若干敷居が高い感じです。

今回はMacの環境で試しました。以下の記事を参考にしています。

[Kindle]Kindle PaperwhiteでPDFを快適に読む為に[k2pdfopt編] | No Pain, No Gain

k2pdfoptをダウンロード

公式サイトからダウンロードします。Capchaに文字を入力して、対象OSのファイルをダウンロードするだけです。一瞬、Macに32bit版と64bit版があり悩みましたが、念の為Appleのサポートページで確認しました。最近のは64bit版です。

Intel ベースの Mac のプロセッサが 32 ビットか 64 ビットかを識別する方法

k2pdfoptの導入

使い方は簡単です。ダウンロードしたファイルの権限変更を行い、/usr/local/binへ移動させるだけです。具体的には、このコマンドでいけました。

[bash]chmod 775 k2pdfopt
sudo cp k2pdfopt /usr/local/bin/[/bash]

 

このあたりのことは英語ではありますが、公式サイトに書いてあります。Macの場合は以下のページですね。

Willus.com’s K2pdfopt Help Page

このページを読む限りだと、別に必ずしも/usr/local/binに移動しなくても使えますね。プログラムファイルをダブルクリックするだけ。まあ、/usr/local/binに移動しておけば、実行場所を気にせずターミナルから呼び出せるので、どっちが便利かは好みですが。

k2pdfoptで変換してみる

ターミナルで、変換対象となるPDFファイルを引数に指定してk2pdfoptコマンドを実行すると、オプション選択のメニューが出てきます。自分の状況に応じて選べば良いと思いますが、今回はKindle Paperwhite向けに最適化したいので、最初のオプションで「d」、次のオプションで「3」を選択します。

k2pdfopt

最後にもう一回エンターを押せば、変換が始まります。PDFファイルの容量にもよりますが、数十秒から数分待てば出来上がりです。変換対象ファイルと同じフォルダに「_k2pdf」という文言が付加されたPDFファイルが新しく出来上がります。

変換した結果

今回変換に使ったのは、日本政策金融公庫が発表しているレポートのひとつである「小企業における家族従業員の存在意義(PDF)」です。論文らしく2段組になっていて、表や図も挿入されている、という変換するにはやや難易度が高いファイルだと思います。

変換前はこんな感じ↓

k2pdf_before

変換後はこうなりました↓

k2pdf_after

余白が削られて、文字が拡大していますね。

ひとつ注意事項があります。k2pdfoptは、PDFのまま余白を削り、文字サイズを大きくすることで読みやすくしています。ファイルフォーマットはPDFのままなので、Kindleなどの電子書籍フォーマットと違って、読んでる途中で文字サイズを変えたりすることはできません。調整するなら、最初の変換オプションの中で細かく指定できるので、そこで試すと良いでしょう。

僕はあまりこだわりがなく、デフォルトの変換設定で快適に読めたので、そのままです。

まとめ

  • k2pdfoptを使えば、Kindle Paperwhite向けにPDFファイルを最適化できる
  • 最適化したファイルは、パーソナルドキュメントに登録すれば、「PDFファイルをあとで読む」環境ができる

今回こういうツールを使ってみて思いましたが、やはりKindleやKoboはグローバル展開されているので、ツールに対応しているという意味でユーザーとしては選ぶ意味が大きいな、と思いました。LideoとかSony Readerは今回のツールの選択肢に入っていませんから。

もう少し電子書籍が普及したら、WebサイトやPDFを快適に変換するWebサービスが乱立するんじゃないかと思っています。電子書籍は、デジタル媒体を「読む」という行為をどんどん取り込んでいきますね。

WebサイトやGmailをPDFで保存・結合する

最近このブログへのアクセスで多いのは、「Gmail PDF」っていうキーワードでして、この記事にアクセスしてきます。

Gmailのメールを簡単にPDFにする方法 | Synapse Diary

ただ、この情報古いんですよねー。というわけで、今の現状で考えられる方法を書いておきます。整理するにあたって、自分なりにも新しい発見がありました。

 

