不都合な真実

観てきた。特に予備知識もなく観たが、
内容はほぼ、アル・ゴアが行っている講演を収録したものと思われる。
結論からいえば、良いドキュメンタリー映画だった。
いろんな人に観て欲しい。
印象的だったのは、
「地球温暖化は、政治ではなく、モラルの問題だ」
というセリフ。
アメリカも日本もそうだが、先進国は大抵民主主義であり、資本主義だ。
だから、自ら政治家を選ぶ権利があるし、
経済社会からモノを買うときに、自ら選ぶことができる。
なんなら、自分が政治家になることも可能だ。
要は自分で日々選択しているのだ。
多くの選択の積み重ねで未来は創られていく。
だから、これを読んで、自分にできるものからアクションを。
素直にそう思う。これからの未来を生きる人たちのために。
公式サイト
不都合な真実
不都合な真実
アル・ゴア

見える化とは

友人から聞いた話。メモ。
見える化とは、とにかく見えるようにしましょうってことではない。
必ずはじめに目的を設定し、それを達成するためには何を「見える化」すればよいかを確認する。
また、見える化には、異常を見えるようにする、状況を見えるようにする、などいくつか種類がある。
ITがツールとして適しているのは「状況の見える化」。大量のデータを分析して、幅広く提示する必要あり、その点でITが適している。
逆に、IT等の高度なツールを用いなくても「見える化」は可能である。
ある工場の話。製品が売れなくて、在庫が大量に発生するようになった。
製造部は「売れないのは販売が悪い」として、依然製品を作り続けた。
そこで、工場の入り口に在庫を置き、全員に製品の在庫状況を見えるようにしたところ、
製造部での在庫意識が向上した、とのこと。
また、取り組む上で難しい点のひとつは、組織文化への取り込みである。
「見える化」を取り入れるということは、それを組織の習慣として取り込む必要あるということ。
これは組織文化との衝突を招く可能性がある。
組織には変化に抵抗する傾向があり、いくら良い手段であっても、うまく使われなければ意味がない。
大きな組織になればなおのこと、注意が必要だろう。
「見える化」は何かを達成するためのツールであり、
可視化することで得られるものが何であるかを、考えて取り組むこと。

マキアヴェッリ語録

何で読みたいと思ったんだっけ?
きっかけは忘れたけど、読みたくなったので友人に借りて読んだ。
マキャベリといえば「君主論」。
高校の世界史の授業で登場した記憶がある。
予想以上に面白かった。かなり現実主義な人なんだろうなーと思う。
あと、今も昔も人ってのは変わらないんだなーとも。
印象深い言葉を。以下抜粋。
・戦いに訴えねばならない場合に、自国民からなる軍隊をもっていない指導者や国家は恥じてしかるべきだと思う。
・人間には、怖れている者よりも愛している者のほうを、容赦なく傷つける性向がある。
・なにかを為しとげたいと望む者は、それが大事業であればあるほど、自分の生きている時代と、自分がその中で働かねばならない情況を熟知し、それに合わせるようにしなければならない。
・運命は、変化するものである。それゆえ人間は、自分流のやり方をつづけても時勢に合っている間はうまくいくが、時代の流れにそわなくなれば失敗するしかない、ということである。
・人の為す事業は、動機ではなく、結果から評価されるべきである。
・わたしの体験からも言えることだが、人間の意見なるものがいかに偽りに満ち、いかに誤った判断でゆがめられているかは、呆れかえるほどである。
・人間にとって最高に名誉ある行為は、祖国のために役立つことである。
・ある人物を評価するに際して最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々とつきあっているかを見ることである。
・良い面を残そうとすれば、どうしたって悪い面も同時に残さざるをえないのである。
・天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。
マキアヴェッリ語録
マキアヴェッリ語録

国家の品格

端的に言うと、日本をベタ褒めした本。結構売れているらしい。

「グローバル社会においては文化や国境を越えても通用する論理性が重要だ」 というが、これには限界がある 現在主流となっている資本主義や民主主義も、欠点は多くあり完璧なシステムではない 日本は世界的に見ても特異な民族であり、その歴史の中で培った文化や精神こそが、これからの社会で求められる 結構中身は毒舌で、その点は若干心地よい。

歴史事実の一面を取り上げて簡単に答えを出している気もしなくもないが。ただ、世界の歴史から現在に至るまでを見て、なぜ日本が良いのか。日本文化や国民性のどの点が他の民族にはなく、 これからの日本がどうあるべきか、が流れるようにわかりやすく説明されており、 久々に歴史やら思想について考えさせられた一冊。

国家の品格 国家の品格