いろいろ聞かれるのも面倒になってきたっていうのもあるので、ここで思いつくまま列挙しておきます。ただ、いざ洗い出してみると、あまり基本的なテキストが少ないですね。。。
関心がある人たちの参考になればと思います。
起業家・経営者
経営を学ぶのであれば、経営者の考え方や体験談を読むのが一番効果的かと思います。理論的なものは薄くても、非常にリアリティがあって、感性的なものを学び取る教材としても良いと思います。
宅急便という宅配の革命を市場に起こした、日本で代表される経営者の一人。古くから語り継がれる名著ですが、いつ読んでも非常に価値があると思います。
起業家精神というのを学ぶことは難しいとは思いますが、この本はそういう感覚を提示してくれます。
ビジネスモデル・経営戦略
読んだときは衝撃を受けました。経営戦略を「ストーリー」として捉えるというのは、非常に重要な要素だと思います。
経営に必要な洞察力をどう養うか。ビジネススクールにおけるケースメソッドの利点もよくわかります。
ビジネスモデル全体を、総合的に俯瞰できるフレームワーク。あまり詳細な部分は苦手であるのの、複雑な経営環境を全体的に捉えることができます。
マーケティング
マーケティングというのは、経営に密接に結びついていると思ってます。ただ、あまりおすすめできそうな本がなかった。。。
ビール業界というのは、アサヒのスーパードライが登場してから戦争と呼ばれるぐらいの戦いを繰り広げてきた。マーケティングの良い事例です。
組織・人事
組織論についてはアメリカを中心に歴史があり、脈々と積み上げられてきた実績があります。ただ、なかなか対象が人間なものですから、とらえどころがあるようでない、という難しいジャンルでもあったりします。
この本は、そういう組織論の歴史をおさらいしつつ、これからの人材にはどういう要素が求められるのか、ということが考察されています。
内容はオーソドックスですが、人材マネジメントの基本を抑えるという意味では良い本だと思います。
言わずと知れたダニエル・ピンクです。こちらも、モチベーションの源泉を洞察し、今後の組織に必要な要素が述べられています。
オペレーション
あまりオペレーション系の本は読んでいませんでした。強いてあげれば、このサービスストラテジーです。サービス業というものを戦略やオペレーションとして捉えていて、とても面白い内容でした。第3次産業隆盛のこの時代に、あまりないジャンルかな、と。
財務会計・ファイナンス
財務会計の基本を最初に理解するには、この2冊が良いと思います。図解で示されたときは、目からうろこでした。
バフェットの理論というのを学ぶには、この2冊が良いと思います。企業価値や市場と企業の関係、投資の考え方が良くわかります。
経済
経済学は、未だにいろんな人がいろんなことを言う、正解が捉えづらい学問だと思っていますが、それでもちゃんと学問として積み上げられています。入門編としてはこの2冊で良いんじゃないかと。
古典から読み解く、現在の経済学。歴史によるつながりがわかって、非常に頭が刺激されます。
少し前からのトレンドは、やはり行動経済学です。この本は少しヘビーなのですが、たくさんの発見がありました。
スキル
おまけ的な感じですが、プレゼンスキルとしてこの本を。
ざっと思いつく感じで書いたので、漏れてるのがあるかもしれませんが、こうして自分で整理してみると、古典とかちゃんと読んでないことがわかりました。
どなたか、他におすすめの本があれば教えてくださいませ。
物理的にもヘビーです。
『戦略経営論』と『学習する組織』がおススメです。
ありがとうございます。確かに物理的にもヘビーな2冊ですね。「学習する組織」は、過去に少し読んで挫折した覚えがあります。。。。「戦略経営論」は一度本気で取り組んでみたい一冊です。