【MBA書評】情報法コンプライアンスと内部統制

だーくろと共同テーマで書いているMBAの書評について、久々に書こうと思います。前回はリスクマネジメントについて書きました。

【MBA書評】ケースで学ぶERMの実践 | Synapse Diary

今回はそれに関連して、コンプライアンスに関する本を取り上げようと思います。

コンプライアンスとか内部統制というのは、どちらかというとネガティブな要素が目に入るので面白みを感じない人は結構いると思うのですが、経営においては非常に重要になっています。バイトテロ、という新しいコンプライアンス事象も登場していることですし。

コンプライアンスというのは、日本語に訳すと「法令遵守」とされる場合がしばしば見かけます。もちろん定義によって異なるのですが、僕の理解では法律以外にも、社会通念上のモラルや基準などについても範囲に含まれる、と考えています。

本の概要

本書では、これまでのコンプライアンスが発展してきた経緯と、事例が掲載されています。特に、法治の限界が露呈してきたことによって、企業がその穴埋めを担うためにコンプライアンスが発展してきた、という観点で描かれているのが印象的です。

コンプライアンスというテーマについて、体系的に学習することができます。

本の読みどころ

ビッグデータ、オープンデータなど、IT技術の進展と合わせて、情報資産の活用が叫ばれていますが、それに伴ってプライバシー情報の管理など、新しいコンプライアンスの問題が浮上しています。

TカードやSuicaなどの事案がありましたが、最近は特に法整備の方が遅れてきており、グレーゾーンをどう判断して対応していくのかが、企業側の対応として求められています。そういう意味では、これまでの流れを把握しつつ、企業をリスクに晒さないための体制を構築しておくことが求められます。

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