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TechCrunchに、Zyngaがなぜこけたのかが書かれていた。
なぜZyngaはこけたのか? なぜZyngaはこけたのか? |
Zyngaのこれまで
Zyngaは2007年に設立されたソーシャルゲーム会社で、主にFacebook上で動くゲームを提供している。CityVilleやFarmVilleが有名。(ジンガ – Wikipedia)
TechCrunchの記事によると、
- PCのゲーム市場が成熟して細分化
- Facebook上に掲載していた広告コストが上昇
- ゲームによるフィード更新を行うが、過剰でスパム化→Facebookがゲームによるフィード更新を制限
- モバイルへの移行の波に乗り遅れた
という感じ。最初の事業モデルとしては成功したものの、市場が成長し、事業環境が変わることに対応できなかったということだろう。
そして、これが今のZyngaの株価。
ZYNGA INC – CL A (ZNGA:NASDAQ GS): Stock Charts – Businessweek
マネタイズの弱さとモバイルへの対応遅れが大きな痛手
以前取り上げたけれど、GREE・DeNAと比べると、Zyngaはユーザ数が一桁多い。けれど、売上高も利益率もGREEやDeNAの方が高いのだ。日本から誕生したこの二社と比べると、マネタイズが弱いのは間違いない。
マネタイズのモデルが違うのも特徴だろう。PCの場合は広告収入がベースになるが、モバイルの場合は課金収入がベースになっている。こういう収益モデルの転換も苦戦した原因のひとつなのかもしれない。
あとは、ここ最近ずっと言われているモバイルへのトレンドに乗り遅れることは、結構致命傷で、Facebookもずっと注力すべきはモバイル、と宣言している。GREEもDeNAもフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行を素早く行った。
他にも不幸は重なったのだろうけど、移り変わりのスピードが早く、方向性やタイミングを誤ると、時代の寵児と言われていた企業もすぐに衰えていく。
とはいえ、GREEやDeNAもドコモがソーシャルゲームに参入したり、Facebookはプラットフォームとしてどうやって収益モデルを構築するかは、各社しのぎを削っていて、決して安泰というわけではない。
こういう移り変わりをみると、本当にこういう業界のスピード感は尋常じゃないなと思う。一瞬で覇者になることもできるけれど、衰退するのも早い。
参考:モバイル事業でグリーやDeNAの後塵を拝したFacebookがモバイル分野で成功するには | ITトレンド・セレクト | 現代ビジネス [講談社]