GmailやWebサイトをPDFで保存する

まずPDFへの保存ですが、ブラウザでChromeを使えば、簡単にPDF保存ができます。ローカルで保存することもできますし、Googleドライブに直接保存することができます。

印刷で「送信先」を変更して、「PDFに保存」か「Googleドライブに保存」を選ぶだけです。後でPDFを結合したいのであれば、「Googleドライブに保存」が良いかと思います。

 

Googleドライブにある複数のPDFを結合する

複数のPDFは、Chromeの拡張機能「PDF Mergy」を使うと簡単に結合することができます。一応Googleドライブと書いていますが、ローカルのファイルでもできます。

Googleドライブにある複数PDFも手軽に結合できる「PDF Mergy」 – WEBマーケティング ブログ

対象ファイルを選択したら、順番を並べ替えて「Merge」ボタンを押すだけです。結合したファイルは、Googleドライブに保存することも、ローカルにダウンロードすることもできます。

pdf-mergy

これで、GoogleドライブでPDFの保存・結合ができるようになりました。ネット上でファイル処理まで全部できるので、スペックが遅いPCを使う場合や、出先で対応するときは便利。

あと、Webサイトの情報をきれいに保存したい場合は、こちらの方法がおすすめです。

あとで読むのが便利になる、Web上の連載記事をまとめてPDF化する方法 | Synapse Diary

 

今日はこのへんで。

未来予測 ―ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰

元TechWave編集長・湯川鶴章さんの著書。IT業界のトレンドなどを追いかけるのは、個人的にも好きなわけで、この「未来予測」という、ある意味大胆なタイトルに惹かれてしまいました。

 

技術的に次はどうなる、というのは正直あまり書かれていません。Next Big Thingはもうないんじゃないかとも書かれています。

Googleはインターネットを「世界最大の図書館」にした。Facebookはネットを「世界最大の公民館」にした。地球というグローバル・ビレッジに「図書館」と「公民館」が出来た今、グローバル・ビレッジという「村」はもうこれ以上の施設を必要としないのではないか・・・。もはやNext Big Thingなど、インターネット業界には存在しないのではないだろうか・・・。

そんなスケール感ではなく、今後のビジネスがどう展開されていくのか、どう生きていくべきなのか、というテーゼを発信しているところが、思考を刺激してくるのです。

 

これから訪れる「価値観の変化」

もう既に訪れているのかもしれません。価値観の変化、という大きなテーマが、僕の中では非常に大きくひっかかりを覚えました。

本書の中ではいろいろ例が出てきます。ムダなことを嫌う、金持ちを羨むより貧乏を楽しむ、など新しい価値観が出てきている、と。それはそれで確かに、と思う反面、経済的な事由もあるんじゃないのか、とも思ってしまいます。ただ、確かにそれも含めて、価値観の変化というのは訪れているのでしょう。

どちらかというと、価値観の変化の要因は、個人のアイデンティティをどこに重ねる時代になっているか、というところが大きい気がしています。昔は国で、これまでは企業だったと捉えると、今後はコミュニティとかに帰属意識を委ねるんでしょうか。それとも、帰属意識をあまり強くもたず、個人という単位をより強く意識するんでしょうかね。

いずれにしても、こういう大きなトレンドは、生き方やビジネスにも影響してきます。

 

ビジネスは何で差別化するのか

とっても面白かったのは、ビジネスモデルは真似されやすくなっていて、ビジネスモデルだけでは差別化が難しい、という下りでした。本書で書かれていたひとつのアプローチは、サービス化であり、コミュニティの形成でした。

機は熟した。今、必要なのはデジタルビジネスやコミュニティマネジメントを理解できる人材や企業だ。単にコンテンツをデジタル化して流通させるという単純なやり方だと、海賊版や違法コピーが出て収益は伸びない。そこでコンテンツにネットサービスやコミュニティサービスを加えればいいと思う。コンテンツはコピーできても、コミュニティはコピーできない。

