最後はやっぱり意志の強さで決まる

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こないだ、新しい組織に入ったらそこの価値観を把握するよう努めることを書いたけど、新しく加わるかどうかに関わらず、結局物事の方向性を決めるのは、最後は誰かの強い「意志」なのだと感じる日々。どれだけデータを集めても、どれだけロジックを作っても、決定者や実行する人たちにやる気がない場合は、頭ではわかっていても心に響かず、物事は進まず結局頓挫してしまう。

昔、友人と起業を企画したことがある。酒飲んで、アイデアがひらめいて、「やろう」となったまでは良いけれど、結局誰も本気じゃなかったんだよね。楽しそう。でも今の仕事や生活の時間を大きく削ってでもやりたくはない、っていう。結果は見るまでもなく、すぐに頓挫して、企画はフェードアウトした。

それは一例だけど、「やろう」と思って始めてみたものの、軌道に乗らずに頓挫することって結構ある。これまでも何回もあった。企業内勉強会とか、新しい企画会議とか、組織改革ミーティングとか。

強制力が働かない物事の成否は「本気度合い」に依存する

仕事は責任があり、組織があり、関係者が多くあり、ということで「やらなきゃ」という制約が生まれる。制約があると、人は否が応でも進んでいける。けれど、「やってもやらなくても良い」というとき、人は優先順位をうまく判断できない。だから、意志の強さが試される。「やってもやらなくても良いけど、自分としてはやりたい」という状況にならないと、物事は劇的には進まない。

細部にこだわってみる

何かを始めるときに、いろいろ細かく決めておくと有効。作業の進め方、ミーティングの場所・時間、困った場合の連絡方法などなど。実行手順があやふやで、時間や労力がロスすると、どんどん人はやる気がなくなっていく。だから、新しい取組は細部まで決めておくと、ちょっとしたトラブルで躓くことはちょっと減る気がするね。

過去に転職で面談したときに、面談相手であるコンサルタントに、「どれだけロジックを重ねても、最後は経営者のWill(思い)で決まる」と言われた。確かにそうだ。

妙に賢くなると、リスクとかやれない理由が先に回っちゃう。そうじゃなくて、ロジックで割り切れるところと、そうでないところを見極めて、価値観を重視して進めていくのが、新しく混沌としたところに飛び込むコツなんだろう。結局最後は、人の意志ですよ。

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