この人の本は、いつも新しい視点を与えてくれる。官僚の内情を知っていて、かつ金融に精通しているから、独自の視点を築けるのだろう。国の負債に対する捉え方、「埋蔵金」の考え方と民営化可否の判断方法、今の円高の理由と為替介入の不思議について、よくわかる。
マスメディアをみても、分かったようで分からないことが多い。事実だけで終わってしまったり、それらしい説明をしているけれども、内容はどの局も一緒だったりする。自分の頭で考えて情報を選択していかないと、大切なことに気づけない。
この本に合わせて、こちらの動画も面白い。
民主党の事業仕分けは金だけだから興味がない。人・モノ・金は三位一体だから、改革をするときは全て合わせて議論しなければならない、というのは納得。
あとは、これも読んでおくと楽しい。
過去の書評