カンブリア宮殿に出ていたのをきっかけに知った、愛媛の「エイトワン」。
その創業者であり若き経営者の本を読みました。
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大学時代はパチンコの没頭し、就職せずに株式投資にのめり込む。35万円から25億円まで資産を増やすことに成功。それだけでも驚きなんですが、その後実業家として愛媛で様々な事業を手がけています。
その事業の特徴は、地域の資源を磨き、新しい価値を創造していくことにあります。「地方創生ビジネスの教科書」も読みましたが、本書についても地方でビジネスを行う、という場合にどういう視点が重要か、ということを教えてくれます。
ブランディングとデザインの重要性
エイトワンのスタンスは、地域にある資源(製品や観光資源)をリブランディングさせることにあります。コンセプトを定義し、それに合わせた製品デザインを施す。そして、地元業者とタッグを組んだり、自社での製造も行っています。つまり、ブランディングとデザインが非常に重要な位置を占めています。
本書の中では、ブランドづくりの重要性と、それを実現するためのデザイナーの存在についてこう書かれています。
地方でビジネスを展開していると、優秀なデザイナーとの接点が少ないため、ブランドづくりが中途半端になってしまうことがある。例えば私は、愛媛県出身のデザイナーとの出会いをきっかけにネットワークを広げたり、契約条件を工夫したりして、デザインの課題をクリアした。
こういう点は絶対的な人口が少ない地方ならではかもしれません。逆に、そういう地方が枯渇している点を強化したからこそ、エイトワンは強くなっているとも言えます。
「地方創生ビジネスの教科書」でも紹介されていた今治タオルは愛媛であり、エイトワンも今治タオルの店を展開しています。今治タオルそのものが、佐藤可士和というデザイナーを起用しブランディングしたことで、下請け企業から脱却し、「高級タオル=今治タオル」という位置を獲得した好事例です。
ということで、「地方創生ビジネスの教科書」「怒らない経営」を読んで、今治タオル買いました。いいですよ。良いタオル使うと、毎日がちょっと楽しくなりますよね。
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