思えば、Googleが買収したYouTubeだって、動画コンテンツを並べるだけではなくて、それを大量に獲得するとともに、検索・コメントなどのサービスを付加することで、サービス化しているわけです。どうやって人を集め、そこをコミュニティとすることができるか。企業が使っているFacebookページとかTwitterというのも、まさにコミュニティとして吸引することで、差別化を強めようという取組なわけですが、なかなかうまくこなせている、と言える事例は少ないんじゃないですかね。

 

なんか、いろいろ発散している感じの本です。ただ、未来を考えるという意味では、様々な示唆が含まれているので、良い本だと思います。自由に生きなきゃだめだなーと。

 

ちなみに、本書は最近始まったKindleオーナーライブラリーで読みました。Kindle端末を持っているAmazonプライム会員は、月に1冊、無料で電子書籍を購読できる、というサービスです。

Amazon.co.jp: Kindleオーナー ライブラリー

本は急いで欲しい場合があるので、随分前からプライム会員だったのですが、正直宅配だけがメリットだとあんまりお得感がないなと思っていたので、このKindleオーナーライブラリーでやっとAmazonプライムの恩恵を大きく受けられるようになったな、という感じです。

というわけで、まだのヒトは、Amazonにプライム会員申し込んで、Kindle端末を買いましょう。今なら、Kindle Fireも割引中です。

 

 

 

AppleTVとChromecastによる今後のリビング戦争を予想する

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AppleTVを買ってから、意外に堪能しているのはホームシェアリングです。これで、Macに保存してある動画や音楽をテレビで再生できるようになります。購入した感想は、以前書きました。

AppleTVを買って2週間ぐらい経ったので使用感まとめ | Synapse Diary

 

ただ、いつの間にかホームシェアリングの調子が悪くなり、なんだかなーと思いながら過ごしていました。しばらくしてから思い立ち、調べてみるとAppleにサポートページがありました。

ホームシェアリングのトラブルシューティング

原因として考えられるのは、ネットワークの問題だったり、Apple IDを確認する、などがあります。結論からすると、我が家の場合はホームシェアリングの台数オーバーで接続できなくなった、ということでした。ホームシェアリングは最大5台までとなっており、それを超過すると接続できなくなるようです。(上記リンクの2つ目を読んで気づきました。)

MacBook Airなどいろいろ接続していたら、いつの間にか5台を超えており、一台接続解除したら、AppleTVからの接続も復活しました。こういうの、気をつけないて見てないと、急に使えなくなる感じになるので、怖いですねという話でした。というのが今日の前振りです。

 

AppleTVとChromecastのリビング戦争

ちなみに、AppleTVはいつの間にか累計販売台数1300万台を突破し、その半数は2012年で達成したそうです。一方で、GoogleはChromecastという、より安価で似たようなデバイスを発売開始しています。

「Chromecast」はグーグルの「ミラクルな端末」 « WIRED.jp
「Chromecast」で狙うテレビ市場–グーグルの三度目の正直 – CNET Japan
ASCII.jp:Google「Chromecast」と「Apple TV」、どこが違う? (1/3)|Apple Geeks
Why Google Chromecast isn’t quite Apple TV… yet | Macworld

これらの記事を読む限り、AppleTVとの違いはオフラインコンテンツのストリーミング可否と価格ぐらいで、対応サービスはいずれあまり変わらなくなるんじゃないでしょうか。正直、テレビというのは未だに生活に大きな影響を及ぼしています。それは、リビングに設置されている場所という意味でも、マスメディアとして流し続けるコンテンツという意味でも。

だって、総務省の調査によると未だに一日のテレビ視聴時間は3時間以上ありますから。この視聴時間をどう奪い、マネタイズしようかと、いろんなプレイヤーが狙っているところだと思います。

