【書評】地方創生ビジネスの教科書

「地方創生」という言葉をいろんなところで目にします。

Googleトレンドによると、2014年6月頃からキーワードとして登場したようです。

今回読んだのは、「地方創生ビジネスの教科書」。あの「地方消滅」という衝撃的な「増田レポート」の次につながるテーマとして、実際の地方創生ビジネスの事例を集めた一冊。

 

10個の事例が登場し、それぞれ置かれている状況やビジネスのカタチは異なるけれど、だからこそビジネスとして差別化につながっているのだと感じましたね。

 

ITをうまく活用することでビジネスが成長する

印象的だったのは、最後の解説にある「鍵を握る、若者、ヨソ者、ITパワー」ということで、ITが重要なファクターに挙げられていること。事例の中でも、農業のIT化を推進する効率化の手段として、あるいはインターネットマーケティングのツールとして、ITが使われています。

地方にいると、確かにIT化によってまだ効率化できる余地というものがあると感じるときがあります。あるいは、ホームページをうまくマーケティングに活用できていない、とか。

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ITを使えば全てがうまくいくわけじゃありませんが、ツールとして活用する余地が、地方や中小企業には大きいというのは、統計データなどを見ても言えるのではないかと思います。

 

ビジネスに必要なのは差別化

都市に人口が集中することで、効率化し、賃金も上昇します。それは都市経済学的に散々言われていることです。一部の企業やビジネスが大きな発展をすることで、その地域の様々な産業も恩恵を受けます。

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ただ、地方にも魅力的な資源はあるわけで、それを磨くことでビジネスとして差別化することができるようになります。

じつのところ、地方には、まだ手つかずの資源がたくさん残っている。それを眠ったままにしておくのは、あまりにももったいない。隠れた魅力を掘り起こし、商品として磨きをかけ、全国に広くアピールして、上がった収益をいかに地元に還元するか。

 

そして、結局はここに帰結するんじゃないかという、妙な納得感がありました。

都会の人からすると、仕事はあっても金額的に希望と合わないということはあるかもしれない。だが、田舎暮らしは都会ほどお金はかからない。若い人が田舎に来ないのは、仕事がないからではない。なにか面白そうな仕事ができそうだという予感がないからだ。田舎では新しいチャレンジができないと思っているから、都会の魅力に勝てないのだ。

 

 

ということで、生き方は様々あるし、この本に書かれている事例を真似ればバッチリ!ということはないでしょうが、それでもいろんなアプローチ、いろんな生き方があるという点は確かだと思います。