弁護士ドットコムを通じて電子契約の可能性を調べてみる

弁護士ドットコムという名前を、いろんなとかろで見かけるようになりました。

「日大が『選手の解釈』の問題にするのは、許せない」 弁護士が指摘するスクールパワハラの構図弁護士ドットコム

こういう時事ネタに対して、弁護士が法務的な観点で解説してくれているので、時々読んでいます。

そこで、改めて弁護士ドットコムのビジネスモデルや業績を調べてみることにしました。

弁護士ドットコムの収益構造

弁護士ドットコムの収益構造を見てみましょう。売上割合でいくと、弁護士へのマーケティング支援が売上の多くを占めており、次が有料会員になっています。

弁護士と法務関係で困っているひとを結びつけるプラットフォームが、メインと言えそうです。

サイトの訪問者数や有料会員数、登録弁護士数は順調に増大しており、プラットフォームとして着実に積み上げています。

営業利益も、投資を行っている関係もあり、売上とは完全に連動していませんが、高い利益率です。また後述しますが、投資を積極的に行う姿勢も、今後の見通しや環境を考えると好感が持てます。

それ以外にも税理士ドットコムや、クラウドサインを手がけています。

弁護士ドットコムの今後の注力はクラウドサイン

弁護士ドットコムを調べようと思ったのは、クラウドサインというサービスに代表される、電子契約の現状とこれからを知りたいと思ったからです。

電子契約は、これまで紙で行われていた契約業務を電子的に行うものです。

電子契約の説明は、こちらがわかりやすかったです。

要注目の「電子契約」とこれからの企業実務日本の人事部『プロフェッショナル・ネットワーク』

2015年とやや古い調査ですが、日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が電子契約について調査したデータがあったので、ご紹介きておきます。

電子契約は導入済みが14パーセント。検討中が28パーセントとなっています。調査対象などの属性を考えると、今でもこんなものかなという気がしますし、これから普及期を迎えると思います。

2015文書情報マネジメント関連市場ユーザー動向調査結果の概要について

いろんな面でデジタル化は進んでいるので、電子契約も大きなトレンドのなかでは確実に普及していくと僕は考えています。

特に契約は双方が関係するので、ネットワーク効果で加速度的に広がっていくことも考えられます。実際、弁護士ドットコムもそのように予測しています。

その中で、支配的なポジションをとるために今後も注力する計画になっています。

Googleトレンドでみると、電子契約という言葉はそれほど大きな変化は有りませんが、クラウドサインという用語は電子契約に匹敵するレベルになっています。

結構認知度は高いと考えて良いんですかね?

ということで、プラットフォームビジネスで確実なシェアを拡大させつつ、クラウドサインの投資拡大で地位を固める戦略です。

それ以外にもブロックチェーンを利用したスマートコントラクトも研究していたりと、リーガルテックとして有望な企業だと思いました。