1日当たりのテレビジョン放送視聴時間の推移
1日当たりのテレビジョン放送視聴時間の推移

引用:総務省|平成24年版 情報通信白書

そして、AppleTVやChromecastなどは、いまだに使う人を選ぶ感じの敷居の高いデバイスな気がしています。ここの敷居を低めていくのは恐らくゲーム市場あたりだと思っていて、今回ChromecastがSDKを公開して、マルチプラットフォームでいろんなデバイスに対応しているのは、そのあたりのお手軽さと多様なデバイスによる敷居の低さを実現していく戦略なのかな、と思っています。

 

正直、僕はAppleTV持っていますし、ゲームもほとんどやりませんので、Chromecastに興味はありませんが、今後この市場でどういう戦いが繰り広げられていくのかは興味深いところです。

PDFをExcel、Wordに変換するMacソフト「PDFから簡単変換!」

たまに、PDFからExcelやWordに変換する必要に迫られます。ひとつひとつ手でデータを打ち込むしかないのか、と思うと絶望的な気持ちになりますよね。検索したところ、「PDFから簡単変換!」というソフトで問題なく実現できたので、メモとして書き残しておきます。

Mac版「PDFから簡単変換!」|ワンダーシェアー
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複数のPDFファイルを連結してOfficeファイルにすることもできますし、OCR機能を駆使してスキャンしたPDFファイルを変換することもできるようです。細かいところまでは確認していません。

今回試用版で、表形式に印字されたPDFファイルをExcelに変換してみたところ、問題なくできました。1ページごとに1シートで出力される、というのは良いのか悪いのか悩むところでしたが(設定で選べると良いのかな)。

細かい操作方法は、こちらから。
PDF EXCEL 変換。PDFファイルをEXCELに変換するソフトと使用方法

十分有用だと思います。複数回使うことになったら、購入しようかなー。

 

それにしても、未だネット上ではPDFファイルで公開されているデータも多いし、業者が囲い込みのためにPDFファイルしか出力を認めないソフトウェアもあったりするので、こういう変換ツールというのは時にとても有用だったりします。あるいは、クラウドソースとして安い単価で発注できるなら、需要があるかもしれません。

オープンソースとクラウドホスティングでHP運営費用を削減

アメリカのジョージア州で、オープンソースとクラウド利用によって、コスト削減を達成した、という記事がありました。

Georgia Saving Millions with Open Source Technology

ちょっとメモ程度にさくっと思ったことを書いておきます。

 

5年間で470万ドルの削減効果

オープンソースCMSの「Drupal」の利用と、自前のサーバからクラウドホスティングへの利用に切り替えたことで創出、という内容になっています。自前のサーバは20ほど。スケーラビリティもなくなっていたので、クラウドホスティングで拡張性も実現した、となっています。

ホームページで20サーバってどんだけ大きいんだ?と思ったら、州で見ると人口1,000万人ぐらいいるんですね。(ちなみに、東京都が1,300万人ぐらい。)

ジョージア州 – Wikipedia

年間1億円ぐらいの削減効果、というのは結構大きいですね。

ちなみに、日本の自治体クラスになると、拡張性などは災害時などよほどトラフィックが集中するとき以外は求められない気がします。

 

CMSはDrupal

Drupalってどこかで聞いたな、と思ったら過去にこのブログで書いてましたね。

行政機関で普及が広まっているコンテンツ管理オープンソース「Drupal」 | Synapse Diary

冒頭の記事に書いてあったホスティングサービス「Acquia」のホームページによると、アメリカ政府の24%でDrupalが利用されているそうです。

ちなみに、実際のジョージア州のサイトは以下です。

Georgia.gov
[scshot url=”http://georgia.gov/”]

 

モバイル対応が急務

冒頭の記事では、コスト削減の次はモバイル対応だ!って書かれています。ホームページへのトラフィックの15~40%程度がモバイルからになってきていて、アクセシビリティとしては急務なんじゃないかと思います。

レスポンシブデザインという言葉は叫ばれていますが、まだまだ普及していないのが現状なのではないかと。

 

民間の小売なんかではオムニチャネルという言葉で、複数のチャネルをシームレスにつなげるという考え方が登場しています。ホームページも単なる情報掲載からどんどん進化している、という感じですね。

小売・ネット業界大注目「オムニチャネル」基本のキから事例まで – NAVER まとめ

ビッグデータで勝つのはどのような企業か?

