少し前にエニグモに関する記事を書きました。
書いた後、「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」で、ECサイトのひとつのKPIにテイクレートがある、ということを思い出したので、調べてみました。
テイクレートとは、総取扱高に対する売上高の割合を指します。マーケットプレイス型のECサイトでは、総取扱高を増やしながら、その中で自社の収益をどれほど確保するかが重要になるので、この割合を見るのですね。
エニグモのテイクレートは?
さっそく計算してみましょう。2017年度の第2四半期の数字を使います。
- 取扱高:166.7億円
- 売上高:19.2億円
- テイクレート:11.5%
テイクレートが11.5%と出ました。この数字が高いのか低いのかを判断するため、他のECサイトの数字と比較してみましょう。前述の「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」に計算された数字があるので、それを引用します。
- アメリカ:10%弱
- 日本:7%~8.5%程度
- 中国:3%程度
本を読めばわかりますが、それぞれビジネスモデル商慣習が違い、その結果からテイクレートも決まってきているので、単純な比較には注意が必要です。
この数字をみてみると、エニグモのテイクレートは、相対的に高い数値であることがわかります。それだけ、このプラットフォームに魅力があり、高い独自性を誇っている証拠とも言えるんじゃないでしょうか。
ただし逆に言えば、今後テイクレートを上げていくのは難しいのではないかと思うのです。つまり、今高いテイクレートをいろんな施策で維持しつつ、総取扱高を増やしていくかがポイントになると考えます。
この本は、決算資料を読んでみたいという人には本当おすすめです。
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