自分の体のためだけでなく、組織のためになる。健康リテラシーを高めよう

最近、立て続けに2冊ほど健康に関する本を読みました。

一冊目の「脳を鍛えるには運動しかない!」を読むと「これまでは適当にさぼってきたけど、これはもう運動するしかないな」と思いますし、二冊目の「SLEEP」を読むと「毎日早く寝なきゃな」と思うはずです。

本を読みながら考えたのは、こういう健康に関する知識って、いろんな人に今後どんどん重要になるだろうな、ということです。

その理由を説明したいと思います。

 

最近の健康ネタは科学的

ここ最近こうやって登場してきている運動や睡眠、マインドフルネスなどは、ほぼ全て科学的なアプローチによるものです。

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つまり、なんとなく良いというものではなく、科学的な検証を積み重ねたものです。

例えば、前述の「脳を鍛えるには運動しかない!」では、次のような研究結果が引用されています。

脳と体の両方に負荷をかける運動は、有酸素運動だけするより効果が高いのだ。ホフストラ大学のある大学院生が小規模な研究でそれを証明しようとした。八歳から一一歳までのADHDの少年のうち、週二回武術の稽古に通っている子どもは、普通の有酸素運動をしている子どもに比べて、行動と成績がいくつもの項目で大きく改善した(どちらのグループも、まったく運動をしないグループに比べると劇的な改善を見せた)

 

「SLEEP」でも同じように、科学的な研究結果が示されています。

ノースカロライナ州ブーンにあるアパラチア州立大学の調査から、最高の睡眠を得るには午前に運動するのが理想的だということが明らかになった。彼らは、被験者を午前7時、午後1時、午後7時に運動する三つのグループに分けて睡眠パターンを調べた。 すると、午前7時に運動したグループの睡眠時間がいちばん長く、眠りも深かった。実際、身体の回復にあてられる「深いノンレム睡眠」の段階は、最大で75パーセント多かったという。

 

取り上げた二冊を読めばわかりますが、様々な箇所で研究結果の引用が行われています。最近の人体に対する研究は進んでおり、それらの積み重ねから有効と考えられる方法が検討されているのです。

 

なぜ健康がこれほど世界的に注目されているのか?

以前から健康ブームというものはありましたが、最近はシリコンバレーが特に健康に注目しているようです。その理由を考えてみましょう。

日本は人口減少ですが、世界的にも人材獲得競争が激化しています。その中で、経営者と労働者のパワーバランスは崩れて、労働者の方が強くなってるんじゃないかと思うのです。つまり、人材獲得競争というのは売り手市場であり、労働者が働きやすい環境が整備されるインセンティブが働きます

また、物質が満たされていくことでシェアリングエコノミーが発達したように、労働者が企業に求める要素も単純な金銭だけでなく、健康的な労働環境など別の価値観が醸成されてきているようにも感じます。

 

上記は労働者の目線になりますが、経営者の目線でも考えてみましょう。最近の人材獲得競争では、いわゆるブルーカラーと呼ばれる単なる労働力ではなく、創造性など人間らしい高度な能力が求められるホワイトカラー人材が対象になっています。そうなると、不健康では力を発揮できず、結果として経営者が損をする要因になります。

人材獲得競争の激しさもありますが、創造性などは人数を増やせば単純に倍になる、というものではありません。そうなると、各個人の才能を最大限発揮してもらうことが、生産性の向上や、ひいては競争力の向上につながります。

このように、労働者サイドからも、経営者サイドからも、人が健康的な生活を送りながら労働する理由が生じていると僕は考えます。

 

健康リテラシーが求められる

上述してきたように、時代の流れとして、今は生産性を上げて、健康的に働く時代になっているのです。これは両者にとって良いことではないでしょうか。

また、このような価値観を理解し、組織で実行していくリテラシーが求められます。組織で働くのであれば、体と心のバランスがどう発生するのか知っておくのは良いことです。例えば、不機嫌な態度をする人がいたとして、それが個人の資質ではなく、寝不足やプライベートでの精神不安定か?など、いろんな可能性に気づくことができます。

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それ以外でも、健康的なチームを形成し、生産性を上げる方法を考えるために、健康に関する知識はこれからもっと重要になると思うのです。

と思っていたら、同じような考え方として「ヘルス・リテラシー」という言葉は従来からあるようです。

ヘルス・リテラシー(health literacy)とは、健康面での適切な意思決定に必要な、基本的健康情報やサービスを調べ、得、理解し、効果的に利用する個人的能力の程度を意味する[1]。医療リテラシーとも称される。

引用:ヘルス・リテラシー – Wikipedia

ヘルスリテラシーについては、こちらの記事も詳しくてわかりやすいです。

自分の意思で健康を手に入れる! 日本の“ヘルスリテラシー”の今とこれから|PR会社|電通PR

 

ということで、健康に関する知識を持ち、それを実践することは、自分の体のためだけでなく、自分の組織に対してもよい影響をもたらすはずです。ぜひ、健康に関心を持ちましょう。興味を持った本からどうぞ。

 

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