PFS_セグメント別売上高

「いきなり!ステーキ」を展開するPFSが絶好調。その要因と今後を考える

「いきなり!ステーキ」のニュースを見かけたので、情報をアップデートしておこうと思いました。

今年8月に東証1部に2部からわずか3カ月でスピード昇格したペッパーフードサービス(PFS)が展開するステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」の勢いが止まらない。1号店を銀座4丁目にオープンした平成25年12月以来、牛肉の塊を客の目の前で切り分ける注文方法や、グラム単位の手頃な価格設定が受け、客足を伸ばし続けている。

引用:「いきなり!ステーキ」来年、いきなり店舗倍増計画 社長の強気戦略の成否は? (産経新聞) – Yahoo!ニュース 

内容を読む限り、非常に好調な内容になっています。

以前書いた記事はこちら。約2年前に書いていますね。

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ペッパーフードサービスの業績を確認

2年前に書いた記事では、都市部の出店が落ち着いてきており、郊外型にシフトしつつある状況でした。売上の伸びも少しずつ鈍化していくんじゃないかと予測していましたが・・・

すごい伸びてました!

四半期で見てみても非常に好調です。

利益率が低いのは飲食業の特徴ですね。

ペッパーフードサービスの事業セグメント

ペッパーフードサービスは、4つの事業で構成されています。しかし、主に「ペッパーフード」と「いきなり!ステーキ」の2つが柱になっています。以下が各セグメントの売上高です。

PFS_セグメント別売上高

2016年上期では、「いきなり!ステーキ」は60%超になっていましたが、2017年上期は70%を超えています。「ペッパーフード」も伸びていますが、やはり「いきなり!ステーキ」の成長の伸びがすごいですね。

営業利益も見てみると、

PFS_セグメント別営業利益

こちらの方が発見があります。2016年上期では「ペッパーフード」の方が営業利益の割合は大きかったのが、2017年上期では「いきなり!ステーキ」が伸びて、60%を超えています。つまり、売上も伸びているんですが、同時に営業利益も大きくなっているんですよね。

売上高については、客数×単価の数字をみると、単価はほぼ横ばいで、客数が高い数値になっています。

利益率も上昇しているということは、オペレーションも改善しているということでしょう。

今後の展開

これだけ勢いがあるので、出店攻勢をかけていきます。ペッパーランチをみると、直営店よりFC店の方が多いのですが、いきなり!ステーキは比率が逆転しています。

今後は、FC店を活用しながら店舗数を拡大していくのだと思われます。最近、幸楽苑がいきなり!ステーキのFC店になるというニュースもありましたからね。

幸楽苑が「いきなり!ステーキ」…FC業態転換 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

出店数が伸びているものの、飲食業界にまだ規模が大きい企業はたくさんいます。こちらのランキングを見る限りでは、ペッパーフードサービスは上位50社にも入っていないようです。

飲食業界売上高ランキング一覧業界動向サーチ

ただ、売上高としてはこのランキングの下の方に追いつくぐらいになってきていますので、市場としては成長余力があるんじゃないかと思います。(ちなみに、先ほどの幸楽苑の方が売上高としては上です。)