MaaSが世の中に浸透したら社会はどう変わるか「Beyond MaaS」

MaaSという言葉をいろんな場面で目にすることが多くなりました。

2019年はMaaS元年だった

Googleトレンドでみると、日本でMaaSというキーワードが認知され始めたのが2018年、検索ボリュームが大きくなったのは2019年。まさに2019年が日本での「MaaS元年」であったと言える気がします。

日本でも海外でも、いろんな形で実証実験が行われていたりします。

MaaSについては、以前この本を読みました。

MaaSが都市と地方の交通事情を激変させるかもしれない

 

今回、その続編として「Beyond MaaS」が出ていました。

MaaSはいろんな業界を変革していく

前作はMaaSの動きはわかるものの、それによって社会がどう変わっていくのかを具体的にイメージするのは少し難しかったのですが、今回はそれによっていろんな業界を巻き込んで、どう変わっていくのかを踏み込んで理解できる内容になっています。

本書で取り上げられている業界を見ると、その幅広さがわかるものです。

鉄道
バス
タクシー
航空

住宅・不動産
観光
医療・介護・ヘルスケア
飲食・サービス
小売り
電力
モバイル・通信
フィンテック・金融
保険
広告・プロモーション
ゲーム・イベント
シェアオフィス・働き方改革
物流
災害・防災
農業

それ以外でも、MaaSビジネスがどういうプレイヤーで構成され、それぞれがどういう役割や商流になるのかも示されています。曖昧な雰囲気の漂うMaaSですが、自分がどの立ち位置を目指すのか、どういう影響を受けるのかもイメージできるようになります。

自動車業界はどうなるかといえば、結構な危機感が示されています。

もうお気づきかと思うが、自動車メーカーはMaaSのエコシステムを形成するプレーヤーには入っていない。サービスドリブンで考えた時、重要なのは交通事業者(より広くはモビリティサービスプロバイダー)であり、自動車メーカーを含め、乗り物自体をつくる企業は二義的な存在と見なされている印象だ。

 

こういう状況になると、今の自動車会社を頂点にしたピラミッド構成が崩れてしまうことに、大きな危機感を自動車メーカーは持っているのだと思います。

MaaSは都市と結合する

MaaS界隈を調べていると、だんだん話は「都市」の問題へスライドしていきます。

再度Googleトレンドをみると、スマートシティという単語を2018年頃にMaaSが逆転しています。しかし、スマートシティ自体も検索ボリュームはあがってきています。

ということで、今後はMaaSと合わせてスマートシティの議論ももっと活発になっていくでしょう。最近だと、トヨタとNTTが業務資本提携しましたしね。

NTTとトヨタ自動車、業務資本提携に合意 | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

都市OSを構築し、プラットフォーマーのポジションを真剣に取りに行く表れですね。

都市という話でいえば、MaaSは都市部だけのものか?という問いに対して、ルーラルMaaS(郊外型MaaS)という考え方、事例も紹介されています。どのエリアであっても、これからもっと変革が起こるでしょう。

 

MaaS界隈はこれからもっと盛り上がりそうですね。