楽天とヤフーショッピングの流通総額を比較してみた

ECサイトが今後どうなっていくのかを把握するために、主要なECサイトがどの程度の規模になっているのかを調べてみました。

ECサイトの規模を見るなら、「流通総額」を見ます。そのプラットフォームでどれぐらい取引額が発生したかをみる数字です。

ECサイトとして大きなメジャーはやはり楽天、Amazon . Yahoo!ショッピングの3つでしょう。

この中でアマゾンは日本だけの流通総額を正式には発表しておらず、楽天やYahoo!とモデルが違う(楽天・ヤフーショッピングは店舗型)なので、今回は除外しました。そのため迎えは楽天とYahoo!ショッピングの2つを比較したいと思います。IR資料で公開されている数字から作成しました。その結果がこちら。


(両社IR資料から作成。単位は兆円。)

ヤフーショッピングについては、ヤフオクとアスクルは除いた数字です。

結果を見ると、楽天の方が流通総額が大きいのがわかりますね。直近の2016年の数字を見ると、ヤフーショッピングの流通総額は、楽天の約4分の1です。

ただ、「eコマース革命」を掲げたヤフーは、ここ3年で大きく伸びてきています。2012年〜2014年はあまり大きくは伸びていませんでしたが、2015年、2016年と明らかに伸びが生じています。さらに、IR資料を見るとヤフーショッピングを今後も投資すると明言しています。

ということで、現時点では流通総額で見ると楽天が圧勝です。しかし、まだ大きな差はあるもののヤフーショッピングも大きく成長しており、今後もその伸びは期待できるでしょう。

さらに言えば、EC市場の流通総額自体が全体で向上しているので、ECサイト全体が伸びていくことも十分期待できます。

今日は以上です。今後の石サイトの展開を考えている方に参考になれば幸いです。

楽天やヤフーショッピングなどのECサイトについては、こちらの本でも分析されているので、興味ある方はぜひ一読してください。