女性が「専業主婦」を選ぶと今後の社会では損をする

社会人になる前は、今の世の中は男女平等だ、と漠然と思っていたのですが、実際社会に入ってみると、女性は結婚・出産をはじめ、様々な状況で男女は平等じゃないな、と感じました。

しかし、最近は働き方改革やダイバーシティをはじめ、働くことに対する考え方が見直されていますし、夫婦別姓なども注目され、人々の結婚観も変わってきています。

こんなにある改姓の不便 夫婦別姓を選べるよう、国を提訴

こういう状況の中で、これからの女性の働き方やキャリア形成、結婚などのライフスタイルはどういう考え方でのぞめば幸せになれるんでしょうか。

ということをぼんやり考えていたら、この本と出会いました。

タイトルは女性向けの本ですが、女性に限らず男性もお勧めできる本です。なぜなら、結婚などのパートナーとの生活を考えた場合に、女性の働く環境は、必ず男性側にも重要な事項だからです。

 

人はどうすれば幸せになれるのか

この本では、女性の働き方をや結婚を軸に、人がどのように幸せな生活を築くかを考察しています。本書の中では、人が持つ資本は大きく3種類あると書かれています。それが「人的資本、金融資本、社会資本」です。

これらのうち、全てではなくてもせめて2つを持てるようにしていくのが、幸せの道だと述べています。

しかし、〝幸福の資本〟をひとつしかもっていないというのは、きわめてリスキーです。プア充が友だちを失ったり、ソロ充が仕事をクビになったり、「裕福な引きこもり」の親が死んでしまえば、たちまちすべての〝資本〟を失った貧困になってしまうのですから。  安定した人生を送りたいのなら、超充は無理としても、「〝幸福の資本〟を2つもつようにする」必要があります。

 

特に、多くの人が重要な位置を占めるのが人的資本です。

もうひとつ大切なのは、この3つの〝資本〟のなかで「人的資本がもっとも大切」ということです。

 

男性でも生涯年収が3億円、女性は2億円程度と平均では言われています。誰しもが若いうちから同じ額の金融資産を築けるわけではありませんので、労働してお金を稼ぎ出す人的資本は、それだけ価値があるということです。

また、社会資本についても十分に考える必要があります。ちょうど今「イノベーション・オブ・ライフ」というクリステンセンの本を読み返しているのですが、そこでは「測定しやすくてわかりやすい目標にばかり捉われてはいけない」と述べています。

例えば、企業での昇進や、収入全体を伸ばしていくことだけではなく、家族との時間や友人とのつながりなど、自分が重要だと思えるものに人生を投資すべきだと、クリステンセンは書いています。

社会資本と言うのは、分かりづらいけれども自分の幸福感を高める重要な、社会的な関係性、人とのつながりを示しているのです。

男性でも女性でも、これらのバランスや重要度を考えて選択していけば、自分の幸福度を高めていけるはずです。

 

結婚のコスパが悪くなっている理由

この本では、女性の働き方やキャリア形成が中心に描かれています。その中で、最近は結婚のコストパフォーマンスが悪いということが書かれていました。その理由はこうです。

独身女性は、結婚によって失うもの(自由、キャリア、友だちなど)が大きすぎるため、経済的な安定という代償がなければ割が合わないと考えています。独身男性は、家族を扶養する重い責任を負って、わずかなこづかいで暮らすようになるのなら、このまま独身生活をつづけたほうがいいと思っています。男と女の利害がこれほどまでに食いちがっているのですから、そもそも結婚する男女がいるほうが不思議なくらいです。時代とともに、結婚はますます「コスパ」が悪くなっているのです。

 

実際に、未婚率は年々上昇しています。

未婚化の進行 – 少子化対策 – 内閣府

別に結婚がすべてとは思いませんが、未婚率が上がっているということは、今の制度やその背景にある価値観が、時代に合っていないんだと思います。これまでの結婚観を見直して、時代にあった家族の形を作っていかないといけないのでしょう。

ちょうど最近夫婦別姓や婚外子等の議論が出てきていますが、そういう議論を深めて新しい家族形成がしやすい制度になって欲しいなと願うばかりです。

これからの働き方や家庭のあり方について考えるなら、この本は多くの気づきを得ると思います。オススメですよ。

 

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