選挙で不思議に思うこと

統一議会選挙が日曜に行われた。自粛ムードで十分な選挙活動が行えず、現職有利という分析が多い感じだ。個人的にいろいろ何かがおかしいんじゃないかと思うので、この記事を書く。

候補人に関する情報の少なさ

正直言えば、自分の選挙区の立候補者は、選挙の直前にでもならないと興味を持たない。これはこれで一市民として反省すべきことかもしれないが、それにしても追う補任に関する情報が少ない。

新聞は立候補者の名前と所属と簡単な経歴ぐらい。ネットでもほとんどめぼしい情報がないことに驚いた。これで、どうやって立候補者の主張を把握せよと。。。。

せめて現職の議員などは、ネット上に自分のメディアなどをちゃんと持ち、こういう選挙のときに確認できるよう情報を蓄積・公開して欲しい。これも人口逆ピラミッドによるネット軽視の影響か。

地域政党のわかりやすさ

これまで、政党というのは候補者を選ぶ際のレッテルとしてうまくいっている部分はあった気がする。ただ、最近勢いのある地域政党と比べると、既存政党は効果的なレッテルになっていない気がする。

減税日本であれば減税。大阪維新の会であれば大阪都構想。こういう端的で強いテーゼがある政党の方が、非常にわかりやすい。あれもこれも大事なことは多いが、本当に大切なことに的を絞り結束する地域政党の方が、そのテーゼに対して強い推進力が生まれやすいし、選ぶ側としては実現可能性を感じるのではないか。

地方議員は魅力的な職業か

岐阜県では27選挙区中17選挙区が無投票で当選確定した。

’11統一選:県議選 投票用紙半分廃棄に 17選挙区が無投票で /岐阜 – 毎日jp(毎日新聞)

これも自分が今まで無知だっただけに、その制度と実情に驚いた。まず、候補者が一人の選挙区では、何もせずに当選してしまうということだ。信任投票とかないのだね。そして、こんなにも候補者がいないという実情にも驚いた。そんなに魅力的な職業ではないのだろうか。確かに、最近観たSP革命編でも政治家はわかりやすくダーティなイメージで描かれていた通り、政治家に良いイメージというのはないのかもしれないけれど、なり手がいないというのも非常に危機的状況なのではないか。

ネットによる選挙活動の解禁を

僕は専門家でも何でもないので何でネットによる選挙活動が禁止されているのかよくわからないけれど、今回の選挙を通じて本気で解禁して欲しいと思った。

僕は候補者の立候補の動機や県財政に対する見解、地方経済の衰退に対する公共機関の役割、産業振興、子育て支援、エネルギー政策、主義・主張を踏まえたうえで、チェック機能としての議会をどう運営していくかなど、いろんなことを聞いてみたい。でも、駅で辻立ちされても電車は使わないし、後援会なども開催の情報もなければ、行く時間もない。

前述のネットに関する情報の少なさもそうだし、候補人の主義・主張がほとんどよくわからない。でも、ネットインフラを使えば、いくらかそれが解消されるはずだ。ブログでもTwitterでも今ならコミュニケーションツールはいくらでもある。ぜひ解禁して欲しい。

議員データベースの作成を

選挙が終わった後も、市民は議員の活動をチェックせよ、という人がいる。確かに正しい。正しいけれど、バラバラで分散された情報で、かつ十分に公開されていないものに対して、情報公開請求したり興味を持ち続けるような労力を維持するのは非常に難しい。

だから、議員データベースを作成して欲しい。議員の活動実績や議会での質問回数、質問内容、条例作成の有無などなど。チェックしやすいよう情報を一元化し、蓄積することが市民のチェック機能を向上させる手段になる。

選挙が新しいステップに進んでくれますように。

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