ビッグデータについていろいろ書いてきましたが、今後の企業の優位性について考えたことを纏めておこうと思います。

 

ビッグデータを取り巻くプレイヤー

ビッグデータに関連する職業として、データサイエンティストなどいろんな人たちが注目されています。シンプルに考えても、

  • データを収集する人
  • データを保持する人
  • データを販売する人

がいそうです。

データを収集する人は、TwitterやFacebookなどプラットフォームを構成し活動履歴を収集するタイプもいますし、センサーなどからデータを収集するメーカーなどもいます。

データを保持する人は、データを収集する人と同じ場合もありますし、複数社からデータを統合して保持する場合もあります。Tポイントなんかが該当するでしょうか。

データを販売する人は、集められたデータを加工し分析したものを売ったりします。

 

一方で、少し古い調査結果ですが、ビッグデータを活用する上での問題点がどこにあるのか、というのが以下の記事で書かれていました。

ビッグデータ活用の取り組みが進んでいない理由として、「具体的に何に活用するかが明確でない(61%)」「投資対効果の説明が難しい(45%)」を課題としてあげている回答が多いことに加え、より具体的な課題として「担当者のスキル不足(45%)」「ビジネスとデータの両視点で検討できる人材の不足(36%)」「担当者の人数不足(32%)」「受け皿となる組織が存在しない(29%)」のように、ビッグデータ活用を推進できる体制が整っていないことが明らかになりました(図5、複数回答)。

約6割の企業がビッグデータの活用を組織的な検討課題と認識 一方、推進体制の未整備が活用の進まない要因に~ビッグデータの利活用に関する企業アンケート結果~ | 野村総合研究所(NRI)

いろいろ書いてありますが、データを収集したり加工することはあまり問題点ではなく、どちらかというと分析アプローチを発見することに難しさがあるようです。

 

価値の源泉は「ノウハウ」から「アイデア」、そして「データ」へ

ビッグデータの正体」では、価値の源泉について以下のように書かれていました。

互いにライバル関係にある複数の自動車メーカーからデータを集め、価値を高めた情報を〝商品〟として提供する。自動車メーカー1社では、そこまでの価値を生み出せない。メーカー1社でデータを集められる車両数はせいぜい数百万。そのデータでも渋滞予測は可能だが、予測精度も低く、網羅的でもない。品質を上げるにはデータ量が必要だ。また、すでにノウハウからアイデアへと価値がシフトしていて、現在はデータへと移行しているからだ。

ビジネスの価値は、相対的に製造技術などのノウハウではなく、デザインや新しいアイデアの方が高まっています。サムスンが高い技術力で戦ってもAppleのブランドに打ち勝つことができない、というのが好例かと思います。

しかし、情報化社会が進み、情報処理技術が高度化して大量のデータを扱えるようになり、さらにセンサーなど社会にあふれている物事をデータとして取得できるようになると、データそのものの価値が上昇します。

ビッグデータの正体」では、今はデータを活用するアイデアを持つ人が注目されているが、最終的にはデータへ移行するだろうと言っています。これはつまり、データを大量に集めようとすると、特定領域で独占状態になるからだと思います。

FacebookやTwitterが注目されるのは、それ以上に大量のソーシャルデータを保有しているサービスがないからです。COOKPADでも、それに勝るようなレシピサイトがないからです。ほぼデータを独占していると言ってよいでしょう。

つまり、ビジネス上有用と思われるデータを保有することが、もっとも競争性を獲得することができる、というのがビッグデータの世界です。

 

 

それにしても、ビッグデータの盛り上がりっぷりは、Googleトレンドをみてもすごいなーと思ってしまいますね。